まぶたの乾燥どうにかしたい!原因を知り保湿ケアで対策
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スキンケアをするうえで乾燥はお肌の大敵ですが、顔のどの部分が最も乾燥するかご存知でしょうか?
顔で最も乾燥する部位は「まぶた」です。多くの人が見落としがちな部分であるまぶたの乾燥は日頃のスキンケアで丁寧なケアが必要なほど特別な場所なのです。
そこで今回はまぶたの乾燥のメカニズムを理解した上で気をつける乾燥対策や、メイクのポイントなどをご紹介します。
目元が乾燥しやすい理由
人間の顔のなかで最も乾燥する部分は「まぶた」ですが、そもそも目元は全体的に乾燥しがちです。その主な理由は、皮膚が薄いこととメイクやクレンジングとされています。
目元は、感触でも分かるように他の部位よりも皮膚が薄い構造をしています。
これは他の皮膚と比較して真皮層の厚み薄いことが影響しているためです。頬などの皮膚はおおよそ2ミリ程度の厚みがあるのに対して、目元はその3分の1程度とされています。
目元の真皮層が薄いということは、皮膚内部に水分を蓄えておく場所が少ないということですので、乾燥しやすくなるのです。
また、まぶたや目元には乾燥を防ぐための皮脂を分泌する皮脂腺がないことも影響しています。肌は皮脂膜によって外部からの刺激に耐えられるようになっていますが、皮脂腺がない目元はとくに刺激に弱いのです。
この他の理由に、日頃のメイクやクレンジング、洗顔などの際についつい目元を重点的に擦ってしまうことも乾燥の原因です。
濃くなりがちなアイメイクは、落とす際に強めのクレンジング剤を利用してしまったり、摩擦が増えたりしてしまいます。こういったダメージがバリア機能を低下させ乾燥を進行させるのです。
このように目元は、皮膚の構造や摩擦などの負担がかかることで乾燥しやすいと言えます。
まぶたが乾燥する原因
まぶたや目元が乾燥する原因に病気の要素が含まれていることも忘れてはいけません。とくに代表的なアレルギー反応であるアトピー性皮膚炎と接触皮膚炎(かぶれ)が典型です。
目元で起こるアトピー性皮膚炎や接触皮膚炎の原因は、化粧品の成分、洗剤、花粉、埃など人によって様々なため原因は特定できません。
しかし、強烈なかゆみを伴うアトピー性皮膚炎や接触皮膚炎を発症すると、かゆみを誘発するヒスタミンが分泌され、目元を擦ってしまいバリア機能がさらに弱体化し結果的に乾燥するのです。
また、目の中や周辺についている花粉や埃などのアレルギー物質を体外に排出しようと一時的に涙が出ますが、涙が乾く際に水分も蒸発し乾燥する場合もあります。
かゆみを伴うアレルギー反応には連鎖的に乾燥を引き起こすことがあることを理解しておきましょう。
また、ご自身でどのようなものにアレルギーがあるのかを知っておくことも予防の観点で大切です。
アトピー性皮膚炎や接触皮膚炎となってしまっている場合、初期の症状としてはまぶたが乾燥してカサカサしてくる程度ですが、症状が進行するに従って皮むけや炎症による赤み、腫れといった形で症状がどんどん酷くなっていってしまいます。
アレルギー反応は肌が弱ってバリア機能が低下すると、更に強くなってしまうという難点もあり、ホームケアで簡単に治す事が出来るものでも無いため、早めに皮膚科など専門機関に相談するようにしましょう。
ストレスが引き金となってまぶたが乾燥する場合も
ストレスは万病のもととも言われますが、ストレスによって自律神経の働きが乱れてしまうと、涙の分泌量が減少するなどの影響が発生します。
涙は目の潤いを保ちバリア機能として重要なものなので、ストレスによって涙の分泌量が減少すると目のかゆみや、まぶたの乾燥へと繋がる場合があります。
まぶたの乾燥がたるみの原因となる事も
まぶたの乾燥は、単に肌荒れやアイメイクノリが悪くなるというだけではなく、たるみの原因にもなります。
そもそもたるみとは肌のターンオーバーが低下し、コラーゲンなどが作られにくくなって肌のハリが失われる事などで引き起こされますが、まぶたが乾燥する事で肌の水分量が減少すると、バリア機能が低下し、肌の細胞がダメージを受けやすくなり、その結果肌のターンオーバーが低下しやすくなります。
まぶたはそもそも皮脂の分泌量も少なく乾燥しやすい箇所ですので、元々バリア機能が弱くて保湿ケアをしないとすぐに乾燥してしまう部位。
しわやたるみを作らないためにも、しっかりとケアを行いましょう。
まぶたに良くないNGケア
まぶたや目元はとくに皮膚が薄い構造をしており、ダメージに弱いため日頃のメイクやクレンジングにもちょっとした注意が必要です。
なかでも注意すべきことは、洗顔やクレンジングによる摩擦です。
メイクをする人のほとんどはアイメイクを重点的にしているとされていますが、目の周辺はマスカラ、アイシャドウ、アイライナーなど他の部位よりも油分が多く、複数の化粧品を使いがちです。
その結果、メイクは濃くなりクレンジングの際に落とすのに苦労する部分でもあります。
このようなアイメイクを落とす際には、利便性や時短を優先して洗浄力が強いクレンジング剤や、ゴシゴシ洗いなどをしてしまいがちです。
皮膚のなかでも最も薄い部分であるまぶたや目の周辺でこのような刺激が強いことをするのはNGです。
メイクやクレンジングで摩擦を減らすためにできる工夫として、メイクにはお湯や石けんで落とせるマスカラやアイライナーなどを使うようにして、クレンジングの際にはアイメイク専用のクレンジング剤やリムーバーも活用するといいでしょう。
大切なことは、メイクやクレンジングの際にデリケートな目の周辺に摩擦を増やさないように工夫してお手入れすることです。
自己流マッサージはやめる
まぶたのケアに、血行促進などを目的として、まぶたをつまんで揉み解したり、強くこするような自己流のマッサージを行っている方が多くいます。中にはマッサージによってクッキリとした二重まぶたになれるという情報などもあるため、美容整形に頼らず二重にしたいという女性では特に強いマッサージをしてしまっている事があります。
ここまでに紹介している通り、まぶたは他の皮膚よりも薄い部位で、かつ乾燥しやすいため、強く揉んだり摩擦刺激を与えたりなど誤った方法で力を加えてしまうと、単純にまぶたの負担となって、乾燥が悪化する原因に。場合によってはたるみを誘発し、眼瞼下垂などのトラブルになる事もありますし、強い刺激で細胞が傷つくとシワなどにもなりやすくなります。
揉み解す事や擦るといったマッサージがまぶたのケアに効果を発揮するというわけではありませんので、安易な自己流ケアはなるべく行わないようにしましょう。
まぶたの適切なケアは、やはりしっかりとした保湿。保湿で肌を柔らかく保つ事で、血行を促進するようにしましょう。
まぶたの乾燥を防ぐポイント
まぶたの乾燥を防ぐには、メイクの見直しとクレンジングの見直しの2つが有効です。
とくにアイメイクは出来るだけ「落としやすいもの」を使うようにしましょう。
そのためには、敏感肌や乾燥肌用の化粧品を使うのが鉄則です。パウダー系のファンデーションは目元から水分を奪ってしまうのでクリームタイプに変更し、マスカラやアイライナーはお湯で落とせるものが最適です。
クレンジングを見直す際は、低刺激のミルクタイプかクリームタイプのクレンジング剤を選び、こすり洗いが不要のアイメイクリムーバーを活用しましょう。
まぶたの乾燥を防ぐには、落としやすいメイクを心がけ、摩擦を減らせるクレンジング剤を使うのが有効です。
紫外線などの外部の刺激からまぶたを守る
まぶたの乾燥を防いで健康に保つためには、紫外線を始めとした外部刺激からまぶたを保護する事も大切です。
紫外線は肌トラブルの最大の原因でもあり、これはまぶたにとっても同じこと。強い紫外線を浴び続けると細胞にダメージが蓄積され炎症などが引き起こされる他、単純に熱刺激による乾燥が引き起こされるなど、トラブルの要因となります。
紫外線対策として顔に日焼け止めを塗る方は多いと思いますが、まぶたには塗り忘れがちなので、しっかりとまぶたも対策するようにしましょう。SPF値の高い化粧下地などを利用するのもオススメです。
また、まぶただけではなく目の紫外線対策にもなるグッズとして、サングラスの利用は紫外線対策として最適。
大きめのサングラスを着用する事で、まぶたや瞳への紫外線ダメージを防ぐ事が出来ますので、特に紫外線が強い季節は紫外線カット率の高いサングラスを着用するようにしましょう。
十分な睡眠をとる
ストレスなど体の内的要因についてもまぶたの乾燥を引き起こす原因。それを解消するためには、十分な睡眠時間の確保が最適です。
寝不足が続くと肌のコンディションが悪化するように、十分な睡眠がとれないと肌のターンオーバーが乱れ、古い角質が残って肌が汚れたりくすんだりするなど、乾燥以外にも様々な肌トラブルが引き起こされる可能性があります。
人は深い睡眠の時に成長ホルモンが分泌されて体の代謝が高まりますので、しっかりと深い睡眠が確保できるようにしてまぶたのターンオーバー確保&乾燥防止を行いましょう。
まぶたが乾燥しているときのアイメイク
まぶたが乾燥しているときは、低刺激の基礎化粧品を使うことをおすすめします。
また、メイクの前に化粧水、美容液、乳液、保湿クリームの順でまぶたをケアする下準備も必要です。
通常時でさえデリケートな目元に、香料や着色料、界面活性剤などの刺激物が含まれた化粧品を使うことは好ましくありません。
むしろ、コラーゲンやヒアルロン酸、セラミドなど保湿効果がある化粧品を活用しましょう。
なお、まぶたを始め目元で痛みや痒みを伴うほどの症状がある場合は、数日間はアイメイクを控えることも検討しましょう。
まぶたの乾燥を防ぐスキンケアの方法
実際に、まぶたの乾燥を防ぐためのスキンケア方法をご紹介します。
化粧水
まぶたの保湿は、やはり化粧水による保湿が基本となります。
化粧水をつけるタイミングはメイククレンジングのなるべくすぐ後。とくに強いアイメイクのクレンジング後はまぶたが乾燥しやすいタイミングになりますので、すぐに保湿ケアを行うようにしましょう。
まぶたのケアには単純に化粧水を塗るだけよりも、コットンを使った部分パックがおすすめ。
コットンがヒタヒタになるくらいまで化粧水を含ませ、そのまままぶたの上に5~10分程度置き、化粧水の保湿成分を浸透させます。厚めのコットンであれば2枚に割いて利用すると良いでしょう。
部分パックを行う場合、長くおきすぎてコットンが乾燥してくると、逆に肌の水分をコットンが吸い取って乾燥を招いてしまうので、長くやりすぎるのはNGです。
アイクリーム
まぶたの保湿ケアにはやはり専用のアイクリームの利用がおすすめです。
アイクリームを使う場合、効果を向上するための注意点としてはまぶたを擦るような刺激をなるべく避ける事。
せっかく保湿のためにつけていても、アイクリームを伸ばすために強く擦りつけていてはまぶたや目元のダメージとなってしまいます。
そのため、付け方としてはまずアイクリームを人肌程度に温め、伸ばしやすくしてから、目頭側、まぶた中央、目尻側というように3点置きをします。3点に分けておく事で、塗り広げる際に強くこすらないようにしやすくなります。
まぶたに置いたアイクリームを、力を入れず軽く触れる程度の感じで指を使って馴染ませ広げていけば、良い形での保湿ケアが行えます。
まぶたが乾燥したときの改善方法
まぶたが乾燥したときは、メイクやクレンジングを見直すと同時に、アイクリームや目元の血行促進を心がけましょう。
市販されているアイクリームは極めて低刺激でありながら高い保湿効果があるため、目元の保湿に最も適しています。
化粧水で加水した後に優しくマッサージをするように塗って15分放置すると浸透しやすくなるので、毎朝の習慣にするといいでしょう。
また、起床後やクレンジング後に蒸しタオルを当てることも有効です。
目元はパソコン作業などが続くと血行不良を起こしがちです。血流が滞ると皮膚に届けられる栄養が不十分となってしまい代謝が低下するため、ターンオーバーが乱れて乾燥肌になります。
そのため、日頃から目元の血流を促すようにする工夫が必要です。蒸しタオルはクマの解消にも効果があり、手軽なためおすすめです。
ただし、蒸しタオルの後は水分が蒸発して乾燥しやすくなりますので、保湿ケアはしっかりと行いましょう。
馬油で乾燥まぶたをケア
まぶたの乾燥ケアには馬油の利用もおすすめ。
馬油は文字通り馬の脂ですが、古代中国の昔から使われてきた保湿アイテムで、人の皮脂と似た構造をしているため肌に馴染みやすく、高い保湿効果を発揮します。
まぶたは元々皮脂が少ない事から乾燥しやすい部位なので、馬油を肌に浸透させる事で肌にうるおいがあたえられ、デリケートなまぶたも優しく保湿する事が可能です。
それでも改善しない場合は病院へ
ホームケアをしっかり行ってもまぶたの乾燥が改善しない場合や、そもそも強い痒みなどアレルギーのような症状が出ている場合は病院での診察をうけるようにしましょう。
病院に行く際は、まず初めに眼科の受診がおすすめです。
明らかにアトピー性皮膚炎などの症状が出ていれば皮膚科がおすすめですが、まぶたの乾燥は目に細菌が入る事などからのトラブルである可能性も高いので、目の専門医にかかった方が良いでしょう。
また、目には異常が無かった場合にも甲状腺の病気など目以外の病気がトラブルの原因となっている可能性もありますので、症状が落ち着かないようであれば内科なども受診した方が良いでしょう。
病院にかかる際は、予約の段階にある程度の症状を伝えておくと、診察がスムーズになったりそもそも現在の症状が受診可能かどうか判断しやすくなるのでおすすめです。
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