ニキビ薬って本当に効く?クリニックが処方する薬の種類や副作用とは

ニキビに悩んで皮膚科やクリニックを受診したのに、処方された薬の効果がイマイチ感じられなかったり、悪化したりしてしまったという経験はありませんか?

実はそれ、処方された薬を正しく使えていないのかもしれません。せっかく良い薬でも、間違った使い方をしていれば効果がでないのは当然のこと。スムーズなニキビ治療を行うために、覚えておいてほしいニキビ薬の種類や副作用、使用方法についてご紹介します。

ニキビ治療薬の基礎

ニキビの治療薬は、ニキビの状態によって処方されます。まずは、ニキビについての理解を深めましょう。

ニキビの種類ってどんなものがあるの?

ニキビを大きく分類すると、10代などの若い世代にできやすい「思春期ニキビ」と、20代以降にできやすい「大人ニキビ」の2種類があります。

・思春期ニキビとは

思春期ニキビとは、性ホルモンが活発に分泌される思春期にできるニキビのこと。皮脂分泌が過剰になることで毛穴が詰まり、皮脂を好むアクネ菌が増殖することで炎症を起こすため、痛みやかゆみを伴うこともある赤ニキビや黄ニキビができやすいのが特徴です。

・大人ニキビとは

大人ニキビとは、思春期が終わりある程度大人になった20代以降にできるニキビを指します。吹き出物と呼ばれることも。大人ニキビは、ストレスや不規則な生活習慣などによるターンオーバーの乱れや、肌の乾燥が主な原因です。

ニキビはどうやって悪化していくの?

全てのニキビは、毛穴の詰まりから始まります。ニキビができて悪化するプロセスは「白ニキビ→赤ニキビ→黄(化膿)ニキビ」です。

何らかの原因により毛穴に皮脂や古くなった角質などの老廃物が詰まり、毛穴の出口が塞がれると白ニキビに。白ニキビが炎症を起こすと赤ニキビ、化膿した黄ニキビへと進行します。白ニキビの段階で治療することができれば跡が残ることはありませんが、悪化して赤ニキビや黄ニキビになると、跡が残る可能性が高まります。いかに初期段階で治療するかが、跡を残さないためのポイントと言えるでしょう。

ニキビができやすい箇所は?

個人差はありますが、思春期の方だと頬や額など、皮脂を出す皮脂腺が多い部分にできやすい傾向があります。いわゆる“Tゾーン”と呼ばれる部位です。大人になってくると、角質が溜まりやすく固くなりやすいアゴ周りなどにできやすくなります。大人ニキビは乾燥に起因しているため、乾燥しやすい部分にニキビができるようになります。

体だと、背中や胸元もできやすい箇所。汗をかきやすく皮脂腺が多いためです。当クリニックでも体のニキビに悩まれて来院される方が多くいらっしゃいます。

ニキビ治療薬の種類ってどんなものがあるの?

クリニックで処方する薬には、外用薬や内服薬があります。

・外用薬(塗り薬)

外用薬はニキビ治療をする方のほとんどに処方します。
外用薬は大きく分けると3種類。抗生物質、ターンオーバーを早める薬、角質を除去する薬です。外用薬には保険適用のものだけではなく適用外のものもあります。

・内服薬(飲み薬)

基本的に、内服薬はニキビが多い方や赤ニキビがある方に処方しています。
主な内服薬はビタミン剤(ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンC)や抗生物質など。抗生物質は赤ニキビがひどい場合、一時的に炎症を抑えるために処方します。

・効果、効能

抗生物質:細菌を殺菌し、炎症を抑えます
ターンオーバーを早める薬:角質の生成を抑制し、皮脂の排出をスムーズにします
角質を取り除く薬:角質剥離作用による毛穴の閉塞を改善します
ビタミン剤:各種ビタミンを補い、皮膚疾患を改善します

ニキビ薬の正しい塗り方は?

ニキビの治療薬によって、塗る範囲や塗る順番は異なります。
基本的に抗生物質は化粧水の後、それ以外の薬はスキンケアの1番最後に使用する場合が多いです。本来、薬は化粧水の前に使用した方が効くのですが、副作用によってヒリヒリや皮むけなどの症状が現れやすくなるため、スキンケア後に使用するようにしてください。

薬によっては夜のみのものもあるため、使用する際は必ず正しい塗り方を医師に確認しましょう。

ニキビの症状・状態別、選び方

ニキビの症状によって処方される薬は異なりますが、部位によって薬が変わることはありません。医師の指示に従い、適切な薬を正しく使用することが大切です。

背中など広範囲に渡るニキビの場合は?

背中など、体にできるニキビの治療も顔のニキビと同じ。クリニックでも、状態に合わせて施術による治療と薬による治療を組み合わせて行っています。

また、体の場合は入浴の際にタオルでゴシゴシと洗っている場合が多いので、治療と合わせて日々のボディケアのアドバイスを行うことも。顔と同じように、石鹸をよく泡立ててから優しく洗い、化粧水や乳液などで保湿のケアを行うことが改善の近道です。

赤・黄ニキビなど炎症ニキビの場合は?

白ニキビが炎症を起こした赤ニキビや、菌が増殖して化膿した黄ニキビは、炎症を抑える抗生物質での治療を行います。白ニキビの段階では炎症を起こしていないため、使用しても効果がありませんので、炎症が落ち着いたら抗生物質の使用は控えましょう。

美容皮膚科で処方されるニキビ薬の特徴

当クリニックでニキビ治療に使用している主な治療薬をご紹介します。

こちらでご紹介する薬は、医師のもとでしか処方できないものです。気になる方はお近くの皮膚科やクリニックを受診して下さい。

病院でよく処方されるニキビの薬は?

・外用薬

ディフェリンゲル0.1%

効能:角質の生成を抑制し、皮脂の排出を促す

ニキビだけでなくニキビ周辺の肌にたっぷり使用することで、ニキビの元となる皮脂の排出をスムーズに行います。1日1回就寝前に、洗顔後スキンケアの最後に使用。皮膚の乾燥やヒリつき、赤み、むず痒さ、皮膚の皮むけなどの副作用が生じる場合があります。

ベピオゲル2.5%

効能:ニキビの原因菌の増殖を阻害、毛穴の閉塞の改善

過酸化ベンゾイルの酸化作用によりニキビの原因菌の増殖を防いだり、角質剥離作用により毛穴の詰まりを改善するニキビ治療の外用薬です。こちらもディオフェリンゲル同様、1日1回就寝前に、洗顔後スキンケアの最後に使用。赤みや乾燥、刺激感、かゆみなどの副作用があります。

デュアック配合ゲル

効能:ニキビの原因菌の殺菌、抗炎症作用、毛穴の閉塞の改善

抗生物質(クリンダマイシン)と過酸化ベンゾイルの配合薬です。抗炎症作用や角質剥離作用によりニキビの原因菌を殺菌・増殖を阻害するニキビ治療の外用薬です。1日1回洗顔後、患部にのみ使用。皮膚の赤みや刺激感、乾燥、つっぱり感、皮むけ、かゆみなどの副作用があります。

・内服薬

ロキシスロマイシン錠150mg

効能:マクロライド系抗生物質

細菌を殺菌する内服薬。ニキビの原因となる菌を殺菌し、ニキビの発生や症状を抑える効果があります。吐き気、胃痛、下痢などの副作用が伴う場合も。

塩酸ミノサイクリン錠50mg

効能:テトラサイクリン系抗生物質

ロキシスロマイシン錠と同様に、ニキビの原因菌を殺菌し、ニキビの発生・症状を抑える抗生物質です。めまいや胃部不快感、頭痛、光線過敏症などの副作用が生じる場合があります。

市販のニキビ薬でも治るの?

市販されているニキビ薬も多くありますが、当クリニックでは推奨していません。肌の状態がわからないまま自己判断で市販のニキビ薬を使用して、かぶれたり肌荒れしたりした患者様もいらっしゃいました。使用することで治療が長引いてしまう可能性もあるため、安易に市販薬に手を出すのは危険です。皮膚科やクリニックなどで処方している薬はOTC(ドラッグストア等で販売される一般用医薬品のこと)がないので、必ず専門機関で処方してもらって下さい。

ニキビ薬に副作用はあるの?

ニキビ薬の副作用は全ての方に生じるものではありませんが、副作用の知識がなければ「肌が荒れた」「体調が悪くなった」と感じ、自己判断で薬の使用をやめてしまう場合があります。

せっかく効果のある薬でも、完治するまで使わなければ根本的な解決にはいたりません。簡単にですが、ニキビの治療薬における主な副作用の症状や期間などをまとめました。

抗生物質の副作用にはどんなものがあるの?

抗生物質の副作用は、種類によって異なります。十分理解した上で使用しましょう。

ニューキノロン系

かゆみ、赤み、発疹、吐き気、頭痛など

マクロライド系

吐き気、胃痛、下痢などの胃腸症状など

テトラサイクリン系

めまい、胃部不快感、頭痛、光線過敏症など

ディフェリンゲル・ベピオゲルの副作用って?

外用薬であるディフェリンゲルとベピオゲル、デュアック配合ゲルは副作用がでやすい薬です。

・副作用の症状

現れる副作用は、皮膚の乾燥やヒリヒリ、赤み、皮むけなど。ディフェリンゲルやベピオゲルはターンオーバーを早めたり、角質を剥離する作用があるため、毛穴詰まりが解消される反面、角質が薄くなり、刺激を感じやすくなります。

・副作用の期間

副作用は使い始めの約2週間に現れることが多いですが、使い続けるうちに肌が慣れ、約1ヶ月で副作用は緩和されます。

しかし副作用に耐えきれずドロップアウトしてしまう方が多いのも事実。薬を塗ることで肌荒れが悪化したように感じるかもしれませんが、効果が出る前に薬の使用をやめてしまってはニキビが改善されません。使用する際はこれらの副作用を念頭においておくと良いでしょう。

・副作用が出たときの対処法

万が一副作用が増悪した場合は、使用を中止する必要があるため、自己判断するのではなく必ず医師に相談しましょう。

また、副作用がでている間はバリア機能が低下し、紫外線や空気の乾燥などの外部刺激に弱くなっている状態。日焼け対策や乾燥対策をしっかり心がけることも大切です。

・副作用を抑えるための方法

副作用を抑えるためにも、化粧水やクリームなどで、しっかりと保湿を心がけることも大切です。当クリニックでは、薬だけでなくスキンケアアイテムの取扱いもありますので、気軽に相談してください。

ニキビ薬はむやみに買わずクリニックの受診を

ニキビができると、自分でなんとか直したいと思うかもしれませんが、間違った薬の使用はニキビの悪化やさらなる肌トラブルを招く恐れがあります。赤ニキビや黄ニキビなどの跡になりやすいニキビに進行する前に、クリニックの受診を検討してみてくださいね。

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