肌改善になる角質培養とは?肌をリセットするケアしないスキンケア

美肌  
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なぎ

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「角質培養」という言葉を聞いたことがありますか?
角質培養とは、言葉の通り肌の細胞である「角質」を「培養」していく事で、肌の状態を改善しようという考え方です。

角質培養とは?

角質培養とは、言葉だけでは大掛かりなケアに聞こえてしまいますが、実はそんな想像とは正反対。ターンオーバーの乱れによって薄くなってしまった角質層(角質細胞)が、正常な状態に戻るまで"極力なにもせずに"放置し、肌のバリア機能を正常にする事を言います。

角質培養自体は方法というよりも角質をじっくりと培養して増やしていくというイメージに基づいた言葉であって、具体的にやる事としては「ぬるま湯洗顔」や「肌断食」など、肌への負担を極力減らす手法を組み合わせた形となります。

角質培養の効果

通常、健康的な生活習慣で、紫外線など外部からの刺激によるダメージも少ない自然状態のままであれば、肌が大きなトラブルを起こす事はなくなります。
しかし、日常生活の中では過剰な洗顔をしたり、化粧品などで肌に余分な成分を与えていたりすることが積み重なって、肌のターンオーバーサイクルなどが乱れ、肌はトラブルを抱えるような状態になってしまいます。
だからこそ、この過剰な洗顔などをやめてじっくりと肌の状態を回復させる事ができれば、肌は一番自然で、健康的な状態に近づく。というのが角質培養の最大の効果です。

肌を外部からケアするのではなく、肌がもつ本来の力に頼るという方法ですので、人によって合う・合わないという事はないのですが、何もケアしないようにする方法ですので一時的にかゆみや肌質が悪化してしまうなどの場合がある事や、アトピーなどの症状でちゃんとしたケアが必要な場合には推奨されない手法だと言えます。

角質培養の方法

角質培養を行って、角質細胞をしっかり育てるためには、刺激を避ける事と過剰なケアを避ける事の2点が必要になります。

刺激を避ける。洗顔と紫外線対策

まず角質をしっかりと育てるためには肌への刺激、負担を避ける事が重要。
特に刺激や負担になりやすいものとして、洗顔と紫外線によるダメージのケアを見直しましょう。

洗顔はゴシゴシ擦るような摩擦刺激をさけるだけではなく、洗顔料についても角質を削ってしまうスクラブやピーリング作用のあるものを避けたり、肌に残りやすい合成界面活性剤を使っていない固形石鹸を選んだりする事が一つ目のポイント。
洗顔方法についても、十分に泡立てた洗顔料を肌に押し当てるような形で摩擦せずに洗顔し、熱いお湯ではなく人肌程度のぬるま湯で洗い流すようにすると、刺激を大幅に抑える事ができます。
また、クレンジングは基本的にNG。メイク自体、石鹸による洗顔で落ちる程度の内容にしましょう。

洗顔以外では特に紫外線による刺激を防ぐ事が大切。
理想としては帽子やフェイスマスク、日傘などを複合的に利用して紫外線そのものが当たらないようにした方が良いのですが、そうもいかない場合はなるべく肌に負担とならない程度のUVケアコスメを利用しましょう。

肌の過剰なケアをやめる

肌にとっていい事をしているつもりでも、それが過剰となってしまってはマイナスになる場合がありますので、それをやめるというのが二つ目のポイント。
例えば、ビタミンC誘導体などの美容成分は肌の色を白くするために利用されやすい成分ですが、肌への負担を高めるためにターンオーバーを乱してしまうなどの原因にもなります。
角質培養を行う期間については、極力こうした美容成分の利用などをやめて、保湿ケアだけを行うようにしましょう。

保湿については肌質をコントロールするものではなく、単純にバリア機能を強化する目的の内容となりますので、角質培養中も行うようにして下さい。
また、保湿ケアを行う際はなるべくヒトセラミドなどを利用し、肌に負担をかけずにしっかりとバリア機能を保てるような形にすると良いでしょう。

保湿ケアにはワセリンやホホバオイルもおすすめ

肌の保湿ケアを行う場合、セラミド以外ではワセリンやホホバオイルの利用もおすすめ。
ワセリンは肌に浸透せず、表面に膜をつくって保湿するだけなので過剰なケアとなりにくいですし、ホホバオイルは人の皮脂に近い成分であるために肌そのものの力を邪魔しません。
ワセリンでもホホバオイルでも、利用する際はなるべく純度が高い商品を選ぶ事や、他の美容成分が含まれていないような商品を選んで利用する方が良いでしょう。

また、ワセリンとホホバオイルを比べた場合、ホホバオイルは肌に潤いを与える成分も含んでいるのに対して、ワセリンは完全に膜を張るだけになるので、角質培養を開始してまだ肌が慣れていない時はホホバオイルを利用し、健康的な状態になってきたらワセリンに切り替えるなどの利用方法をするなどの工夫も、角質培養の効果を高めるためには有効といえます。

角質培養がおすすめな人

角質培養はその方法から、そもそも何もケアをしていない人ではなく「過剰にケアしている人」に向いている方法。
多くの人は自分の肌に向き合って、正しいと思うスキンケアを行っているはずですが、肌の状態は加齢や普段のスキンケアの内容によって徐々に変化してしまうため、徐々に色々な方法を取り入れても理想の肌が手に入らないという状況に陥り、気が付けば過剰なケアや、かえって負担になる事をやってしまっていたというケースが多くなりがち。
こういう状況になってしまっていると感じたなら、一度角質培養の実施を考えてみても良いのではないでしょうか。

行う際の注意点

角質培養を行う期間は今までのケアをやめたり少なくしたりするため、肌のトラブルが一時的に悪化する事もあります。
例えば、皮脂が多く分泌されている状態で角質培養を行うと、落としきれなくなった皮脂が原因となって脂漏性皮膚炎などを引き起こしたり、肌トラブルにはならなくても体臭やかゆみなどとなったりという場合があります。

また、アトピーの炎症が出ている時に行ってしまうと、痒みなどを強く感じて結果的に症状が悪化してしまうなどのトラブルになる場合も。

自分の肌の状態を見ながら、一気にやるのではなくトラブルが悪化しない範囲で、少しずつ角質培養を取り入れるようにすると良いでしょう。

角質培養の実際の効果

角質培養はとにかく肌に負担をかけず、じっくりと肌質の改善を目指す方法ですので、本当に完了するまでには少なくとも数か月の期間が必要となります。
しかし、ちゃんと健康的な角質細胞が作られて健康的な肌の状態を手に入れる事ができれば、スキンケアコスメなどに頼らなくても肌を安定して綺麗な状態に保つ事ができるようになったり、にきびなどの肌トラブルが発生しにくい肌質を手に入れたりする事ができます。

洗顔や紫外線ケアなどに気を付けても中々効果が出ないという場合は、食事や睡眠といった生活習慣もしっかりと目を向けましょう。
健康な肌は健康な体があって初めて成立するもの。いくら肌への負担を減らしても、体が健康的な状態になければ角質培養の効果は中々得る事ができません。
からだの中をケアし、外からの過剰なケアを減らすという事をセットとして、角質培養を考えると良いでしょう。

焦らず、何もせずに行う角質培養で本当に健康的な肌を目指す

スキンケアというと多くの方法が「何かを新しくやる」ものですが、角質培養は極力何もしないようにするという考え方。
取り入れやすい分、しっかりとした改善には時間がかかりますし、一時的に肌質が悪化する場合などもあるため、やろうとしても中々最後までやりきれない面もあります。
角質培養を行う場合、とにかく焦らず、肌質が変わっていくのを楽しみながら、長期的な視点で本当に健康的な肌を手にいれていきましょう。

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