私に現れた更年期障害の症状と、更年期との向き合い方について
鈴木のぞ美
年を重ねると、忍び寄る老い。
少しずつ体と心に変化が現れます。変化といっても嫌なものばかりではないのですが、やっぱりネガティブなことの方が印象的ですよね。
老いの中でも象徴的なものが、更年期障害。
今回は筆者に現れた更年期障害の症状と、私なりの更年期との向き合い方です。
「更年期」では? と思ったいくつかの症状
白髪が現れるのも、肌の弾力がいまいちになるのも、ある日突然ではありません。毎日を普通に過ごしていて、じわじわと侵食してきて、気付いた日に愕然とするんですよね。
私にはこんな症状が現れました。
●短くなる生理と不正出血
●気分が安定しない
●著しく太ってきた
●抜け毛が増えた
1つ1つ説明していきますね。
①短くなる生理と不正出血
半年ほど前から、生理の出血期間が短くなってきました。以前ピルに関する記事を書きましたが、私は低用量ピルを使用していました。
日数は平均して5日ちょい、といったところ。
それがいきなり3日になりました。1回目のときは「早く終わった、ラッキー!」でしたが、毎月になるとさすがに不安になってきました。
そして3ヶ月目くらいから、生理が終わったあとに、ランダムに不正出血が起きるように。
ランダムなのでおりものシートで大丈夫なレベルのほんの少しが3日ほど、というときもあれば、「今月、また生理?」と思うほどなかなかの出血量が2週間続くことも。
常に生理用品を欠かすことができず、とても困りましたね。
②気分が安定しない
もともと、短気なところはあったのですが、些細なことでイライラするようになりました。
それも「そんなことで?」レベルの些細なことです。
例えばコンビニでスイーツを買ったときに、店員さんがスプーンを入れ忘れた、洗濯物を取り込んだときにまだ少し乾いていないところがあった、など。別に怒るほどのことでもないですよね? でもイライラメーターが、ぐんぐん上がるんです。
さすがに店員さんに怒鳴ったりはしないですが、心の中は大型台風。
これにも参りましたね。
③著しく太ってきた
アラフォーに入り、じわじわと体重は増えてきて、運動したり食事制限したりと手を尽くしていたのですが、生理が短くなったあたりからずんずん太っていきました。
具体的には半年で8キロ増。何をやっても焼け石に水で、服は入らなくなるし、鏡を見るたび憂鬱になるしで、もう最悪でした。
④抜け毛が増えた
毎日お風呂に入って、シャンプーしているのに、数日入らなかった後にシャンプーしたくらいの抜け毛。
もともと髪の量は多めだったので、外見のダメージはさほどでもないのですが、排水口に溜まる髪の毛の量があまりに多くて、我ながら気持ち悪かったです。
私の場合、インナーカラーをしているので溜まった髪の毛がブルーだったりグリーンだったりするので、余計に不気味でした。
病院で聞いてみたところ・・
かかりつけの病院で、症状を話して聞いてみました。すると更年期の入り口だと。
まだ私に現れた症状レベルでは、ホルモン療法をするほどではない、とのことで、漢方薬を処方されました。
一般的に更年期には当帰芍薬散が使われることが多いそうですが、私はイライラがあるので加味逍遥散(かみしょうようさん)を処方されました。
加味逍遥散を飲んで、どうなった?
まず一番はじめに気付いた変化はイライラの減少でした。もともとの短気に、産毛が生えたレベルまで穏やかになりましたね。
そして、生理期間の短さはそのままですが、不正出血が殆どなくなりました。
抜け毛と体重はさほど変わりませんでしたが、体重に関しては医師から「あまり思い詰めて過激なダイエットなどはしないように」と言われていたので、ヨガやピラティスなどゆったりした運動を欠かさないようにしました。
というのも、ヨガやピラティスのような呼吸を重視する運動はメンタルにも良いから、と医師もおすすめの運動だったからです。
私なりの更年期障害への向き合い方
正直「私、もうそんな年齢なんだ・・・」とガックリ来た部分はありました。
でも逆に「無理をしてきた自分を見ないようにしてきた」というのに気づかされたんですよね。
「無理して笑顔」よりも「今、泣いて、明日は笑顔にしよう!」と、抱え込むのを止めました。
すると着けるたびに憂鬱になっていたアンダー80のブラジャーも、大きめサイズの服も「今の私には必要なんだ」と思えるように。
どんな自分も受け容れようと、自分自身を労るように視点が変わりました。
終わりに・・・
更年期の症状、服用している薬、今の気持ち、などについてお伝えしてきました。
読んでくださる皆さんの中にも「私、ひょっとして・・・?」と思ってる方がいるのではないでしょうか。
更年期は一般に40代後半から始まることが多いですが、最近は若年性更年期障害といって、早い人だとアラサーで症状がでる人も多いそうです。
体の線の緩み、肌質の変化から生理のお悩みまで、更年期が近づくと少しずつ、今までの自分と違うところが出てきます。
でも過剰に恐れる必要はないです。更年期の症状がまるでないまま、閉経する人もいますし、適切に医療と繋がれば漢方薬やホルモン療法の力を借りて、症状を軽くすることができるから。
自分をまるごと大事にしてください。それが一番の笑顔への近道です。
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