【動画】脂肪冷却のクルスカの効果は?安全性は?疑問を医師に直撃
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jobikai ビューティーウォッチ
脂肪を冷却して排出させる医療ダイエット治療「クールスカルプティング」(通称クルスカ)について、
・本当に切らないで脂肪が除去できるの?
・体に悪影響はないの?
などの、みんなが抱きがちな疑問について、医師に聞いてきました。
- 目次 [非表示にする表示する]
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- 脂肪冷却治療とは
- 脂肪細胞そのものが減ることのリスクはないの?
- 本来の脂肪細胞の数は死ぬまで変わらないの?
- クルスカをすると、脂肪細胞を破壊して数を減らすことができる?
- クルスカで痩身効果が見えるまでに3ヶ月ほどかかるのはなぜ?
- 脂肪以外(肌など)に悪影響はないの?
- 「脂肪を除去すると他の部位につきやすくなる」という噂は本当?
- 胸以外を脂肪除去すれば胸は大きくなるの?
- 脂肪細胞が減って代謝が落ちる、ということはあり得る?
- クルスカでは脂肪の左右差のバランスを整えることはできる?
- 家庭用の冷却機器などでも同様の効果は得られる?
- 他の切らない痩身治療との違いは?
- エステの脂肪冷却マシンの効果はある?
- 銀座小町クリニックでのダイエット治療のこだわりは?
- 【まとめ】クルスカ脂肪冷却治療はリスクがなく確実性の高いダイエット
- 取材協力
脂肪冷却治療とは
脂肪冷却治療は、医療機関で行われるダイエット治療で、特殊な機械で脂肪細胞のみを4℃で冷却することで破壊し、自然に排出させることで脂肪細胞を減少させることができます。肌の上から機械を当てて施術するため、メスも注射も使わず、ダウンタイムもなく部分やせをかなえる治療のため「切らない脂肪吸引」とも言われています。
また、脂肪冷却をする医療機器は様々ある中で、クールスカルプティング(略称クルスカ)というマシンが多く流通していることから、この治療法全般を指す言葉としても使われています。
今回は、この脂肪冷却治療(通称クルスカ)を導入し、多くの治療実績がある銀座小町クリニックの院長、萩島医師に、クルスカの効果やリスクなどについての質問に答えていただきました。
脂肪細胞そのものが減ることのリスクはないの?
「ないです。
皮下脂肪が減ったからといって、なんの支障もないです。
現代社会に生きている我々にとっては、皮下脂肪がなくなったからといって健康への悪影響は考えなくていいですね。」
本来の脂肪細胞の数は死ぬまで変わらないの?
「脂肪細胞数は生まれた時からあまり変わらない。
(太ったり痩せたりするのは)一つ一つの細胞が大きくなったりすることで変化するんです。」
クルスカをすると、脂肪細胞を破壊して数を減らすことができる?
「そこ(治療)の部分の脂肪細胞がなくなるから、リバウンドしにくい。
なぜ「しません」ではなく「しにくい」というのか、という点ですが、脂肪細胞って多いんですよ。それが冷却されて死んで処理されたとしてもまだ残された予備軍はいっぱいあるわけです。だからまだ生き延びている細胞たちがまた膨らむので、脂肪細胞が減ったから(もう太らないと)安心はできない。
ですので(リバウンドしないためには、生活習慣と合わせて)両輪でやっていかなければならない。
・・・という話は(患者様に)よくさせていただいているんですけどね。
お金をかけて、クルスカをやろうと思い立って、実際になさった方たちは、ちゃんとこちらの言ったことも聞いてくださって、ちゃんといい結果も手に入れる方が多いです。
真剣にやっている方たちですからね。」
クルスカで痩身効果が見えるまでに3ヶ月ほどかかるのはなぜ?
「結局、治療箇所の脂肪細胞は死んでいる(破壊されている)わけですよね。この死んでいる細胞があればそれを処理する部隊が体の中にいるわけです。それが、「貪食細胞」です。
貪食細胞がいろんな仕事をして死んだ細胞を排出させていくんだけれど、何しろ小さな細胞が一生懸命働くわけで、そこには時間として2ヶ月くらいはかかるとデータとして出ているから、クルスカでは大事をとって2ヶ月から3ヶ月くらいはみるようにしています。」
脂肪以外(肌など)に悪影響はないの?
「ないです。
皮下脂肪があるところは、筋肉の上。ですから、クルスカを当てるところに筋肉はない。
神経も、皮膚には多少あるけれど、クルスカでは脂肪だけを冷やしていますよね。もしそれが0℃だったら影響しますけどね。クルスカは脂肪だけを凍らせる4℃の設定になっているから、脂肪以外には影響しない温度というわけ。」
「脂肪を除去すると他の部位につきやすくなる」という噂は本当?
「それは、余計なもの、つまりINの方(摂取するもの)がプラスであれば脂肪細胞が大きくなるわけで、治療箇所には脂肪細胞が少なくて、それ以外の部位にはまだまだ脂肪細胞がいっぱいあるわけだから、治療箇所の他の場所に脂肪が増えるのはしょうがない話。」
胸以外を脂肪除去すれば胸は大きくなるの?
「そううまくはいかないでしょうね(笑)。
胸は大胸筋とか筋肉をしっかりね、することと、小さい頃からあまりだらりとさせないこととかの方が大事。
でも、ブラ下のお肉って結構気にする方多いじゃないですか。そこらへんの脂肪がクルスカなどで除去できれば、全体的にシルエットとしてはとても美しくなりますよね。
胸が大きくなるというよりも、胸が小さくても胸周辺のガヤガヤしている人たち(脂肪)がなくなれば、シルエットが美しくなる。
クールスカルプティングのsculptっていうのは、”彫刻する”という意味ですものね。」
脂肪細胞が減って代謝が落ちる、ということはあり得る?
「ないでしょう。
だって、カロリーを消費するのは筋肉なんですよ。だから筋肉がしっかりしていれば40%くらい代謝(の割合)を占めていると言われていますよね。脂肪細胞でエネルギー消費はまずしていないです。」
クルスカでは脂肪の左右差のバランスを整えることはできる?
「なんでも左右差はありますよね。耳が二つ、手が二本と左右同じくあっても、痛みなどの感じ方なども全く左右差があるもの。片方の腕の方がちょっと太いとか、それは皆さんあります。
その左右差を、脂肪冷却治療で調整することはできますよ。片方だけ太い場合は最初にそこだけやるとか。
微妙に違う場合も、例えば右腕は前側に脂肪が付いているのに左腕は後ろに付いている、そういうところを見定めながらマシンを当てていって、あとで右だけ太いところを追加でもう一回、ということをすることもあります。
皆さん大体左右差があって、全く均等に脂肪が付いているという方の方が少ないと思いますよ。」
家庭用の冷却機器などでも同様の効果は得られる?
「それ、危ないですよ。
しっかりとした皮下脂肪だけを凍らすことができるものならともかく、冷やすだけのものは「4℃にまでできる」といったようなことも謳っていないはずなの。少し冷たくなって脂肪も減るらしい、くらいのことが言いたいのでしょうが、それだけではあまりよくない。
ただね、このクールスカルプティングがなんで発見されたかっていったら、アイスキャンディを片方の頬に当てて食べていた女の子がいたんですって。そしたら、頬って脂肪ですよね。その頬の左右差ができて、脂肪が減っていたんですって。そこから、脂肪を冷やしたらなんとかなるんじゃないか、というところから始まったので、ないとは言い切れない。でも頬の場合、皮膚も薄いし直接冷やしているようなものですからね。
同じようにお腹を冷やしたらなんとかなる、というものでもないでしょう。
皮膚が冷えるだけじゃないでしょうか。よくわかりません。やってみた方達が結果が出ていたらそれもいいでしょうけど、ちょっとどうかな。
ただ、この治療のきっかけから考えれば、なんでも観察するっていうのが大事なんですよね。医学ももちろんだし、いろんな意味ではね。」
他の切らない痩身治療との違いは?
「(メソセラピーや、BNLS、キャビテーションなどと比較して)
脂肪溶解注射(BNLS)などは、ほっぺたとか、フェイスラインとか、大きなものでは引っ張れないような細かなところに使う、など、クールスカルプティングがアプローチできないような箇所があるので。
キャビテーション(超音波)は色々と新しくはなっていると思いますが、なかなか効果が出にくいですよね。クールスカルプティングに比べればある程度回数が必要なんでしょうね。ただ当院ではキャビテーションの機器を使っていないので。
当院では、クールスカルプティングやBNLSなど、部位に合わせてアプローチを変えるため使い分けています。」
エステの脂肪冷却マシンの効果はある?
「似たようなマシンで、医療と同じような効果があるかはわからないですね。脂肪冷却でしっかり効果が出るというのは巷で情報としては定着しているので、エステのマシンでも「4℃で凍らせる」等と謳っているそうですが、それが本当で、その結果が出ているかどうかは、私も使っていないのでわからない、としか言いようがないですね。」
銀座小町クリニックでのダイエット治療のこだわりは?
「当院にいらした方の希望と、その主体性を尊重して、それに一番当院で提供できるメニューをお勧めするという、それに尽きるのかな。
ダイエットということであれば、別に体重を落とすということだけではないと思うんだけれど、体重を落としたいという希望を持つ方もいらっしゃいます。であればついでではあるんですけれど、そっちが長くなっちゃうこともあるけれど、どうしても食事療法をなさるなら、「糖尿病向けのこういった本がある」とか、出版社や表題までお話しすることもありますね。
せっかくいらしていただいたその方が結果を出すには、どういうアプローチがいいか、ですよね。それから、ご本人の納得感ですよね。ただ言われたから治療を行うとかでは、流石にそれはクリニックでやることではないなと思ったりはします。」
【まとめ】クルスカ脂肪冷却治療はリスクがなく確実性の高いダイエット
クリニックで受けられる脂肪冷却治療は、ダウンタイムも健康リスクもほぼない安全性の高い治療であることと、脂肪細胞を確実に減らすことができること、そして術後の生活さえ気をつけていればリバウンドもしにくい治療であることがよくわかりました。
また、体全体の脂肪を落とすことはできないけれど、肉をつかめる箇所を部分的に治療できるということで、いわゆる部分やせや、太ってはいないけれど加齢に伴ってついてきた部分的なお腹や二の腕などの脂肪だけを除去できるというのは、美容意識の高い人にも注目される理由のひとつかもしれません。
取材に協力いただいた銀座小町クリニックさんでは、信頼できる医師や看護師がしっかりと相談に乗ってくれ、納得感のある治療を提供してくれますので、脂肪冷却治療に興味を持った方は一度相談してみてはいかがでしょうか。
取材協力
銀座小町クリニック
院長 萩島先生
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