「なんとかなる」レベルの生理痛も実はキケン 不妊の原因にも
公開
momoka
女性なら避けて通れない「生理痛」
薬を飲めば普通に生活できる人から、あまりの痛さに寝込んだり救急車で運ばれたりする人まで痛みの程度は様々ですが、生理痛がある女性は5人に一人ともいわれています。
つら~い生理痛の陰には病気が潜んでいて、不妊の原因になっている可能性も・・・
もう一度生理痛について見直してみませんか?
生理痛の痛みは人によってさまざま
ひと口に生理痛と言っても痛む部位はいろいろありますよね。
例えば、子宮を雑巾のように絞られる感覚の腹痛や、腰をガンガン打ち付けられるような腰痛、頭の中で除夜の鐘が響くような頭痛など。
ほかにも、吐き気など生理痛の症状は人によって様々です。
身体的な症状のみならず、精神的にもイライラや気分の落ち込み、無気力状態、眠気が続いたりなどという症状がでることもあります。
こんな痛みがあったらキケン!? 生理痛痛みレベル
生理痛の痛みは、1日中動けないレベルから、薬を飲んで痛みが消えるレベルまで人それぞれですが、人に「どのくらい生理痛ある?」なんて聞きづらいですよね。
聞きづらい自分の生理痛の痛みレベルを客観的にチェックしてみましょう。
① ない
② 多少あるが、鎮痛剤を飲まなくても何とか日常生活を送れる
③ 痛みはあるが、鎮痛剤を飲めば日常生活を送れる
④ 鎮痛剤が効かないまたは効果がすぐ切れる
⑤ 日常生活が送れない
④と⑤に当てはまる人は病気が隠れている可能性があるので一度婦人科へ受診するのをおすすめします。
年々生理痛がひどくなっている場合や生理が1週間以上続く場合、量が多い場合も注意が必要です。
信じられないでしょうが、生理痛は本来はないものなのです。
痛みを我慢し続けると日常生活に支障が出ますし、つらい痛みの裏には病気が潜んでいる可能性もあります。
つらい生理痛の裏に隠れているこわーい病気
薬が効かないほどの重い生理痛の裏に隠れている可能性のある主な病気を紹介します。
▽子宮内膜症
子宮内膜に似た組織が子宮の内側以外の場所にも発生し
生理のたびに出血、剥離をするがうまく排出されず結果ほかの
臓器と癒着してしまう病気。
不妊に悩んでいる人の約3割は子宮内膜症を患っている。
発生する場所によってチョコレート嚢胞や子宮腺筋症などとも
呼ばれる。
症状:生理痛、性交痛、排便痛
▽子宮筋腫
子宮を形成している筋肉の一部が増長してできる良性の腫瘍
放置しておくと10㎏の筋腫になる可能性も!
筋腫は女性ホルモンによって成長する。
症状:生理痛、量が多い、血の塊が混じる、下腹部のハリ
どれも一度は聞いたことのある病名だと思います。
両者に共通しているのは症状として重い生理痛があることです
放置していると不妊の原因になることがあります。子宮は沈黙の臓器ともいわれているので、妊娠を望んでいても気づいたときには病気が進行していたなんてこともあるのです。
自分の生理痛は大丈夫と思っている方も、生理痛だけで大げさと思わずに少しでも気になることがあったら恥ずかしがらずに婦人科へ行きませんか?
婦人科の診察ではなにをするの?
いざ、婦人科へいこうと思っても、何をするのかわからないと不安ですよね。私も初めて婦人科へ行ったときは未知すぎて怖かったです。そんな方のために実際に婦人科でどんな診察をするかざっくり私の一例を説明します。
① 問診票の記入
問診票には、最終月経・妊娠の可能性・生理の状況・アレルギーの有無などに答えます。
② 診察
問診票をもとに医師に詳しい生理の状況やつらい症状についてお話します。
③ 検査
症状によって検査を行います。エコーや内診、血液検査など。
④ 診断
診断結果に基づいて今後の治療方針を話し合います。
※診察の流れは個人の一例なので必ずしもこの診察の流れになるとは限りませんのであくまで参考とお考えください。
私も生理痛が10代の時から寝込むほどひどく、初めて母に連れられて婦人科を受診したのは17歳の時でした。結果子宮に病気はなかったのですが、痛みの原因が病気でないのを知れて安心したのを覚えています。今ではピルを飲みながら生理痛とうまく付き合っています。
痛みの理由を知って安心するためにも勇気を出して婦人科受診しませんか?
学校や仕事に支障をきたすくらいの生理痛がある人は、「生理痛くらいで大げさだ」と思わずに一度婦人科へ行ってみてください。なんでこんなに痛いんだろう、と疑問に思っているのなら、原因を知ることでまずは気持ちが楽になりますよ。
生理痛が簡単に0になることは難しいかもしれません。しかし、原因を知りそれに合った対処をすることで、上手に痛みと付き合っていけます。
コメント
コメントを書く
ライター紹介
momoka
momokaさんが書いたほかの美容情報・ノウハウ
生理痛・生理痛症候群の新着記事
私に現れた更年期障害の症状と、更年期との向き合い方について
年を重ねると、忍び寄る老い。 少しずつ体と心に変化が現れます。変化といっても嫌なものばかりではないのですが、やっぱりネガティブなことの方が印象的ですよね。 老いの中でも象徴的なものが、更年期障害。 今回は筆者に現れた更年期障害の症状と、私なりの更年期との向き合い方で [»続きを読む]
鈴木のぞ美
話題の布ナプキンを使ってみました!
生理用品というと、使い捨てのナプキンやタンポンを思い浮かべますよね。 最近は月経カップや繰り返し使える布ナプキンなどが話題になることも増えました。 個人的に月経カップには抵抗があったので、布ナプキンにトライしてみました。 今回は布ナプキンについての記事です。良ければ [»続きを読む]
鈴木のぞ美
辛い生理痛に効くツボ。まずは「三陰交」だけ覚えておこう
女性であれば多かれ少なかれ“重い”生理痛に悩まされた経験があるのではないでしょうか。 生理痛の重さは人によって大きく異なりますが、なるべく生理痛の辛さは軽減したいものですよね。 生理痛を改善するためのツボには色々なものがありますが、その中でもまずはここだけ覚えておきたいという [»続きを読む]
鍼灸あんまマッサージ師
監修 鍼灸院【鍼之助】院長
生理中のむくみ顔 簡単リセットマッサージ法
生理前後や生理中などは顔や体がむくみやすい時期。顔がパンパン!むくんでダルイと感じることはありませんか? そんな時、簡単に顔のむくみをリセットするマッサージ法をご紹介します。 [»続きを読む]
エステサロンオーナー・美容家・美容ライター
寒川あゆみ