日焼けシーズン要注意! 紫外線ダメージを増長するランチ前に避けるべき食材
うさみ
一年の内で紫外線が強い時期は、日本では6月から始まります。
紫外線が強まってくると、UVケアなどに対して気を付ける気持ちも強まりますよね。日焼け止めクリームなんかもしっかりと塗り始めていると思いますが、食事についてはあまり気にしていないのでは?
実は、食材によっては紫外線ダメージを悪化させる食材があるので、特に夏の期間、朝ご飯やランチでは食べない方が良い食材があるんです!
紫外線ダメージを引き起こす代表成分「ソラレン」
紫外線ダメージを引き起こしやすくする事を「光毒性」と言います。
光毒性とは、光に当たる事で紫外線を吸収しやすくし、肌に対してシミや色素沈着などのトラブルを引き起こしやすくする性質の事で、光毒性をもった成分の代表が「ソラレン」です。
ソラレンはオレンジやグレープフルーツなどの柑橘系フルーツや、キウイやパイナップルといった夏っぽいフルーツ。キュウリやジャガイモなどよく利用される食材にも多く含まれています。
ソラレンの効果は7時間程続く
ソラレンは食後だいたい2時間程度で効果を発揮し始め、その後7時間程の間効果を発揮するとされています。
つまり、朝一でオレンジやグレープフルーツを使ったジュースやスムージーなどを飲むと、その2時間後から日中の間ずっと、紫外線を吸収しやすく日焼けダメージが引き起こされやすい状態になってしまうのです。
朝のフルーツは金だってよく聞くのに、これは怖いですよね。
朝フルーツを食べるなら、リンゴやバナナ、夏であればスイカなどを食べるようにすると、ソラレンの摂取を避けやすくなります。
バーベキューで飲むお酒も肌のダメージに
ソラレン以外でも、気を付けたいものがあります。
その一つがアルコールで、アルコールの持つ血管拡張作用が、紫外線を浴びる事によって作られる活性酸素の影響を強めてしまうため、紫外線による皮膚のダメージが強く出る「紫外線皮膚炎」を引き起こしやすくなります。
夏になると炎天下でのバーベキューを楽しみたくなりますが、お酒を飲むのであればいつも以上にUVケアを入念に行うようにしましょう。
特殊な例としてはアワビなどの貝の内臓にも注意
「アワビの内臓を食べさせると猫の耳が落ちる」という説が、江戸時代からあるようですが、これはアワビやサザエなどの内臓(中腸線)に蓄積された「クロロフィル」という成分が原因となるもの。
クロロフィルは海藻に含まれる葉緑素でもあり、適量の摂取であればむしろ健康に良いとされる成分なのですが、春先の時期にアワビなどの内臓に蓄積された濃度の濃いクロロフィルを、貝を非加熱で食べるなどして摂取すると、「クロロフィル性日光過敏症」や「クロレラ皮膚炎」と呼ばれるような症状を発生し、皮膚が日光によりダメージを受けやすい状態となる事があります。
発生症例はそこまで多いわけではありませんが、日光による影響が受けやすくなる程度であれば知らずに引き起こされている可能性もありますので、貝類はしっかりと過熱して食べるようにしましょう。
蕎麦も要注意? 光線過敏症を引き起こすファゴピリン
もう一つ、注意したい食材が「蕎麦」です。
蕎麦は健康的なイメージの食材ですが、日光による刺激を強く受けやすくなる光線過敏症を引き起こす原因の一つ「ファゴピリン」という成分も多く含んでいます。
光線過敏症は名前の通り、光によるダメージを受けやすくなる症状ですので、紫外線が強い日中には積極的に摂取しない方が良いといえます。
蕎麦から抽出された抗酸化作用などのサプリメントなども市販されていますが、抽出された成分にはファゴピリンも含まれてしまっている可能性もあるので、蕎麦由来のフラボノイドなどのサプリメントを飲む場合は、こうした点をクリアしている製品を選ぶようにしましょう。
また、蕎麦のファゴピリンに近い成分にヒぺリシンというものがあり、こちらは食材ではありませんがオトギリソウ(セントジョーンズワート)に多く含まれています。
オトギリソウはサプリメントとしてもよく利用されますので、購入の際にはヒぺリシンの分量などが抑えられているものを選ぶようにしましょう。
コメント
コメントを書く
ライター紹介
うさみ
うさみさんが書いたほかの美容情報・ノウハウ
顎の下ニキビはホルモンバランスが影響大 大人の吹き出物ケアと対処法
大人ニキビの代表的なものとして、顎の下にできるニキビがあります。 何故顎にニキビが出来てしまうのか、その原因と対処法について解説します。 [»続きを読む]
肌を美白に導くための洗顔方法のポイント
スキンケア習慣のひとつとして美白に効果があるとされる洗顔料を使っているという人は多いのではないでしょうか。実際にドラッグストアやインターネットでは美白化粧品と並んで肌が美白になることを謳った洗顔料が溢れています。美白を手に入れるには正しい洗顔料選びと、洗顔法が重要です。 そ [»続きを読む]
美白・シミくすみ対策の新着記事
何にもしたくない時に、よりそうBOX。マイリトルボックス2月をチェック。
マイリトルボックスから2月BOXが2024年2月1日に発売されました。 今回のBOXテーマは、「 "LA FLEMME" ~あえて何もしない~」。 最近、何にもしたくない日ばかりの編集部Mが内容をチェックしていきます。 [»続きを読む]
jobikai ビューティーウォッチ
美容皮膚科歴“四半世紀!” 肌の名医に聞く、シミ対策のセルフケアポイント!
大人世代にとって肌の大敵といえば、しみ。またしみの中でも特に肝斑はホルモンバランスが変化しやすい40歳前後に現れやすいそう。 30〜40代がしみ対策としてどのようにセルフケアをすべきか。今回は美肌ケアの専門家として数々の著書を執筆してきた、25年もの美容皮膚科歴をもつよしき銀座 [»続きを読む]
美容皮膚科医・よしき銀座クリニック院長
監修 吉木伸子
美容オンライン診療でシミ内服を処方してもらう方法
クリニックに行かずに、医師の診断の上処方箋を受け取ったり薬を送ってもらうことができる「オンライン診療」。外出や人との接触を避けたい社会情勢ということもあり、ここ数年で急速にオンライン診療サービスの普及が広まっています。 最近は保険診療だけではなく、美容においてもオンライン診療が [»続きを読む]
美容リサーチャー
いしだまえ