生理の時のおっぱいの大きさは何故続かないのか

バストケアボディ

公開 2018/02/20

シンフォニー（38歳）

腹痛に頭痛、気だるさなど嫌な事だらけの生理。唯一良い事といえば、おっぱいが大きくなる事くらいですよね。
出来るならこの大きくなった状態が続けば良いのに……なんて思っても、数日すれば元通り。何故おっぱいが大きくなるのか、その状態を継続させる事は出来るのかについて紹介します。

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そもそも何故生理でおっぱいが大きくなるのか
生理の時の大きさを維持するのは無理！

そもそも何故生理でおっぱいが大きくなるのか

生理の時に胸が大きくなる。これは誰でも経験している事ですが、何となく「女性ホルモンの影響で大きくなる」くらいに思っていませんか？
女性ホルモンの影響で大きくなるなら、生理が終わってもある程度大きさを保っていても良いはず！　でも、そうならないのは生理の時におっぱいが大きくなる理由が、いわゆるバストアップと全く違う構造だからなのです。

生理時のバスト増大はむくみと一緒

どういう事かというと、実は生理の時におっぱいが大きくなるのは、乳腺が育ったり、脂肪が増えたりという事は全くなく、乳腺が水分をため込む事で引き起こされるため、いってみればおっぱいが「むくんでいる」だけの状態という事なのです。
当然、むくんでいるだけであれば、ため込んでいる水分が無くなれば、元通りスッキリ。悲しい事に、生理でおっぱいが大きくなっても、その大きさは絶対に続かないのです。

水分をため込む原因は「プロゲステロン」

では何故水分をため込むのか。それは、女性ホルモンの一つであるプロゲステロンの影響によるものです。
プロゲステロンは、月経周期の内の排卵後の期間に増加する女性ホルモンで、妊娠の準備をするために体を変化させるもの。
一番大きな役割としては子宮内膜を厚くして受精卵が着床しやすくする役割ですが、この子宮内膜を厚くさせる作用が、まさに「水分を貯め込んでむくませる」というもの。
子宮だけに影響するのではなく、乳腺に影響したり、体全体をむくみやすくしたりしてしまうのです。

生理でおっぱいが張るのは授乳の準備とは無関係

よくある勘違いとして、生理の時におっぱいが大きくなるのが妊娠に向けた授乳の準備の一つというもの。
前述の通り、基本的に生理期間の胸の増大はプロゲステロンによる副作用でむくんでいるだけですので、授乳の準備とは基本的に関係ありません。

授乳に影響するホルモンは「プロラクチン」というもので、母乳が出やすくするために乳腺の発達を促す作用があります。

一方、生理のむくみに影響するプロゲステロンは、妊娠中に母乳が出る事を抑える作用があります。乳腺の発達には関係しませんが、妊娠中に必要となるホルモンではあるため、混同されやすいという面もあるのかもしれません。