電動ミキサーは昔からある調理家電ですから、国内外の各メーカーからかなりの種類が発売されています。基本的には食材を細かく砕いたり、攪拌したりといった目的で使われるミキサーですが、最近ではスムージーやジュース専用といった目的に特化したものも増えてきています。

ネットで「スムージー　ミキサー　人気」などで調べると、どのサイトでもランキング上位なのが
・パナソニック
・バイタミックス
この２強です。

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・パナソニック「ファイバーミキサー」は日本メーカーならではの安心感と、2万円以内で買えるというお手頃さで人気です。使いやすさを考えられたデザインと、調理目的に応じた様々な付属部品があり、ミキサーとしての多様な利用シーンに満遍なく応えられる商品です。

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・そして、バイタミックスは、アメリカのブランドで、価格帯が6〜12万円と、パナソニックに比べると高価です。それでも人気な理由は、なんといってもそのパワー。アボカドを丸ごと入れれば、皮から種まで砕いてしまうそうです。なんと動物の骨まで砕けるそうですよ。さらに、冷・温調理ができるということで、加熱モードを使えば鍋を使わずにスープが作れます。SNSで人気のインフルエンサーなどが使っているということも相まって、インスタ映えすることから、いつかは欲しいと憧れの眼差しを集める商品です。

パナソニックもバイタミックスも、もちろんスムージー作りでも高評価を得ているマシンではありますが、美味しさで本気で選んでみたらどのミキサーが一番良いのでしょうか？ これらのミキサーよりも更に「おいしく」「栄養を壊さない」なんていう、そんなミキサーがあると嬉しいですよね。


そこで、白羽の矢が立ったのが、TESCOMの真空ミキサー「gokusen極鮮 TMV2000」です。

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日本の電化製品メーカーTESCOMから発売されている、真空調理できるミキサーです。真空にすることで泡立ちや酸化を防いだり、混ざりムラを抑えながら調理できるため、滑らかで分離しにくいスムージーが作れるとのウワサ。これは期待できそうですね。
日本製である点もマシンとしての性能に期待が持てます。

はい、というわけで、このgokusenの真空調理で味と鮮度にどれだけ違いが出るのか？ 検証していきます。

今回は、TESCOMの真空ミキサー「gokusen極鮮」と、同じく日本メーカーのミキサーの中で、国内で最も人気のパナソニックの「ファイバーミキサーMX-X70-T」とで、スムージーを作って比較してみました。

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今回検証に協力してくれたのは、真空ミキサーに興味津々の佐藤ミナコさん。jobikaiでもスムージーのレシピを紹介してくれるなど、普段からスムージーにはこだわりがあるとのこと。
ちょうどこの検証の時期に、新しいミキサーに買い替えを検討していたということで、人気のVitamix、Panasonicの2強も使ってきた経験を踏まえ、しっかりと評価をしていただきます。

＜比較の方法＞
・同じ材料を同じ時間だけ撹拌し、グリーンスムージーを作る
・一定時間をおいて、その都度、沈殿（分離の具合）、味、色（酸化の度合い）などの変化を観察
・公平にするため、保管方法はいずれも同じ容器に入れ、涼しい室内に放置。

※酸化が進むとやや黒褐色に近づき、色もくすんできます。

左：gokusen極鮮 TMV2000（TESCOM）・・・以下「真空ミキサー」と表記
右：ファイバーミキサーMX-X70-T（Panasonic）・・・以下「他社ミキサー」と表記

▷分離
両方ともにほとんど分離が見られない

▷滑らかさ
・真空ミキサーgokusen・・・ツヤがあり綺麗にキメが整ってる
・他社ミキサー・・・空気が沢山入ってしまい、泡が多い。キメが粗い。

▷酸化（色味）
・真空ミキサーgokusen・・・グリーンの色味が新鮮な明るい色。
・他社ミキサー・・・グリーンの色味が暗い。

▷味
・真空ミキサーgokusen・・・口当たりが良くスムースに喉越し良く美味しい
・他社ミキサー・・・泡が多いので口当たりが悪い。味は比較的薄く感じる

▷分離
多少は色の変化（若干色が薄い？）が見られるが両方ともにほとんど分からない。

▷滑らかさ
・真空ミキサーgokusen・・・ツヤがあり綺麗にキメが整っている
・他社ミキサー・・・空気が増えてきて、泡も多くなっている。どんどんキメが粗くなっていく。

▷酸化（色味）
・真空ミキサーgokusen・・・グリーンの色味が新鮮な明るい色
・他社ミキサー・・・グリーンの色味が暗い（あまり変化はない）

▷味
・真空ミキサーgokusen・・・口当たりが良くスムースに喉越し良く美味。完成直後と変わらず。
・他社ミキサー・・・泡が増えた分口当たりが悪いので美味しくない。

▷分離
　多少は色の差が見られる。

▷滑らかさ
・真空ミキサーgokusen・・・ツヤがあり綺麗にキメが整ってる
・他社ミキサー・・・空気が増えてきて、泡も多くなっている。どんどんキメが粗くなっていく。

▷酸化（色味）
・真空ミキサーgokusen・・・グリーンの色味が新鮮な明るい色。
・他社ミキサー・・・グリーンの色味が暗い。泡が増えているので白っぽく見える

▷味
・真空ミキサーgokusen・・・口当たりが良くスムースに喉越し良く美味。完成直後と変わらず。
・他社ミキサー・・・泡が増えた分口当たりが悪いので美味しくない。風味が落ちて野菜の味が薄くなっている

他社ミキサーで作ったスムージーは、「家で作ったスムージー」のイメージそのままで、できたてで飲んだ時は取り立ててまずいわけではありませんでした。でもやはり時間がたつほどに味が落ちていくというのは今回の検証を行う前から感じていた欠点ではありました。

一方のgokusenは作りたての段階から驚くほど滑らかで、粒感がなく、喉越しも良く、えぐみがないのに野菜本来の旨みが感じられるものでした。さらに、時間が経ってからも味がほとんど変わらず、これまでの家で作るスムージーの常識をはるかに超える出来でした。

さらに、6時間の経過を見たところ、真空ミキサーgokusenの方は作りたてからほとんど質が変わらず、他のミキサーで作った方は見た目にも味にも口当たりにも変化がありました。

分離に関しては、６時間程度では両方とも大幅に分離はしていませんでした。

結論としては、スムージーに関しては圧倒的に真空ミキサーの方が普通の家庭用ミキサーよりも美味しく作れることがわかりました。


※この結果はあくまでもスムージーを作ることだけにスポットを当てて検証した結果ですので、他社ミキサーを悪く評価するものではありません。

「gokusen、人気の某ブレンダーより機能良いです！！
こんな違う？ ってくらい！
gokusenでスムージー飲んだら、他のミキサーのスムージーは飲めない、それくらい違いました。
使ってみたら想像していたよりもずっと素晴らしいミキサーでした！本当に！！

ここまで違うのか！？？ と驚きまくりでした！」



数々のミキサーを使ってきた彼女がこれだけ太鼓判を押すのですから、相当ハイレベルで美味しく作れるということがわかります。

gokusenに付属の真空タンブラーに、それぞれのミキサーで作成したグリーンスムージーを入れて、冷蔵庫で保管し経過を観察してみました。

（作った直後は、先の検証の「作りたて」写真と一緒なので割愛します）

6時間後も作りたての状態からほとんど変化なし。
（なので写真は割愛）

▷分離
・真空ミキサーgokusen・・・作った直後と同じく分離は一切なし
・他社ミキサー・・・下の方に水分がたまり、分離が見られる

▷滑らかさ
・真空ミキサーgokusen・・・ツヤがあり綺麗にキメが整ってる
・他社ミキサー・・・気泡が増えキメが粗い

▷酸化（色味）
・真空ミキサーgokusen・・・グリーンの色味が新鮮な明るい色。完成直後とほとんど変わらず。
・他社ミキサー・・・グリーンの色味が黒くなってきている

▷味
・真空ミキサーgokusen・・・口当たりが良くスムースに喉越し良く美味。完成直後と変わらず。
・他社ミキサー・・・口当たりが悪く野菜の風味も無いので美味しくない。固まってきていてスムーズに飲めない。

▷分離
・真空ミキサーgokusen・・・作った直後と同じく分離はほとんどなし
・他社ミキサー・・・下の方の分離が広がっている

▷滑らかさ
・真空ミキサーgokusen・・・ツヤがあり綺麗にキメが整ってる。
・他社ミキサー・・・泡が増えキメが粗く、全体に空気が散乱して気泡が目立つ

▷酸化（色味）
・真空ミキサーgokusen・・・グリーンの色味が新鮮な明るい色。完成直後とほとんど変わらず。
・他社ミキサー・・・グリーンの色味が黒くなってきている

▷味
・真空ミキサーgokusen・・・口当たりは良く味も変化なく美味しい
・他社ミキサー・・・口当たりが悪くスムージー とは言えない。固まってきて飲めない。ドロドロ状態

真空タンブラーを使っても、元の品質により劣化に大きな差が出ることがわかりました。

gokusenに付属の真空タンブラーを使って24時間の経過を比較してみましたが、通常のミキサーで作ったスムージーは、真空タンブラーで保管しても、できたての品質が保たれませんでした。こちらは調理の攪拌の際に空気が混じり、時間がたつほどその混じった空気から酸化が始まり、また気泡が目立って品質の劣化を招いていると思われます。

一方、gokusenで作ったスムージーの方が作りたての品質が保たれました。こちらは調理の段階でも真空だったことから、混ざりが良かったことと、無駄な空気が含まれず酸化も遅いためと思われます。


やはりスムージーの美味しさをゆっくり味わうためには、保存の仕方よりも、調理の段階でいかに空気を含まず、酸化を防ぐかという点が重要なようです。

今回の比較検証では、作りたてから数時間経過後までみて、滑らかさ、劣化のしにくさ、味、色、どれを取っても真空ミキサーが上回っていました。
他のミキサーで作ったものが悪い、ということではなく、明らかにgokusenが比較にならないほど数段上をいっているため、結果的にその他のミキサーが劣って見えてしまっています。

他にもたくさんミキサーはあると思いますが、現段階で最も人気のあるPanasonicのファイバーミキサーと比較してgokusenが圧勝したことから、実質最強と言えるのではないでしょうか。

調理も真空、専用タンブラーも真空なので、作りたての状態を維持しやすく、美味しさが保たれます。
そのため、作り置きしておいても、しばらく作りたてに近い状態が楽しめます。
大量に作っておけるのは、時短にもなります。

また、スムージーを美容のために飲む場合、常温で、1〜2時間かけゆっくり飲み干すのがいいと言った説がありますが、普通のミキサーでは飲みきる前には分離が始まったり酸化して変色したり、味にも変化があって、最後まで美味しく飲むことができません。
しかし、この点においても、gokusenで作ったスムージーは数時間経っても作りたてをキープするので、ゆっくり飲んでも最後の一滴まで美味しく楽しむことができます。

例えばダイエット中にスムージーを飲みたい人は、美味しいほど続けやすいでしょうから、大きなメリットになるでしょう。

今回は目的がスムージーということでの比較でgokusenが圧倒的に優勢でしたが、実際には各社それぞれの得意な調理があると思います。

今回比較したPanasonicのファイバーミキサーはオールラウンダーということで、様々な調理が簡単な操作でできることが強みなので、スムージー以外にも様々な料理にミキサーを使う場合は両方持っておくのが理想だと思います。

ちなみに、他の記事で、gokusenを使って様々なスムージーを作ってみた内容を紹介していますが、こちらでもPanasonicと比較していますが、作ったものによってはPanasonicも負けず劣らずなものもありました。
気になる人はぜひそちらの記事もチェックしてみてくださいね。

今回の検証結果で得られた、スムージーを作る上で真空ミキサー「gokusen極鮮」を使うメリットをまとめると、以下のようになります。

・野菜の栄養や旨みを最大限に生かしたスムージーが作れる
・作り置きできる（時短になる）
・滑らかで口当たりの良いスムージーが飲める

・高頻度でスムージーを作る人
・ありがちなスムージーのざらっとした粒感が嫌いな人
・スムージーを時間をかけてゆっくり飲みたい人

今回、人気のミキサーと比較してわかったことがたくさんありました。
バイタミックスは冷温調理可能で、皮の硬い具材でも皮ごと調理できるなど、他にない機能が多く、とにかくパワフルではある一方で、滑らかなスムージーを作るといったような目的にはあまり向いていないことがわかりました。パナソニックとともに人気のバイタミックスでしたが、バイタミックスで作ったスムージーは試した３つのミキサーのうち一番口当たりが良くなかったそうです。ただし求める仕上がりは人それぞれですので、こればかりは好みとしか言いようがありません。

様々な料理を一台でできるバイタミックス、低価格でオールマイティーな使い勝手のいいパナソニック、滑らかなスムージー作りや調理品を保存して使えるテスコムと、それぞれの特長から選ぶと良いでしょう。