クッションファンデーションの上手な使い方♪ラフで軽快な美肌メイク
EXPERT jobikai編集長
しゅん (40歳)
もはやファンデーションの一ジャンルとして定着したクッションファンデ。まだまだ使用歴が浅い人も多く、すでにいくつか持っているけど使いこなせていないとお悩みではないでしょうか。
簡単で便利なクッションファンデの魅力をもう一度おさらいした上で、上手に使いこなすメイク法をご紹介します。
美肌を作るクッションファンデーションとは
クッションファンデーションの特徴
クッションファンデーションとは、コンパクトにセットされたスポンジにリキッドファンデーションが染み込ませてあるタイプのファンデーションです。
付属のパフでスポンジからリキッドを吸い取り、肌につけて使います。
液状のファンデーションは使用する道具が多く外出先で直しにくいことから、付け直しが楽なコンパクトタイプの液状ファンデであるクッションファンデ―ションができたとも言われています。
クッションファンデーションの魅力
・リキッドならではの自然なツヤとみずみずしい肌感への仕上がり
・リキッドがスポンジパフで直接つけられる手軽さ
・ファンデーションの出し過ぎがないため厚塗りを防げる
・コンパクト一つで完結していて化粧直しなどがしやすい
・・・と、本来とても扱いやすく、美しい生肌のように見せてくれるファンデーションなのです。
でもシンプルなほど、意外と慣れやテクニックによって差が出てしまいます。
これらの魅力を最大限活用するために、上手な使い方をマスターしましょう。
クッションファンデーションはこんな人におすすめ
クッションファンデーションの仕上がりの一番の特徴は何と言ってもツヤ感。ですので、ツヤのあるイキイキとした肌に見せたい人におすすめです。
ナチュラルで生っぽいのに程よくカバー力があり、滑らかに仕上がります。水分が多く含まれているためみずみずしさが感じられ、厚塗り感が出ません。
リキッド・パウダーファンデーションとの違い
リキッドファンデーション
リキッドファンデーションの特徴として
・液体状で出して使う
・肌への密着力が高くムラになりにくい
(そのため、カバー力があり崩れにくい)
→ベタつきがきになる人には向いていない
リキッドファンデーションとクッションファンデーションの質感はかなり近いですが、クッションファンデーションの方がより水分が多くみずみずしいことが多いです。そのためリキッドファンデーションに比べ瑞々しく薄づきでナチュラルな仕上がりになります。
パウダーファンデーション
パウダーファンデーションの特徴として
・粉状で使う
・肌にふんわりと優しくつく
・さらっとした質感に仕上がる
→カバー力と密着度が弱めなので、化粧直しが必要になる
パウダーファンデーションとクッションファンデーションは粉状と液状ということで形状が決定的に違うように、使い勝手も違います。
パウダーファンデーションは肌に塗る量によってふんわり仕上がったりマットに仕上がったりしますが、粉の付き具合によってはムラになりやすくもあります。また部分的に粉が落ちやすかったりすると数時間おきに付け直しが必要です。
クッションファンデーションを使う順番
クッションファンデーションをメイクで使う順番は、
1.洗顔、化粧水、乳液などのスキンケア
2.クッションファンデ
3.ポイントメイク
というステップが基本となります。
スキンケアでしっかり保湿しておくことがとっても重要
ファンデーションが崩れる大きな原因が肌の乾燥。クッションファンデーションは肌の潤いを保つ下地を使わない分、崩れやすくもあるので、できるだけ崩れを防ぐにはメイク前の保湿をしっかり行うことがとても重要です。
化粧下地はいる?いらない?
通常、ファンデーションをつける前にはファンデの密着性や肌の保湿性を高めるために化粧下地をつけますが、クッションファンデーションには保湿成分なども多く含まれ、また下地としての機能も併せ持っているものが多いため、下地は不要です。
スキンケアのあとそのままつけるか、紫外線が気になる人は日焼け止めなどを塗った後にクッションファンデをつけましょう。
仕上げにパウダーはいる?いらない?
ファンデーションの仕上げにはルースパウダーを使うことが多いですが、クッションファンデーションの場合ルースパウダーは基本的に不要です。
なぜなら、みずみずしいツヤ感を生かすため、またクッションファンデを後で付け直すことを前提としているためです。
ただ、特にファンデーションが崩れやすい目の周りや小鼻、口元などが気になる方は、少量のルースパウダーをスポンジなどでつけておいたほうがいいでしょう。
クッションファンデーションの使い方
①パフにファンデを染み込ませる
スポンジに、付属のパフを2〜3回軽く押し当て、ファンデを染み込ませます。
パフにべったりとつかないように、軽くポンポンとする程度でOK。
②お肌にスタンプを押すようにつける
パフをお肌にトントンとスタンプを押すように軽くつけながら広げなじませて行きます。
つける順番は
頰→額→あご→鼻筋
と、広い箇所につけた後、パフに残った少量のファンデーションを、目元や小鼻などの細かな箇所に優しくつけます。
細かな箇所にファンデーションをつけすぎると、化粧が浮いて見えたり、崩れの原因になりますので、薄〜くつけるようにしましょう。
③ヨレやすいところにパウダーをつけて完成
皮脂が出やすいところ、テカリやすいところ、崩れやすいところにはパウダーを少量つけ、ファンデーションの崩れを防ぎましょう。(髪の生え際、フェースライン、小鼻、口周り、目周りなど)
逆に、頬の高いところなどにパウダーをつけてしまうと、せっかくのツヤ感が損なわれますので、パウダーは最小限にし、どうしても欲しい時はパール感のあるハイライトパウダーなどを薄くのせましょう。
上手に仕上げるポイント
・崩れにくく高い位置にある頰には二回重ね付けすると、しっかりカバーできて肌が綺麗に見えます。
・髪の生え際やフェイスラインにつけすぎると、顔の奥行きがなく平面的に見えてしまうので、鼻や頰など顔の高い部分を中心に載せましょう。
・クマや赤み、毛穴が気になる人は、コントロールカラーなどをクッションファンデーションをつける前に使いましょう。(コントロールカラー下地のクッションファンデもあります)
・ムラになっていないか最後に確認しましょう。
・ニキビやシミなどはクッションファンデの後にコンシーラーで隠しましょう。
メイク直しのポイント
外出先でメイク直しするときは
・はじめにティッシュで皮脂をそっとおさえます(強くこすらない)
・その上からクッションファンデーションを重ねます
崩れやすい箇所(小鼻や額、鼻筋など)を優しくポンポンとなじませます
クッションファンデーションのパフのお手入れ方法
クッションファンデーションには必ず付属のパフがついています。
このパフの特徴として、薄く液体ファンデーションがたくさんしみこみすぎないようになっています。
ですので、数回使っただけでファンデーションがべったりついてしまい、メイクの時にスポンジから吸い取る力が弱まってしまいますので、こまめにお手入れする必要があります。
目安として、1週間に1回くらいの頻度で洗いましょう。
パフの洗い方
1.ジップ付きポリ袋にパフと食器用洗剤、ぬるま湯を少量入れます
2.ジップを閉じてもみ洗いします
3.汚れが落ちたらぬるま湯で、泡が出なくなるまでしっかりとすすぎ、絞って水気を切ります
4.室内の清潔な場所で乾かします(直射日光を避ける)
乾くのに丸一日〜三日ほどかかりますので、毎日使いたい場合は予備のパフを購入しておくことをおすすめします。
クッションファンデーションをうまく使いこなせないのはなぜ?
クッションファンデーションはとても使いやすいと聞いていたのに、実際に使ってみたらなんだかメイクものらないし崩れやすい、など、使いこなせないと悩んでいる人も多いようです。
クッションファンデーションはポイントをおさえていれば本来とても使いやすいアイテムですので、こちらを試してみてください。
メイクの前にしっかりと肌を保湿しておく
ファンデーションののりが悪い、崩れやすい、脂浮きしやすい、などの場合は、肌が乾燥している可能性が高いです。
メイクの前に化粧水や乳液などで肌をしっかり保湿し、ツヤツヤにしておくと、化粧ノリが良くなるだけでなく、紫外線や乾燥などから肌を守る力が高まるため肌荒れなども防げます。
化粧水や乳液を使ってもまだなんとなく潤いが足りない、といった場合は、保湿美容液や、クリームなどを使って調整しましょう。
パフにとるファンデーションの量を少しずつにしてみる
ファンデーションがムラになる、厚塗り感が出てしまう、ツヤ感がイマイチ、という場合は、一度にたくさんパフにつけすぎている可能性大。
1回にパフにつける量を少量からにし、少しずつトントンと叩き込むようにしましょう。全体につけた後、赤みやくすみがきになるところにはまた少量ずつ重ね塗りするとつきすぎを防げます。
クッションファンデーションをうまく使いこなせないのはなぜ?
「ファンデののりが悪い」→メイク前にしっかりと肌を保湿する
「ファンデののりが悪い」「崩れやすい」「脂浮きする」といった場合、肌の乾燥が原因の一つとして考えられます。
メイク前に化粧水や乳液、場合によっては美容液などでしっかりと保湿しておくことで、肌の乾燥を防ぎ、化粧のりが良く、またヨレや乾燥による崩れ、紫外線や乾燥から肌を守ります。
乾燥したままファンデーションを塗ると肌トラブルやしわの原因にもなりますので、しっかりと保湿してからメイクしましょう。
「ムラになる」→ファンデーションを少量づつつける
「塗りムラになる」「厚塗り感が出る」「ツヤ感が微妙」というのは、パフにファンデーションを一度に多く取りすぎている可能性大です。
パフに一度に少量づつつけて、少しずつトントンと全体につけてから、よりカバーしたいところに後からまた少量づつ重ね付けしましょう。
特にきになる毛穴やシミは、無理に重ね付けで隠そうとせずに、毛穴カバー下地やコンシーラーを活用しましょう。
「塗り跡が残る」→パフで強くこすりすぎないように
「塗り跡が残る」「毛穴が目立つ」などは、パフの当て方が問題である場合に出やすいです。
クッションファンデーションのパフは薄くて弾力がないため、押し付けすぎたり、こすったりすると、指の力がそのままかかりやすいです。そのため、こすらずに優しくトントンとあてながらつける方法が正解です。
頰などもこするようにしてつけると、一方向にばかりファンデーションがついてしまい毛穴がカバーしきれないので、毛穴部分こそ垂直に優しく埋め込むようにあてていきましょう。
「発色がイマイチ」→パフをこまめに洗う
パフに前に使ったファンデーションが残ったままだと、なかなかパフにファンデーションが染み込まず、肌にもつきにくくなり、ムラになったり、思うように肌にファンデーションがのりません。
クッションファンデーションのパフは薄い分吸収できる量が少ないので、こまめに洗って使いましょう。できれば毎日、少なくとも4〜5日に1回はあ洗いましょう。
換えのパフを用意しておくと便利です。
クッションファンデーションの選び方
クッションファンデーションはいろんなブランドから出ており、かなりの数が出回っていますが、基本的にはツヤ感を重視したものが多く使い方は全て一緒です。
大きな違いといえば、ツヤ感やカバー力の仕上がりバランスの違いくらい。
ただし、肌質や肌色、肌への優しさなど様々な悩みに応じた処方は普通のファンデーションと同じくメーカーごとにあるでしょう。
ここでは、4つの作りたい肌に応じたクッションファンデのオススメの選び方をご紹介します。
「生っぽい透明感でモードな肌」→ツヤ・シアータイプを選ぶ
トレンドに敏感で、今っぽいメイクをしたいという方は、カバー力は低く透明感を生かした「ロースキン」を目指すといいでしょう。シアーなツヤ感にこだわった品質の高いものを、自分の肌で試して購入しましょう。(プチプラだと中途半端な仕上がりになることもあるので注意)
リップやアイシャドウで遊びたくなりますね。
【イヴ・サンローラン アンクル・ド・ポー ルクッション】
透明感と自然なツヤでみずみずしい肌を作る、超シアーなクッションファンデ。
一見するとナチュラルスキンのようなラフな仕上がりですが、すっぴんと見比べると明らかに美肌に見えます。それはやはりツヤと透明感でくすみをパッと明るく見せてくれるから!
素晴らしい密着性で崩れかたも綺麗。気になった時にピンポイントで塗り直せるのも嬉しい。
「肌のアラを自然に隠したい」→適度なツヤ感とカバー力のあるセミマットを選ぶ
仕事もプライベートも充実している人は、あらゆる場面に適応できるバランスのとれた仕上がりを求めているのでは。ある程度気になる肌のアラを隠しつつ、適度なツヤ感でトレンドも押さえるなら、ツヤ感が強く、カバー力もあるものを選びましょう。
【イヴ・サンローラン ラディアント タッチ ルクッション】
「光の魔法」でくすみを消すコンシーラーで有名な「ラディアントタッチ」からクッションファンデが登場。ナチュラルなツヤと透明感を残しつつ、高いカバー力でシミや色むら、クマなどをさりげなく隠します。
パフの生地が半分ずつ異なり、吸水性が低くマットな仕上がりと、毛足が長くふんわりとした仕上がりの2通りの肌が作れるので、日常使いと、とっておきの日で使い分けることも可能です。
「毛穴や赤み、シミを隠して崩れにくい肌」→カバー力の高いマットタイプを選ぶ
クッションファンデの手軽さは取り入れたいけど、ベースメイクにはツヤ感や透明感よりもしっかりとしたカバー力を求めている、という方には、マットタイプのクッションファンデーションがおすすめ。
また、色選びも重要で、肌が白く見えるトーンアップのタイプよりも、黄みやオレンジみの強いワントーンくらい色を選ぶと化粧浮きせずにアラを隠せます。
プチプラからデパコスまで、やはりカバー力が高く崩れにくいものは人気なのでラインナップも豊富です。
【プチプラ:ポニーエフェクト エバーラスティングクッション】
韓国で大人気のメイクアップアーティストPONYが手がける、ハイビジョンでも対応できると話題のコスメ。シミ、赤み、くすみなどを徹底的にカバー。マットで均一な肌に仕上がります。その上崩れや乾燥もしにくく、一日メイク直しが必要ないほど。しかも明るく元から綺麗な肌に見せてくれ、厚塗り感もありません。
ファンデーションの伸びもよく、パフを1回つけただけで顔全体に広げられる使い勝手も◎。
【デパコス:ジバンシィ タン クチュール クッション】
クッションはクッションでも「メタルクッション」のこちらは、クッションの上に金属製の穴の空いたプレートが乗っていて、プレートを押すと穴から適量のファンデーションが押し出されて出てくるというもの。
通常のクッションファンデよりも空気に触れにくい分品質が劣化しにくく、またちょうど良い量が出てくるという利点があります。ロゴが浮き出てくるという仕掛けもおしゃれですよね。
「乾燥・敏感肌で荒れを防ぎたい」→刺激の少ない成分のものを選ぶ
はっきり言って、肌の弱い人には酸化しやすく刺激になりやすい油分を多く使っているクッションファンデーションは不向き。そのためミネラルファンデーションなど肌に優しいコスメを多く出しているブランドなどでは、クッションファンデーションの取り扱いが少ないのが現状です。
それでもちょっと使ってみたいという人は、まず気になったものを肌に乗せて、1日おいてもかぶれなどがないかを確認してから買うようにしましょう。
ちょっとした刺激に弱い肌の人は、成分にこだわりましょう。
避けたいのは、紫外線吸収剤、合成ポリマー、タール色素などです。
紫外線吸収剤に関しては「紫外線吸収剤フリー」「ノンケミカル」等と書いてあるのが目印になります。
パラベンなどは、ごく稀に合わない人がいますが、ほとんどの場合問題ないので、あえて避けるほどではありません。
クッションファンデーションに使われていることが多く比較的安全な成分は、酸化チタン、酸化亜鉛、BG、グリセリン、セラミド、ヒアルロン酸、グリチルリチン酸2Kなどです。
敏感肌の場合は合うor合わないが人によってかなり違いますので、まずは気になったものを腕などの目立たない箇所で試してみるのが一番です。
使いやすさと、自然な仕上がりが魅力のクッションファンデ
使いこなすのが難しいと思っていた方、記事を読んで、これならできそうと思っていただけましたでしょうか。
あまり難しく考えず、人気のクッションファンデからまずは試して徐々に自分の好みの仕上がりなどを探っていくと、楽しめると思います。
クッションファンデーションでイマドキなナチュラル肌を作ってみては。
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