ボトックス注射で改善できるしわとそうでないシワの違い

美容整形というと一昔前まではあまり普及していなかったり、整形を受けることに否定的な意見などもあったりしましたが、最近ではメスを入れない整形やプチ整形と言われる簡単な治療も広まり、整形に対する世間的な考え方も以前より「ゆるく」なったのではないでしょうか?

中でも、ボトックス注射という治療は女性であれば一度は聞いたことがあると思いますし、最近は芸能人でもボトックス注射をしていると公言している方も多いですよね。ボトックスは顔のシワをなくすのに効果があるというイメージがありますが、どのようなシワに対してでも効果はあるのでしょうか? 今回は、ボトックス注射で改善できるシワとそうでないシワの違いについてご紹介していきたいと思います。

ボトックス注射とは?

ボトックス注射という名前はよく聞くけれど、そもそもボトックス注射とはどのようなものなのでしょうか。
ボトックスとはボツリヌス菌が作り出すボツリヌストキシンというタンパク質で、ボツリヌス毒素とも言われます。ボツリヌス毒素は神経麻痺の作用を持っているため、筋肉にこの毒素を直接注射することでその筋肉がゆるむ、という作用を医薬品として利用したものをボトックスと言います。毒素というだけあり毒性の強いものですが、ボトックスはそこから毒性を除去しているので安心して使用できます。

ボトックスは1980年代からアメリカやイギリスなどで眼瞼痙攣・顔面痙攣・美容治療などに用いられてきました。日本では1996年から眼瞼痙攣に対して保険承認がなされ、2000年より片側顔面痙攣に対して保険承認を受けましたが、美容目的の治療に対しては保険の適用はありません。

ボツリヌストキシンの治療薬は様々な種類がありますが、日本国内で厚生労働省によって製造販売が承認されているのは、米国のアラガン社の「ボトックスビスタ」のみとなっています。そして「ボトックス」というのは治療の名前ではなく、アラガン社が商標登録している「ボットクスビスタ」のことを指しており、厳密にはアラガン社のこの薬剤以外をボトックスとは言えません。
ちなみに眉間と目尻のシワ治療にボトックスビスタ以外のボトックス薬を注射することは法律違反になりますので、この部位のボトックス治療を受ける際には使用している薬剤がボトックスビスタかどうかを確認しましょう。

ボトックス注射で改善できるシワとそうでないシワ

では次に、ボトックスはどのようなシワでも改善できるのか?という疑問について答えていきたいと思います。

効果のあるシワ・・・表情ジワ

ボトックスは一般的に、目尻の笑いジワ・眉間のシワ・額の横ジワに効果があるとされています。これらは「表情ジワ」と呼ばれるシワで、顔の表情筋を動かすことが原因でできるシワです。

どういうことかと言うと、人が筋肉を動かす時にはアセチルコリンという物質が神経から分泌されるのですが、例えば眉間のシワでは、この物質が過剰に分泌されることで眉間の筋肉が過剰に動いてしまい、時間の経過とともにシワができていきます。同様に、笑った時にできる目尻のシワや上を向いた時にできる額の横ジワなども筋肉の動きによって形成されるシワです。このように、筋肉の動きが原因でできるシワについて、ボトックスは効果を発揮します。

なぜ表情ジワに効果があるのかというと、ボトックスは先に説明した通り、ボツリヌス毒素を筋肉に注入し、神経を麻痺させて筋肉を弛緩させる働きをもっています。筋肉を弛緩させることで筋肉の動きを抑制することができるので、筋肉の過剰な動きが原因でできる表情ジワを軽減させる効果があるとされています。

この働きを活かして、シワだけでなく、筋肉によって発達しすぎてしまった顔のエラを小さくさせて小顔効果を得るという治療もボトックスを用いて行うことができます。

効果のないシワ・・・加齢ジワ

一方で、筋肉の動きに関係なくできるシワにはボトックスを打っても効果はありません。例えばほうれい線や目尻のちりめんジワなど、無表情の時でも顔にあらわれるシワはボトックスの効かないシワだと言えます。このようなシワは乾燥や、加齢による肌の水分量の低下により肌にハリがなくなりたるんでしまうことが原因だったり、筋肉のおとろえによるたるみが原因だったりと、表情ジワとはシワのでき方が違います。ですから筋肉の動きを抑えるボトックスを注射しても効果はありません。こういったシワにはボトックスではなく、ヒアルロン酸の注射や肌再生医療が効果的だとされています。
例えば、ほうれい線にボトックスを注入してしまうと、口の周りにある口輪筋がうまく動かなくなり、笑った時に顔の下半分だけ笑っていないという不自然な表情になってしまいます。
とは言え、気になっているシワがどのようなシワかを自分で見分けるのは難しいですから、ボトックスが良いのか他の治療法が良いのかは、信頼できる先生に診てもらうのが一番だと思います。
ボトックスのメリットデメリットは?
では最後に、ボトックス注射のメリットとデメリットも簡単に見ていきたいと思います。

ボトックスのメリット&デメリット

ボトックスのメリット

一番のメリットは施術が簡単である点です。メスを使わないため、施術時間は5~10分程と短いですし、注射をしたその日でもほとんど普段と同じように過ごせます。(その日のうちはお化粧をしないようにしたり、数日間は激しい運動や飲酒を控えるように医師から告げられる場合が多いです)

また効果が表れてくるまでには一週間から10日程かかりますが、急に変化する訳ではないので、ボトックスをしたことを周りに気づかれにくいというのもメリットだと言えます。

また、ボトックスは副作用も比較的でにくい安全性の高い施術と言われています。筋肉に注入する際の注射針で毛細血管を傷つけてしまい内出血が起こることはまれにあるようですがそれも数日すれば消えますし、アレルギーの報告例もほとんどないということなので、かなり安心して施術を受けられるのではないでしょうか。

ボトックスのデメリット

ボトックスの効果は永続的ではなく、個人差はありますが3〜4年~半年程度ですので、注射を繰り返す必要があります。
また、注射をする医師の腕により仕上がりに差が出る場合もあります。ボトックスは筋肉に作用しますので、少しでも間違った場所に注入してしまったり量を誤ったりしてしまうと、表情筋が上手く動かなくなり、表情が不自然になってしまう場合もあります。ボトックス注射はそれなりに値段の高い治療ですが、あまりにも低価格で治療を行っている場合、使用している製剤がアラガン社のものではなく韓国製などの比較的安価な薬剤を使用している可能性もあります。最近ではボトックスビスタの偽物による被害もあるようですが、副作用が起きた場合、医薬品副作用被害救済制度を受けられるのはボトックスビスタのみです。ボトックス治療を受ける際には、事前に情報収集をしっかり行い、信頼できるクリニックと医師を選ぶことが大切でしょう。

最後に

ここまでボトックスについて見てきましたが、ボトックスで改善できるシワとそうでないシワの違いをお分かりいただけたと思います。適当な個所に注入すれば、すごい効果を発揮するボトックスですが、間違った個所に注入してしまうと、おかしな場所の筋肉が動かなくなり表情が無くなってしまうなど悪影響もあります。ボトックスで効果を出すためには、ボトックスの正しい知識を身に着け、信頼できるクリニックを探すことが一番だと思います。ボトックスを考える際には、ネットで情報収集をしたり実際にクリニックを周ってみたりするのが良いでしょう。

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