無駄ケアしてない!? セラミドを知ってスキンケア上手になろう
編集部 (momoka)
美意識の高い方なら一度は聞いたことのある「セラミド」。肌を健やかに保つには欠かせないものです。セラミドをしっかり肌に与えてあげるとうるおいのある肌に。それだけでなくトラブルとも無縁のお肌になれちゃうのです。そんな魅力的なセラミドを通して、スキンケア上手になるための知識をご紹介します。
セラミドを語るのに欠かせない「バリア機能」
セラミドがどういう風に肌にうるおいを与えてくれるのかお話する前に、欠かせない肌の機能について知っていただく必要があります。それは「バリア機能」です。
バリア機能とは外から異物の侵入を防ぐことと、肌の内側に水分を蓄える機能のことです。
バリア機能が低下すると角質内部に蓄えている水分が流出してしまいバラバラになった角質のすきまから異物が侵入してしまいます。すると、肌が敏感になってしまい様々な肌トラブルの原因になってしまうのです。
反対にバリア機能が正常だと外界からの異物の侵入が防げて肌の内側が自ら潤って満たされます。
つまり、バリア機能が正常だと肌トラブルを予防でき、健康的な肌を保てるのです。
さて、そんなバリア機能を担っているのは表皮の一番上にあるわずか0.02㎜の角質層の中にある「細胞間脂質・NMF(天然保湿因子)・皮脂膜」の3つです。角質層は約20層もの角質細胞がレンガのように積み重なっており、その隙間を接着剤のように「細胞間脂質」が埋め、角質細胞どうしをくっつけ、異物が侵入できないような構造になっているのです。
ちなみに、NMF(天然保湿因子)は角質細胞の中に、皮脂膜は角質層のさらに上に肌を守る天然のクリームの役割として存在します。
バリア機能の大部分を担っているのは「細胞間脂質」
バリア機能を担っている「細胞間脂質・NMF(天然保湿因子)・皮脂膜」の3つですが、その貢献度を割合で表すと、細胞間脂質:80%・NMF(天然保湿因子):17%・皮脂膜:3%となり、肌の保湿の大部分は「細胞間脂質」で賄っているとわかります。そしてこの細胞間脂質は50%がセラミドなので、肌にたっぷりうるおいを与えてバリア機能を向上させるにはセラミドがキーパーソンになるということが言えます。
最強の保湿成分セラミドとは
ここまでセラミドが肌のうるおいを保つのに大切な理由を紹介してきましたがここからは実際にセラミドがどういうものなのかを紹介いたします。
まず、セラミドは水分を挟み込む力をもつ保湿物質です。一度水分をはさみこむと離さない性質を持っています。一般的な保湿成分の天然保湿因子(アミノ酸)やグリセリンなどは湿度が下がると保湿力は下がってしまうのですがセラミドは湿度が0%になってもつかんだ水分を離さない性質を持っているので最強の保湿成分と言えるのです。
赤ちゃんの肌がプルプルなのは、この最強の保湿成分のセラミドが大人に比べて豊富だからです。ちなみに、肌のバリア機能が弱いアトピー体質の人はセラミドをもともと作り出す力が弱いとも言われています。
セラミドが減少してしまう理由
うるおいのある肌に欠かせないセラミドですが、残念ながら減ってしまうことがあるのです。
①加齢によるもの
加齢からくる代謝の衰えによって40歳を過ぎるとセラミドの量は20歳の約半分に。
②クレンジング
強い洗浄力でのクレンジングや洗顔はセラミドを洗い流してしまう原因になります。
(クレンジングや洗顔には長時間かけないように各1分以内を目指してください。)
③生活習慣・ストレス
寝不足やストレスなどでターンオーバーが乱れてセラミドが失われます。また、こすりすぎてもセラミドが失われる原因にもなります。
(肌に触れるときは赤ちゃんに触れるように優しくいたわるようにしましょう。)
うるおいの満ちた肌にするために。セラミド補給
加齢や間違ったスキンケアなど様々な原因によって、本来肌に備わっているはずのセラミドは減少してしまうので、日々のスキンケアでセラミドを補給してあげることがうるおいの満ちた肌にするために大切です。
セラミドは化粧水に配合することが難しいので美容液やクリームに配合されています。セラミドとひと口に言っても種類がたくさんあるのですが、おすすめは「ヒト型セラミド」です。植物性セラミドというものもあって何となく肌に優しいイメージがありますが、一番肌に浸透しやすいのは人間の肌に近い組成のものです。私たちの肌にあるセラミドは「セラミド1・セラミド2・セラミド3・セラミド5・セラミド6・セラミド6Ⅱ」の7種類ですが特に「セラミド1・セラミド2・セラミド3」が高保湿なのでおすすめですよ。
また、セラミドは高価な成分なので安く製品を作るために疑似セラミドというものが使われている場合もあります。購入する前に全成分表示をしっかり見てから買うようにしましょう。
骨折り損する前に、効率よく潤い補給を
今まで当たり前のようにやってきた、「化粧水を塗って油分でふたをする」ということはもう古いスキンケア常識なんです。水分を挟み込むセラミドをしっかり補ってあげれば油分はそんなに必要ありません。ブースター・化粧水・美容液・乳液・クリームと毎日頑張ってたくさんスキンケアしていた方は一度スキンケアを見直してみてくださいね。
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