角質ケアで落としすぎてない?キレイな素肌のための正しいケア方法

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りなっしー

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「冬は角質がガサガサに」「角質が硬くなるとニキビが……」なんて聞くけど、そもそも角質って何?と思いませんか?
角質が何物なのか、そしてどのようにケアをする必要があるのか、ご紹介します。

そもそも角質ってどんなもの?

そもそも角質とは、肌の表面「角質層」にある細胞の壁の事で、厚さとしては肌表面の0.2㎜程度の層の事。
このごく薄い角質層に、角質細胞と角質細胞間脂質というセラミドなどで作られた保湿成分が10~20個積みかさなって存在する事で、肌表面から細菌などの外敵が侵入してくる事を防いだり、体内から水分が蒸発することを防いだりしています。

そのため、美しく健康なお肌のために角質は絶対に必要。しかし一方で角質が厚く、硬くなりすぎると、ゴワツキやニキビが出やすいほか、見た目にもツヤや滑らかさが失われて行くため、適度な厚さを保つことが美肌のためのスキンケアには求められているのです。

角質が厚くなる原因

そんな角質は、新しい細胞が角質層の一番底にある「基底層」で作られることによって古い角質が少しずつ肌表面に押し上げられていき、最後は肌表面で垢となって剥がれ落ちるというサイクルによって日々生まれ変わっており、これをターンオーバーと言います。
通常、このターンオーバーが滞りなく行われていれば角質層は一定の厚さで保たれるはずなのですが、ストレスなどによって新しい細胞が作られにくくなったり、逆に過剰に新しい細胞が作られるようになったりすると、角質層の厚さが変化します。

角質を摩擦などで削るとターンオーバーが早くなる

角質層が厚くなる原因の一つが、角質をピーリングや物理的な刺激によって削り取り過ぎた場合です。
削ると厚くなるというのは少し不思議な感じがしますが、角質層は通常一定の厚さに保たれるべきものであるため、過剰に削ってしまうとその部分を補おうと新しい角質層の細胞が作られるのが早くなります。
これがたまに発生するくらいであれば角質層を元の厚さに戻して元通りになるのですが、問題は過剰な洗顔の繰り返しなどにより日々角質を削り過ぎてしまう場合。
角質が削られたと体が判断し、多めに角質を作り出すというのが日常的になる事で、角質が作られるスピードはどんどん早くなってしまい、次第に角質が厚くなっていってしまうのです。

角質が乾燥して硬くなると、ターンオーバーが滞って厚くなる

角質層が厚くなる二つ目の原因が、角質の乾燥やダメージ。
角質が乾燥やダメージを受けると、その部分の角質は肌を守るために硬くなって剥がれにくくなります。
すると、通常だと剥がれ落ちるはずの角質が蓄積される状態になり、肌の生まれ変わりとしてのターンオーバーは鈍化。古い細胞がどんどん残っていくようになって、角質層が厚くなってしまいます。
このパターンでは、厚くなった角質層はさらに乾燥しやすくなるという問題があるため、どんどん古い角質が溜まりやすくなってしまうというケースになりがちです。

角質ケアのメリット

角質を一定の厚さに保ち、潤って柔軟な状態にしていると、肌表面のトラブルが発生しにくくなります。
例えばニキビは角質が古くなってダメージを受け、毛穴をふさいでしまう事が原因ですので、適切にケアされて柔らかい状態の角質ではあまり発生しません。
また、シミのようなトラブルも角質ケアによってターンオーバーが正常に保たれていれば、作られたメラニンはある程度の期間が経てば垢となって剥がれ落ちるため、シミとなって定着する事もないのです。
肌表面のトラブルを解消するためには、角質のケアがとても重要なのです。

角質ケアでお肌のトラブルを解消

ここでは、体の部位別に角質のケア方法をご紹介します。

顔の角質ケアで注意したいのは、洗顔しすぎない事。
特に女性の場合はメイクのクレンジングと洗顔の両方を行う場合があるため、角質を削り過ぎるなど負担をかけがちです。
クレンジングは角質への負担が少ないミルクやクリームタイプを使用、洗顔はたっぷりの泡で摩擦せずに汚れを落とすなど、必要な角質まで剥がし落とさないような洗顔を心がけましょう。

また、肌に粘着させて剥がすタイプの鼻パックなど、角質を剥がしてしまうような商品は極力使わない事や、保湿ケアはセラミドなどを利用して十分に行うようにすると、角質を健康に保ちやすくなります。

足裏・かかと

足の裏やかかとは、保湿による角質ケアが特に重要なパーツ。
というのも、足の裏には皮脂腺がないために乾燥しやすく、放っておくとすぐにカサカサな状態になってしまうからです。
足の裏やかかとの角質ケアとしては、基本的にはハンドクリームなどによる保湿ケアを行う事と、厚手の靴下をはいて歩行時の刺激減少や保温による血行促進を行うようにしましょう。
注意点として、足の角質ケアには角質を削るような商品が多々販売されていますが、角質を削るケアは長期的に見た場合はマイナスになってしまう事もあるので、あまりやりすぎない事が大切です。

角質ケアのし過ぎには注意

上記のように、角質のケアで重要なのは「やりすぎを避ける」という事。
顔であれば洗顔。かかとであれば専用のヤスリなどによってかかとを削るといったような角質ケアは、余分な角質だけを剥がすのであればいいのですが、やりすぎて健康的な角質を剥がしてしまうと、ターンオーバーが早まって角質が厚くなりトラブル状態になってしまう事になります。
実は、角質ケアを行う目的として販売されている商品の多くは、角質を削って薄くするという目的で作られた商品が多いため、利用しすぎると本当に必要なケアとは離れがちにもなります。
角質ケアを行う場合はやり過ぎずに、健康的な角質を削らないように注意して行うことが大切。角質は一度に一気に剥がそうとせずに、毎日のケアで角質をためないようにするといいでしょう。

敏感肌の人のためのお手入れ方法

敏感肌タイプの人が角質ケアを行う場合は、余分な角質を削ってケアを行うのではなく、保湿などにより角質をゆっくりと健康な状態に戻していくようなケアをイメージして行うとよいでしょう。
敏感肌の場合、角質を削ってしまうと肌により刺激が伝わりやすくなる事から、防御反応が強くでてシミなどのトラブルに発展しがちです。
そのため、なるべく刺激が強まるような削るケアは行わず、セラミドなど肌の刺激となりにくい成分で十分に保湿ケアを行う事で、健康的な角質へと導くようにすると良いでしょう。

ホームケアとクリニック・エステでのケアの違い

角質ケアとして、例えばピーリングなどはホームケアでも、クリニックやエステでも行う事ができますが、その効果の度合いや安全性には大きく差があります。

まず、効果の強さという点ではクリニックにおけるケアが最も強く、ホームケアは最も弱い効果に。これはクリニックの場合は医師が監修の元、強力な薬剤などを利用可能なのに対し、ホームケア用品では強い薬剤を利用する事が出来ないための差となります。
しかし、ホームケアは一度ではなく、日々繰り返しケアを行う事ができるという利点があるため、自分の肌の状態に合わせて最適な状態までケアを行えるという意味ではクリニックよりも利点があります。
一気にやりたい場合はクリニック。少しずつやっていける場合はホームケア。ホームケアより少し強いものを体験したい場合はエステというイメージで利用すると良いでしょう。

安全性という意味でもやはりクリニックであれば肌にトラブルが起きても対応可能なためもっとも安心ですが、ホームケアで少しずつ角質ケアをする場合は問題が少しでも発生すれば止められるため、もったいないからと継続しなければ安全だといえます。

ちゃんとした角質ケアで肌を健康な状態に保つ!

角質ケアというと、ピーリングやスクラブなどどうしても角質を削り取る方法のケアが中心になりがちですが、本当の意味でのケアとしては保湿まで含めて角質を健康的な状態に保つ事が何よりも大切。
硬く古くなってしまった角質はしっかりと剥がした上で十分な保湿ケアを継続し、健康でキレイな肌を目指しましょう。

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