野菜を干せばビタミンやミネラルがアップ・干し野菜のレシピ
HANANO
料理の際にほんの少し残った野菜を、ザルの上に並べて数時間干すだけで、無駄なく野菜の栄養素を摂り入れることができます。
半日ほど天日に干す「セミドライ」をマメにおこなうと、そのまま食べるよりビタミンやミネラルがアップするうえ、料理のレパートリーが広がります。
また、野菜を干すことで野菜の廃棄率が減り、ちょっぴり家計費の節約にもなります。
- 目次 [非表示にする表示する]
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- 干し野菜の作り方
- 干し野菜の5つの魅力
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干し野菜の調理方法とレシピ
- ①炒める
- ②揚げる
- ③煮物やスープにする
- ④和え物
- 野菜の色の豆知識
- まとめ
干し野菜の作り方
①野菜の準備
ほとんどの野菜や果物は、干すことができます。
ニンジンやダイコンの皮、リンゴの皮なども干しておくと、根菜類はキンピラに、リンゴの皮は紅茶に入れてアップルティーとして利用できます。
②野菜を切る
切る前に水洗いして、水分をキッチンペーパーなどでふき取っておきます。
断面が多くて薄く切ったものほど乾燥しやすくなります。
③野菜を干す
湿度の少ないカラッと晴れた日に、ザルなどに広げて干します。
セミドライの場合は、途中で1度裏返して約半日干すとOKです。
干し野菜の5つの魅力
①野菜本来の旨味が凝縮される
野菜を干すことによって、野菜に含まれる水分が蒸発し、旨味が強くなります。
②独特の食感が味わえる
生野菜のみずみずしさは失われますが、干し野菜独特の歯ごたえが得られます。
③捨ててしまいがちな野菜も無駄なく使える
冷蔵庫の中で、少しずつ残ってしまった野菜や、捨ててしまうヘタの部分や皮も干すことで様々な料理に利用できます。
④短時間で料理が作れる
水分が蒸発しているので下処理に時間がかからず、加熱時間も短縮できます。
⑤アイデア料理が作れる
干し野菜づくりにはまると、オリジナルメニューが次々と生まれ、頭の活性化につながります。
干し野菜の調理方法とレシピ
①炒める
干すと余分な水気が出ないので、炒め物がサラッと仕上がります。
干し玉ねぎと豚肉の炒めもの(2人分)
玉ねぎ1個、豚バラ肉100g、酒、しょう油各大さじ1杯、ゴマ油を用意します。
フライパンにごま油を入れて細切れにした豚肉を炒め、干し玉ねぎを加えてさらに炒め、調味料を入れ、仕上げに好みで塩コショウをします。
②揚げる
干して水分がなくなっているので少量の油でもカラッと上がります。
また、油はねをしないのが嬉しいところです。
トマトの天ぷら
干しトマトを水で溶いたてんぷら粉の衣をつけて揚げます。
その他、かぼちゃやナスなど何でも、簡単に美味しく仕上がります。
③煮物やスープにする
ヘタや皮の部分をコンソメスープのもとで煮て、ザルなどでこすと野菜スープができます。
まとめて作って置き、洋風料理のベースにします。
キューブ上にして冷凍しておくといつでも使えます。
④和え物
水分がしっかり飛んでいるので、仕上がりが水っぽくなりません。
きゅうりの梅おかかあえ(2人分)
干しきゅうり1本、梅干し1個、かつお節少々醤油、白すりごま少々
梅干しは種を取って包丁でたたいておきます。干しキュウリとたたき梅干し、かつお節、しょう油少々であえ、仕上げにゴマをふります。
野菜の色の豆知識
野菜は様々な色をしていますが、色によって成分が違います。
冷蔵庫の残り野菜を無駄なく使って、野菜のパワーをいただきましょう。
赤いリコピン効果
赤い色のトマトの成分は、リコピンです。
リコピンには美肌効果や、がん予防にもなると言われるほどの抗酸化作用があります。
また、赤やオレンジのパプリカにはカプサンチンという抗酸化作用があります。
黄色やオレンジ色のベータカロテン効果
黄色やオレンジ色のかぼちゃやにんじんには、ベータカロテンが含まれていますが、活性酸素を取り除く役目があります。
また、黄色のとうもろこしにも抗酸化作用があります。
緑色の野菜にはクロロフィル効果
ピーマン、ブロッコリー、ホウレンソウ、小松菜、春菊などの緑の野菜は、クロロフィルを含んでいますが、抗酸化作用や抗炎症作用、コレステロールを減少させる効果があります。
白色の野菜にはビタミンC効果
白色の野菜はジャスターゼなどの消化酵素を含む大根やかぶ、胃腸の粘膜の修復に作用するビタミンUを含むキャベツ、ビタミンCを含む白菜などが代表的です。
紫のポリフェノール効果
ナスの皮の部分の紫色に含まれるナスニンには、ポリフェノールが含まれています。
このポリフェノールは、眼精疲労や視力回復に効くと言われるブルーベリーの成分と同じアントシアニンです。紫玉ねぎなどにも含まれます。
茶色の食物繊維効果
茶色の野菜はしいたけなどのキノコ類やゴボウ、れんこんなどですが、便秘の解消効果やコレステロールの排出を促す働きがあります。
まとめ
野菜には抗酸化力があり、生活習慣病の予防や、美容と健康に効果があります。
夏の強い紫外線によるダメージも、すみやかに解消してくれます。
トマトのヘタや、キャベツの芯、レタスの外葉、大根やニンジン、ナスなどの皮なども捨てずに干しておくと、スープなどに利用できます。
また、せいるを野菜は、赤、黄、緑、白、紫、茶色を意識して摂ると免疫力が高まり夏バテ知らずの体を維持できます。
傷みやすい野菜を乾燥させ、アイデア料理を作りましょう。
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