ぐっすり寝たい! 深い睡眠に良い4タイプのサプリメント
YATA
「ぐっすり」という言葉は「Good sleep」から来ている。……というのはガセネタですが、ぐっすり深い睡眠は疲れを取り、成長ホルモンの分泌も促進する美容や健康に欠かせないもの。
寝たいけれど、なかなか深い睡眠がとれない場合に取り入れたいサプリメントを、悩み別に4タイプで紹介します。
カラダが火照って眠れない人に
人が眠りに落ちやすくなるためには、深部体温という体の深い部分の体温が徐々に下がっていくと、眠りに入りやすくなります。
逆に、朝起きる時は深部体温が徐々に上がっていく事で覚醒していくのですが、寝る時に中々体の火照りがとれず、寝付けないという場合には「グリシン」という成分のサプリメントがおすすめ。
グリシンは体温を下げてカラダを休息モードに切り替える性質がある栄養成分で、アミノ酸の一種です。
就寝の1時間~30分程度前に飲む事で、体の火照りを冷まして眠りに入りやすくなります。
寝る前のホットミルクもグリシンによる効果
寝る前にホットミルクを飲むと寝やすくなるという話を聞いたことがある人もいると思いますが、牛乳にもグリシンが豊富に含まれていて、ホットミルクで200cc程飲めばサプリメントで適量を飲むのと同じくらいの分量を摂取する事ができます。
牛乳以外でもコラーゲンなどにも豊富に含まれているので食事でとりやすい成分ではありますが、寝る直前に食事を摂る事は睡眠の質を下げてしまうため、サプリメントや牛乳くらいにしておくと良いでしょう。
リラックス効果で眠り安くするサプリメント
二つ目は、リラックス効果を発揮する副交感神経の働きを高め、気持ちを落ち着ける事で眠りにつきやすくするサプリメント。
寝る前に色々考えてしまったり、気持ちが焦って眠れないという人にオススメです。
具体的には「GABA」や「L-テアニン」などがこれに該当します。
ストレスに対抗する成分GABA
GABAはストレスを抑える働きを持つ成分として、サプリメントの他チョコレートなどにもよく配合されているもの。
摂取する事で副交感神経の働きを促進してストレスを抑え、眠りにつきやすくする作用を持つので、食事と一緒に摂取すると良いでしょう。
お茶のリラックス効果「L-テアニン」
テアニンはお茶に含まれているアミノ酸の一種。
お茶を飲むとリラックスできるというのはこのL-テアニンの効果などが該当するもので、副交感神経の働きを促進して寝つきをよくしてくれます。
睡眠の改善だけではなく、集中力の向上などにも効果がある成分です。
脳の鎮静作用で中途覚醒を防ぐ
眠りにつく事はできても、すぐに目が覚めてしまう。夜中に何度も起きてしまうという人は、脳が覚醒状態に入りやすいので脳の鎮静作用として働くサプリメントを利用すると良いでしょう。
「クロセチン」や「クワンソウ」「清酒酵母」などがこれにあたり、深い睡眠を得るために効果を発揮します。
パエリアの黄色い成分「クロセチン」
サフランやクチナシの黄色い成分がクロセチン。クロセチンはヒスタミンの受容体に作用する事で、深い眠りにつかせる作用や弱い睡眠誘導作用を持ちます。
ヒスタミンの受容体に作用という点で考えると、花粉症などのアレルギーを抑える「抗ヒスタミン剤」と似ている部分もあるかもしれません。アレルギーの薬が眠くなるようなイメージに近いといえます。
リラックスからの深い睡眠「クワンソウ」
クワンソウはユリ科のワスレグサの一種で、古くから琉球(沖縄)でのおもてなし料理などに利用されてきた食材。
クワンソウに含まれる「オキシピナタニン」という成分には高い鎮静効果があり、深いリラックス効果から睡眠の質を向上するとされています。
マウスの実験ではクワンソウを食べさせたマウスが通常のマウスより1.5倍も長く熟睡するようになったという事で、深く質の良い睡眠を得るために是非取り入れたいサプリメントです。
日本酒を作る「清酒酵母」が睡眠に
日本酒造りにかかせない清酒酵母には、睡眠を誘発する「アデノシンA2a」というスイッチに作用するという効果が明らかになり、睡眠の質を高めるためのサプリメントとしても利用され始めています。
酵母の中でも、特に6号酵母と呼ばれる甘口の日本酒造りに使われる酵母が効果的といわれ、サプリメントには「清酒酵母GSP6」という成分名で配合されています。
清酒酵母を摂取する事で睡眠が10~20%深くなり、成長ホルモンの分泌が30%増加したという検証結果もあるという事で、美肌作りに期待が持てます。
睡眠リズムを整えるサプリメント
単純に眠りやすくする効果や睡眠を深くするためではなく、一日の内に分泌されるホルモンのリズムを整え、より自然な形で入眠し、すっきりと起きられるようにしたい人にオススメのサプリメント。
「アスパラプロリン」、「L-セリン」、「ラフマ」などがこれに該当します。
睡眠リズムを整えるアスパラプロリ
アスパラプロリンは名前の通り「アスパラガス」から見つかった成分で、睡眠リズムを整える作用を持つ成分。
平日は早く起きているのに休日は起きれないという人が摂取をしたところ、休日でもしっかりと朝早くに起きれるようになるなどの効果が見られ、睡眠リズムの調整や睡眠の質を向上するために有効な成分として注目されています。
日によって起きれる時間や眠くなる時間がバラバラな人にオススメです。
睡眠ホルモンの材料を増やす「ラフマ」
ラフマはお茶としても用いられる生薬の一つで、「羅布麻」と漢字で書かれる事もあります。
人は日中に光を浴びて活動する事で「セロトニン」というホルモンが増え、これが夜になると「メラトニン」という眠りにつくためのホルモンへと変化します。
ラフマに含まれる「イソクエルシトリン」という成分はこのセロトニンが多く作られるように働く成分で、セロトニンが多く作られる事でメラトニンも豊富になり、睡眠に付きやすくなります。
また、セロトニンはそれ自体が「幸福ホルモン」と言われるように幸せを感じやすくしたり、活動的な気持ちにさせる作用があるものなので、セロトニンの分泌を促進する事でより良い日々を送りやすくなります。
入眠だけではなく睡眠の質向上にも良いL-セリン
L-セリンはアミノ酸の一種で、こちらも神経の興奮を抑える事で寝つきを良くする効果や、睡眠の質を向上して中途覚醒しにくくするという効果があります。
また、L-セリンの特徴的な作用としては体内時計の修正が挙げられ、生活リズムが乱れやすい人もL-セリンを摂取する事で体内時計が調整されやすくなり、入眠時間や起床時間が整いやすくなるとされています。
そもそも人のもつ体内時計は朝の光を浴びる事でリセットされますが、そのリセットがされやすくするという効果があるため、時差ボケなどの解消にも役立つと言われています。
深い睡眠は健康や美容の基本! サプリを有効活用して良い眠りを
睡眠時の成長ホルモン分泌は睡眠の深さに影響するといわれていますが、深い睡眠は健康や美容にとってとても大切なもの。
寝付けない事や浅い睡眠を我慢しないで、サプリメントを利用して深く質の良い睡眠を得たほうが体にとって良い事ですので、悩みに合わせて是非取り入れてみてください。
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