お肌のシミとくすみは同じ? その違いと対策法
なぎ
なんだかお肌が暗くどんより。よくよく見ると黒ずんでいるような・・・。そのお悩みは、くすみなのか、シミなのか。
その違いと対処法を知り、明るく元気なお肌にしましょ!
加齢とともに気になる肌トラブル。とくにシミやくすみが気になる方は多いはず。
なんとなく普段「シミが出来た」とか「くすみが気になる」とは言っているものの、そもそもその両方とも肌の色が濃くなるものくらいで同じように考えていませんか?
シミは輪郭がくっきり。くすみは全体の色変化
まず、シミとくすみの大きな違いが、その輪郭がはっきりしているかどうか。
いわゆるシミと言われるものは「老人性色素斑」と呼ばれるものですが、シミは範囲がある程度明確で、肌の健康な部分とシミがある部分との境目がくっきりと分かれている場合が殆ど。
一方、くすみがある部分は範囲が明確ではなく、ぼんやりとある程度の範囲の肌が暗くなり、透明感を失ったような状態を示します。
ただし、シミの中でも肝斑などは輪郭がぼんやりしていて、色の出方が薄めだとくすみとして捉えがちになります。
シミとくすみは明確な違いが定義されているわけではありませんが、自分がどのタイプの「シミ」または「くすみ」なのかが分かれば、対策もとりやすくなるので、是非自分自身の状態を適切に把握するようにしましょう。
シミ・くすみの主要な6タイプ
いわゆるシミ「老人性色素斑」
シミなのかくすみなのか、一番分かりやすい症状がこの「老人性色素斑」。
老人性色素斑は、紫外線の影響により肌内部で作られたメラニン(黒い物質)が、ターンオーバーの乱れによって肌内部に留まってしまい、その部分が黒く見える症状。
輪郭がくっきりとしていて、一目でシミだと分かるので他のものと混同する事は少ないトラブルです。
解消するためには皮膚科などによりレーザー治療が有効で、メラニンが定着してしまっている部分を破壊して排出させるため、1回から数回のレーザー照射でキレイにする事が出来ます。
30〜40代女性に多いシミ「肝斑」
肝斑はここ最近TVのCMなどでも聞くようになりましたが、加齢とともに訪れるホルモンバランスの乱れによって、顔に出来てしまうシミの事。
鼻の周りや頬、額などに発生し、顔の左右対称に現れます。
シミとは言っても輪郭がぼんやりとしている事が多く、なんとなく年齢とともにくすんできたと思った場合には肝斑を疑ってみるのも良いでしょう。
肝斑はすでに出来てしまっているものに対しては「レーザートーニング」と呼ばれる技術で薄くしたりすることが可能ですが、ホルモンバランスの乱れという根本部分を改善しないと繰り返し同じ状態になってしまうため、生活習慣の改善や内服薬による新しい肝斑の防止を同時に行う必要があります。
遺伝的要素のシミ「そばかす」
そばかすは主に鼻の周囲や頬などの部分に、茶色い斑点上のシミが出てくるもの。
遺伝的な要素で発生するもののため、子供の頃から発生してくるという特徴があります。
そばかすは範囲が広いため、薄い状態だとくすみと思う可能性もあるシミですが、子供の頃からの悩みという事であればそばかすを疑ってみると良いでしょう。
解消方法としてはレーザーや光治療が有効です。
単純な肌老化によるくすみ「角質肥厚(かくしつひこう)」
くすみの中で最も代表的なものが「角質肥厚」と呼ばれるもの。
これは、加齢に伴う肌老化によって、本来ならばどんどん新しい角質(肌)が作られては古い角質が垢となって剥がれ落ちていくはずのものが、古い角質が中々はがれ落ちなくなってしまう事で角質層が厚くなり、透明感を失ってしまうというもの。
角質には多少なりともメラニンが含まれているため、古い角質がはがれずに厚くなればなるほど、色が黒くくすんで見えるようになります。
解消するためには古い角質を剥がすケミカルピーリングなども有効ですが、ただ古いものを対症療法的に剥がすだけでは暫く経つと同じ状態に戻ってしまうので、肌の保湿を十分に行うなど古い角質が正常に剥がれ落ちていく肌環境を整える事が、根本解決のためには重要です。
貧血など、血行不良によるくすみ
目の下にクマができやすく、肌全体がくすんでいるように見える場合は血行不良による可能性が高いといえます。
血流が悪くなると、単純に肌の赤みが無くなって青白く見えてしまうだけではなく、肌の細胞に対して栄養がいきわたり難くなり、肌の代謝が悪くなる事からくすみが悪化していきます。
血を作る食事や内服薬の利用、適度な運動による血行促進などの対策を行いましょう。
肌の糖化による「黄ぐすみ」
近年よく言われるようになった「糖化」によるくすみ。
糖化とは、血中内にある余分な糖分が、体内のタンパク質や脂質と結びつく事で老化促進物質のAGEという物質になり、細胞の老化を引き起こすというもの。
糖化によって肌の老化が引き起こされると、肌のハリを保つコラーゲン繊維が破壊されたりする事でシワが出来たり、真皮が黄色化してしまったりするために「黄ぐすみ」という状態になります。
糖化を防ぐためには、血中の余分な糖分を発生させないために糖質を過剰摂取しない事が有効です。
また、同じ黄ぐすみを引き起こす原因として「カルボニル化」というものがあり、こちらは脂肪の分解質とタンパク質が結びつく事で発生するもののため、脂肪も過剰摂取しないように気を付けましょう。
この他にもシミやくすみの症状は様々
ここに挙げたもの以外にも、シミやくすみの症状は様々なものがあり、それぞれに原因や対策法が異なってきます。
シミやくすみが気になったらとにかく「美白コスメを使う」とか「レーザー治療」といったような考え方ではなく、より自分自身の状態に合わせた最適な対処法を選ぶ事が、最短で解消するためには必要。
そのためにも、まずは自身の症状をしっかりと把握するようにしてみて下さい。
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