肌のざらつきはケアを間違えると悪化する可能性も!原因と対策法5パターン
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なんだか肌がざらついた感じで、化粧ノリも良くない。そんな悩みを持っている方は多いと思います。
ざらつきが気になると、何となくスクラブなどで余計な角質を落として滑らかに……なんて考えがちですが、実はざらつきの原因によってはそれが逆効果となる場合も。
肌がざらつく原因5パターンと、その解消方法について紹介します。
肌がざらつく5つのパターンとは
肌に触れると表面がざらざらした感じ。その原因は、主に下記の4つのパターンに分かれます。
1.角栓が詰まって小さなニキビがぽつぽつと出来ている
2.乾燥で角質が剥がれて粉拭き状態
3.古い角質が部分的に残って凹凸状態
4.ニキビ跡などでクレーター毛穴が出来て凸凹状態
5.角質を除去しすぎてツルツルの所とそうでない所に差がある状態
1.角栓が詰まってざらつく肌
一番見た目にも分かりやすいざらつきが、角栓によるもの。
毛穴の中に皮脂が詰まって角栓となり、肌を押し上げる事によって盛り上がりができます。
肌に丸い小さなぽつぽつが沢山あれば、この毛穴詰まりによるざらつきで間違いないでしょう。
角栓を柔らかくして除去するのが解消の近道
角栓詰まりタイプのざらつきは、放っておくとそのままニキビなどにもなりやすいため、早めの対応が必要です。
コメドプッシャーなどで押し出して除去する方法もありますが、毛穴に角栓が多少詰まっている程度では押し出しにくく、強くこする事で肌のダメージにもなりやすいのであまりおすすめできません。
そこでオススメの方法は、蒸しタオルやスチームを使ったケア方法。
蒸しタオルやスチームを当てると、角栓が温まって柔らかくなる他、毛穴周辺の肌も水蒸気と熱で柔らかくなるため、角栓が除去しやすくなります。
蒸しタオルやスチームを使ってから、通常通りの洗顔、そして十分な保湿を行う事で、毛穴詰まりによるざらつきが解消しやすくなります。
2.乾燥による粉拭きザラザラ状態
肌が乾燥していると、表面にある角質層が硬くなって部分的に剥がれるため、表面がざらざらした感触となります。
洗顔後すぐや化粧水をつけた直後など、水分を含ませればざらつきが収まる状態や、見た目であきらかに粉を吹いている状態の時は、このタイプです。
保湿に重点を置いたケアで改善
乾燥によってざらつきとなっているタイプの場合、対策するべきはやはり肌の乾燥です。
ざらつきを解消しようとピーリングやスクラブを使ってしまいがちですが、表面の角質を剥がすと余計に乾燥しやすくなるため、控えましょう。
乾燥によって剥がれた角質部分は、しっかりと角質に浸透する化粧水や美容液を使う事で柔らかくする事が可能ですので、充分な保湿ケアこそがざらつきを解消する近道となります。
剥がれかけた角質を整えるためには、元々細胞の隙間で接着剤の役割をしている細胞間脂質の成分「セラミド」の利用がおすすめです。
3.古い角質が残って凸凹に
加齢などによって肌の生まれかわり(ターンオーバー)が遅くなると、新しい肌が作られるのを待つ為に角質が剥がれにくくなり、古い角質が残り、角質層が厚くなりやすくなります(角質肥厚)。
肌全体が均一に厚くなればいいのですが、ほとんどの場合は厚い場所とそうでない場所の差がでるため、肌が凸凹した状態になります。
ざらつき以外に、肌のくすみなども気になる場合はこの状態の可能性が高いでしょう。
ピーリングなどで厚い角質の除去を
古い角質が原因なので、ピーリングやスクラブ洗顔などで厚い角質を除去し、厚みを除去するという手段が有効です。
厚い角質を除去する事でターンオーバーが促進されるため、新しい肌が作られやすくなるといった効果や、肌を薄くする事でくすみを改善するといった効果もあります。
ただし、角質をけずればその分肌のバリア機能も低下するので、保湿ケア、特に肌に浸透するタイプのケアや、乳液やクリームといった肌に蓋をするタイプの保湿ケアを十分におこないましょう。
4.ニキビ跡のクレーターなどによる凸凹毛穴
ニキビ跡や傷跡など、肌が真皮層まで傷ついてしまった場合は、肌が深いところで「瘢痕化」という硬くなる変化を起こし、その部分だけ柔軟性を失い、また新しい肌細胞が作られなくなるためにクレーターとして残る事があります。
毛穴が明らかに大きく目立つ場合は、このタイプ。ざらつきというよりも、ボツボツした感触になります。
ホームケアで解消は困難なので皮膚科での治療を
瘢痕化した細胞は、一度レーザーで穴を開けるなどのケアを行わない限りは元通りに再生する事がありません。
ホームケアでも強力な酸などを使えば瘢痕化部分を解消する事も可能ではありますが、余計に肌を傷つける可能性が高いだけなので、クリニックでの治療を受けましょう。
フラクショナルレーザーや、強いピーリング治療などで改善していく事が可能です。
5.角質を除去しすぎたタイプのざらつき
ざらつきというと余計な角質が残っているからだと思いがちですが、逆に角質を除去しすぎているというパターンも実はかなり多いといえます。
洗顔や摩擦刺激などで角質を除去しすぎ、肌理(キメ)が無くなった肌を「ビニール肌」といいますが、これが部分的に引き起こされ、角質が残っている部分がざらつきとして感じるものです。
ビニール肌は一見するとツルツルでキレイなのですが、肌のバリア機能が無い状態のためシミやシワなどのトラブルになりやすく、またコスメをつけると刺激を感じやすい肌タイプです。
また、通常化粧水などのスキンケアコスメは角質層に浸透させますが、角質層が無い状態の肌はスキンケアコスメが浸透する場所もないため、化粧水が入りにくいというような状態になりやすいという特徴があり、保湿ケアも行いにくくなります。
過剰な洗顔を控えて角質培養を
ビニール肌状態の改善には、まず一つ目に原因の解消として過剰な洗顔や摩擦刺激を控える事があります。
ざらつきが気になるからといって擦ったりしていると、余計に肌の状態が悪化していきますので、洗顔料は極力刺激の少ないものを選び、優しく洗うようにしましょう。
EGFパックと水分の蓋をするケアを重点的に
除去しすぎた角質を取り戻すため、おすすめなのはEGF成分やプロテオグリカンといった新しい細胞が作られる事を促進するコスメ。ビニール肌の場合は角質層が無いため、届ける必要のある肌の基底層部分に到達しやすくなり、効果も発揮しやすいです。
ただし、角質層が無く肌に浸透させてとどまらせる事が困難なため、ただ化粧水や美容液として塗るだけでは無く、パックである程度じっくり浸透させるようにした方が、より効果を発揮しやすくなります。
また、保湿機能がかなり減少している状態ですので、クリームのような肌に油分のフタをして水分を閉じ込めるケアはしっかりと行うようにしましょう。
肌の刺激が気になる場合、ワセリンのように肌への浸透がなく刺激となりにくいものを利用すると良いでしょう。
トラブルの原因によって適切なケア方法を
以上のように、肌のざらつきはその原因によって解消方法も大きく異なります。
トラブルの原因に合わせたケアを行わないと、余計に悪化してしまう場合もありますので、安易にざらつきを「削って落とす」という事はしないで、自分の肌状態に合わせた最適なケアを行いましょう。
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