10月1日は「ピンクリボンデー」。今更聞けない乳がん検診Q&A

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なぎ

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突然ですが、皆さんは乳がん検診を定期的に受けていますか?
乳がんの予防や治療を目的としたピンクリボン運動について知っている方は多いと思いますが、毎年10月は1日のピンクリボンデーから始まり、ピンクリボン月間としてピンクリボンの様々なイベントや活動が行われています。
今回は、今更聞けない乳がん検診の方法による違いや、最新の診察方法などをご紹介します。

乳がん検診の方法は、どんな種類があるの?

一般的に、乳がん検診というと下記の3つの種類があります。

1.問診・視診・触診

まず、乳がんの検査として最も簡易的なものが問診や触診による検査方法です。
どの年齢の方でも、健康診断などで一度は体験していると思います。

基本的には乳房にしこりがあるかどうかを確認するというだけのもので、ある程度進行して大きくなっているような乳がんがある場合には発見ができる反面、発生初期での早期発見は難しくなります。
また、しこりが見つかったとしてもそれが乳がんかどうかという判断が難しいので、専門的な検査を行う必要があります。

健康診断などで流れ作業的に行われる場合にいたっては、本当にあっさりと触れるくらいの診断で終わってしまう事もあるようです。

2.マンモグラフィ

乳房を圧迫して引き延ばしながら、レントゲン撮影を行う方法がマンモグラフィ検査です。

レントゲンを使って、乳がんにより石灰化した細胞を発見する事ができるため、乳がんの早期発見が可能です。
ただし、乳房をしっかりとレントゲンに写すために、乳房全体を挟み込んで圧迫しながら検査する必要があるため、この挟み込む圧迫が痛いと感じる方も多い検査方法です。
特に、バストサイズの小さい方では半ば無理やり挟み込む形となるため強い痛みを感じやすくなります。

また、レントゲン検査の場合は乳腺と乳がんの判断がしにくい事があり、特に乳腺が多い若い女性では適切な検査結果が得られない可能性もあります。

ちなみに、レントゲンですので少なからず放射線の被ばくがありますが、人体に影響が出るようなレベルではありませんが、胎児や幼児への影響を考慮して妊娠中や授乳中には受ける事ができません。

3.超音波(エコー)検査

超音波により異物などを検査する方法で、乳がんによって石灰化のおこった細胞を発見します。
マンモグラフィのように強い力がかからないので痛みなどの問題はありませんが、レントゲンよりも精度が荒く、まだ小さい乳がんについては発見しにくい難点があります。

また、エコー検査は検査医師の技術に依存するので、医師の技術によって正確な診断が出来ない事もあります。

更にもう一つの難点が、レントゲンでは毎回検査結果を写真として残す事が出来ますが、エコーの場合は全体像が把握できるような写真を残せないので、経過観察がしにくいというものがあります。

マンモグラフィが痛くて受けるのが辛い! 痛みのない方法はないの?

→マンモグラフィが痛いのは昔の話!  痛みのない診断も可能に!

乳がん検診の主な手法をご紹介しましたが、多くの方が乳がん検診、特にマンモグラフィでの検査に及び腰になってしまうのは、強い痛みが嫌だからではないでしょうか。
マンモグラフィによる検査は、精度が高い反面、歯を食いしばるような痛みを感じる検査という表現がされることもあるくらい痛みがある場合もあり、痛みが嫌で2度目の検査をしたくないという人もいます。

しかし、そんな方に朗報です。実は、マンモグラフィが痛いというのも過去の話。最近では、乳房を強く圧迫せず、横になって寝ているだけで痛みの少ない検査が行える最新の手法が開発されています。

2014年に発売が開始されたElmammo(エルマンモ)というマシンを使ったマンモグラフィでは、検査を受ける女性がうつ伏せに横になり、マシンに円形に空いた穴に乳房をセッティングするという方法により、少ない負担で乳房を引き伸ばした状態にして検査を行うため、痛みを軽減した検査が可能です。
また、乳房検査をマンモグラフィのように1方向ではなく、多方向から撮影するため、より精度の高い診断が可能で、更に時間も短時間で終わるというのが嬉しい所。
まだ導入している病院は多くないですが、今まで「痛み」が嫌で検査を受けなかった方にこそ、おすすめできる最新の検査方法です。

ただし、検査費用が高額で乳がん検診だけやりたい時には不向き

そんな夢のような検査方法ですが、難点としては検査費用が高額である事と、検査の為には「放射性薬剤」の使用が必要だという事です。
この検査方法は、マンモグラフィのようなX線によるレントゲン撮影ではなく、Y線というガン治療にも利用されるような放射線を放出する薬剤を点滴で注入し、その放射線を撮影する事によって行われます。
そのため、乳がん検診のみで受ける時には効率が悪く、導入している病院の殆どは全身の検査(放射線薬剤で行われる全身検査)のオプションとして、この検査が受けられるという形になっています。

また、費用面も負担が大きく、全身検査と一緒に受ける場合は保険診療での受診も可能になるのですが、それでも自己負担は3万円程(3割負担で)。全身の検査と組み合わせると10万円程度の負担になります。

マンモグラフィによる検査であれば多くの病院で1万程度あれば受けられるので、それと比較するとかなり大きな出費になってしまうのも事実。
健康というかけがえのないものを維持するためには必要な出費とも言えますが、決して安くは無いという難点がありますので、基本的にはエコー検査などの比較的低価格で、痛みが少ない検査を受け、心配がある時には思い切って全身しっかりと検査してみるというような使い分けをすると良いのではないでしょうか。

乳がん検診はどのくらいの頻度では定期的に受けるべき?

→厚生労働省の指針では、乳がんの検査は40歳以上の女性で1~2年に1度のマンモグラフィ検査を推奨していて、30代までは自己判断での検査という事になっています。

これは、乳がんの原因の1つがホルモンバランスが崩れる事によるもので、40歳以降の女性に特に多いというデータによるものですが、一方で若くても乳がんになる可能性が少なからず存在するのは事実です。
特に、初潮が早かった人や、血縁者に乳がんの人がいる場合、乳がんではないが何らかの乳腺疾患にかかった事がある人などの場合、乳がんにかかるリスクが大きくなる事が分かっています。

乳がんに限らず、ガンは全般的になるべく早期発見する事が完治できるかどうかの分け目ですので、例えまだ若くて乳がんの心配があまり無いからと言っても、出来れば1年に1度くらいはしっかりと検査を受けるようにした方が安心です。

乳がんになると「乳房を除去」するような手術がされるという心配をする方も多いと思いますが、早期発見であればがん細胞だけ除去して完治させる事も出来ますし、ある程度の大きさまでであれば体の他の部位から細胞を移植して乳房再建術なども可能です。
逆に、ガンが進行してリンパ節などに転移してしまうと、完治させる事がとても難しくなってしまいますので、いずれにせよ早期発見が重要です。

特に、最近では生活習慣の変化などから日本でも女性の12人に1人が発症している状態で、20~30代の若い女性の間でも乳がんが増加していると言われていますので、なるべく年に1度、マンモグラフィが怖いのであればエコー審査でも良いので、検診を受けるようにしたほうが良いでしょう。

乳がんはどのくらい怖いの?

乳がんに対して皆さんはどのくらい「怖さ」を持っていますか?
胃がんや肺がんなどのような内臓系のがんと比べて、乳がんなら除去治療も比較的簡単そうなイメージを持っている方ももしかしたら多いのではないでしょうか。

ガンはその進行度合いによって「ステージ」という区分けがあり、乳がんの場合は初期のステージIから、末期のステージIVまで、下記のように分かれています。

早期発見といえる、ステージI

乳がんのしこりが2㎝以下で、脇の下のリンパ節などに転移がないものを指します。

ちなみに、乳がんというと漫然と「乳房にできるガン」と想像しますが、乳がんは主に乳房の中にある「乳腺」に出来るガンです。乳腺に出来るので、とくに胸が大きいとか小さいといった状態に関わらず、女性であれば誰でも発生しやすい特徴があり、男性の発症率は女性の1%程度です。

また、乳腺という血管やリンパ管に繋がった場所にできるガンですので、がん細胞が増殖するとその細胞が血管やリンパ管を伝って他の部位へと移動し、転移する可能性も大きいガンです。

リンパ管への転移がないステージIであれば、発見から10年の生存率は95%と高く、治療によって完治しやすい状態だと言えます。

ちなみに、乳房にできるしこりの8~9割は乳がん(悪性腫瘍)ではなく、良性腫瘍だといわれていますので、しこりがあってもしっかり検査を行って問題が無ければ安心できます。

ステージII

ステージIIは、厳密にはIIaとIIbという二つの時期に分けられますが、ここではあわせて説明します。
しこりの大きさが2~5cmで脇の下のリンパ節への転移があるもの、または5cm以上のしこりで脇の下のリンパ節への転移がないものの場合、このステージIIに該当します。

ステージIIでも転移がない場合には比較的治療がされやすいですが、転移している場合は完治の難易度があがります。

ステージIII

ステージIIIも細かく分けるとabcの3段階に分かれますが、この段階ではいずれもしこりの大きさではなく、転移の状態や皮膚への影響によって判断されます。
ざっくりというと、がん細胞が脇の下のリンパ節だけではなく、胸骨の内側のリンパ節など他の部位にまで浸食していたり、皮膚へのしこりやむくみなど影響が出ている場合、ステージIIIに該当します。
転移や周辺組織との癒着が強くなっているため、正常な細胞だけを残してがん細胞の完全な除去を行う手術が難しくなっていきます。

ステージIV

がん細胞が骨や内臓など、他の臓器に転移した状態がステージIVとなります。
他の臓器に転移という状態になると、血管を通じて様々な場所にがん細胞が移動してしまうため、全てを取り除く事が困難な可能性がある事から、完治が難しくなっていきます。

乳がんは比較的ゆっくり進行するガンとも言われていますが、ガンの進行スピードは体質や生活習慣によっても大きく異なりますので、なるべく年に1度は検査を受けて、早期発見できるようにする事が大切です。

乳がんは定期的な検査による早期発見が大切!

乳がんは、とにかく早めに見つけて治療してしまう事が何よりも大切。

女性も社会進出するようになった事などから、年々乳がんの発生率は上昇。今では女性がかかるガンの最も多いものでもある一方で、比較的検査がしやすく、早期発見もしやすい環境が整っているガンでもあります。

今なお日本では乳がん検診の受診率が低く、欧米諸国では70%以上の検診率に対し、日本はその半分以下とも言われていますが、ピンクリボンの活動など乳がん検査はどんどん身近で受けやすくなっていますので、なるべく定期的な検査を受けられるようにしてみてはいかがでしょうか。

いつまでも美しくいるため、まずは健康面の十分なチェックが重要ですよ!

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