ファンデーションがのらない!化粧のりが悪い原因とピンチを救う対策
ゲスト
なんだが肌の調子が悪いな…と思っていたら、案の定ファンデーションがきれいにのらない! という経験は誰しもあるはず。メイク前に気づけばまだどうにかなるけれど、ファンデーションを塗った後に気づいたときにはテンションがた落ち…。だからといって、メイクを落としてやり直すなんてことは絶対に避けたいですよね。
ファンデーションが上手くのらない原因を知って、化粧のりが悪いときを事前に察知できれば、肌状態がイマイチのときでもある程度美しくファンデーションを仕上げることができます。今回はファンデーションがのらない原因や対策をご紹介。
ファンデーションが上手くのらない原因
ファンデーションが上手くのらない原因は、主に「肌状態が良くない」「ベースメイクアイテムが合っていない」「塗り方が間違っている」のどれかが考えられます。
肌状態が良くない
いつも使っているファンデーションなのに、なぜだか今日はきれいにのらない…。そんなときは、なんらかの影響で肌状態が変化していることが原因かも。ファンデーションを塗る土台である肌状態が悪ければ、どんなに優秀なファンデーションでも本来の力を発揮することができません。思い当たる節はないか、確認してみましょう。
影響①肌の乾燥
季節の変わり目で急に肌の水分が奪われたり、保湿ケアが不足したりして肌が乾燥すると、ファンデーションが密着しにくくなり、化粧のりが悪くなります。肌にはキメと呼ばれる凹凸があり、この凹凸にファンデーションがしっかり引っかかると美しく見えます。しかし、乾燥するとキメも乱れるためムラづきしてしまうのです。
さらに、粉吹きや皮むけするほど肌が乾燥してしまうと、ファンデーションが上手くのらないばかりか刺激になってしまう場合も。なんにせよ、肌の乾燥は美肌の天敵に違いありません。
影響②ホルモンバランスの乱れ
加齢やストレスの影響で、肌と関わりの深いホルモンのバランスが乱れると、肌調子が悪くなりファンデーションのりも悪くなります。
また女性の場合、卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)のバランスが崩れやすい排卵後から生理前の期間は、肌荒れが起こりやすい時期。この期間に化粧のりが悪いと感じる方が多いようです。
影響③間違ったスキンケアや肌に合わない基礎化粧品
寒いからと熱めのお湯で洗顔をしたり、肌に与えるべきスキンケアが不足していると、肌をすこやかに保つことができずファンデーションがきれいにのらなくなります。
また、ファンデーションを変えていなくても、化粧水や乳液などの基礎化粧品を変えたことで、肌状態が安定せずファンデーションののりが悪くなっている可能性も。
ベースメイクアイテムが合っていない
慢性的にファンデーションがのらないと感じているなら、使用しているファンデーションが肌と合っていなかったり、化粧下地とファンデーションの相性が良くない場合が。
ファンデーションが肌に合っていなければ、当然美しく仕上げることはできません。乾燥肌なのにさっぱりタイプのファンデーションを使用していたり、脂性肌なのに油分たっぷりのファンデーションを使用していては、ファンデーションが上手くのらないばかりか肌トラブルの原因に。
また、化粧下地とファンデーションの相性が悪いことは、意外とよくあります。ファンデーションのりを良くする、いわば肌とファンデーションのつなぎ的役割の化粧下地は、肌だけでなくファンデーションとの相性も見極めて選ぶことが大切です。
塗り方が間違っている
ファンデーションを均一に厚塗しているなど、塗り方が間違っていても化粧のりは悪くなります。また、ファンデーションは正しく塗れていても、その後に使うスポンジやパフなどが汚れていると、余分なファンデーションが残ったままになりムラづきしやすくなることも。
ファンデーションがのらない原因に応じた対策を行うことが大切
ファンデーションが上手くのらない原因がわかれば、あとは先手必勝! 3つの原因に応じた対策を行えば良いのです。もちろん、複数の原因が重なって化粧のりが悪い状態になっている可能性もあります。
まずは考えうる原因に応じた対策を行ってみましょう。
【ファンデーションがのらないときの対策】肌状態が良くない場合
肌状態が良くないときに必要なのは、とにかく保湿ケアでうるおいを与えて保持すること。 そのためには、朝の洗顔からメイク前のスキンケアまでをしっかりと見直す必要があります。
洗顔
乾燥やホルモンバランスの乱れで肌にカサつきやごわつきがある場合は、朝洗顔料を使うのは避け、32℃程度のぬるま湯ですすぐのみにとどめましょう。寝ている間に付着した汗やほこりなどの軽い汚れなら、ぬるま湯だけでも十分に洗い流すことができます。
また、洗顔でも肌にうるおいを与えたいという方は、洗顔料を乳液に置き換える“乳液洗顔”もおすすめ。乳液洗顔のくわしいやり方は、こちらの記事をご参照ください。
化粧水
洗顔後は、化粧水を複数回に分けて肌になじませます。乾燥している肌は、炊き上げる前のお米のような状態。しっかり水分を補えば、炊きたてのお米のようにふっくらみずみずしく、ツヤが生まれるのです。
肌状態が悪いときには、なるべく刺激を与えないよう手で化粧水をつけましょう。いきなり顔にのせるのではなく、一度手のひらで温めておくと角質層に浸透しやすくなります。
シートマスク
時間があるときは、さらに水分を補うためにシートマスクを取り入れましょう。顔にのせるだけのシートマスクなら、洗い流す手間がないため朝の忙しい時間でも使いやすいです。私の場合、シートマスクをしている間に、髪の毛を乾かしたりお弁当をつめたりして、時間を有効活用しています。
ただ、シートマスクのやりすぎには注意! 逆に肌の水分が奪われてしまいます。ながら美容はどうしても時間感覚が麻痺しやすいので、アラームをかけておくのが◎。
乳液
通常、メイク前の乳液はやや控えめに塗るものですが、肌がカサカサごわごわしているときにはたっぷり塗ります。肌の表面には水分蒸発を防ぐために、汗と皮脂で構成された「天然の保湿クリーム」と呼ばれる“皮脂膜”があるのですが、肌が乾燥していると上手く皮脂膜を作ることができません。そのため、水分と油分をバランスよく含む乳液をたっぷりと与えることで、水分の蒸発を防ぎます。
少し多めの乳液を顔全体に塗り、なじんだら両手のひらでぐっと肌に押し込みます。すると肌がモチモチぷるぷるに。ベタつきが気になる場合はティッシュオフしましょう。
【ファンデーションがのらないときの対策】ベースメイクアイテムが合っていない場合
ファンデーションが肌に合っていない場合は、残念ながら新たなファンデーションを買うのが賢明です。できれば、きちんと肌状態に合ったものを美容部員や販売員と相談しながら選びましょう。
しかし「すぐにファンデーションを買いに行けない」というときは、思い切って“ファンデーションを使わない”という手もあります。
ファンデーションなしでベースメイクを仕上げる方法
肌は、あるポイントさえ押さえておけば、全体にファンデーションを塗っていなくても、ある程度美しく見えます。そのポイントとは「Vゾーン」と「Tゾーン」!
Vゾーンのベースメイク
「Vゾーン」とは、目の下の三角ゾーンのこと。
この部分は、クマやたるみが現れやすく加齢とともにアラが目立ちやすい部分。そのため、Vゾーンをしっかりカバーしておけば、ある程度肌がきれいに見えます。
まずは顔全体に化粧下地を塗り、Vゾーンをコンシーラーでカバーします。
コンシーラーは大胆に入れてOK。スティックコンシーラーで直接入れるのがおすすめです。コンシーラーの境を内側から外側にむかってなじませます。
ファンデーションを使わなくても、これだけしっかりカバーできました。
Tゾーンのベースメイク
「Tゾーン」とは額と鼻筋のT字ゾーンのこと。
この部分は、顔の中でも突出していて、顔の立体感やメリハリの印象を左右する部分。そのため、Tゾーンにハイライトを入れておけば、メリハリのあるツヤ肌に見せることができます。
Tゾーンには、クリームタイプまたはスティックタイプのハイライトを入れます。
額と鼻筋は広げすぎないよう注意しましょう。
Tゾーンに光が集まることで、ツヤ感のある肌に仕上がり、きちんと感も生まれます。
仕上げはフェイスパウダーをオン
最後はフェイスパウダーで仕上げます。このとき、たっぷりまんべんなくフェイスパウダーをのせてしまうと、せっかくのツヤ感が失われてしまいます。
そこで、カバーしたいVゾーンとアイメイクがヨレやすい目元のみパフでしっかりとのせ、それ以外の部分はブラシでふんわりと入れましょう。ファンデーションを塗らなくても、十分きれいに仕上がります。新しいファンデーションをお迎えするまでは、この方法でしのいでみてください!
化粧下地と相性の良いファンデーションを見つける方法
化粧下地とファンデーションの相性の善し悪しは、正直試してみないとなんともいえません。ただ、なるべく失敗を防ぎたいなら、同じ化粧品メーカー(ブランド)のもので揃えてみると良いでしょう。
基本的に化粧品メーカーは、同メーカー(ブランド)のアイテムをライン使いすることを前提に商品開発を行っている場合が多いです。そのため、化粧下地とファンデーションの相性が悪い可能性は低くなるでしょう。ただし、化粧下地とファンデーションの相性が良くても、肌との相性が悪い場合もあるので、心配な方は必要に応じてサンプルをもらうのが確実です。
【ファンデーションがのらないときの対策】塗り方が間違っている場合
ファンデーションの塗り方で化粧のりが悪くなっていたとしたら、それはもったいないですね。今一度、正しいファンデーションの塗り方を見直しましょう。
①スキンケア後、化粧下地を塗る
スキンケアが完了したら、化粧下地を塗ります。化粧下地には、ファンデーションのりを良くしたり、ファンデーションの肌負担を軽減させるなどの役割があります。
「頬→額→鼻→口周り→目の周り」の順で、顔の内側から外側にむかい、筋肉の流れに沿ってのばしましょう。
この手順はファンデーションを塗る手順と同じ。しっかり覚えておきたいですね。
②ファンデーションを塗る
パウダーファンデーションの場合は化粧下地の後コンシーラーを仕込んでから、リキッド(クリーム)ファンデーションの場合は化粧下地の後に塗ります。
塗る手順は、①の化粧下地の手順と同じですが、気をつけたいのがのせる量。全体にたっぷりのせると厚塗りになったり化粧崩れしやすくなってしまいます。
動きが少なく、しっかりカバーしたい頬は少し多めに、Tゾーンや鼻、口周り、目の周りは、動きが多い部分なので少なめにのせましょう。
特にパウダーファンデーションを使うと、何度もスポンジにファンデーションをとってしまいがちですが、少量で十分。量に気をつけるだけでも化粧のりの悪さが改善されるかもしれません。
③リキッド(クリーム)ファンデーションの後はスポンジでパッティングする
リキッドファンデーションやクリームファンデーションのような、液体タイプのファンデーションを塗った後は、指ムラや余計な油分を取り除くため、スポンジを使ってパッティングします。
この手順も、ファンデーションを塗る手順と同様。スポンジの広い面を使ってポンポンとファンデーションをなじませます。肌とファンデーションの密着も高まるので、ファンデーションのりが良くなります。仕上げに、髪の生え際やフェイスラインをぼかすようにストロークして、ファンデーション浮きを防ぎましょう。
★ワンポイントアドバイス★
パッティングに使うスポンジは、両面が汚れたら洗うよう心がけて。ファンデーションが付着したスポンジは雑菌が繁殖しやすいため、汚れたまま使い続けると肌トラブルの原因にもなりかねません。
スポンジの汚れは、専用のスポンジクリーナーや中性洗剤で落とすことができます。乾くまでに1~2日時間を要するので、洗い替え用のスポンジを用意しておきましょう。
④フェイスパウダーをのせたら余計な粉をブラシではらいハンドプレスする
ベースメイクの仕上げに、フェイスパウダーをのせます。フェイスパウダーの量はお好みに合わせて。のせおわったら、きれいなブラシで余分な粉をはらい落とします。
そして最後に、両手のひらで顔全体を包み込み、ファンデーションとフェイスパウダーを密着させましょう。このひと手間で、化粧のりが悪い肌とファンデーションが一体化してまとまります。
ひとつひとつの工程を丁寧に行えば、ファンデーションがのらない日でも焦らずに済むはずです。
ファンデーションがのらないのは肌のSOSサイン!原因に応じた対策を
ファンデーションがのらないと、気分は下がる一方…。
しかし、だからといって諦めないで! スキンケアの方法やファンデーションの塗り方を見直せば、思った以上にきれいに仕上げられるかもしれません。
その一方で、ファンデーションがのらないということは、なんらかの影響を感じ取った肌がSOSサインを出している証拠。ファンデーションを美しく仕上げることだけに気を取られず、肌との付き合い方を見直す機会にしてください。
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jobikai編集長
しゅん