シミとそばかすの違いとは? それぞれの特徴と対処法を解説
悠
いつの間にか肌に現れた茶色い斑点に「これはシミ? それともそばかす?」「気になるけどどう対処すればいい?」と悩んでいませんか?
細かいシミとそばかすは見た目も似ていて、違いがよくわからなくなる方も多いのではないかと思います。しかしこれらはただ名称が違うだけでなく、性質に明確な違いがあるものです。
シミとそばかすの違いと共通点を知り、対処していきましょう!
シミとそばかすの決定的な違い
鼻や頬の付近を中心に、広範囲に発生する茶色い細かなシミのような斑点はシミ? それともそばかす? 一見区別がしにくいかもしれません。
シミにはさまざまな種類があり、原因や種類によって特徴や対策方法が異なります。
実はそばかすもシミの一種。しかし決定的な違いは、そばかすは遺伝的なものであるのに対し、それ以外のシミは後天的なものということ。そのため、そばかすは老化や紫外線による影響があまりない若いうちにも発生します。
とはいえ、頬の辺りに広がる斑点はシミかそばかすどちらか一方だけとは限りません。同時に発生する場合もあります。
シミとそばかす、それぞれの特徴について詳しく説明します。
そばかすは遺伝性!幼少期から思春期に表れやすいシミ
【特徴】
- 3~5mm程度の小さな斑点が点在
- 色は褐色
- 頬や鼻周りを中心に首、肩などにも発生
- ほとんどが遺伝的な要因で発生し、白人や色白の人に出やすいと言われている
- 幼少期から思春期にかけて表れやすい
- 紫外線などの影響でさらに濃くなったり数が増えたりすることがある
- まれに成人後にできるそばかすもあるが、紫外線や生活習慣など後天的な影響によるものが大きい
そばかすは茶色い3~5mmの小さな点が散在。形状がスズメの卵の柄のように見えることから医学的には「雀卵斑」と言います。
そばかすが老人性色素斑などのシミと大きく違うのは、遺伝的要素が大きいという点。特にメラニン色素の少ない色白の方に発生しやすいです。幼少期から思春期にかけて表れます。
特に思春期は数が増えたり、色が濃くなったりするなど、悪化しやすい傾向です。思春期はどんなに対策をしても完全に防ぐことは難しいでしょう。
大人になってから発生するケースも多くはないものの、可能性としてゼロではありません。
また、そばかすは発生するだけではなく、その後も紫外線の影響を受け、さらに濃くなることがあります。逆に年齢を重ねると薄くなるケースもありますが、大人になっても残っていることがあるので必ずしも消えるとは言えません。
そばかすもシミと同様に、予防や対策をすることでそばかすが濃くなるリスクを減らすことができます。そばかすは紫外線の影響を受けやすいため、UVケアは基本的な対策の1つです。
そばかすと間違えやすいシミ①:後天性の「老人性色素斑」
【特徴】
- 円形、いびつな形状で輪郭がハッキリしている
- 大きさは1ミリ程度の小さいものから、数センチある大きなものまでさまざま
- 色は褐色~黒色
- 顔や腕などを中心に全身にできる
- 主に紫外線などの外部的ダメージにより発生する(後天的な外部要因)
- ストレスや睡眠、食生活などによるターンオーバーの乱れから発生することもある(後天的な内部要因)
- 加齢に伴い、拡大したり、濃くなったり、数が増えたりする
シミは肌にできる肌色より少し濃い斑の総称です。一般的に言われるシミの多くは「老人性色素班」のことを指し、そばかすとは区別されます。
シミはターンオーバーが乱れ、蓄積されたメラニン色素が表面化してきたもの。主に過去に浴びた紫外線のダメージが蓄積した結果です。
個人差はありますが、多くの場合30代以降になると徐々に表面化し、加齢に伴いシミが濃くなったり、大きく広がったり、数が増えたりします。特に色白の方や、若い頃から紫外線を浴びたり予防やケアを怠っていたりした方は、早期に表面化しやすいと言われています。早い方だと20代でもシミが表れますが、シミの色が薄い段階であれば比較的改善しやすいでしょう。
そばかすと間違えやすいシミ②:30~40代で表面化「肝斑」
【特徴】
- 境界線が不明瞭
- 色は褐色
- 頬骨付近を中心に左右対称に広がる
- 紫外線や刺激などの外部的ダメージにより悪化(後天的な外部要因)
- 女性ホルモンに左右されている可能性が高い(後天的な内部要因)
- 閉経すると薄くなるケースが多い
頬骨付近を中心に、左右対称にボヤッと広がるシミ。発生場所はそばかすと似ていますが、シミの輪郭がハッキリせず、30~40代で表面化したのなら「肝斑」という種類のシミである可能性が高いです。
肝斑の原因は断定されてはいませんが、妊娠やピルの服用をきっかけに表面化する方が多いことから、女性ホルモンに左右されているのではないかと言われています。閉経すると薄くなることが多く、高齢者に肝斑はほとんど見られません。
また、紫外線を受けたり、刺激を受けたりすると色が濃くなったり範囲が広がったりします。
シミ・そばかすの基本的な予防・対策法
シミとそばかすは後天性か遺伝性かという違いこそありますが、どちらも紫外線の影響を受けやすく、また刺激を与えると余計に出やすくなることに変わりはありません。対策をせずに放っておくと目立ちやすくなるなどのリスクがあります。
発生を予防したり、悪化させたりしないための対策法を把握しておきましょう。
シミ・そばかすに紫外線は“年中無休”で対策すべし!
シミやそばかすに大きな影響を与えるのが紫外線です。
メラニンの増殖に紫外線が影響しているのは周知の事実ですが、紫外線が降り注ぐのは夏だけではありません。雨が降っていても、冬でも、屋内でも紫外線を受けるリスクは付きまといます。“年中無休”でUVケアをすることが大切です。
笑えるくらいストイックに紫外線対策をしている美白命momokaの記事を参考にしてみてください♡
紫外線対策の他に気をつけたいケア
シミやそばかすを悪化させないための対策法は紫外線以外にも複数あります。
肌摩擦の軽減
肌への摩擦による刺激もシミやそばかすを濃くする要因の1つ。マッサージを行う際も肌をこすったり力を入れたりしないよう心掛け、マッサージクリームやオイルなどを使用するようにしましょう。
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保湿でバリア機能を向上
肌が乾燥するとバリア機能が低下して刺激を受けやすくなります。しっかりと保湿を行うことはもちろん、肌に合わない化粧品は見直すことも必要でしょう。
無駄ケアしてない!? セラミドを知ってスキンケア上手になろう
美白化粧品の使用も◎
シミやそばかすの予防に美白化粧品も有効です。
美白化粧品の選び方も参考にしてみてくださいね!
栄養バランスを見直して体内から対策
シミやそばかすを防ぐには、体の中から見直すことも重要です。栄養たっぷりでバランスの取れた食事は美肌作りには欠かせません。
食事で補えないようであれば、サプリを併用しても良いでしょう。
シミとそばかすはレーザー治療に対する考え方にも違いがある
確実性と即効性を求める場合、レーザーはシミの治療法の1つです。
レーザー治療とは、黒と茶色に反応するレーザーを用いてシミの元となるメラニンを焼き取る方法。メラニン色素の細胞のみを破壊します。
レーザー治療は万能のように思えますが、そばかすへの適応は賛否両論です。シミとそばかすのレーザー治療は大きく分けて2つの違いが挙げられます。
- 【シミ】
- 術後のケアをしっかり行えば再発のリスクは低い
- 気になるシミだけピンポイントで治療することが多いため、肌への負担は限定的となり金銭的にも負担が少ない
- 【そばかす】
- 遺伝的要素が強く、再発のリスクが高い
- そばかすは一つ一つが細かく広範囲にできることから、照射範囲が広くなり、肌や金銭的負担が大きい
そばかすのレーザー治療は可能ではありますが、このように負担が大きいことから全体的に色を薄くしたり、これ以上濃くなったりしないよう予防する方法が向いていると言われています。そのため、紫外線対策を基本に外用薬や内服薬の使用、ピーリングなど、広範囲に作用する治療法が中心となります。
上記が医療機関におけるシミやそばかすへのアプローチの主な違いです。しかしそもそも自分のシミがどういった種類でレーザー治療が有効なのか、複数の種類が同時に発生していないかなど、正確に判断することは難しいのが事実。治療を視野に入れる場合は、自己判断ではなく医師に診断してもらうことが大切です。
シミとそばかす、どちらも紫外線の影響によって色が濃くなったり、増えたりしてしまうもの。紫外線対策に後天性も遺伝的要素も関係ありません。悪化を防ぐためにも、どちらかわかっても紫外線対策を継続することは忘れずに!
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