丸田先生が答える!女性ホルモンへの疑問
EXPERT
丸田佳奈 (43歳)
美しさと健康は女性ホルモンから!体の内側だけでなく、外側にも影響を与える女性ホルモン。しかし、女性ホルモンについて間違った認識をしている人は多いようです。
そこで現役の産婦人科医で、ホルモンと美容に関する著書も出している丸田先生に美と健康の源である女性ホルモンについて教えていただきました!
Q 女性ホルモンは多い方が良いの?
A ホルモン値にも適量があり、多すぎはよくない。
「女性ホルモンは多いほど体に良いのでは」と思う方が多いようですが、実は間違い。
人間ってどこの臓器でも働き過ぎると良くないんです。
婦人科のケースだと、女性ホルモンの分泌が過剰になると子宮がんなどのリスクが高まるんだとか!ホルモン値にも適量があるんですね。
ダイエット中の油分制限はホルモン分泌を悪くする
実はほとんどのホルモンは、油からできています。ダイエット中などに油類を控える女性は多いですが、これがホルモンの分泌を妨げることになっているんです。
丸田先生によると、ホルモンの原材料はコレステロールですが、適量は摂取した方が良いそうです。
コレステロールを摂取するのに丸田先生がおすすめする食材が卵!
卵は、コレステロールと良質なタンパク質を豊富に含んでいるのでおすすめです。
しかし、コレステロールの摂り過ぎは、動脈硬化の原因などになりうるため、目安として、1日1~2個程度が良いでしょう。体に悪影響を与える原因は「過剰」なので、適量を守ることが大切です。
Q 恋愛はホルモンに影響する?
A はい。ただし恋愛だけとは限りません。
恋愛というよりも自分自身がイキイキする生活をしていると脳にセロトニンやアドレナリンなどの良いホルモンが出て、他のホルモンにも良い影響を与えて行きます。
「いいね!」と言えるポイントを作ること
自分の1週間を振り返って、楽しかったことや充実感などの感情に対して「いいね!」と言えるポイントが1つでもあることが、良いホルモンを分泌させるために大事です。
Q 自分のホルモン値ってどうやって知るの?
A 基礎体温の計測で体温変動を確認しましょう。
女性ホルモンは1ヵ月の決まったサイクルでの変動が大切なんです!しかし、毎日血液検査をするのは現実的に難しいですよね。
そこで、必ずやってほしいのは基礎体温の計測。
毎日の基礎体温を記録してお医者さんに診てもらうことで、ホルモン値や排卵日等もわかるそうです。
体温が高いのはどんな女性も2週間と決まっている
「どのくらいの期間体温が上がっているのがいいんですか?」(くみっきー)
基本的には、体温が上がっている期間は2週間。これは人によってずれることがなく、長くなることはありません。
また、生理期間に入るときに体温が一気に上がっていないと排卵していないというサインにもなります。
ホルモンの過剰分泌・不足は危険信号
ホルモンが過剰に出ていると病気を引き起こす可能性が高まります。また、ダイエットなどでホルモンの原材料であるコレステロールを避け過ぎると、ホルモンが生成されなくなってしまいます。
ホルモンは、健康や美の根本ですので過剰・不足は避けて適量を心がけた生活を送るようにしましょう。
アイテム紹介
『キレイの秘訣は女性ホルモン』
著書の中では、ホルモンに関する47のお悩みに、丸田先生がわかりやすくお答えすると同時にお悩みを解消するためのアドバイスも送っています。この中に"あなた"と同じお悩みもあるかもしれません。
さらに、今回丸田先生がおすすめしていた「基礎体温の計測」について、正しい計測方法やグラフの作り方、見方も紹介していますので是非実践してみましょう。
- 1,296円(税込)
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ライター紹介
丸田佳奈 (43歳)
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