気づきにくい背中のニキビ 跡が残らないキレイなケア方法とは
りなっしー
からだの色々な部分に出来てしまう「にきび」。
その中でも、背中に出来るにきびは普段見えない分気が付くのも遅くなるうえ、治す事も中々難しいですよね。
そんな背中ニキビの悩みを解消するためのケア方法をご紹介します。
背中のにきびは放置してはいけない
そもそも、背中のにきびは中々気が付かないので放置してしまいやすいのですが、実は背中ニキビはなるべく早めに対処した方が良いのです。
というのも、背中は寝る時に擦れるほか、服ともこすれて刺激が加わりやすく、かつケアをしにくい場所であるため悪化してしまいやすいという特徴があり、放置しておくとクレーターのようなニキビ跡としてダメージが残ってしまう状態になりやすいのです。
凹凸となって残ってしまうニキビ跡。いわゆるクレーター上のニキビ跡は、炎症が悪化するなどして肌の深い部分まで傷ついてしまう場合に発生します。
毛穴が深くニキビの芯が肌の奥深くにある場合や無理にニキビを潰して炎症を拡大してしまうという場合もありますが、背中ニキビの場合はそもそもにきびに気が付かないまま悪化してしまう場合があるため注意が必要です。
クレーター状のニキビは無理な治療や炎症の悪化によって皮膚組織が破壊され、肌の再生が適切に行われなくなったものですので、正常な状態に肌が戻らなくなります。
背中のにきびは気が付いたら早めに対処して治すようにしましょう。
背中ににきびができる原因
背中ににきびが出来る理由は、服がこすれたり寝たりしている時の摩擦刺激の他、シャンプーやボディーソープなどが付着し、しっかりと流しきれずにとどまる事による刺激によって出来てしまう事もあります。
また、背中のにきびは他の部位のにきびとは異なり、マラセチア菌というカビが原因で発生
するマラセチア毛包炎という症状が原因となる場合もあります。
マラセチア毛包炎による症状はアクネ菌の増殖によるものではないため厳密にはニキビとはことなりますが、見た目としての症状が似ているため間違われやすく、市販のにきび薬では治療効果が出にくいという点ではやっかいな存在です。
背中のにきびが中々治らずに長引いてしまう時には、一度皮膚科を受診してこの症状でないかどうか確認してみた方が良いでしょう。
背中にニキビ跡が残る理由
背中のにきびは中々対応が行えずに治療が遅れやすいため、症状が進行してしまいやすいにきびだという事ができます。
にきびの症状が進み、真皮まで炎症が進行してしまうと肌の細胞が傷ついてしまいますので、その部分がニキビ跡として残りやすくなります。
また状態が目に見えない分、痒みを抑えるために強くひっかいてしまったりしがちでもあるので、背中ニキビは早めに対処していきましょう。
【にきびの種類別】背中ニキビ跡の消し方
にきびはその種類毎に、有効な治し方が変わります。
白ニキビ状態は芯を出してしまう
にきびの初期段階である白ニキビの場合、詰まっている角栓を除去する事でにきびの症状を解消する事ができます。
背中の場合は自分で行う事ができませんので、皮膚科などでの処置を行うと良いでしょう。
赤ニキビは薬やレーザーでの治療
にきびの症状が進行して、炎症のある赤ニキビとなった場合は芯だしを行おうとにきびを押したりするのは、真皮を傷つけてしまう可能性が高くなるのでやめましょう。
炎症状態を改善するため、外用薬によるケアや、レーザーを使った治療などが有効です。
クレーターや色素沈着として残ってしまったニキビ跡
ニキビ跡の状態となってしまった場合、肌をリセットしていく事が必要です。
ケミカルピーリングなどのターンオーバーを促す手法か、場合によってはレーザーの照射でニキビ跡の部分を削り取ったりするような治療方法もあります。
クレーターや色素沈着の改善となると時間がかかる他、肌が完全にキレイな状態に戻るのは中々難しいので、なるべく早いうちににきびを治してしまうようにしましょう。
家で出来るケアとしては基本的に背中を清潔に保ち、肌の代謝を良好にする事が重要で、背中の特に上の方、肩甲骨周辺の部分は体の他の箇所よりも皮脂腺が集中していて、皮脂の分泌量が多いため、充分な洗浄が必要になる箇所。入浴時に背中を優しく洗って肌の状態を健康に保つようにしましょう。
但し、皮脂を落とそうとしてナイロンタオルなどのお風呂用品で強く摩擦するのはNG。強い刺激は肌のバリア機能を落としてニキビなどが悪化してしまう可能性がある上、特に背中部分ではナイロン黒皮症と呼ばれる、背中を強くこすってしまう事でメラニンが作られ、背中だけが黒くなるという肌トラブルなどもあります。
皮脂は洗浄成分を使って優しく洗ってもしっかり洗い流す事が可能ですので、強くこすらないようにしましょう。
クエン酸ピーリングでニキビ跡が消える?
ニキビ跡にはケミカルピーリングなどが有効と言いましたが、自宅でのピーリングとしてクエン酸を利用した方法を行っている人もいるようです。
ケミカルピーリングは酸性の薬剤によって余分な角質を溶かしていく方法であり、意味合いとしては一緒なのですが、クエン酸の場合は食用などにも利用されている事から安心と感じている人も多いようです。
ただし、食品などに使われているからといっても酸性の性質で肌を溶かす方法である事に変わりは無く、あやまったやり方をすれば肌がキレイになるどころか肌への刺激となってしまうだけという可能性もあるので、あまり推奨できる方法ではありません。
試してみる場合、なるべく薄い濃度のクエン酸溶液から初めて、肌に過剰な刺激が無い程度で試すようにしていった方が良いでしょう。
重曹を使った背中のニキビケア
背中のニキビケアには重曹を利用したスキンケアも有効です。
そもそも重曹とは?
料理で生地をふっくらさせるために利用される事もあれば、掃除にも利用される重曹。
重曹は「炭酸水素ナトリウム(たんさんすいそなとりうむ)」または別名「重炭酸水素ナトリウム」や「重炭酸ソーダ」と呼ばれるもので、重炭酸ソーダを略して「重曹(じゅうそう)」と呼ばれています。
炭酸水素ナトリウムなんて化学名称で言われると、そんなもの料理に使って大丈夫なのかと心配にもなりますが、重曹は「CO2(炭酸ガス=二酸化炭素)」「H2O(水)」「NaCl(食塩)」を素材にして出来るものなので、食べても特に問題はありません。
掃除で洗剤などにも使われていますが、人体に対する悪影響は無く、胃酸によって胃が荒れてしまっているような時は重曹を飲む事で胃のバランスを整える事が出来るなどの効果があるため、胃薬としても利用される他、クエン酸などと混ぜる事で炭酸ガスを発生させるため、入浴剤にもよく利用されています。
そもそも洗剤だってレモンやコメのとぎ汁などが使われる事も多いように、食べられるものを掃除にも使う場合があるというイメージでとらえれば良いかもしれません。
重曹の効果
では、重曹をスキンケアに利用する事でどのような効果が得られるのでしょうか。
重曹は弱アルカリ性の性質を持っていて、肌に塗ると肌のタンパク質を溶かすピーリング効果があります。
ニキビはダメージを受けた古い角質などが汚れとなって毛穴につまり、角栓となってアクネ菌の繁殖が起こる事で発生する肌トラブル。
肌を優しく溶かす弱アルカリ性の重曹を利用する事で、毛穴の詰まりを解消して角栓を繁殖したアクネ菌ごと一緒に洗い流すため、ニキビの原因をもとから解消していく事が可能となります。
また、人の肌は皮脂や常在菌の働きによって弱酸性に保たれるようにできていますが、重曹を使ってケアした後、肌が再び弱酸性に戻っていくと重曹のピーリング効果も失われるため、肌に洗浄成分が残らず安心して利用する事が可能なのも利点の一つです。
重曹を使ったおすすめケア
重曹を使ったケア方法としておすすめな方法が、重曹をそのままお風呂に入れる「重曹風呂」。
重曹は入浴剤にもよく含まれている成分ですが、重曹を入れてお湯を弱アルカリ性の性質にする事で、優しいピーリング効果を得る事ができます。
ピーリング効果によって背中の角質や汚れを落としてニキビケアが行えるのはもちろん、全身のケアが行える点が利点です。
入浴による血行促進効果も相まって、古い角質を除去しながら新しい肌を作る新陳代謝を高める効果を発揮できるため、とても高い美肌効果を得る事が出来ます。
アルカリ性の温泉は昔から「美人の湯」と言われているように、肌をすべすべで滑らかにしていく作用をもっていますので、自宅で美人の湯を楽しみたければ重曹を是非利用してみてください。
重曹風呂の作り方は簡単で、200L程のお湯に重曹を大さじ2~3杯加えるだけ。最初から沢山入れ過ぎると調整しにくくなるので、初めは少なめの量にして、肌の様子を見ながら好みの分量に増やしていくと良いでしょう。
また、重曹と一緒に塩やクエン酸を入れるのもおすすめです。
重曹風呂に塩もプラスすると、ナトリウム分が体をじっくりと温めてくれるようになり、発汗作用を高めてデトックス効果が強化されます。
芯から温まりやすくなるため、冷え性の人にもおすすめの入浴方法で、重曹に加えて塩を大さじ2杯程度加えるだけです。
クエン酸を追加すると、今度は炭酸風呂になります。
重曹のアルカリ性による効果は無くなりますが、その分炭酸ガスによって血流が増加し、高い結構促進効果が得られるようになるため、入浴効果が高まります。炭酸ガスの溶け込んだ温泉は「心臓の湯」と言われる程、全身の血行促進になるので特に冷え性などの方におすすめです。
炭酸風呂にする場合はそれなりに重曹も多く使いますので、お湯200リットルに対して重曹を250g、クエン酸を210g程度入れて混ぜましょう。
ニキビ跡用の石鹸で治すには?
ニキビ跡の解消には、ニキビ跡用の石鹸を使うのも良いでしょう
ニキビ跡治療専用の石鹸が持つ特徴としては、古くなった角質や皮膚細胞を落として肌のターンオーバーを促進し、新しくツルツルな肌に生まれ変わらせていく作用を持つものが多くなっています。
また、アクネ菌を殺菌する成分を含んでいるものは、ニキビ跡だけではなく現在あるニキビに対しても早期に解消していく効果を発揮するため、肌の状態によってこうした専用の薬用成分が入っているものを確認して選ぶと良いでしょう。
ニキビやにきび跡解消ようの石鹸も、しっかりとモコモコの泡を作り、摩擦しないように泡で肌を優しく洗うようにします。
ニキビ跡などはどうしても強く摩擦して削り取るようなイメージでケアしたくなりますが、強い摩擦は肌のダメージとなり状況が悪化する逆効果の可能性が高いので、絶対にやめましょう。
クレータータイプのニキビ跡などは洗浄などのホームケアでは改善が難しいため、なかなかケアできない場合は皮膚科の治療を早めにうけるのも有効です。
普段使っている化粧水でケア
ニキビやニキビ跡は化粧水によってもケアしていく事ができます。
おすすめの化粧水
ニキビの症状を抑えたい時は、ニキビの炎症状態を抑える有効成分が配合された化粧水を選びましょう。
ニキビの炎症を抑える成分としては、グリチルリチン酸2K(グリチルリチンサンジカリウム)という成分などが有効で、植物由来で安心な成分でありながら、高い抗炎症効果があるためニキビによる炎症を抑え、赤みや腫れを引かせていく効果が期待できます。
また、そもそもニキビは肌のターンオーバーが乱れる事や、バリア機能の低下によっておこる症状。保湿成分がたっぷり入った化粧水を利用して、肌の潤いを保つ事も大切です。
保湿成分としてはヒアルロン酸やコラーゲンなどがおすすめで、元々人体の中にある成分であるため安全性が高く、水分を保持して肌の潤いをしっかりと保ってくれます。
化粧水によるお手入れの方法
化粧水で背中のニキビをケアするためには、なるべく背中全体に化粧水を伸ばすようにしましょう。背中は自分で直接見る事がしにくく、塗り残しなどがあるとそこにニキビなどのトラブルができやすくなるので、化粧水を塗っていく方向などを決めてまんべんなく濡れるようにすると良いでしょう。
タイミングとしては体から水分が蒸発して乾燥しやすいお風呂上りのタイミングがベストで、化粧水の後にはクリームやジェルなど肌に蓋をして水分を閉じ込めるケアまで行うようにしましょう。
背中のニキビ跡を隠す方法
ニキビを隠す場合、顔であればコンシーラーなどを利用して行いますが、背中ニキビの場合は通常のコンシーラーなどでは服にこすれたりして落ちてしまいやすいなどの問題があるため、ボディ用のファンデーションを利用した方が良いでしょう。
ボディ用ファンデーションの中には日常生活だけではなく温泉などに浸かっても大丈夫な商品などもありますので、用途に合わせて最適なものを選択して下さい。
また、背中の場合は自分で塗る事が難しく、無理をして塗っても塗りムラがでたり塗り残しが発生したりするので、出来る限り他の人に助けてもらうような形にしましょう。
ホームケアで治らないにきびは皮膚科・クリニックへ
上記の通り、背中のにきびは中々ホームケアで治しにくく、特にマラセチア毛包炎などの症状によって発生している場合は皮膚科クリニックでのケアが重要となります。
なんとしても自分で治そうと頑張る事は、余計なストレスや刺激を与えてしまう場合もあるので、上手にプロを利用して早めにケアを行う方が、背中ニキビの解消には効果的です。
再発しないために!背中ニキビを予防する方法
背中ニキビを防止するため、気を付けたいポイントがいくつかあります。
特にお風呂での体の洗い方は重要で、頭→顔→体と上から下への流れで洗う事や、髪の毛を前におろして洗うようにした方が、背中ニキビを予防するためには良いでしょう。
上から下に洗う事で背中に洗剤などが残ってしまう事を防ぎ、髪の毛を前にする事で髪の毛による刺激を避ける事ができます。
また、保湿ケアをやりにくい部分ではありますがしっかりと保湿のスキンケアを行って、肌が潤って柔らかい状態を保つ事も重要。背中は手が届きにくいところではありますが、出来る限りスキンケアコスメを使うようにしましょう。
また、熱いお風呂などにはいると肌が乾燥しやすくなりますので、湯舟やシャワーの温度を上げ過ぎない事も大切です。
その他、健康的な生活習慣の維持やなるべく清潔な服を着る事など、日常から背中ニキビができにくくするような工夫を行いましょう。
にきびが無く、自信を持てる背中を目指しませんか。
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りなっしー
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