パックの種類―特徴&使い分けを知ってスキンケア上手に!
悠
顔の美容ケアに使うフェイスパックはシートマスクだけではありません。形状はもちろん、特徴も違うさまざまな種類があるとご存知ですか?
日頃のケアに取り入れたり、ここぞという時のスペシャルケアに使ったりと、目的や用途に合わせて上手に使うことで、目指す肌に近づけるかも!
基本的なパックを種類別にご紹介。“適材適所”のパックを選んで、キレイを底上げしちゃいましょう♡
パックの機能は2つに分類
ご存知美容パックとは、肌に塗ったり、つけたりして、美容効果を得る美容法やその道具のこと。今回は、お顔のスキンケアに使うパックの基本的な種類から、悩みや目的別に選ぶヒントをご紹介します。
まず、フェイスパックの機能は大きく2つに分類ができます。
- 水分や栄養を“与える”
- 余計な皮脂や汚れを“落とす”
「お肌にハリが欲しい」「くすみを解消したい」など、その時々で目的が違う方も多いでしょう。いつも同じパックではなく、求めている効果によって使い分けるとより理想のお肌に近づくことができますよ♡
お肌に水分や栄養を与える目的のパック
パックと言えばまず保湿効果を連想する方は多いでしょう。それに加えて美白やハリなどの効果を求めてパックを選びますよね。
効果は個々の商品や使い方によって異なりますが、美容成分の浸透や保湿効果を高める目的で使われるパックの種類をご紹介します。
シートパック:誰でも簡単!オールマイティな定番パック
● 特徴
顔型に切り抜かれたシート状のマスクに美容成分が染み込ませてあり、顔に直接貼り付けて使います。貼るだけなので使いやすく、塗りムラなどもありません。商品によって美白やハリなどの美容効果をプラスしたものもあります。しかも洗い流す必要がないため、普段のスキンケアに取り入れやすいのが魅力です。
価格帯は1枚当たり数十円~数万円と幅広いですが、塗りムラなどの心配がなく、洗い流す必要がないため普段のスキンケアに取り入れやすい最も簡単なパックと言えるでしょう。
● 使い方
洗顔し化粧水をつけた肌に装着。規定時間が過ぎたら外して、顔に残った液を手でなじませます。推奨される使用方法や装着時間は商品によって違うため、必ず確認してから使用してください。
● こんな方にオススメ!
Ⅼ特に保湿をしたい
Ⅼ時短でもしっかり肌に美容液を浸透※させたい
Ⅼ普段使っている化粧水や美容液だけでは物足りなく感じた時
Ⅼ旅行や出張などに持って行きたい
※角質層まで
塗るパック:水分や栄養、油分を補給
● 特徴
ジェルやクリームは肌へ直接塗って水分や栄養、油分を補うパック。水分と油分をバランス良く補うことが可能です。使用量をコントロールできるので、気になる部分を重点的にケアしたり、使い分けたりすることができます。どちらもよく似ているパックですが、それぞれの特徴は以下の通り。
ジェル:水とグリセリンを中心としたジェルに保湿成分や油分を加えたもの。サッパリとした質感でベタつきにくい
クリーム:ジェルより油分が多く 、お肌に潤いと柔軟性を保つ“エモリエント効果”が高い。ただしニキビや吹き出物で悩んでいる方には不向き
● 使い方
ジェル、クリームともに、清潔な肌へ直接塗ってしばらくおきます。洗い流したり拭き取ったりした後、スキンケアをします。
商品によっては、スキンケアをした後に塗って洗い流す必要のないものもあります。
● こんな方にオススメ!
Ⅼ水分と油分をバランス良く補いたい
Ⅼ乾燥が気になるところをピンポイントでケアしたい
Ⅼシートマスクの繊維が肌に刺激になるので、低刺激でスペシャルケアしたい
食材パック:自然の栄養成分を肌に直接塗る
元祖美魔女の水谷雅子さんは、身近にある食材を使ってパックしているとか! しかも1種類ではなく、食材を使い分けるこだわりを披露してくださいました。食材に含まれる成分を活かして、保湿や栄養補給だけではなく、汚れを落とす目的のものもあります。
残ってしまった食べ物も有効活用できるので、是非ご覧ください。
お肌の汚れを落とす目的のパック
パックには汚れを落とすことを目的とした種類もあります。
肌の細かい汚れや古い角質が取り除かれることで肌がワントーン明るくなり、その後に使用する化粧水や美容液が浸透※しやすくなるというのが特徴。
パックの形状はさまざまで、使い方や肌への影響などに違いがあります。
※角質層まで
クレイパック:細かい泥が皮脂や古い角質を吸着して除去
● 特徴
クレイとは泥のこと。クレイパックは2ミクロン以下の細かい粒子が肌表面の汚れや古くなった角質などを吸着し、洗浄します。
カリウムやカルシウムを豊富に含み、色や産地、種類などによって効果も異なりますが、洗浄力が強いのが共通点。皮脂や古くなった角質を落とすことで、化粧水や美容液などの馴染みも良くなります。
クレイは汗をかくことで、より老廃物を吸着し毛穴の汚れを落としやすくなるため、お風呂での使用が推奨される種類です。
● 使い方
クレイパウダーを水と合わせてペースト状にして使用します。肌へ塗ってすぐ洗い流すものや、塗った後に軽く指先でマッサージしてから洗い流すもの、塗ってからしばらく置いてから流すものなどさまざま。
扱いに慣れない方は既に調合されている商品を選ぶと便利です。
● こんな方にオススメ!
Ⅼ毛穴の黒ずみを解消したい
Ⅼ古い角質や余計な皮脂を取り除きたい
Ⅼ肌のくすみやざらつきをとりたい
ピールオフ・ピーリング:古い角質を落とせるがリスクも大
● 特徴
ピーリングのパックは、古い角質や産毛を除去することが主な目的。用途や使い方によりけりですが、パックを肌に密着させ剥がす時に産毛や角質がくっつき、剥がれます。同時に必要な角質も剥がれてしまう時があるため肌への負担が大きく、美容目的で上手に扱うには注意が必要です。
また、毛穴汚れや産毛処理を目的としたものだけではなく、密閉することによる高い保湿効果が得られる種類もあります。
● 使い方
洗顔後の肌にクリームやペースト状(またはシート状)のパックを塗布し、パックが乾いたら剥がします。
● こんな方にオススメ!
美肌を目指す場合はあまりオススメできませんが、目的ややり方によっては便利なものではありますので、お肌と相談しながら使ってください。
Ⅼ肌のゴワつきをとりたい
Ⅼ多少肌に負担がかかってもいいから一気に産毛を抜きたい
剥がした後の肌がツルツルになる感触もあり、10~20年前までは流行しました。
しかし、お肌を美しく保つために必要な角質まで剥がしてしまうリスクがあるものに関しては、この数年で減少傾向にあります。
泡パック:濃密泡が毛穴の奥まで洗浄
● 特徴
濃密で細かな泡が毛穴の奥まで洗浄し、その後に使用する化粧水や美容液の浸透力を高めます。しかし一部では栄養補給を目的としたものもあるので、一概には洗浄効果が目的のパックだとは言い切れません。
泡パックの中で特に人気を集めているのが炭酸パック! 含まれる炭酸ガスが血行を促進し、新陳代謝を活性化。特にお肌のくすみに効果てきめんです。炭酸パックは泡パック以外にもシートマスクや自分で調合するジェルタイプもあります。
● 使い方
洗顔後に使用するもの、洗顔料になり得るものなど商品によって使い方に若干違いがありますが、どれも基本的にはお肌に泡を潰さないよう優しく乗せ、洗い流します。
炭酸パックを使用する場合、皮膚が温かいと炭酸ガスがすぐに抜けてしまうため、お肌を一度冷やしてから乗せる必要があります。
● こんな方にオススメ!
Ⅼ肌のくすみを解消したい
Ⅼ水分や栄養を補給するお肌のベースを作りたい
パックの効果をフルで発揮しよう!使用上の注意点
パックの効果を十分に得るために、いくつかの注意点があります。全種類共通の注意点は次の通り。
- 洗顔後の清潔なお肌に使用する
- パックごとの使用時間や頻度を守る
- 肌トラブルがある場合は使用NG
また、パックを「特別な日に♡」と思っている方も多いと思います。しかしその前に、一度はチェックを兼ねて使用してみてください。
お肌の状態やお手持ちの基礎化粧品と相性が悪かった場合、美容効果を得るどころか肌荒れしてしまう可能性も否定できません。ぶっつけ本番の使用は避けましょう。
何よりパックに期待できる効果は状態の底上げ。健康なお肌に使うからこそ効果があるものです。
クレイ以外のパックは基本的にお風呂での使用NG!
お風呂は汗をかいて老廃物を排出するデトックスの時間です。そんな時にパックを使って美容成分を浸透させようとしても逆効果! 含まれている美容成分が流れ落ちてしまうので、お風呂での使用は不向きです。しかし洗浄力の高いクレイはお風呂でも効果を発揮します。
基本的にはパックの形状や一般的に言われる効果で判断せず、使用方法は必ずチェックしてください。商品によって効果や使い方が異なります。指示に沿って、正しい使い方をするようにしましょう!
パック前の保湿ケアが効果を高める!
お肌が乾燥していると成分は浸透しにくいです。美容成分をお肌に与える種類のパックは、浸透力を高めるために化粧水で保湿をしてから使用します。
パックを使用したまま寝ちゃダメ!
パックを使用する上で重要なのは使用時間を守ること。特にシートパックやクレイは乾燥すると肌の水分を奪ってしまいかねません。油分の多いクリームなら安心というわけではなく、過剰になってしまえば毛穴が詰まってしまう原因に。
つけたまま寝てしまったり、長時間つけたままにしたりすること前提に作られていません。スペシャルケアをしたつもりが肌トラブルの原因にならないようにご注意を!
フェイシャルパックは種類や特徴を把握しておくと求める効果によって使い分けもできるようになります。
どのパックが自分の肌や求める効果などに合っているか、選び方や使い方の参考にしてみてくださいね!
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