目元の表情を柔らかく! 目のこわばりをリセットするツボとマッサージ
公開
YATA
鍼灸院【鍼之助】院長 (鍼灸あんまマッサージ師)
が監修しています
デスクワークなどで何かを集中してみていると、目元の筋肉がこわばって来ていると感じる事はありませんか?
目元がこわばると、表情筋が固まって険しい表情になったり、疲れや血行不良から目元がくすみがちになったりと美容面でもマイナスに。
目元は特に印象に左右しやすい場所だから、柔らかく明るい表情ができるようにしておきたいですよね。
そこで今回は、目のこわばりを解消するために有効なツボを紹介します!
緊張をリラックスさせる頭のツボ「百会」と「四神総」
目のこわばりは筋肉の緊張から来ているので、全身をリラックスさせるツボを刺激してあげると、筋肉のこわばりも改善してきます。
リラックスさせるツボの代表に、頭頂部にある「百会」と「四神総」という2種類のツボがあります。
リラックス以外にも万能なツボ「百会」
百会は頭のてっぺんにあり、指で押すと少し凹むような感じがする場所。
何かと刺激が集まる頭の中央部分にあり、多くの経絡が重なる所にあるツボなので、緊張をほぐしてリラックスさせる以外にも、頭痛を始めあらゆる症状に効果があるとされる万能のツボです。
場所としても分かりやすいツボなので、お腹の不調に効果があるとか疲れをとるだとか、何かしらの形で聞いたことがある人が多いかもしれません。実際にはお腹の不調というよりも痔の時に凹んでいる事が多いツボで、お灸も良く効くといわれています。
百会を刺激する際は、息をゆっくりと吐きながらじんわりと力を加え、吸いながらゆっくり力を抜くようにしましょう。押す時間としては10~15秒程度で、一度押したら別の場所に移動していきましょう。
ストレス解消や安眠に良い「四神総」
四神総は百会の前後左右、大体指2本分程度の場所にあるツボで、高いリラックス効果があるツボです。
リラックスして心を落ち着かせるため、なかなか寝付けない方が安眠したい時にも有効な他、記憶力のアップにもつながると言われています。
四神総を刺激する時も、百会と同じようにゆっくりと息を吐きながら押して、吸いながら力を抜きます。1か所ずつ移動しながら押していくと良いでしょう。
指全体を使ってこめかみのマッサージ
目のこわばりを解消するためには、繋がっている筋肉をほぐす事も重要。
こめかみの横を抑えながら、ゆっくりと円を描くように揉み解す事で、目のこわばりの元となる筋肉をほぐす事ができます。
あまり強く押すのではなく、軽く抑えながら直径2~3センチの円を描くように、15秒ほどマッサージして下さい。
足にあるツボも目の疲れに!「陽陵泉」と「足臨泣」
目のこわばりなのに足というのも少し不思議な感じがしますが、東洋医学では離れた部分のツボを刺激する事で全身の気血を調整する事も重要なアプローチの一つ。
目のこわばりは気血(エネルギー)が頭の方に滞ってしまい、熱をもっている状態と考えられるため、足のツボを刺激する事でそのエネルギーを下に流してバランスをとれるように調整します。
今回は、その中でも特に頭や目に対して有効なツボ「陽陵泉」と「足臨泣」を紹介します。
筋肉のひきつりに効果的な「陽陵泉」
陽陵泉はひざの外側、少しくるぶし方向に下がった所にある骨の出っ張りの前側にあるツボで、筋肉のひきつりに効果的なツボ。足がつった時などにここを押すと回復しやすい場所です。
陽陵泉は足だけではなく、顔の筋肉のひきつりにも効果的で、顔面神経麻痺などの症状にも効果があるとされています。
このツボをゆっくりと痛気持ちいくらいの強さで押し込んで、ジワーっと10~15秒程度刺激する事で、顔や目のこわばりの解消に役立ちます。
眼精疲労に効果的な「足臨泣」
臨泣という名前に「泣」という文字が入っているように、足臨泣は眼精疲労など目に関連する症状に効果があるツボの一つ。
足の甲にあって、小指と薬指の骨の合わさる所にあります。
ここもじんわりと力を加えるようなイメージで、10~15秒程度刺激しましょう。
この他にも目のこわばりや緊張をほぐすツボは沢山
今回は目のこわばりを解消するためのものとして代表的ないくつかのツボ、マッサージを紹介しましたが、人によって症状は様々ですし、体質によっても刺激するべきツボの場所は変わってきます。
デスクワークなど、目を日常的に酷使している人は特に目の周囲の筋肉が疲れやすく、そこから肩こりや腰痛、内臓の不調といった全身のトラブルに繋がってしまうケースも多いので、しっかりとカラダをケアするためにも、時々鍼灸院での診療を受けて自分に相性が良いツボなどを聞いてみると、疲れた時の解消などしやすくなりますよ!
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