ニキビもシミも解決? ピーリングって本当に良いの?
なぎ
この数年でどんどん増えてきていますよね「ピーリング」。
エステやクリニックで行うケミカルピーリングもあれば自宅用のピーリング石鹸も沢山売られていて、肌のトラブルといえばとりあえずピーリングがおすすめの一つとして提案されているような状態ですが、ピーリングは正しく利用できるかどうかがスキンケアの結果にとても大きく影響するため正しい知識が必要です。
ピーリングとは?
ピーリングは英語で書いて「peeling」。
キッチンの道具にピーラーという野菜などの皮をむくものが有ると思いますが、皮をむくという意味です。
調理道具で例えるとなんだか怖いイメージになってしまいますが、要するに人の皮=肌を剥いてしまう事全般を言い、方法によって色々な名前があります。
・酸性の薬剤で皮を溶かす=ケミカルピーリング
・レーザーで表皮を焼いて除去=レーザーピーリング
・ダイヤモンドの粉末を吹きかけて皮を剥がす=ダイヤモンドピーリング
などなど
名前は変わっても基本的には表面の皮=古くなった角質を剥がすという点では同じ内容で、何を利用して行うかという違いになります。
ピーリングの効果
ピーリングを行う事による効果・利点は主に3つ。
・古く硬い角質を剥がして、肌を柔らかい状態にする
・新しい肌への生まれ変わり「ターンオーバー」を促す
・シミなどのトラブルがある角質の排出を促し解消に導く
これらの効果は完全に別のものではなく、ピーリングによって角質がはがされる事で、肌の防御反応によりターンオーバーが促進され、ターンオーバーの促進によってシミなどのトラブルが解消されるという一つの流れによって得られるものです。
肌を健康で新しいものに入れ替えるという効果を最大の目的にしているため、ニキビやシミを始め多くの肌トラブルに対して推奨されるケア方法となっています。
市販のピーリング剤とクリニックでやるケミカルピーリングの違い
ピーリングには市販の商品と、クリニックなどで行うものの違いがあると言いましたが、その最大の違いは薬剤の強さ。
ピーリングは酸性の薬剤で皮膚を溶かす手法ですが、酸性が強すぎると古い角質だけではなく健康的な角質まで溶かしてしまうなど、肌へのダメージなどの副作用が強くなってしまいます。
そのため、市販のピーリング石鹸などピーリング剤は副作用が極力発生しないように、弱い薬剤を使用したものとなっていますが、クリニックの場合は医師が対応する事で副作用が抑えられる範囲の強さで出来る事や、何かトラブルがあっても対応できるという事からかなり強めの薬剤が使われています。
また、これは副作用の問題だけではなく、家庭でのケアの場合は何度も繰り返し行えるのに対し、クリニックなどでのケアは頻繁に行う事が出来ないため、一度でしっかりと効果を出せる強さの薬剤が利用されるという面もあります。
安全に且つ短期間でしっかりと効果を得たい場合はクリニック。
気になった時のちょっとしたケアとして取り入れる場合は市販のピーリング剤というように使い分けてみると良いでしょう。
ピーリング剤の選び方
市販のピーリング剤も種類は様々で、石鹸タイプのものや洗い流すタイプのピーリング剤だけではなく、ふき取りタイプや化粧水のように付けておくだけのタイプなども販売されています。
選び方としてのおすすめは、石鹸タイプや洗い流すタイプのピーリング剤。
ふき取りタイプは摩擦刺激によって肌がダメージを受けやすいという問題があり、付けておくだけというタイプのピーリング剤はどうしても肌への刺激が持続する状態になってしまうので、使ったらすぐ洗い流せるタイプのピーリング剤が良いでしょう。
また、ピーリング剤によっては保湿成分や美容成分を配合しているものもありますが、こういった成分はあまり入っていないもので大丈夫です。
ピーリングはあくまでも古い角質を剥がす目的で行い、ピーリング後の柔らかい肌に対し、お気に入りの美容液や保湿コスメを利用すると、美容成分も浸透しやすくなるのでより良い効果が得られるかと思います。
ピーリング成分自体にもサリチル酸やAHA(フルーツ酸・グリコール酸)、アミノ酸など様々なものがありますが、比較的実績も多く作用が強すぎないAHAのものを選ぶようにすれば良いでしょう。
ピーリングをする際の手順
自宅で洗い流すタイプのピーリングを行う時は、以下の手順で行いましょう。
まずはメイクなどを落とす
ピーリングを行う場合は、しっかりとメイクを落としたあとにしましょう。
メイクの上から行うと、効果が得られなかったりムラが出たりしてしまいます。
最初は皮脂の多いTゾーンから
ピーリングを行う場合、まずはおでこや鼻といった皮脂の多いTゾーンから開始しましょう。
皮脂が多いためピーリング剤の効果が弱まりやすく、少し長めにピーリング剤を付けておく必要があるためです。
続いてUゾーンに優しくピーリング剤を付ける
Tゾーンに付けたら、頬や口周りといった皮膚の薄いUゾーンにピーリング剤をつけます。
この時、肌を強くこすったりしないように優しく行いましょう。
長時間置かずにしっかり洗い流す
ピーリングはやりすぎると肌へのダメージとなるだけなので、長時間そのままにしない事が大切です。
商品に記載された利用時間よりも短いくらいの時間で行うか、痛みなどがある場合はすぐにでも洗い流してしまった方がいいでしょう。
ピーリング剤が残らないように、ぬるま湯をたっぷり使ってしっかりと洗い流して下さい。
十分な保湿ケアを
ピーリングのあとは肌がとても乾燥しやすくなっているため、セラミドなどを利用してしっかりと肌への保湿を行って下さい。
ピーリング直後は古い角質が除去されて美容成分が浸透しやすくなっているので、美容液などで美容成分を導入するのもおすすめです。
注意点
ピーリングは強制的に角質を剥がす方法であり、肌へのダメージとなる方法ですから、利用は十分に注意して行う必要があります。
中でも一番注意するべきポイントは「そもそもピーリングをやるべきなのか」を判断するという事。
ピーリングはあくまでも古い角質が剥がれ落ちなくなってターンオーバーが乱れている肌を正常に導くためのものなので、肌トラブルが起きていてもターンオーバーが早くなりすぎている人がやってしまっては逆効果。基本的にはターンオーバーが遅くなっている人だけに向いているケア方法です。
ターンオーバーは加齢や乾燥などによって遅くなってしまう場合と、洗顔のし過ぎなどによって早くなってしまう場合ありますが、ターンオーバーが早くなっている時にピーリングを行うと、その状態を余計に悪化させてしまいます。
見極め方としては、肌がメイクなどで荒れやすくなる「敏感肌」の状態などは、ターンオーバーが早くなっている状態。
肌のくすみやシミ・シワが気になる状態や、化粧水が浸透しない(肌が硬くなりすぎている)という状態であれば、ターンオーバーが遅くなっている目安となります。
上手にピーリングを取り入れて。心配な場合は皮膚科で相談を
ピーリングは上手く利用すれば肌質を改善できる有効なケア方法ですが、肌質によっては逆効果になってしまう可能性も注意しなければなりません。
自分の肌質が心配な場合は、一度皮膚科などで相談した上で、利用した方が良ければ積極的に取り入れてみるという形にすると良いかもしれません。
ピーリングをケアにとりいれて、一段階上のスキンケアを目指しましょう。
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