SPF/PAってなに? 焼けたくない人のための日焼け止めの基礎知識
momoka
日焼け止めが必須の季節がやってきました。絶対に焼けたくない! と思う方が日焼け止めを購入する際に気にされるのは「SPF/PA」の数値ですよね。しかし、その意味を正しく理解していますか? 「絶対に焼けたくない!」と思うならこれらの意味を理解することでより日焼け止めの効果を高めることができます。そのほかにも日焼け止めのよくある勘違いをご紹介します。
まずは基本。紫外線防御力を表すSPF/PA
SPF
SPFは、Sun Protection Factorの略で主にサンバーンという炎症を引き起こす紫外線であるUVBを防ぐ数値のことです。1~50+の数値で表されます。単純に50+の紫外線防御力が強いという意味ですが、厳密にいうと「紫外線(UVB)を浴びてから赤くなるまでの時間を遅らせる」数値です。
例えば、普通肌の方が何も塗らずに紫外線に当たると、約25分で肌が赤くなると言われています。そこにSPF30の日焼け止めを塗ると、
【25(分)×30=750(分)=12.5時間】となるので12.5時間、紫外線によって赤くなるまでの時間を遅らせることができるのです。とはいえ、摩擦や汗などによって日焼け止めはとれてしまうのでこまめな塗り直しは必須です。
PA
PAは、Protection Grade of UVA の略で主にサンタンという日焼けを引き起こす紫外線UVAを防ぐ数値です。+~++++の値があり、
PA++++:極めて高い効果がある
PA+++ :非常に効果がある
PA++:かなり効果がある
PA+:効果がある
と+の数が多くなるにつれてUVAの防御力が上がります。
日焼け止めを選ぶ際は、SPFを重視する方が多いかと思いますが、PAにも気を配りましょう。なぜならPAが防いでくれるUVAはシワやたるみなどのエイジングサインを引き起こしてしまうからです。なので、日焼け止めを選ぶ際にはPAの数値もチェックしてみてくださいね。
日焼け止めを語るには欠かせない ‘紫外線吸収剤’と‘紫外線散乱剤’
日焼け止めに必ず配合されている紫外線防御成分である、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤についてもご紹介します。
紫外線吸収剤
紫外線吸収剤は、紫外線を一度吸収して別のエネルギーに変換することで紫外線から肌を守っています。つまり肌の上で化学エネルギーを起こしているイメージです。そのため、肌が敏感な方は刺激になってしまう可能性があります。とはいえ、多くの日焼け止めに配合されているため手軽に手に入れやすい点、高い紫外線防御力を比較的簡単に出せる点、白浮きやきしみなどがなく使用感が良い点がメリットです。
紫外線散乱
紫外線散乱剤は、肌の上に一枚ベールを纏ったかのように物理的に紫外線を反射してくれます。そのため、刺激が少なく敏感肌の方でも安心して使うことができます。紫外線散乱剤のみを使用して作られた日焼け止めは‘ノンケミカル’と呼ばれています。しかし、白浮きや
きしみなどの使用感にはやや難点があったり、代表的な紫外線散乱剤の酸化亜鉛には金属アレルギーの方にはアレルギー症状が出てしまったりする可能性もあります。その上、使用感をよくするために紫外線散乱剤をナノ化して配合している場合があります。ナノ化してしまうと白浮きやきしみなどの使用感は解消されるのですが肌への影響も懸念されています。
日焼け止めのキー成分である、‘紫外線吸収剤’と‘紫外線散乱剤’にはどちらにもメリットでメリットがあるので肌質やシーンに合わせて使い分けましょう。
日焼け止めのよくある勘違いをおさらい!
日焼け止めは外に出るときだけ塗れば大丈夫?
紫外線は恐ろしいことに室内にも届いてしまうのです。さらに恐ろしいことに、雲やガラスを通り抜けてしまう紫外線はシワやたるみを引き起こす原因になってしまうUVA。将来現れるエイジングサインを少しでも軽くするために日焼け止めは必ず室内にいても塗りましょう。
日焼け止めはいつから塗るの?
1年中です! 暑い季節に紫外線量は増えるため、日焼け止めは夏だけのものと思いがちですが、日差しは弱くとも紫外線は1年中降り注いでいます。そのため日焼け止めはいつから? ではなくいつでもつけるようにしましょう。
去年の日焼け止めを使ってもいいの?
日焼け止めにかぎらず化粧品は通常、未開封なら3年が使用期限となっています。開封した場合1年以内に使い切るのが理想です。なので、去年の日焼け止めは使ってはいけないというわけではありませんし、効果がなくなるわけではありませんがあまり望ましいものではありません。とはいえ、変色や変なにおいがしていたら使うのはやめて廃棄しましょう。
日焼け止めにまつわる様々な知識をご紹介しました。日焼け止めの購入の際にぜひ役立ててみてくださいね。
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