オイルクレンジングはNG? 美肌のための正しいメイク落とし方法とそのメリット
うさみ
多くの女性にとって毎日の負担とも言えるメイク落としですが、やはり短時間でさっぱりメイクを落とせる「オイルクレンジング」が支持されているようです。
今回は、高い支持を得ている「オイルクレンジング」について徹底解説します。メイク落としの際の利便性だけでなく、その影に隠れたデメリットや誤解なども紹介しますので、これを機会に正しい知識を身につけてください。
オイルクレンジングのメリット・デメリット
多くの女性が愛用しているオイルクレンジングですが、メリットとデメリットがあります。それぞれで勘違いされていることもあるようなので、改めて確認してみましょう。
オイルクレンジングのメリット
オイルクレンジングのメリットは主に2つあります。ひとつめは、濃いメイクでも簡単に落とせる洗浄力。そしてふたつめは、使用後の爽快感です。
オイルクレンジングは濃くなりがちなアイメイクや口紅も油性成分のため簡単に浮き上がらせて落とせます。簡単に落とせるため、摩擦が少なくなり、摩擦による肌への刺激が少ないという面もあります。
強力な洗浄力は洗い終えた後の爽快感も得られます。1日中顔を覆っていたメイクを落とした際のさっぱり感は一日の終わりを感じさせるため、精神的なプラス効果があるとも言えます。
この他にも、オイルクレンジングは毛穴汚れや古い角質まで落とせることや、お風呂場で簡単に使えることなども人によってはメリットと言えるでしょう。
オイルクレンジングのデメリット
反対にオイルクレンジングのデメリットは、乾燥肌の原因になりやすいということです。濃いメイクも簡単に落とせるということは、それだけ強力な洗浄力があるということです。この洗浄力が敏感肌や肌が弱い人にとっては刺激になります。
刺激を受けた肌は、オイルクレンジングの油分と一緒に水分までも失ってしまい、結果的にガサガサ肌になり、シワやシミが出来やすくなります。さらに、普段から薄めのメイクの人がオイルクレンジングを使うと、余計な刺激を与えることもあるため、使い分けが必要なクレンジングと言えるでしょう。
他にも、オイルクレンジングが肌に残っているとニキビの温床になったり、肌荒れの原因にもなります。洗浄力が強い分、刺激が強く、肌を傷めてしまいやすいというのがデメリットなのです。
クリーム・ジェル・ミルク・リキッドクレンジングとの違い
一般的にクレンジング剤はオイルクレンジング以外に、クリームタイプ、ジェルタイプ、ミルクタイプ、リキッドタイプがありますが、オイルクレンジングと比較して、どのような点が違うかご存知でしょうか?
クリームタイプのクレンジング
クリームタイプはオイルクレンジングと比較して、肌への刺激が少ないものの、洗浄力がやや劣るのが特徴です。オイルタイプやリキッドタイプの次に洗浄力が強いため、濃いめのメイクをする機会が多いものの肌が弱いという人に向いています。
ジェルタイプのクレンジング
ジェルタイプはオイルタイプよりも肌への刺激が少なく、洗浄力が弱いのが特徴です。濃いメイクの人には向いておらず、薄めのメイクをする人や、肌が弱い人に向いています。
ミルクタイプのクレンジング
ミルクタイプはオイルタイプと比較して対極にあると考えていいでしょう。洗浄力は弱く、肌への刺激が最も少ないとされています。特に肌が弱い人に向いており、ジェルタイプよりもクレンジングの際の摩擦が少なく済みます。
リキッドタイプのクレンジング
リキッドタイプのクレンジング剤は、オイルクレンジング並に洗浄力が強く、水分をベースに作られているため肌への刺激が少ないのが特徴です。水クレンジングとも呼ばれますが、オイルが強すぎると感じる人が次に試したいクレンジング剤と言えます。
肌に負担がかかるって本当?
オイルクレンジングは肌に負担がかかると言われますが、やはり答えは「YES」です。
オイルクレンジングは名前の通り油分で出来ています。そのため、油性のメイクであっても油で浮かび上がらせて落とせます。その際に、大切な天然保湿成分や皮脂までも奪い取るため肌はダメージを受けがちです。
さらに、クレンジング後または洗顔後にオイルが毛穴に残っていると雑菌の繁殖やニキビの原因になります。ほとんどのオイルクレンジングには界面活性剤という、水と油を混ぜ合わせる成分が含まれており、これが肌へ刺激を与えることもあります。
オイルクレンジングは、強力な洗浄力があるものの、肌へは負担がかかりやすい側面もあるということを理解しておきましょう。
ニキビへの影響
オイルクレンジングはニキビにどのように影響を及ぼすのか説明します。オイルクレンジングは、ジェルタイプやクリームタイプと比較した場合、クッションの役割を果たす成分が少ないため、クレンジングの際に摩擦量が多くなりがちです。この摩擦がニキビや肌荒れを刺激します。
加えて、オイルクレンジングの油分がニキビ周辺に残ることで、ずっと刺激物を傷口に付着させたままの状態になるのです。オイルクレンジングは摩擦と油分でニキビに悪影響を与えがちです。
正しいオイルクレンジングの方法
市販されているオイルクレンジングには、メーカーが定めるクレンジング法や手順があるため、お手元のオイルクレンジングに記載されている手順に従うのが最も効果的です。ここでは、ごく一般的なオイルクレンジングの手順をご紹介します。
1.手を洗う
クレンジング前に必ず手を清潔な状態にしましょう。クレンジングの際に雑菌を顔にすりつけてしまいます。実はとても大切なステップです。
2.優先してアイメイクや口紅など濃い箇所を落とす
濃い部分はどうしても擦りがちですので、あらかじめ50%程度は始めに落としておくことで、クレンジング時の負担を減らせます。
3.オイルを手のひらで乳化させる
オイルに水を混ぜて白濁するまで時間をおきます。この作業を「乳化」と呼びますが、オイルクレンジングで最も大切なステップです。
4.Tゾーンから優しく洗い、ぬるま湯ですすぐ
皮脂量が多いTゾーンから洗い始め、肌全体を洗っていきましょう。すすぐ際は、オイルが固まらず、油分を残りにくくするため36度程度のぬるま湯を使いましょう。
5. 洗顔
顔に残った油分や、埃などの汚れを落とすために洗顔は必須です。よく泡立てた洗顔料で、こすらずに優しく洗いましょう。
オイルクレンジングの注意点
オイルクレンジングを使う際に注意すべき点は「摩擦」と「時間」です。摩擦量はとにかく少なくすることが重要です。落ちないメイクをゴシゴシこすって落とすことは絶対にNGです。
時間も注意が必要です。時間をかければかけるほど、肌への負担は高まりますので、目安としては3分以内には終わらせるといいでしょう。大切なことは摩擦を増やさないことと、時間をかけすぎないことです。
「乳化」させることで、肌への負担を減らす
オイルクレンジングで最も注意すべき点は「乳化」です。あらかじめ、白濁するまで水と油(クレンジング剤)をなじませることで、メイクへ浸透しやすくなります。その結果、肌をこすることなくメイクを落とせるため、肌への刺激を減らせるのです。肌への刺激を減らすためにも「乳化」を忘れずにしましょう。
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jobikai編集長
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