EGF美容液の効果を知らずにコスメは語れない!肌細胞を再生する活用法
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jobikai お悩み解決辞典
高いスキンケア効果を持つ成分として、少し高めの美容液などに配合されているEGFという美容成分を聞いた事はありますか?
特に30代以降のエイジングケアにかかせなくなってきているEGF。利用している人と知らない人では肌に大きな差が出てきてしまうかもしれませんよ!
EGFとは?
EGFとはEpidermal Growth Factorの頭文字を取った略称で、日本語では「表皮細胞成長因子」と訳されるもの。
成長因子と言われても分かり難いのですが、簡単にいえば「表皮細胞=肌の細胞」の「成長=ターンオーバー」を促す「因子=成分」。
EGFは元々人の体の中で作られているタンパク質の1種で、肌以外では唾液や母乳などにも多く含まれている成分。
人の肌は絶えずターンオーバーによって新しいものに生まれ変わっているというのはご存知かと思いますが、肌の細胞に対して「新しい肌を作りなさい」という命令になるのが、このEGF役割。血液によって運ばれてくる栄養素とEGFの両方があって、肌のターンオーバーが発生するのです。
唾液から見つかり、ノーベル賞を受賞
EGFが発見された歴史としては、1962年に唾液腺から分泌された成分が、マウスの新生児の成長を促進する成分として発見され、その後多くの研究によって人の細胞の成長にも重要な物質である事が分かってきました。
1986年にはEGFの発見者であるスタンリー・コーエン博士がEGFなどの発見を功績としてノーベル賞を受賞し、多くの人が知るきっかけに。(注:EGFが美容成分として受賞しているわけではありません)
その後、EGFを十分な濃度で肌に塗布する事で肌の細胞増殖が見込める事などが検証され、現在では多くの美容液などに配合される成分となっています。
人の肌にあるEGFは加齢とともに減少している
そんなEGFですが、人の肌における分泌量は加齢とともに減少し、とくに20代後半からは急激に減少をしてしまい、これは肌の老化(ターンオーバーの鈍化)の原因の一つでもあります。
EGF美容液の効果
EGFを美容液として利用した場合、もっとも期待される効果は肌のターンオーバー促進です。
通常、体内にて作られたEGFが肌細胞にあるEGF受容体という部分にくっつくと、肌が細胞分裂を行って新しい肌細胞が作られますが、EGFの美容液を利用する事でこれを肌の外から促進していく事が期待できます。
肌のターンオーバーが促進されると、メラニンを含んだ古い角質が垢となって排出されたり、保湿成分が豊富に含まれた健康な細胞の割合が増加するため、肌が明るく健康的な状態に近づいていきます。
EGFの肌表面から作用する割合は小さい
ただし、上記のようなEGFの作用はあくまでも細胞単体の培養に対して検証されているものであて、美容液として利用した場合の効果が確実に保証されているわけではありません。
というのも、EGFが肌の細胞に作用するためには表皮細胞の上部側にある肌のバリアを通過し、肌細胞が増殖する深い部分まで届かなければならないため、研究者の中には美容液で利用しても効果が出るわけがないという意見の方もいます。
アメリカのブラウン博士が行ったEGFを0.1ppm(0.00001%)の濃度にしたローションを60日間肌に塗布するという臨床実験では、32~62歳の12名の被験者が、平均で肌の新成細胞成長率が通常と比べて284%増殖したという結果が出ていますが、あくまでもそれはこの時の実験による結果。
美容液の質や利用者の生活習慣などによっても結果は変わってきますので、広告などの表現だけを鵜呑みにせず、自分自身の体験などによって判断する事が重要です。
EGFとFGFの違い
EGFと似た名称であり、またEGFと一緒に配合される事も多いものに、FGFがあります。
FGFは日本語で「繊維芽細胞成長因子」と呼ばれるもので、EGFが表皮細胞の成長を促すのに対し、FGFはもっと深い部分、真皮にある細胞に働きかけてコラーゲンの生成などを促す働きをもっています。
こちらもあくまでも細胞単位での実験結果としてですが、FGFを真皮の細胞にくっつける事で、肌のハリを作るコラーゲンなどを分泌するため、シワなどの肌トラブルをケアする美容成分として配合される事のある成分。最近では肌の内部にFGFを注射する事で、シワなどのケアを行うという美容医療もあります。
EGF美容液の選び方
EGFが配合された美容液を選ぶ時に重要となる点の一つが、EGFが配合されている濃度。
EGFが効果を発揮するためには一定以上の濃度が必要となり、日本EGF協会ではこの基準をアメリカのブラウン博士の臨床実験と同じ濃度である、0.1ppmに定めています。
もちろんこの濃度を満たしていなくても肌細胞に対する作用が期待できないわけではないのですが、しっかりと効果を実感するためにはある程度以上の濃度が必要になると言えます。
しかし、殆どの美容液はEGFの濃度を明記しておらず、「EGF配合」という表記に関してはEGFをほんの僅かでも配合していれば言う事が可能ですので、場合によっては効果を発揮できる分量に全く満たない場合もあります。
また、そもそもEGFは原料が高価なため、なかなか高濃度の商品は販売されていないという実情もあります。
美容液を選ぶ際は、出来る限り濃度などが明らかにされているものを選ぶと、効果があった時もなかった時も判断基準となりますのでおすすめです。
EGF様成分とは?
美容液によっては「EGF配合」ではなく「EGF様成分配合」となっている場合があります。
EGF様成分とは、EGFではないけれどもEGFと似たような働きを行うものとして、肌のターンオーバーを促すような美容成分を示している事が殆どです。
EGF様成分の例としては、高い保湿効果やターンオーバー促進の効果を持つとされる「プロテオグリカン」などがあります。
EGF美容液を効果的に使うコツ
EGF美容液を最大限効果的に使うためには、以下のようなコツがあります。
洗顔後すぐなど、肌のバリア機能が弱い時に使う
EGFの効果を発揮するためには、肌の深い部分まで浸透させる事が必要。そのためには、肌のバリア機能が低下している時に利用する事が有効です。
肌のバリア機能は、洗顔直後など肌の皮脂や保湿成分が減少して特に低下しやすいため、毎日のケアとしては洗顔直後に利用すると良いでしょう。
アレルギーや傷などでバリア機能が極端に低下している時に利用すると、肌細胞の増殖が過剰になってしまう場合もあるため注意が必要です。
冷蔵保存して早めに使い切る
美容成分の多くも同じですが、特にEGFのようなタンパク質成分は、熱などによる変質がおこると効果を失いやすいため、冷蔵保存して早めに使い切るようにしましょう。
化粧品自体はほとんどの場合で3年間以上の品質が保証されていますが、極力開封から1か月以内程度に利用するようにした方が、EGFの効果を実感しやすいと言えます。
イオン導入などの利用も手
イオン導入とは、電子の作用で美容成分を肌の奥まで浸透させる手法ですが、EGFをイオン導入にて肌の奥まで届ける事も一つの手です。
単純に肌表面に塗布するよりも、深い部分まで押し込む事ができるためEGFに求める効果が発揮しやすくなります。
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