ほうれい線をセルフケアで解消する方法とは? やってはいけないNG行動もご紹介します!

エイジング  
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yui (46歳)

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シミや小じわなど、年齢とともに目立ってくるエイジングサイン。その中でも、もっとも解消したいのはほうれい線だという人は多いと思います。ほうれい線は、しわのなかでも深さといい、長さといい、かなり目立つ存在。この2本があるだけで、老化を感じさせる恐ろしいものです。
そんな憎いほうれい線をセルフケアで解消するには、どんな方法が効果的なのでしょうか?
この記事では、日常生活の中で気軽にできる方法を詳しくご紹介します。また、ほうれい線をより深くさせるNG行動も解説するので、ほうれい線を解消したい人は最後まで読んでくださいね。

ほうれい線の原因

一緒くたに考えがちな顔のしわですが、実はその種類も原因も同じではありません。ほうれい線を解消する方法の前に、そもそもほうれい線はどうして深くなるのか、その原因を知っておきましょう。

まずひとつ目のしわは、目の下やキワにできる細かな小じわです。小さなしわが細かく網目に並ぶことからちりめんジワとも呼ばれます。この小じわの原因は、乾燥です。
肌の水分量が低下すると、目元などの動きが大きくて皮膚が薄い部分に、細かな折りじわがたくさんできるようになります。この乾燥による小じわは、若い人でも油断するとできてしまうので、日頃から保湿ケアをコツコツしていくことが大切です。

二つ目のしわは、笑った時などに目尻や口周りにできる表情ジワです。目尻の表情ジワは放射線状に2〜3本並んでいる見た目から、カラスの足跡とも呼ばれますね。
初めは笑った時にだけできますが、悪化するとどんどん深くなり、しだいに真顔の時にでも目立つようになります。

そして三つ目は、たるみによるしわです。ほうれい線や、口の下にできるマリオネットラインなどがこれに当てはまります。このしわの原因は、年齢とともに肌にハリや弾力がなくなり、重力に逆らえずに下へ下へと落ちることです。そうすると落ちた皮膚が溜まっている部分にうっすらと影ができるようになり、しだいに深く溝になったしわへと変わっていきます。

ほうれい線やマリオネットラインは、肌の表面にできる乾燥小じわよりも深くて長さがあるため、一気に顔を老け込んで見せてしまいます。しかも、保湿ケアで目立たなくすることができる乾燥小じわと違い、たるみによるしわはスキンケアだけでは予防も改善もできません。

肌のハリや弾力を維持する正しい方法を知って、日常生活の中でたるませない努力をしていくことが改善の第一歩です。

ほうれい線を改善する方法

では実際に、どうすればほうれい線を予防・改善できるのか、その方法を詳しくお伝えします。

紫外線から肌を守る

これは改善というよりも、予防法です。悪化させないことで皮膚の再生を助けます。

たるみによるしわは、別名「紫外線じわ」とも呼ばれるほど、その大部分の原因を紫外線が占めています。

紫外線は、コラーゲンやエラスチンなどの肌の弾力のもととなる真皮細胞にダメージを与え、たるみを引き起こします。それによって、顔が下へと垂れ下がるだけでなく、ほうれい線やマリオネットラインなどのしわができるのです。

紫外線の肌へのダメージは、若い時から少しずつ積み重なっていきます。今日浴びて、今日たるむというものではなく、年齢をかさねた時に表面にでてくるのです。「まだたるんでないから大丈夫」なんて油断していると、5年後・10年後に後悔することになるので、早いうちから紫外線対策をしておくのが若々しい肌を保つには大切なことです。

すでにたるみやしわがある女性も、これ以上悪化させないために今日からでも対策をはじめましょう。

対策の方法としては、やはりもっとも有効なのが日焼け止めです。もちろん美容に敏感な女性はしっかり塗っていると思いますが、日焼け止めの正しい数値の見かたを知らない人も多いのではないでしょうか。

日焼け止めのパッケージに記載してある「SPF」の数値は、「UV-B(紫外線B波)」をどれだけ防ぐことができるかをあらわしています。UV-Bは、肌を赤くし、シミやそばかすの原因になるメラニンを増殖させます。SPFの数値が大きいほど長時間肌をガードできるので、夏のレジャーなどは最大値の50を選ぶといいでしょう。

そして「PA」とは、「UV-A(紫外線A波)」をどれだけ防ぐことができるかをあらわしています。UV-Aは、肌のコラーゲンやエラスチンにダメージを与え、ハリや弾力を低下させます。ほうれい線の原因になるのも、UV-Aです。+が多いほど長時間肌をガードでき、++++が最高値です。

このように、日焼け止めを選ぶときは、SPFだけでなくPAの数値もしっかりチェックしなければ、たるみを防ぐことはできません。しかも、UV-Aは夏だけでなく1年中降りそそいでいるので、年間を通して日焼け止めで肌を守ることが大切です。

コラーゲンを増やす栄養素を摂る

ハリのある肌をつくってくれるコラーゲンを増やすには、毎日の食事でその材料をたっぷり摂ることが効果的です。
摂った栄養素は、生きるために必要なものから先に使われていきます。血や肉、臓器、骨など、生命の維持に欠かせないものに使われるので、栄養が足りなければ肌や髪にまで行き届きません。だからこそたっぷりとることが効果的なのです。

かといって、コラーゲンドリンクなどもありますが、口からコラーゲンを摂って、本当に体内のコラーゲンを増やすことができるのかはいまだに様々な説があります。それよりも確実にコラーゲンを増やしてくれるのは、「タンパク質」「ビタミンC」「鉄」のタッグです。

この3つの栄養素を毎日摂ることで、コラーゲンが体の中でどんどん増えていきます。

タンパク質・・・肉、魚、大豆製品、卵、乳製品
ビタミンC・・・パプリカ、めキャベツ、レモン、アセロラ、イチゴ、緑茶
鉄・・・レバー、牛肉、しじみ、あさり、かつお、まぐろ

このような食材を、毎日の食卓のなかに取り入れてみてください。どれも現代の女性が不足しがちな栄養素なので、意識して摂っていくことが大切です。

とくに、女性の鉄不足は深刻な問題です。男性と違い、女性は毎月の生理で血を失うので、”隠れ貧血”と呼ばれる慢性的な貧血状態になっている人が多くいます。体がダルい、疲れやすい、気持ちが落ち込む、顔色が悪いなどの症状がある人は、鉄不足かもしれません。

鉄を補うために、ほうれん草などの野菜を食べている女性も多いですが、実は野菜に含まれている鉄はあまり体に吸収されません。肉や魚介類などに含まれている鉄はヘム鉄と呼ばれ、とても体に吸収されやすので、定期的に食べるといいでしょう。

さらに、タンパク質も女性は不足しがちです。一般的に、女性は最低でも1日200gのタンパク質を必要としますが、足りていない人がほとんどです。大豆製品や卵、乳製品でもタンパク質は摂れますが、やはり肉や魚のほうが一度にたくさんの量が摂れます。もし食が細くて肉などを食べられないという場合は、プロテインも取り入れてタンパク質を補っていきましょう。

そしてビタミンCは、野菜や果物などで比較的摂りやすい栄養素だといえますが、水溶性なので尿や汗と一緒に排出されてしまいます。できれば朝・昼・晩と3回に分けて、こまめに摂取するようにしましょう。

この3種類の栄養素を食事だけで毎日摂るのは大変ですから、サプリメントなどを利用するのも賢い方法です。体の中からハリのある肌をつくるために、毎日コツコツとコラーゲンの材料を摂っていきましょう。

体を糖化から守る

糖化とは、体の中でタンパク質と糖が結びついて、AGEという老化物質が発生することをいいます。この現象により、肌がくすんで見えたり、たるんだりといわゆる老化を招くため、美を保ちたい女性たちの大敵とされています。

AGEは、コラーゲンを破壊して肌を老化させるほどの害があるので、しわやたるみ、くすみなど多くのエイジングサインを引き起こします。さらに、AGEは体のいたるところの細胞を劣化させ、髪や血管、脳、骨などに大きなダメージを与えることが分かっています。見た目を老けさせるだけでなく、動脈硬化や骨粗しょう症などの原因にもなる恐ろしい物質なのです。

では、一体どうすればAGEが発生するのを防げるのかというと、まず大切なのは血糖値を上げないことです。急激な血糖値の上昇は大量のAGEをつくりだすことが分かっていますから、空腹時にいきなり甘いものや炭水化物を食べるといった行動は、血糖値を上昇させるのでNGです。

ベストな食べ方は、初めに野菜を食べる”ベジタブルファースト”です。野菜だけでなく、海藻やキノコ類などの、食物繊維のたっぷり含まれたものを初めに食べると血糖値の上昇を防げます。そのあとに肉や魚などのタンパク質を食べ、炭水化物や甘いものはできるだけ最後のほうに食べるようにしましょう。

そしてもうひとつ、AGEから身を守るために大切なのが、すでにAGEが発生している食べ物を避けることです。その代表的な食べ物は、揚げ物です。AGEは、高温で調理するほど増加するため、「揚げる→焼く→炒める→蒸す→生のまま」の順で発生しにくくなります。

理想は、生のままか蒸す調理法ですが、サッと炒める程度なら問題ありません。こんがりと焼き目がついているような食べ物は、AGEがすでにたくさん含まれていると思ってください。

もしどうしても揚げ物が食べたい!という時は、事前にたっぷりの野菜や海藻・キノコ類などを食べておいたり、レモンや酢などの酸っぱいものをかけて食べると、AGEのダメージを最小限にすることができます。

完ぺきにガマンする必要はないので、ちょっとした食べ方のひと工夫で、体を糖化から守っていきましょう。

ほうれい線を悪化させるNG行動

日常の中に、ほうれい線を悪化させる原因はひそんでいます。よかれと思っているケアが逆効果になっていることもあるので、自分に当てはまっていないかチェックしておきましょう。

急激なダイエットはNG

テレビのダイエット特集などで、大幅に瘦せた人の皮膚がダランと垂れているのを見たことがありませんか?

あれは、脂肪がごっそりとなくなったことで皮膚が余ってしまっている状態ですが、これと同じようなことが、急激なダイエットをすると起こります。1ヶ月に5キロ以上瘦せたり、もとの体重よりも10キロ・20キロなどの大幅なダイエットをすると、脂肪の減少に皮膚の収縮がついていけません。

余ったぶんの皮膚は重力に耐えきれずに下へ下へとたるんでいくので、二重あごになったり、ほうれい線が濃くなるなどのエイジングサインに進行してしまうのです。

とくに、30歳以上の女性は要注意です。もともと肌のハリが低下してくる年齢なので、急激に瘦せることでたるみが加速します。せっかく瘦せてスリムになっても、顔が老けてしまっては意味がありませんから、年齢を重ねた女性ほど、ダイエットはゆるやかに少しずつ体重を落としていきましょう。

目安としては、1ヶ月に2キロの減量がちょうどいいペースです。そして、ガリガリに瘦せようとせず、必要な脂肪は残すのが大人の女性には大切です。年齢とともに少しずつ頬がこけていく女性が多いので、必要な脂肪まで落とすとげっそりした印象になってしまいます。

やみくもに体重を減らすよりも、運動で締めるところだけ締めたほうが、若々しさを保ちながらキレイなスタイルになれますよ。大人のダイエット=無理な食事制限は禁物と覚えておきましょう。

自己流のマッサージはNG

ほうれい線を薄くするために毎日マッサージをしている人は、もしかしたら逆効果になっているかもしれません。

顔の皮膚は表皮と真皮の2段階構造でできていますが、2つを合わせても、ほんの数ミリしか厚みがありません。目の周りなどのとくに薄い部分に関しては、0.2ミリしかないといわれているほどですから、脂肪のうえにサランラップがついているようなものです。

それをグイグイと力を入れて毎日マッサージしていると、皮膚がだんだんと伸びてきます。一度伸びてしまった皮膚はなかなかもとには戻りませんから、たるみへと進行し、ほうれい線やマリオネットラインが出現するのです。

これは、マッサージだけではなく毎日のスキンケアにも同じことがいえます。化粧水をパンパン叩きながらパッティングしたり、クリームをグリグリ塗りこんだり、洗顔でゴシゴシこすったりと、知らないあいだに肌をたるませている女性は少なくありません。

美意識が高い人ほど、完ぺきにケアしようとして肌を痛めたり伸ばしてしまう傾向にあるので、意識してやさしく肌を触るようにしましょう。

また、肌への摩擦は、たるみやほうれい線だけでなくシミの原因にもなります。メラニン色素は紫外線だけでなく摩擦によっても増えるので、しつこいシミの原因が毎日のスキンケアだった、ということもあるのです。若々しさと美肌を保ちたいなら、肌はこすらない、叩かない、刺激を与えないようにソフトタッチでケアするようにしましょう。

睡眠不足

睡眠不足とほうれい線はあまり関係がないように感じるかもしれませんが、実はとても深い関係にあります。

たるみやしわなどの老化を食い止めるには、新しい細胞が日々生まれて、傷ついた細胞は修復するという基本的な体の機能がしっかり働いていることが大切です。もちろん肌も細胞でできていますから、傷ついた古い細胞ばかりでは、若々しい見た目にはなりません。

では、どうすれば新しい細胞が生まれるの?という答えは、睡眠にあります。眠ってから1時間後〜4時間後までに大量に分泌される成長ホルモンは、細胞の増殖を助け、傷ついた細胞を修復します。昼間に活動している人間はいろいろなところにダメージを受けていますから、寝ているあいだにそれを修復するようにできているのです。

そのため、睡眠不足になると成長ホルモンがしっかり分泌されず、細胞の衰えや免疫力の低下、脳機能の低下など、あらゆるところに影響があらわれます。もちろん、肌にとっても大敵です。肌荒れやたるみ、くすみ、しわなども引き起こすので、見た目も一気に老けた印象に。

ここでひとつ、イギリスの寝具メーカーの実験をご紹介すると、5日連続で6時間睡眠をとった女性たちの肌を診断したところ、8時間睡眠の時よりもしわの数が45%も増えていました。これは、睡眠不足が肌にとても大きな影響を与えるという証明になる結果です。

6時間睡眠というと、「それほど短い?」と感じる女性も多いと思いますが、日本人は世界でもトップクラスで睡眠時間が短いといわれています。美肌を保つために理想的な睡眠時間は、およそ7時間30分です。仕事や子育てで忙しい女性にとってはなかなか難しいかもしれませんが、最低でも7時間は睡眠時間を確保して、しわのない美しい肌をキープしましょう。

まとめ

ほうれい線の原因は、年齢とともに肌が弾力を失い、たるんでくることにあります。それを改善するためには、まず紫外線対策をしっかりすること、これは必要不可欠です。紫外線はコラーゲンやエラスチンにダメージを与えるので、1年を通してガードしましょう。

さらに、コラーゲンの材料となる栄養素を摂ることや、糖化から肌を守ることも効果的です。どれも日常の中でできることなので、できることから始めてみてください。

また、自己流のマッサージや急激なダイエットなどはほうれい線を悪化させる原因になるのでNGです。正しいケアを続けながら、毎日しっかり睡眠をとれば、美容医療に頼らなくてもほうれい線を撲滅できる可能性は充分にあります。若々しい肌を目指して、コツコツ頑張っていきましょう。


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