マスカラ・アイメイクをすっきり落とす 正しい目元クレンジングの方法
編集部 (しゅん)
まぶたの皮膚は顔全体の皮膚に比べ特に薄く、ほおがおよそ2mmに対し、まぶたはたった0.6mmしかなく、とても乾燥しやすく刺激を受けやすい。しかも顔の印象を左右する目元は顔の他のパーツに比べポイントメイクがしっかりされていることが多いため、メイクを落とす時に一番落ちにくいポイントです。繊細な目元のダメージを抑えながら、すっきりアイメイクを落とす正しい目元のクレンジング方法をおさらいし、メイクのりのいいふっくらまぶたをキープしましょう。
メイクを楽しむ人なら知っておきたい目元をいたわるアイメイクオフ法
メイクを落とす時に、顔のクレンジング料で一気に目元まで落とそうとしていませんか。
アイメイクがそれほど濃くなければそれでも問題ないですが、メイクが好きな方ならまぶたの内側に入れたインナーアイラインや、落ちにくいマスカラなどでアイメイクをしっかりしているため、普通のクレンジングだけでは一度に落とせないことがほとんど。
そうかと言って目元だけゴシゴシと擦ってしまっては、まぶたのうす〜い皮膚に強い刺激となって、乾燥からくるかゆみ、小じわ、シミなどのトラブルを招きかねません。
メイクが好きなら、アイメイクにはアイメイクの、正しいクレンジングをマスターしましょう。
アイメイクの落とし方の基本
目元のメイクを落とす際に重要なのは、何と言っても優しく、できるだけ強くこすらずに落とすこと。皮膚の薄いまぶたにはちょっとの摩擦も強い刺激になります。ですので、多少は洗浄力が強かったとしても、洗浄力の低いクレンジング料でゴシゴシとこするよりはまだましです。
顔に使うクレンジングでは、アイメイクを落とすには洗浄力がたりません。
最も手軽で確実なのは、アイメイク専用リムーバーを使うことです。
アイメイク専用リムーバーをコットンに含ませアイシャドウを落とす
イメイクはまず、一番落ちやすいアイシャドウから。コットンの中央にアイメイク専用リムーバーを含ませ、4つ折りにします。
四つ折りの折り目の部分をまぶたに垂直に当てるようにして、目頭から目尻に向かって優しくゆっくりと滑らせます。
四つ折りにせず指に挟んで拭き取ってもいいですが、そうすると余計な力が加わって、まぶたに対する摩擦が強くなりすぎることがありますので、四つ折りの折り目を使って指の圧が直接まぶたに行かないようにするのが摩擦を軽減するポイントです。
▶︎ラメ入りのアイシャドウ・アイラインを使っている時
鉱物の粒子であるラメパウダーは肌に密着しやすいため、ラメ入りのアイシャドウなどは顔に残りやすく、落ちにくいです。
そんな時は、リムーバーをたっぷりと含ませたコットンを、ラメの部分にしっかりと馴染ませ、ラメと肌のくっついた隙間にリムーバーが染み込んでいくようにしてからゆっくりと拭き取ってください。
ラメが擦れると肌を傷つける恐れがあるので、強くこすらないよう、取りきれない時は新しいコットンで拭き取りましょう。
アイライナーはリムーバーを含ませた綿棒で拭き取る
アイライナーはまつげの隙間にも入り込んでいるため、コットンでは取りきれないことがあります。細めの綿棒の先に、アイメイク専用リムーバーを染み込ませ、まつげの隙間に綿棒を入れ込むようにしてアイライナーを丁寧に拭き取ります。この時もあまりこすらないように、優しくするのがポイントです。
マスカラはまつげをコットンで挟み込み 下に滑らせて拭き取る
マスカラはつい、コットンでまぶたの上から下に向かって拭うようにしてしまいがちですが、実はこれでは落としきれません。なぜなら、マスカラはまぶたの内側から塗っており、一番マスカラがたくさんついている部分を拭き取れていないためです。
上まつげの下にアイメイク専用リムーバーを含ませたコットンを挟み込み、折りたたんでコットンにまつげを挟みます。
そしてまつげを挟んだままゆっくりとコットンを毛先に向かって滑らせれば、まつげの形通りにマスカラが落ちます。
落ちにくいと感じたら、挟んだ後数秒待ってマスカラにリムーバーを十分染み込ませてから、下に滑らせると、スッキリ落ちます。
目尻のキワなどはコットンの角や綿棒を使って拭き取る
目尻のキワや、下まぶたなど、落ちにくい箇所は最後にリムーバーを少量つけたコットンを4つ折りにした角や、綿棒を使い、優しく拭き取ります。
仕上げに、ぬるま湯をコットンに含ませて拭き取る
アイメイクを全て専用リムーバーで落とした後は、目の周りに少し残った分をお湯で落とします。ぬるま湯で洗い流してもいいですが、その時に顔まで濡れてしまうと顔のクレンジングがしにくくなってしまいますので、目元だけの場合はコットンにぬるま湯を含ませ、目元全体を優しく拭き取って完了です。
ウォータープルーフの落とし方の注意点
ウォータープルーフマスカラは水に落ちにくいだけでなく、クレンジング料などでも落ちにくいことがほとんど。一方でウォータープルーフマスカラ用の専用リムーバーを使えば落ちますが、アイメイク専用リムーバーよりもさらに洗浄力が強いため、当然ながら肌への負担も大きいです。
そのため、まぶたの皮膚に負担をかけすぎないためにも、ウォータープルーフマスカラ、または強いアイメイクリムーバーは毎日ではなくここぞという時に使い分けることをおすすめします。
ウォータープルーフマスカラの落とし方
ウォータープルーフマスカラは、専用のリムーバーが一緒に売られていることが多いので、それを使うのが最も手軽で確実な方法です。通常のアイメイクリムーバーよりも、その商品に合わせた成分となっている場合が多くしっかりと落とすことができます。
落とし方は、リムーバーを含んだコットンでまつげを挟み、10秒ほど待ってから挟んだまま下に向かってコットンを滑らせます。(綿棒なども使うとより丁寧かつ確実に落とせます)
まつエク中のアイメイクの落とし方
まつエクは、ほとんどの場合オイルが主成分の接着剤(グルー)を使ってまつげに留めています。そのため、オイルクレンジングや、アイメイクリムーバーのようなオイルを多く使った洗浄料を使うと、同じ油性同士、まつエクのグルーも一緒にとれてしまうことがあります。
ですので、まつエク中のアイメイクはオイルを使わずに、水溶性でオイルフリーの洗浄料を使うことをおすすめします。
最も適しているのは、乳液やローションタイプの水溶性成分主体のもの(オイルフリーと一般的に言われているもの)です。
しかし成分を見極めて買うのはなかなか難しいので、まつエクのサロンで購入するのが最も手っ取り早く確実です。
また、オイルフリーであること以外にも、こすらずに落とせる高い洗浄力のものというのもまつエクをしている時のアイメイクの落とし方のポイントでもあります。こすりすぎるとエクステンションが外れてしまう恐れがあるため、というのは想像に難くないでしょう。
ただ敏感肌やアレルギーなどで刺激の強い化粧品で肌が荒れてしまう人は、洗浄力が強いリムーバーは合わないものも多いので、目に使用する前に腕などでパッチテストをするか、購入前にサロンでアイリストに相談するのが無難です。
アイラインを粘膜に引いている場合の落とし方
目力アップのためにインサイドラインと呼ばれる、粘膜にアイラインを引くメイクをする場合がありますね。まつげの付け根が黒く濃くなることで目の輪郭がくっきりして、ナチュラルに目を大きく見せる効果があり、人気のメイク法です。
でも実はよく使われるアイメイク方にも関わらず、粘膜にメイクをすることは目のトラブルにつながりやすいという問題点があります。まつげの付け根にはマイボーム腺という器官があり、そこから分泌される資質が瞬きの摩擦を軽減したり、涙が肌に漏れ出たり、逆に涙が目の表面に流れ出るのを防ぐなど、目の表面のコンディションを整えてくれているのですが、インサイドラインによってその働きがしっかりと機能しなくなる可能性があるためです。
またドライアイや眼瞼炎などの症状も出る可能性も考えられるため、粘膜にメイクするのはやはりなるべく控えたほうがいいでしょう。
インサイドラインのアイラインを落とすには
インサイドラインは粘膜部分にメイクをしているので、やはりこするなどの刺激はなるべく抑えたほうがいいです。でも、しっかり落としておかないと目のトラブルが発生しやすいので、優しくしっかり落とすことが大事です。
リムーバー、またはホホバオイルやホホバオイルやスクワランオイルなどを綿棒につけ、綿棒の先を優しく当てながら少しずつ落としていきましょう。無理にこすったり、リムーバーをつけすぎて目に入ってしまわないように注意してください。綿棒につかなくなるまで繰り返し完全に落ちきるまで繰り返してください。
最後には、念のためぬるま湯などで目元を優しくすすいで目にリムーバーや汚れなどが入り込んだ物を落としましょう。
アイメイクリムーバーの選び方
アイメイクリムーバーの選び方として、
・あまりこすらなくても落ちるような高い洗浄力
・ウォータープルーフに対応している
・肌に刺激を与えないような成分(合成界面活性量を使用していないなど)
といった一見矛盾しているかのようなものが求められます。
油性であるアイメイクを落とすためのリムーバーは、同じ油性であるオイルを使っているものが必然的に多くなるため、結果的に肌に刺激が強く、肌の油分を落としすぎる傾向があります。
使った後でかゆみや赤み、肌の突っ張りを感じたら、すぐにぬるま湯で洗い流し、そのリムーバーは使うのをやめ、別のものを試しましょう。
特にウォータープルーフのマスカラなどはメーカーごとに合ったものを選んで使いましょう。メーカーによって製造方法が違うため、決まったクレンジング成分でないと落とせない場合があるためです。
洗浄成分そのものが肌に合わず、どれも刺激を感じてしまう、という場合は、オリーブオイルやホホバオイル、ベビーオイルなどでも代用できます。油性のアイメイクは、油分に混ざり合うため、普通のオイルでもほとんど落ちます。
ただし、アイメイクリムーバーとして作られたものではないため、万が一目に入ってしまったり、肌のトラブルが出てしまった時にはすぐにぬるま湯で洗い流し、医師の診断を受けましょう。
クレンジングはオイルとクリームのどちらがおすすめ?
▶︎オイルタイプは・・・
洗浄力が高いのが特徴。
ですがその反面肌への刺激が強いです。
→肌に馴染ませたら、早めにメイクを落とし、ぬるま湯などですす義ましょう。
早く落とさないと、肌に必要な皮脂まで一緒に落としてしまう場合他あるためです。
▶︎クリームタイプは・・・
肌に優しいマイルドな使い心地が特徴。
ですがその反面洗浄力が弱めです。
→軽めのアイメイクの時に使用しましょう。がっつりアイメイクは落としきれない場合があるのでそういう時はオイルタイプのほうがいいでしょう。
クレンジングシートを使うのもおすすめ
クレンジングシートとは、あらかじめリムーバーが染み込ませてあるシートで、拭き取って使うだけでクレンジングが完了するアイテムです。
一度にメイクや毛穴の汚れも取れます。
最近では潤い成分なども配合されているものが多く、スキンケアも一緒にできます。ただし、やはり一度にメイクがしっかり落とせるだけの強い洗浄成分が入っているため、こすり過ぎたり、使い過ぎするとお肌が荒れてきますので、部分的にだとか、その日のメイクに合わせて使い分けるほうがいいでしょう。
まとめ
アイメイクには、アイメイク専用リムーバーを使うことが最も確実で肌を摩擦から守る方法ですが、その一方で強い洗浄力により皮膚への刺激は大きいという点も無視できません。
ウォータープルーフマスカラなどの落ちにくいメイクは本当に必要なときだけにし、極盛りマスカラやキワまでしっかり描き込んだアイラインなどのしっかりアイメイクも、毎日ではなく、たまにはまぶたに負担をかけないメイクなどもして休めてあげることも大切です。
いつまでもメイクのノリがよくパッチリ目元を保つためにも、正しいアイメイクの落とし方でまぶたやまつげを労わりましょう。
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