目の下のたるみ、脂肪吸引でとれる?美容整形治療の際の注意点とは
なぎ
最近若い人の間ではぽっこりとした涙袋があるのがかわいいと言われていて、メイクで涙袋を作る人も多いですよね。でも涙袋ではなく、涙袋の下のあたりになぜかぽっこりとしたふくらみがあって悩んでいる方はいませんか? ふくらみのせいで目の下が影になって、クマが出ているように見えることもあるなど、中々やっかいですよね。ふくらみはメイクで作れても、ふくらんでいるものをメイクで隠すのはなかなか難しいです。今回はそんな目の下のふくらみを吸引で取り除くことは可能なのか?また治療の際の注意点についてご紹介していきたいと思います。
目の下のふくらみの原因とは?
まずは、目の下のふくらみの原因をみていきたいと思います。一番多い原因は加齢による筋肉の衰えです。目の周りの筋肉が衰えることで、脂肪を支えきれず皮膚がたるみ目の下がふくらんでしまいます。二つ目は眼窩(がんか)脂肪が原因のものです。眼球が収まっている部分を眼窩(がんか)といい、そこには眼窩脂肪といわれる脂肪があり眼球のクッションとしての働きがあります。この脂肪の量は人によって違いますが、年齢を重ねて目の周りの筋肉が衰えることで脂肪が前に押し出され、ぽっこりとしたふくらみとなって出てくるのです。この膨らみがあることで、ふくらみの下が影のようになりクマができているように見えて疲れてみえたり、年齢よりふけて見えたりします。若い人でも眼窩脂肪が膨らんでいる方もいますが、それは生まれつき眼窩脂肪の量が多いためにふくらんでしまっていると思われるので、一概に加齢が原因とも言えません。
今回は、この眼窩脂肪が原因のふくらみについて、脂肪吸引で解消できるかどうかを調べていきます。
目の下の脂肪は吸引できるの?
医療における脂肪吸引とは
現在の脂肪吸引は、1977年にフランスでイルーズ医師が始めた「カニューレ吸引法」という吸引法が主流となっています。カニューレと呼ばれる管を、切開した皮膚から体内に注入し直接皮下脂肪を吸引する方法です。日本ではおよそ20年前から行われるようになった治療です。
ダイエットの場合、体重が減ったり見た目が細くなったりするのは脂肪細胞が小さくなっていくからなので、食べ過ぎてしまうと脂肪細胞がまた元通りになってしまいます。しかし脂肪吸引であれば脂肪細胞そのものを吸引で除去してしまうので、リバウンドの可能性がとても低いというメリットがあります。また気になる部分の脂肪だけを吸引できるので、バストはそのまま残してウエストだけ細くするといったことも可能となります。脂肪を直接吸引するため、施術が開発された初期のころは施術後に皮膚がボコボコになるなどの失敗例も多かったようですが、最近では技術も進歩しかなりきれいな仕上がりになるようになりました。ただし、施術後に患者が死亡する事例もいくつかあり、医師の高い技術が必要となる施術の一つです。
目元の脂肪吸引もある
それでは目の下の脂肪を吸引することはできるのでしょうか?
目元の脂肪を除去する場合は、カニューレを挿入するのではなく、下まぶたを切開して脂肪を押し出すような治療が一般的となります。吸引ではありませんが、脂肪を直接抽出するという点では吸引と言えるかもしれません。
目の下の脂肪抽出には代表的な二通りの方法があります。一つは経結膜下脱脂法と呼ばれるもので下まぶたの裏側から脂肪を出していく治療法です。局所麻酔をした後、下まぶたの裏側をメスやレーザーで数ミリ切開します。そして、切開部分を軽く圧迫するとそこから脂肪があふれでてきますのでここで不要な脂肪を除去していきます。本当に小さな切開のみなので縫合は行いません。
この施術の場合、脂肪を抽出するのみで皮膚の切除は行いません。目の裏側を切開するので傷跡が目立たず、腫れも少ないためダウンタイムを短くできるというメリットがあります。治療時間もおよそ20分と短く、抜糸の必要がないため術後の通院も必要ありません。
二つ目は経皮的眼窩脂肪減量法などと呼ばれる方法で、目の下の皮膚を切開しそこから脂肪を抽出する施術となります。下まつげの下を目のラインに沿って切開していき、そこから皮下を下に向かってはがしていきます。そこからさらに筋肉と眼窩隔膜の間をはがしていき最終的に隔膜を切開すると眼窩脂肪があふれ出てきます。
脂肪を抽出した後は皮膚を縫合するのですが、その際に脂肪を除去したことであまった皮膚を切開してから縫合します。この施術は下まぶたにガーゼなどを当てて3日ほど固定しておく必要があり、また抜糸のため再度の通院も必要ですので、経結膜下脱脂よりは手間がかかると言えます。
経結膜下脱脂法は、年齢が若く皮膚のたるみが少ない方におすすめで、経皮的眼窩脂肪減量法は脂肪の量が多く皮膚のたるみが大きい方におすすめの治療法です。
目の下の脂肪抽出 治療の際の注意点
目の下の脂肪抽出の方法をご紹介しましたが、次に治療の際の注意点についてみていきましょう。
まず、下まぶたの眼窩脂肪は内側・中央・外側の3つの部分に分かれており、切開して脂肪を押し出した時に3つの部分に分かれたようになっているのが分かります。バランスをみてそれぞれの部分からまんべんなく脂肪を抽出することが大切です。例えば中央部からのみ脂肪を抽出してしまうと真ん中がへこんだ不自然な仕上がりになってしまいますし、しわが目立ってしまうこともあります。
次に抽出する脂肪の量も重要です。ふくらみを無くしたいからといって脂肪を取りすぎてしまうと、逆に下まぶたがへこんでかえって老けたように見えてしまいます。適度な量の調整というのは医師の腕にかかっているので、どのクリニックを選ぶのかがとても大切です。また、ふくらみと同時に皮膚のたるみも併発している場合、脂肪を抽出してしまうと皮膚が余ってしまい、施術前よりもシワが増える可能性があります。クリニックによっては脂肪抽出と脂肪注入をセットにしたコースを提供している所もありますので、ご自分の状態に合わせた施術を受けるとよりきれいな仕上がりになります。
最後に、目元はもともと傷のなおりが早いため特に経結膜下脱脂法はダウンタイムが少ないとは言われますが、やはり一週間から二週間程度は腫れや内出血が出てきます。施術を受ける場合は大切な予定の直前などは避けたほうが良いでしょう。
最後に
目の下の脂肪吸引についてご紹介してきましたが、目の下の脂肪は吸引というよりは切開して押し出すというような治療が一般的なようですね。
目の下のふくらみは、メイクで簡単に隠せるものでもなく人から見ても目立つ場所なのでとても気になってしまいますよね。これはスキンケアや自己マッサージなどで解決できるものでもなく、クリニックの治療に頼るのが一番てっとり早く確実な解決法だと思います。ただし、ほんの少しとはいえまぶたを切開する施術ですし、仕上がりには医師の腕の差が出てきますので、信頼できるクリニックを見つけることが一番重要なことではないでしょうか。また、今回ご紹介した目の下のふくらみの治療法は眼窩脂肪が原因のものですが、たるんだ皮膚が原因でふくらみが発生している場合もあり原因の判別は素人にはとても困難です。原因によっては今回ご紹介した治療法よりも適切な治療がありますので医師とよく相談して自分にぴったりの施術を受けて下さいね。
春に向けて、目の下の余分な脂肪を抽出してクマのない明るい印象の目元を目指してはいかがでしょうか。
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