髪ちゃんと洗えてる?美髪になるシャンプー方法とアイテムの選び方
EXPERT jobikai編集長
しゅん (40歳)
井上希望 (美容師・オブヘアー銀座店トップスタイリスト)
が監修しています
皆さんは髪の悩みを解消したい時、何を変えますか? ヘアサロンでのトリートメントや、ホームケアトリートメント、ドライヤーなど...。
もちろん、髪の悩みに適したアイテム選びも重要ですが、実は、シャンプーの仕方を見直すだけでも髪質の改善が可能なんです!
今回は、人気美容室「オブヘアー」の銀座店店長でトップスタイリストの井上さんに正しいシャンプー方法と、シャンプーの選び方を教えていただきました。
ご自分の普段のシャンプーの仕方と照らし合わせてご覧ください。
高いトリートメントは必要ない!本当に必要なのは正しいシャンプー!
髪がパサつく、まとまりが悪い、うねる・・・。そのような髪質のお悩みがある時に、皆さんはどのようにして対処しますか。
・美容室でトリートメントをする
・高いシャンプー&コンディショナーを使う
・高機能なトリートメント製品を使う
・高いドライヤーを使う
・ヘアダメージが少ないスタイリング剤にする
上記のような選択肢が思い浮かぶのではないでしょうか。
しかし、実は、そもそもシャンプーの仕方が間違っていたり、しっかり汚れが落としきれていなければ、どんなに高級なトリートメントを使用しても本来の高い効果を得られないことがあり、とても残念なことに。
つまり、正しいシャンプー方法を実践すれば、高いトリートメントを使用しなくても美髪を叶えることも可能なんです!
教えてくれた人
オブヘアー銀座店 店長 / トップスタイリスト 井上希望 さん
銀座の人気サロン、オブヘアー銀座店の店長を務め、オブヘアーが展開するビューティブランド「オブ・コスメティックス」の商品開発にも携わっている井上さん。
ヘアケアやアイテムに関する知識とこだわりのつよさは、彼女自身の美しいロングヘアが物語っています。
正しく洗えていますか? シャンプーのチェックポイント
シャンプーの仕方って改めて教わったことがあるという方は少数で、実は、自己流、もしくはCMなどのシーンで見たままのことをなんとなく真似しているだけという方がほとんど。
改めて自分の習慣や髪の状態から、正しく洗えているのかどうかまずはチェックしてみましょう。
①シャンプー前の「湯シャン」できてる?
シャンプーする前に髪を濡らす、これはほとんどの人が行なっていると思いますが、それ、ただ髪を濡らしているだけだったらすごく勿体無い!
実は、髪と頭皮の汚れの大半は、湯シャンだけでも落とせるのです。
ですので、シャンプー前は髪をただ濡らすのではなく、お湯だけで髪の汚れを全体的に洗い流すことで、より効率的にしっかりと髪を洗うことができます。
ポイントは、1分程度、シャワーのお湯を全体的に満遍なくかけながら指の腹で地肌を洗い流すこと。
②ハーフアップにした時に、襟足の髪が大きくうねってない?
ハーフアップにした時に、襟足の髪の毛がぐわんとうねってしまう人は、きちんと髪が洗えていないかも知れません!
日々のシャンプーできちんと汚れが落ちていないと、頭皮の毛穴が詰まり、髪の毛がまっすぐ生えずにうねって伸びていく傾向がみられます。そのため、このような特徴的なうねりが起こりやすいのです。
シャンプーの際にくまなく地肌を洗うことはもちろん、シャワーでの洗い流しも重視しましょう。
③シャンプーの泡立ち、悪くない?
湯シャンが足りずに髪に汚れがたくさん付着している状態でシャンプーを始めると、シャンプーの洗浄分が汚れに馴染みにくくなってしまいます。もし、シャンプーの量を適量使っているのにも関わらず泡立ちが悪いなと感じたら、汚れがそのまま髪に残っている可能性があります。
例えば、カレーを食べたお皿にそのまま食器洗い洗剤をつけてスポンジで擦ってもあまり泡立ちにくく、お湯で流しても油分のぬめりが残ることがありますよね? まさにそれと同じ状況があなたの頭髪で起きています。
シャンプー前の湯シャンをしっかり行うことがまず必要ですが、それでもダメなら自分に合ったシャンプーアイテムの見直しが必要です。
④毎日湯船に浸かってる?
頭皮の皮脂は温度変化の影響を受けやすく、温まると柔らかくなり冷えると固まる性質があります。体温や気温が高まると頭皮の脂が柔らかく洗い流しやすくなるため、体がしっかり温まり、適度に浴室内も暖かい状態の時にシャンプーするのがベスト。しかし、湯船に浸からずにシャワーだけで済ませてしまうと、冷えて固まった脂が洗い流されず翌日まで残ってしまうことも。
もし、普段から湯船に浸かることが少ないという方は、頭皮の古くなった脂が落としきれずに残りやすく、美髪を育てる環境が整っていない可能性大!
美髪を育てるための正しいシャンプー方法
・パサつく
・広がる
・うねる
・細く弱い
・ボリュームがない
・ギトギト、湿っぽい
・フケ・かゆみが気になる
このような髪のさまざまな悩みを解消し、低コストで美髪をキープできる。そんな、今日から続けていける実践的なシャンプー方法をご紹介します。
①1分間の湯シャン(予洗い)〜約1分間〜
シャンプーをする前に、お湯で洗い流す「湯シャン」。予洗いとも言いますが、この作業で、頭髪の汚れの40%程度が落とせます。ここでしっかり落とすことで、シャンプーの工程で洗浄成分がしっかりと働き、コスパもGood!
湯シャンは、水圧を利用しながら頭皮の汚れを浮かすようなイメージで指の腹で掻きながら流していきます。シャワーヘッドを頭皮に対して垂直に向け、頭頂部、側頭部、後頭部などあらゆる方向からシャワーを当てていきます。
②シャンプー 〜約3分間〜
シャンプーは、頭皮の汚れと、髪の毛に絡まった汚れやスタイリング剤を洗い落とす作業です。
特に頭皮の脂汚れは落としにくいため、ポイントを押さえて洗っていきましょう。
頭をボールに見立てて、指にインクをつけてボール全体を塗りつぶしていくことをイメージしながら、全体を指の腹で洗っていきます。前から、後ろから、横から、と様々な方向から洗っていき、それを2周行います。
しっかりやって大体3分間程度になります。
上手くできないという方や、爪が伸びていてやりにくい、という方は、ヘッドスパブラシなどを使用するのがとてもおすすめ。特におすすめの使い方は、両手に持って手の代わりにシャカシャカ動かす方法。指よりも圧倒的にスピーディーかつ毛穴の汚れにアプローチしやすく、頭皮のマッサージにもなります。
③洗い流し 〜約1分間〜
洗い流しも①の湯シャンと同様に、髪の長さや量にもよりますが1分間を目安にかけてしっかりと洗い流します。
ポイントとしては、前側からシャワーをかけるだけではなく、横から、後ろから、などあらゆる方向からシャワーを当てること。特に襟足は、上からシャワーを当てただけだとシャワーの水圧が届きにくいため、顔を下に向けてシャワーを後ろ側から当てて洗い流すようにしましょう。また、手のひらにシャワーのお湯をためながらすすぐことで、しっかりと洗い流すことができます。
シャンプー選びのポイント
髪のコンディションに合わせて、シャンプーも複数種類使い分け
シャンプーの正しい使い方を知ったら、次は自分にぴったりのシャンプーを選びましょう。
気に入ったシャンプーだからと言って、年中同じものを使ってはいませんか?
髪も肌や体調と同じように、環境や状況によってコンディションが変わりますので、その時に合わせたシャンプーを使い分けるべきです。かといって、毎日使い分けるのは大変ですので、季節ごとに適したものを選ぶことから始めてみてはいかがでしょうか。
秋〜冬・乾燥が気になる時期におすすめのシャンプー
乾燥や摩擦、静電気などによる刺激を受けやすい秋〜冬の季節には、しっとりと洗い上げる「保湿」系のシャンプーがおすすめ。また、地肌の脂汚れはしっかりと落としつつ、毛先の乾燥は防ぎたい、そんな方は、地肌に近い部分は「頭皮ケア」系を使い、髪の毛先付近は「保湿」系を使うという同時に2アイテムを使用するという方法もアリです。
成分として、ケラチンなど、髪にもともとある成分を使用しているアイテムがおすすめ。冬の乾燥によるダメージを補い、さらに乾燥から髪を守ってくれます。
ソープオブヘア・1-ROシットリ
265ml / 4,180円(税込)
傷んだ髪を補修するケラチン、ヘマチン、コラーゲン配合。甘草などの植物エキスの保湿力で、しっとり潤いのある髪に。
トリートメントオブヘア・2-RO シットリ
210g / 4,180円(税込)
ケラチン、ヘマチン、コラーゲンのほか、甘草エキス、ゴマ、黒砂糖、ウイキョウなどの天然成分が髪に潤いと輝きを与え、滑らかなまとまる髪へ。
春〜夏・紫外線や汗が気になる時期におすすめのシャンプー
汗をかきやすく、紫外線や暑さによるダメージを受けやすい春〜夏の季節には、さっぱりとした使い心地ながらも髪の質感を高めてくれる「シルクエキス」配合のアイテムがおすすめ。
ソープオブヘア・1-Ma
265ml / 4,180円(税込)
ベタイン型両性界面活性剤や絹タンパクから作られた洗浄成分で、頭髪をいたわりながら優しくさっぱりと洗浄。傷んだ髪を補修するシルクや、髪に艶と輝きを与えるセラキュート®-G(補修)、日差しから髪を保護するルチン誘導体などを配合。
かぐわしい木蓮の香りで心地よいバスタイムをお楽しみください。
トリートメントオブヘア・2-Ma
210g / 4,180円(税込)
セラミド複合体や、アボカド油、などのヘアスムースエマルジョンが、ドライヤーの熱から髪を保護し、ツヤを与え、サラサラに仕上げます。
シルクとセラキュート®₋G(補修)、ルチン誘導体(保護)などが夏特有のダメージを防いでくれます。
ぴったりのシャンプーを見つける”仕上がりマトリックス”
シャンプーは自分のお悩みによって選ぶのが良い。ということで、下の図を参考にシャンプーを選んでみてください。
無理なく、無駄なく続けられる美容!
シャンプーは毎日行うことだからこそ、積み重ねによってよりよくなっていくものにしたいですよね。いつもの方法をほんの少し見直すだけで、今よりもっと綺麗な髪になれるなら、やらない理由はないハズ!
まずはシャンプーの方法の見直しから、ぜひ試してみてくださいね。
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