実はお尻はニキビが出来やすい部位! だからこそしっかりケアを!
公開
なぎ
にきびというと、顔に出来るニキビや背中にできるにきびのイメージが強いですが、実は意外と多いのがお尻のにきび。
普段は見えない部分なので問題ありませんが、水着になったときや温泉などで気になるお尻のにきび。なるはやで解決するためにも、原因やケア方法を覚えておきましょう!
お尻ににきびができる原因
お尻ににきびができるというと、何となく不衛生だからという印象を持ちやすいですが、にきびが出来やすい原因はもっと別の所にあります。
原因1:摩擦などによる刺激を受けやすい
仕事がデスクワークの人など、座っている時間が長い人は、必然とお尻に負担がかかり続けます。
ただ座っているだけならいいのですが、同じ姿勢を常に保っている人は少なく、少しずつ座る位置などをずらしている場合が殆ど。その際、強い摩擦刺激がお尻に加わる事になります。
また、座っている時だけではなく歩いている時も、ズボンと擦れて刺激になりますので、特にお尻まわりがキツイスキニータイプのパンツを履いている時などは、摩擦刺激が多くかかる形になります。
このように、摩擦などでの刺激がかかると肌は防御反応により少しずつ厚く硬くなっていきますので、毛穴が塞がりやすくなり、お尻にニキビができやすくなります。
原因2:皮脂が少ないので乾燥しやすく肌がダメージを受けやすい
お尻は体の中でも皮脂腺が少ない部位ですので、保湿成分が少ない部位。
しかも、蒸れて汗をかきやすい部分なのですが、汗は蒸発によって体温を調整するとともに、肌の水分も一緒に減らしてしまうという側面があるため、どんどん乾燥が進んでいってしまいます。
肌が乾燥すると皮膚はダメージを受けやすく、カサカサな状態になり、皮脂と混ざって毛穴を塞ぎやすくなります。
その結果、お尻のにきびへと繋がっていってしまうのです。
ただし、皮脂腺が少ないのでにきびが一度に沢山できるという事はあまりないとも言えます。
原因3:蒸れて菌が繁殖しやすい
前述の通り、お尻は皮脂がすくなく汗によって蒸れやすい場所。
皮脂が少ないということは雑菌の繁殖を防ぐ力が弱く、また蒸れた状態は菌が好む条件になるという事。
お尻を清潔に保っているつもりでも、どうしても菌は繁殖しやすい環境になるため、ニキビ菌なども繁殖しやすいのです。
お尻のにきびができやすい人
お尻ににきびが出来やすい人の特徴としては、座る姿勢や来ている服の選び方など、にきびの原因となる行動をとってしまいがちな人だと言えます。
例えば、座る姿勢がしっかりと背筋を伸ばして座っている人に対し、猫背で重心がずれているような人の場合はお尻がずれて摩擦刺激が関わる事が多く、ニキビになりやすいです。
また、服の選び方としてもスカートなど開放的な服を着ている人に対し、スキニーパンツのような擦れやすい服を選んでいる人の方がにきびが出来る確率は上がります。
また、体型の面でお尻が大きいタイプの人も、刺激が加わりやすくなる事からニキビが出来やすいと言えるでしょう。
粉瘤との違い
にきびと間違いやすいものに、粉瘤というものがあります。
粉瘤は皮膚の下に袋状のできものが作られ、その中に古い角質や皮脂が皮膚の下に溜まって膨らんでしまうものの事で、皮膚のどこにでも出来る可能性があるものです。
粉瘤が出来る原因ははっきりしておらず、老若男女を問わず誰にでもできる可能性があり、けがや手術などによっても出来る事がある症状です。
粉瘤とにきびの見分け方は難しく、小さい時にはどちらであるかの判断を付ける難しいケースが殆ど。大きくなってくると、粉瘤は黒く小さい穴が出てくる場合があったり、皮膚の上からつまめるような状態になったりするほか、場合によっては内部の老廃物が可能して強い臭いを放つ場合があるために見分けが付けられる事があります。
ただ、基本的には似た症状であるため、なかなか治らないニキビだと思って皮膚科にいったら粉瘤であったというようなケースも多くあります。
粉瘤の場合は皮膚の下に作られた袋ごと取り除く外科的処置を行わないと繰り返し同じ場所に出来てしまうため、しっかりと治すためには一度クリニックで相談してみると良いでしょう。
お尻のにきびに激痛が走る時は?
お尻に出来たにきびが化膿し、炎症を起こしてくると問題になってくる事の一つが痛み。
出来ている部分がお尻であるだけに、圧迫や摩擦による刺激が加わりやすく強い痛みも感じやすい特徴があります。
この場合、なるべく摩擦や刺激を軽減する事が痛みを軽減する重要となりますので、柔らかいクッションを利用したりするなどして、刺激を減らしましょう。
また、着ている服も余裕があるものを選ぶようにしたり、ニキビの場所が擦れないようにガーゼなどを厚めに当ててとめておくような方法も良いでしょう。
にきびを潰すのはNG?
お尻のにきびに限らず、ニキビを手で無理やり潰してしまう(詰まった角栓を除去する)のは、あまり良い方法ではありません。
にきびが白ニキビの段階で、面疱圧子などの道具を適切に使い、ちゃんとした形で除去すればいいのですが、多くの場合はそれより悪化した赤ニキビの状態で、爪などを使って中身を絞り出すように潰している状況かと思います。
このような潰し方をすると、にきびの内部にある菌が繁殖した膿を皮膚の奥に押し込む形となり、真皮を傷つけてしまう事になるため、ニキビが治癒したあとも真皮が中々回復しない状態になってしまうのです。
真皮がダメージを受け回復しないと、その部分はターンオーバーが正常に行われなくなるため、クレーターとして痕が残る形になってしまいます。
にきびを無理やりにつぶすと痕が大きく残ってしまうので、潰さずにしっかりと治していくようにしましょう。
自宅でできる治療法
お尻のにきびを自宅で治療していく場合、キレイに保つ事と保湿、そして薬やサプリメントによる改善の3点が重要です。
お尻をきれいに保つ
お尻ににきびが出来る原因の一つとして、菌が繁殖しやすいという事がありますが、やはりニキビを治療するためには洗浄によりキレイに保つ事が重要なポイントの一つ。
きれいに洗浄するとはいっても、垢すりなどでゴシゴシと洗うのではなく、洗顔のようにしっかりと泡立てた石鹸で、優しく洗うようにしましょう。
ボディウォッシュの選び方としては、なるべく肌に負担がかからない事を考えて普通の固形石鹸が適していますが、肌がかなり固い状態の場合はサリチル酸などピーリング成分がが入っているものを利用しても良いでしょう。
きれいに洗うだけではなく、服も清潔な状態のものを着るようにすることを心がける事が大切です。
保湿はクリーム系など油脂成分の多いもので
二つ目のケアは、保湿ケア。
おしりは皮脂腺が少なく乾燥しやすいため、皮脂の代わりに保湿効果を発揮するような成分での保湿を行いましょう。
理想としては元々人の肌に存在する保湿成分のセラミドで保湿する事が望ましいですが、グリセリンやワセリンなど肌に負担が少ない保湿成分を利用する形でも大丈夫です。
お尻のにきび用の治療薬・サプリメントの選び方
お尻のにきび専用というわけではありませんが、にきびの解消に役立つ治療薬やサプリメントを利用して内部から改善していくのも有効です。
治療薬では「ダラシン」や「ゲンタシン」などの抗生物質でニキビの原因となっている菌を殺菌する方法などがありますが、抗生物質の服用は副作用などもあるため医師に相談しながらが良いでしょう。
また、ビタミンAやビタミンB群、ビタミンC、そしてビタミンEなどの栄養素を取り入れる事で、血行促進や肌の代謝を促し、にきびを解消に導いていく事ができますので、食事補いにくい場合はサプリメントなどを利用してみるのも良いでしょう。
普段見えないお尻のにきびはしっかりケアできちんと治そう
普段見えない所にできるお尻のにきびは、ついついケアを怠りがちになりますが、ニキビが悪化して痕が残るようになってしまったら、水着などを着る時に気になってしまいますよね。
普段あまり注意できない箇所だからこそ、しっかりとケアをして痕が残らないように解消しましょう!
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なぎ
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