化粧品が原因でシミ・くすみに? 女子顔面黒皮症について

美肌   シミのケア  
公開 

なぎ

0 0

ほおやひたいなどにいつの間にかできる黒ずみ。肌への刺激が積もり積もって現れる「女子顔面黒皮症」かも。
お肌を綺麗にするためにしていたことで、かえってひどい状態になったら嫌ですよね。肌への刺激が引き起こす顔面黒皮症のリスクや原因などを知り、予防しましょう。

女子顔面黒皮症(リール黒皮症)というものをご存知でしょうか?
言葉の通り、顔の皮膚がシミやくすみのように黒くなってしまう症状の事ですが、化粧品の歴史を語る上でも重要なものになっているこの症状について、ご紹介します。

1960年代。原因不明の症状として発生

戦後、日本が復興・成長していく最中にある1960年代頃、この女子顔面黒皮症は問題となってきました。
女子顔面黒皮症は文字通り、特に女性の顔の一部が黒くなっていってしまう症状で、白人や黒人には見られず、外国ではほとんど発生していない症状であったため、日本国内で解消しなければならなかったのも、この問題が大きな問題となった一因です。

原因は化粧品に含まれる刺激性のある成分

女子顔面黒皮症の原因を結論から言えば、それは化粧品の中に含まれる刺激が強い成分でした。
今でこそ刺激が強い成分などは規制され、化粧品に配合されないようになっていますが、当時はまだ化粧品の製造に対する安全基準などが特に定まっておらず、戦後復興の勢いで色々な商品が販売されてきた時代であるため、この問題が発生したのです。

化粧品成分の刺激がメラニンの生成を促す

女子顔面黒皮症は特に化粧品に配合された着色料や保存料などが影響して発生した症状で、これらの成分が肌に付着すると、肌に対しての刺激・ダメージとなります。
すると、肌は紫外線によるダメージを受けた時と同様、肌を守るためにメラニンを作り出すようになり、これが長期間にわたって継続していくと、肌内部のメラニンが蓄積し、広い範囲において肌が黒くなってしまうのです。

化粧品の成分が原因であったため、女子顔面黒皮症を発症するのはほとんどが女性。そのことから病名にも女子という言葉が入っていますが、肌に刺激がある成分を使用し続ければ男性でも同じような症状が発生します。

現在は化粧品の安全基準引き上げで稀な症状に

こうした問題を受けて、肌に刺激がある成分の使用量などをしっかりと定め、安全基準が定められていますので、現在では女子顔面黒皮症が発生する事は少なくなってきています。
しかし、だからといって絶対に症状を引き起こさないというものではなく、肌が弱い方や使い方を誤っていると、発生する可能性もあります。
よくコスメの注意文に「刺激などを感じた場合はすぐに使用を中止してください」と表記されていますが、こうした問題はコスメを利用してすぐに発生するわけではなく、継続して利用し続ける事で徐々に蓄積されていくという側面もありますので、何か少しでも違和感を感じた場合は可能な限り医師などに相談するようにすると良いでしょう。

ちゃんとケアしているのに肌がくすんでいると感じたらコスメを変えてみるのも有り

以上のように、コスメの微弱な刺激によってシミが出来たり、くすみになったりするのが女子顔面黒皮症。
ちゃんと紫外線対策や保湿など肌のケアを十分に行っているのにも関わらず、なぜか肌が黒ずんでしまうという場合には、女子顔面黒皮症に近い状態も考えて、コスメを変えてみるのもまた有効な場合があります。
特に、高い化粧品を使っていると「高いから良いもの」という固定概念を持ってしまう場合がありますが、単純に肌に合わない場合は高くても悪影響となりますので、注意してみてはいかがでしょうか。

女子顔面黒皮症になってしまったら

女子顔面黒皮症は基本的には肌への刺激によってメラニンが過剰に作られてしまうだけの症状ですので、レーザーやピーリングによるメラニンの除外、メラニンの排出促進を行う事で改善していく事が可能です。
また、肌への刺激となっている化粧品の使用をやめれば原因も解消されますので、刺激を感じず、肌にあった化粧品をしっかりと選ぶようにすることが大切です。

コメント

コメントを書く

この記事をシェアしよう!

ライター紹介

なぎ

 

なぎさんが書いたほかの美容情報・ノウハウ

最近「ナンパ」が増えている? ナンパの見極め方はありますか?

最近「ナンパ」が増えている? ナンパの見極め方はありますか?

最近、著者の周りで「ナンパが増えた気がする」という声を多く聞くのですが、そう感じている方も実は多いのでは無いでしょうか。少し調べてみると、コロナ禍に入ってナンパが増えたと感じている方が多いという情報は散見され、確かに増加の傾向があると感じられました。 今回はナンパが増えているそ [»続きを読む]

二重整形でキレイな目元!実は目の形が美しくなる以外にも色々な効果が!?

二重整形でキレイな目元!実は目の形が美しくなる以外にも色々な効果が!?

多くの方が「美容整形」といって真っ先に思い浮かべるものは、おそらく目を一重まぶたから二重まぶたにする「二重整形」ではないでしょうか。 最近ではタレントなどでも二重整形している事を公表する方も多く、日帰りで低価格にて行えるクリニックも多くあるため、非常に多くの方が二重整形を行って [»続きを読む]

【人気コスメ検証】ナチュリエ ハトムギ化粧水の効果と向いている人

【人気コスメ検証】ナチュリエ ハトムギ化粧水の効果と向いている人

ドラッグストアにて低価格で手に入れる事ができて、コスメの口コミサイトなどでも常に高得点の人気商品として紹介される「ナチュリエ ハトムギ化粧水 スキンコンディショナー」。 一体どうしてこんなに人気なのか、その効果とどんな人におすすめかをご紹介します。 [»続きを読む]

自眉毛を太く濃くしたい! おすすめの方法&アイテム

自眉毛を太く濃くしたい! おすすめの方法&アイテム

ちょっと前は細い眉がトレンドでしたが、今やしっかりと太い眉の方がトレンド。 もともと生えている眉を薄くする事は簡単ですが、濃くする事はなかなか難しいので、メイクで太くするも「ベースが無いとちょっと不自然……」な状態になったりしますよね。 今回は、眉毛を元から太くするためのアイ [»続きを読む]

巻き爪がコロナで増加?!その原因と対策法は?

巻き爪がコロナで増加?!その原因と対策法は?

最近、足の爪が食い込んで痛い…そう、巻き爪に悩んでいる方多いのではないでしょうか? 実はこのコロナ禍で巻き爪の人が増えているそうなんです。 その原因と、巻き爪の解消法をご紹介します。 [»続きを読む]

美白・シミくすみ対策の新着記事

何にもしたくない時に、よりそうBOX。マイリトルボックス2月をチェック。

何にもしたくない時に、よりそうBOX。マイリトルボックス2月をチェック。

マイリトルボックスから2月BOXが2024年2月1日に発売されました。 今回のBOXテーマは、「 "LA FLEMME" ~あえて何もしない~」。 最近、何にもしたくない日ばかりの編集部Mが内容をチェックしていきます。 [»続きを読む]

jobikai ビューティーウォッチ

美容皮膚科歴“四半世紀!” 肌の名医に聞く、シミ対策のセルフケアポイント!

美容皮膚科歴“四半世紀!” 肌の名医に聞く、シミ対策のセルフケアポイント!

大人世代にとって肌の大敵といえば、しみ。またしみの中でも特に肝斑はホルモンバランスが変化しやすい40歳前後に現れやすいそう。 30〜40代がしみ対策としてどのようにセルフケアをすべきか。今回は美肌ケアの専門家として数々の著書を執筆してきた、25年もの美容皮膚科歴をもつよしき銀座 [»続きを読む]

美容皮膚科医・よしき銀座クリニック院長

監修 吉木伸子

冬もシミ対策! シミの改善に効果的な化粧品・サプリメント(薬含む)5選

冬もシミ対策! シミの改善に効果的な化粧品・サプリメント(薬含む)5選

冬は夏ほど紫外線が気になりにくく、UVケアを怠りがち。ですが冬は肌が乾燥しやすく、日差しが強くなくても紫外線のダメージを受けやすい状態ですので注意が必要です。 放っておくと、シミやくすみが目立ってくることも。 日焼け止めや適度な保湿はもちろんですが、さらにスキンケア製品やサプ [»続きを読む]

jobikai編集部

編集部スタッフ

海外でも人気のLEDマスク美顔器、カレントボディを1ヶ月間使ってみた! 詳細レビュー

海外でも人気のLEDマスク美顔器、カレントボディを1ヶ月間使ってみた! 詳細レビュー

ハリウッドセレブや多くの美容専門家が愛用しているという、世界で人気のLEDマスク「カレントボディ」。その特徴や、実際に使ってみての感想を、詳しくまとめました。 文末にはお得な情報もありますので、ぜひ最後までご覧ください。 [»続きを読む]

jobikai編集長

しゅん

美容オンライン診療でシミ内服を処方してもらう方法

美容オンライン診療でシミ内服を処方してもらう方法

クリニックに行かずに、医師の診断の上処方箋を受け取ったり薬を送ってもらうことができる「オンライン診療」。外出や人との接触を避けたい社会情勢ということもあり、ここ数年で急速にオンライン診療サービスの普及が広まっています。 最近は保険診療だけではなく、美容においてもオンライン診療が [»続きを読む]

美容リサーチャー

いしだまえ

関連キーワード

ジャンルから美容情報を探す

女美会メンバーだけの
スペシャルコンテンツが続々登場!
あなたも今すぐ登録しませんか?

SNSアカウントで新規登録