ニキビが出来にくい肌を作る、ターンオーバーを整える方法
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スキンケアといえばターンオーバーというくらい、肌を美しく保つために重要なポイントとなる「ターンオーバー」。
ニキビは毛穴の問題と思いがちですが、やはり肌のターンオーバーを正常に保っているかどうかはニキビの出来やすさや治りやすさに大きく関係があります。
そもそも肌のターンオーバーとは?
まず初めに、そもそも肌のターンオーバーというのが一体何を示しているのかを確認しましょう。
肌(角質層)の細胞は、肌の角質細胞が重なり合う表皮の中でも一番深い所「基底層」で日々作られ続けています。
細胞が新しく出来る度に古い細胞は肌表面と押し出され、部位にもよりますが約1か月かけて肌表面まで移動し、垢となって剥がれ落ちていく形となります。
ターンオーバーという言葉はそもそも様々な物事の「入れ替わりやその速度」を意味するものですが、肌の細胞が新しく入れ替わっていく事から、肌の生まれかわりターンオーバーと呼ばれます。
ターンオーバーが早くなっても遅くなってもニキビの原因に
ターンオーバーの乱れという言葉がよく利用されますが、ターンオーバーは洗顔によって角質が過剰に剥がされるなどの原因で早くなったり、加齢によって遅くなったりという形で乱れを生じます。
ニキビの原因はターンオーバーが遅くなる事として説明されやすいのですが、ターンオーバーが早くなっていてもニキビは発生しやすくなりますので、自分の肌の状態を正確に判断する必要があります。
ターンオーバーが遅くなると毛穴が硬くなって詰まりやすく
加齢や睡眠不足など生活習慣の乱れによってターンオーバーが遅くなってしまう場合、肌は古い角質層が残っていく状態となります。
古い角質の細胞は水分の保持も少なく、硬くて柔軟性が無い状態。古い角質が重なっていくと、毛穴は柔軟性を失って詰まりやすくなってしまいます。
また、新しい肌への生まれ変わりが起こらないため、炎症によって作られた色素も長期間肌に残りやすい状態。つまりニキビ跡が残ってしまう状態に。
肌がくすんでいたり、触ると硬くカサカサしているという場合はターンオーバーが遅くなっている状態だと言えます。
ターンオーバーが早いと炎症ニキビが起こりやすい
洗顔のし過ぎなどによってターンオーバーが早まると、肌は未成熟な細胞が表面に出てきてしまう形に。
通常であれば角質細胞は徐々に水分や油分を肌の保湿細胞として放出しながら、適度な硬さで表皮となり、垢となってはがれるのですが、成熟するまえに表面に出てきてしまうと、肌が十分なバリア機能を持つ事ができません。
その結果、肌は紫外線や雑菌など外部からの刺激に弱くなり、炎症を引き起こしやすい状態となります。
硬い角質が少ない分毛穴は詰まりにくいのですが、すぐに炎症を起こすので白ニキビや黒ニキビよりも、赤ニキビが出来やすい肌質と言えます。
肌がダメージを受けやすいため、ニキビの跡がクレーターなどのダメージとして残りやすいという面も。
化粧品などで肌にひりつきを感じたり、赤みが出やすいという場合はターンオーバーが早くなっている可能性が高いといえます。
ターンオーバーを早める3つの手段
肌のターンオーバーが遅くなっている場合には、ターンオーバーを促進して正常な状態に近づける事が必要です。
ターンオーバーを早めるためには3つの手段があります。
ピーリングなどで肌を削る方法
一つ目は、ケミカルピーリングなどによって肌を削る方法。
古い角質を溶かしたり剥がしたりして、角質層の厚さを薄くする事で、肌が新しい細胞を作り出しやすい状態にしてターンオーバーを早めます。
スクラブ系の洗顔などでも同じような効果があるため、ターンオーバーが遅いタイプの人には肌質改善として有効です。
医薬品ではレチノールなど、局所的にターンオーバーを早める外用薬もあります。
光治療などで肌を活性化する方法
フォトフェイシャルやフォトRFなど、医療機関やエステサロンで導入されている肌の光治療は、肌の細胞に適度な熱刺激を与える事ではターンオーバーを促す方法です。
表皮の入れ替わりだけではなく、真皮層のコラーゲン生成などにも働きかける事で肌質の改善を図る事が出来ます。
EGFなど肌の代謝を促進する成分の利用
EGFとは表皮細胞成長因子の事で、肌細胞の分裂促進=ターンオーバーの促進を行う成分の事です。
このEGFや、プロテオグリカンなどEGFと似た働きをする成分が配合されたものを利用する事で、ターンオーバーを促す事が可能となります。
コスメとして利用するだけではなく、電気的に成分を肌へ押し込む方法や、肌に細かい穴を開けて成分を注入する方法などを利用するとより効果を発揮しやすいです。
ターンオーバーを「遅くする」ためには保湿が重要
一方で、早くなってしまったターンオーバーを「遅くして正常化する」ためには保湿が重要です。
ターンオーバーが早くなってしまう理由としては、未成熟でバリアの薄い肌の状態になっている事が大きいため、肌のバリア機能である潤いを十分に保つ事で、肌が過剰に入れ替わってしまう事を防ぎます。
ただ保湿は、ターンオーバーを「遅らせる」のではなく「正常にしていく」ためのものなので、遅い場合でも重要。
違いとしては、ターンオーバーが遅い時にはセラミドなど肌内部の保湿ケアに重点を置くのに対し、ターンオーバーが早い時には肌内部のケアだけではなく、乳液やワセリンなどを利用した肌表面のケアも重要視するべきという点。
ターンオーバーが遅く、毛穴が詰まりやすい状態の時に脂でフタをするようなケアは余計なニキビを誘発しますが、肌のバリア機能が弱い時にはしっかりと油膜のケアまで行う事で、肌を健康に保ちやすくなります。
紫外線の対策も重要
肌のバリア機能を高めると同時に、コスメの利用で直接防御したいのが紫外線です。
紫外線は日焼け止めなどを利用する事でそもそも肌のダメージを軽減する事が可能ですので、積極的に利用しましょう。
ターンオーバーが早い状態の場合、敏感肌になっている可能性が高いので紫外線散乱剤を利用したタイプのものを選ぶと扱いやすいです。
洗顔の見直しや回数の変更も必要
また、多くの場合でターンオーバーが早くなる最大の原因は洗顔です。
洗顔によって過剰に角質を除去してしまう事が問題になるので、洗顔料を肌に優しいものへ変えたり、摩擦しない洗顔方法に変えたり、1日の洗顔回数を減らしたりという変更も必要となります。
光治療やEGFの利用は早いターンオーバーのトラブルにも有効
ターンオーバーが遅い状態の解消として光治療やEGFの利用を紹介しましたが、これらはターンオーバーが早い場合でも有効です。
肌を活性化して新しく作りだす事は、肌のバリア機能を高める効果にも繋がりますので、積極的に利用しましょう。
ただし、未成熟な細胞が出てきてしまう状態には変わりがないため、保湿ケアや紫外線対策を十分に行う事は必須です。
未成熟な肌細胞を大切に守り育てる事が、早くなってしまったターンオーバーの改善には重要です。
自分の肌の状態に合わせたケアを徹底しよう
ターンオーバーが早くなっている時にケミカルピーリングのようなケアを行ったり、遅くなっている時に油膜を作るようなスキンケアを行ったりといった間違いケアは、肌の状態をより悪化させてしまう要因でもあります。
自分自身の肌がどのような状況なのかを適切に判断し、状態に合わせて最適なケアを徹底する事が、ニキビやニキビ跡の出来にくい肌質作りにとって大切です。
本気のニキビ・にきび跡治療【皮膚科編】 の記事
- ニキビが出来にくい肌を作る、ターンオーバーを整える方法
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