黒ずみがちなアノ部分にも!? シミの美白外用薬トレチノインとハイドロキノンの効果

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かなつ久美 (59歳)

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シミを消したいけどフォトフェイシャルなどのマシン系は高価だし通う時間もないし何だか恐い・・・でもシミは消したい!というアナタへ!家で塗るだけ、しかも高い効果の外用薬トレチノインとハイドロキノンがありますよ!

トレチノインとハイドロキノンの効果とは!

トレチノインとハイドロキノンは、もうこれ以上効果的な美白クリームは他にない!と言い切ってしまっていいほどシミ治療に効く外用薬です。がっつり薬ですのでどちらも医療機関で処方してもらえます。個人輸入も増えているようですが、医師の指導の元使用する外用薬です。

市販されている美白クリームなどで入っている物もありますが、含有量は医療機関の100分の1程度です。シミに効かせたいなら病院でシミ治療として処方してもらうのが一番です(^^)

詳しくは次の章で説明しますが、まずトレチノインをシミ部分にのみ塗って薄皮を剥がしてから、強力美白のハイドロキノンを塗って美白する!というダブルス時間差攻撃(?)みたいなものです。わたしも昔よく使用しましたが効果がある分苦労も大変!しかし確実に肌が綺麗になります。

トレチノインの効果

トレチノインはビタミンA誘導体トレチノイドの一種で角質を剥がす作用があり、剥がれるということは表皮の細胞分裂を促し再生をさせるピーリング効果があるということです。シミ部分は剥がれ落ち、真皮のコラーゲンも活性化し、肌のターンオーバーを促します。元々は主にニキビの治療薬だったこともあり皮脂の分泌を抑制するので、ニキビ、ニキビ跡に効果的です。ハイドロキノンと併用すればシミ、ソバカス、肝斑、シワ、くすみにも効果的♪表面を剥がして下から赤ちゃんスキンがこんにちは♪といった感じです。

ただピーリング経験がある方ならおわかりの、皮がボロボロ剥がれるときの赤みと痒みがあり、これがなかなかやっかいです。そしてUVケアは万全にしないとかえってシミが濃くなることもあります。

トレチノインは黄色いジェル状で0.2%、0.4%などいろいろあります。どれを使用するかは医師の判断です。皮膚が剥がれる作用を持つため口や目の周りや粘膜など、使用できない場所があるので注意が必要です。

トレチノイドは血液中に微量に含まれているのでアレルギー反応がないと言われています。その点は安心ですね。

ハイドロキノンの効果

ハイドロキノンはずばり!美白剤です。お肌の漂白剤という方もいて恐いくらいですね('Д')でもこれもがっつり薬でありアレルギー反応や炎症反応を起こすことがあるので医師の処方と指導が必要です。

沈着したメラニンを消すという作用ではビタミンCよりも高く、まさにお肌の漂白剤です。シミの原因であるメラノサイトの活動と生成を抑制してくれるので、今あるシミは薄くなり未来のシミも予防してくれます。

アレルギー反応が出る危険があるため、ハイドロキノン入り!と謳った市販品はほとんど含有量が微量です。クリニックのものは市販品の100倍の含有量と言われています。その代り使用量を間違うとアレルギー、かぶれ、赤み、白斑などの危険があり、ハイドロキノンにアレルギーを持っている方は使えません。とはいえアメリカでは長い歴史がありその安全性は高いようです。

ハイドロキノンは皮膚に浸透しにくいので、薄皮を剥がす効果のあるトレチノインと併用することにより高い効果を発揮します。

トレチノインやハイドロキノンはどんな症状に効果的?

トレチノインやハイドロキノンは美白に効くので、もちろんシミ、ソバカス、くすみ、肝斑、炎症性色素沈着、老人性色素沈着、日焼けあとのシミ、怪我の跡、火傷跡や手術後の跡などを消す、または薄くする治療に効果があります。

皮脂を抑制するのでニキビ、ニキビ跡、オイリー肌。
薄皮を剥がすのでシワや毛穴にも効果的。

ただし全体的に塗るものではなく、あくまでも気になる部分のみに綿棒で塗布!という薬感覚で使用するものです。

わたしは最近また使おうと思っているのですが、顔というよりも足や腕や肩に出来たシミに使う予定。顔は皮膚が薄くデリケートで赤くなると気になりますが、ボディは気にせず使えます。もちろんボディだって赤く、かゆくなりますがシミは確実に薄くなります。

だがしかし!クリニックに注文したら10日後に入荷とな!・・・そう、医師も個人輸入なのです。アメリカで人気の治療薬ですが日本では認可されていないので、クリニックも個々で輸入しているのです。しかも使用期間が短くフレッシュなものを使わなければいけないため在庫を抱えられないのが実情。わたしもおとなしく待っているところです(:_;)もちろんちゃんと常に数がハケるクリニックなら常備してます。

トレチノイン・ハイドロキノンの使用方法

使用方法は、洗顔後の清潔なお肌にまずトレチノインを、シミの部分のみに綿棒で薄く塗ります。たくさん塗るのは危険です。そして10〜15分後にトレチノインを塗った箇所に少し広めにハイドロキノンを別の綿棒で薄く塗布します。以上です。

トレチノインを塗る前にビタミンC誘導体ローションを付けるといいようです。美容クリニックだとすすめられます。
トレチノインの前にクリームや乳液など他のものを塗ると効果がほとんど薄れてしまいます。塗るならビタミンC誘導体ローションだけにしましょう。

これを1日に朝晩2回行います。朝は塗布したハイドロキノンが乾いたら保湿して、必ずUVケアをします。特に塗布した部分にはしっかりと厚めにUVクリームを塗ります。

そして個人差がありますが2〜3日すると塗った部分が赤くなり皮剥けが始まります。乾燥してガサガサになり痒くて不快ですが、我慢してシミが消えるまで頑張りましょう。

というワタクシもすぐに痒みに耐えかねて塗布を1日1回に勝手に変更しましたが効果はそれなりにありました。濃いシミには1日2回が良いようです。

耐性が付きやすいので、皮剥けが起きなくなって来たら1か月ほど休んでからまた塗布を再開します。どうしても皮剥けと痒みに我慢できなくなったらハイドロキノンのみ塗って様子見をするといいかと。

とても効きますので美白を夢見て頑張りましょう♪

トレチノイン・ハイドロキノンを使用する際の注意点

トレチノインもハイドロキノンも塗り過ぎないこと!
シミのない部分にはやたら塗らないこと!
指に付いたらすぐに洗って目などを絶対にこすらないこと!
ハイドロキノンはアレルギー反応が出たらすぐに中止すること!
初めて使用する際は濃度は薄いものから始めること!
いくら痒くても掻かないこと!
治療期間は外に出るときは完璧にUVクリームを厚塗りして日に何度も塗り直すこと!

ハイドロキノンは紫外線に当たると毒性の物質に変化すると言われています。治療期間中はなるべく害のない馬油やワセリンでケアし、UVクリームもなるべく紫外線吸収剤不使用のものを使った方が賢明です。赤ちゃん肌が丸出しになる期間なのでとにかく紫外線に注意して、決して海やプールなどには行かないこと。すべてが台無しになるどころがシミが元よりも濃くなります。

そしてトレチノイン&ハイドロキノンは必ず冷蔵庫で保存して1ヵ月くらいで使い切ります。酸化、変質しやすいので気を付けましょう。あと妊娠中の方は使えません。

気になるアソコにも塗ってみた♪

このトレチノイン&ハイドロキノンさん、色素沈着に効くのでもちろん気になるチクビ&乳輪にも効果を発揮します。

ワタクシも試しに塗ってみました。憧れのピンクのロリチクビを目指して!・・・だがしかし!もう痒くて痒くて・・・お出かけ中、打ち合わせ中、居てもたってもいられないくらい痒くて、でも場所的に掻けない!もうハアハアしちゃうくらい痒くて挙動不審!すぐに中止したのは言うまでもないのですが、これもやはり短期間ではありますが効果が目に見えてありまして。薄皮が一枚ペローンと剥がれたのですがその皮がうっすら茶色いではありませんか!茶色い薄皮が剥がれたあとにはピンクのロリチクビが現れました!

これ、わたしは挫折しましたが続けていたらもっともっと素敵なピンクになっていたと思います。痒いのでもうやりませんが本当にこんなに効果がある塗り薬は類を見ないと感動したのを憶えております(遠い目)

クリニックによって料金の差に驚く

気になる料金ですが、ワタクシは美容クリニックでしか購入したことがなかったゆえ、今回この記事のために調べましたところ、なんとも目が飛び出たまま直らないという状態であります。

もちろん濃度によってお値段が違いますが、美容クリニックでもバラつきが激しく、高い所では2つセットで4万円以上(!)。普通の皮膚科では3000円や4000円や5000円や・・・ちなみにわたしが予約待ちなのはトレチノイン7020円、ハイドロキノンも7020円=14040円・・・これかなり高い方です(ショック!)。

皮膚科の相場は薬のみ2000円×2+診察料(初診料再診料)=6000円くらい(セットで)。美容皮膚科はプラスαがハンパないことが判明!保険が適用されない自由診療のためお値段を自由に付けているのですね。これはちゃんと調べてから皮膚科に行くといいようです。

でも美容クリニックは他の美容治療と併用できたりするからわたしはやめられないんですよね。。。効果が倍増するなら普通の皮膚科に行ってる場合じゃないので(*^^)

副作用が痒くて大変ですが個人差があると思うので、美容クリニックのマシンが高くて怖い人は試してみてほしいシミ治療法です。
わたしも10日後に使用するのが楽しみです(^◇^)

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