フケの原因は頭皮の乾燥と皮脂。正しいケアと洗髪方法

公開 

EXPERT

jobikai お悩み解決辞典

0 0

気が付くと髪の毛に付着しているフケ。ちょっとついているだけなら良いのですが、量が多くなったり、肩の部分にかかってしまっていたりすると、どうしても不潔に見えてしまい困りますよね。
今回は、そんなフケが多く発生してしまう原因と、フケのトラブルを防止するための正しいケアをご紹介します。

フケの種類と特徴

フケというと髪の毛に付着した白くて細かいものを想像しますが、実はフケには頭皮の乾燥によって発生する「乾燥フケ」と、髪にべったりと付着していて櫛などで髪を梳かした時に付着してくる「脂性フケ」という2つの種類に分けられます。

乾燥フケの特徴

乾燥フケは、フケと言ったら想像するような細かく白いフケで、髪からすぐに落ちてくるもの。黒いトップスの肩部分にかかって目立ってしまうものは、大体がこちらの乾燥フケになります。
その名前の通り、頭皮の乾燥が原因となって発生するフケで、乾燥によって荒れた頭皮が剥がれる事で、細かいフケとなります。
乾燥フケを解消するには、頭皮が乾燥しないように適切なケアを行う事が重要です。

脂性フケの特徴

脂性フケは文字通り脂がくっついたフケで、脂分によって髪の毛や頭皮にくっついているため、普段はあまり目立ちません。
量が多くなってきたり、櫛などで髪の毛を梳くとくっついてきて気が付くようになります。
脂性フケは頭皮において皮脂が過剰分泌していたり、清潔に保たれていないために発生するフケなので、脂性フケが出る人は髪の毛そのものがべたついた印象の場合が多いと言えます。
脂性フケを防ぐためには、頭皮を清潔に保つことが重要。ただし、皮脂を過剰に取り除いてしまうと皮脂の分泌がより盛んになってしまうため、適度な洗浄力のシャンプーを利用したり、洗髪後に頭皮の保湿を行うなどの対応が必要です。

頭皮が乾燥する原因

頭皮が乾燥する原因も様々なものがありますが、一番多いのが強いシャンプーの利用や、熱いお湯で洗髪する事によって頭皮に必要な皮脂を除去してしまっているパターンです。
頭皮は通常、皮脂によって潤いが保たれているのですが、過剰な洗髪によって皮脂を除去しすぎてしまうと、保湿する成分なくなるために乾燥した状態になります。
特にシャンプーは洗い上がりのサッパリ感を得やすくするため、洗浄力の強いものを利用しがちなので、乾燥を引き起こしやすいといえます。

洗髪による原因の他では、単純に空気が乾燥していたり、紫外線やエアコンの風といったような刺激を受けたりする事も乾燥の原因に。
顔と比べ、頭皮は髪に守られているというイメージもありますし、そもそも髪の毛が邪魔となって直接ケアを行いにくい場所でもあるので、乾燥に対するケアが十分に行いにくいという事が、知らずに乾燥を進行させている原因でもあります。

乾燥性のフケを引き起こす地肌トラブル

頭皮が乾燥する事によって発生する原因は、生活習慣の乱れによっても引き起こされます。
例えばストレスの蓄積や睡眠不足の状態になると人の体は血行不良が引き起こされますが、この血行不良は頭皮に対しても問題に。頭皮が血行不良となると、細胞が活動するために必要な栄養分の補給が不足するため、頭皮の新陳代謝が低下します。
頭皮の新陳代謝が低下=ターンオーバーが乱れるという事になりますので、乾燥状態になりやすくなり、フケも発生しやすくなります。

また、当然の事ながら食生活も強く影響します。
頭皮も肌の一部ですので、肌のターンオーバーに必要な栄養素であるビタミン類や、亜鉛などのミネラル分。細胞の材料となるタンパク質が十分に摂取できないと、正常なターンオーバーが行えなくなります。
その他、肌のターンオーバーに直接影響するものではありませんが、頭皮は紫外線を浴びやすい位置にあるため、紫外線によるダメージを防ぐ栄養素も多く取り入れたい所。
ビタミンCやリコピンなど、抗酸化作用がある栄養素を摂取する事で、紫外線のダメージを軽減し、頭皮の健康状態も保ちやすくなります。

フケを悪化させるNGケア

フケが出てくると、どうしても頭皮が不潔な状態だと感じて洗髪を過剰にしがちですが、前述の通りこの対応は逆効果のNGケア。
脂性フケの場合はある程度洗髪を行って頭皮をキレイな状態に保つ事は重要ですが、乾燥フケの場合は洗髪をしっかり行うほど状態が悪化してしまう場合もありますので注意しましょう。

また、ヘアトニックなど頭皮ケアの商品の一部も注意が必要で、特に付けた時にスッキリと爽快感が得られるような商品は注意が必要。
中にはエタノールなどが多く配合されたものもあり、頭皮の水分を余計に飛ばしてしまう可能性もあるため、成分表示などをよく確認しれ利用するようにしましょう。

フケを予防する正しい洗髪&乾かし方

フケを予防するためには、正しい洗髪や乾かし方を行う事が重要です。

お湯はぬるま湯で。洗髪前に汚れを落として

まず、フケを予防する正しい洗髪を行うためにはシャンプーを利用する前の準備が重要です。出来れば入浴の前にブラシなどで一度髪を梳かして、大き目の汚れなどを落とすようにしましょう。
そして、シャンプーを利用する前に、シャワーのお湯で髪の汚れを落としつつ、しっかりと水分を含ませます。
シャンプ―は過剰な皮脂などを除去して頭皮環境を清潔に保つためのもので、細かい汚れを落とす役割ではありませんので、シャンプーの前に汚れを落としてしまいましょう。
また、シャワーのお湯は熱すぎるとそれだけで皮脂を過剰に流してしまいますので、38度くらいのぬるま湯が最適です。

シャンプーは泡立てて使う

シャンプーを利用する際は、原液をそのまま頭皮に付けるのではなく泡立ててから使うようにしましょう。
シャンプ―そのものはかなり洗浄力が強いものが多いので、洗顔の時のようにしっかりと泡立て、水分や空気を含ませてから利用する方が、頭皮ケアにとって良い濃度となります。
シャンプ―を泡立てて使うのが難しい場合、髪に水分を十分含ませていれば頭皮がシャンプーによって直接ダメージを受ける事は多少回避できます。

また、シャンプーの際は強めにゴシゴシ洗うのではなく、優しく揉み込むように洗うようにしましょう。
ゴシゴシと擦ってしまうと、健康的な頭皮まで削り取って悪化させてしまう場合があります。

シャンプ―の後はしっかりと濯いで、頭皮に残らないようにしましょう。

トリートメントなどは頭皮につかないように

シャンプーの後にトリートメントなどのケアを行う場合、頭皮ケア用のものでもない限り、頭皮に付着しないように気を付けましょう。
頭皮にくっついてしまうと、それが刺激となって乾燥を引き起こしてしまう場合があります。

ドライヤーでの乾燥は特に根本をしっかり

ドライヤーで髪を乾かす際、髪の毛がしっかりと乾燥しきれていないと、雑菌が繁殖する原因となります。
雑菌が繁殖してしまうと、それが頭皮への刺激となって皮脂の過剰分泌やターンオーバーの乱れなどを引き起こしてしまうので、しっかりと乾燥させる事が重要です。
特に髪の毛を乾かす場合、表面は乾いても根本側は濡れた状態になっていたりするので、髪を指で立てながら、根本の方を重点的に乾かすようにしましょう。
根本を集中して乾かせば、自然と毛先の方は乾きますし、乾き方が弱くても毛先の方であれば雑菌の繁殖などには繋がりにくいので、とにかく根本を中心に乾かすようにして下さい。

乾燥性のフケを改善する方法

乾燥性のフケを改善するためには、上記で挙げたような日常生活でのケアと正しい洗髪&乾かし方を継続する事が重要です。
その上で、頭皮の状態を改善するために保湿系のケア用品や、頭皮ケアの医薬品を利用するのも有効でしょう。
頭皮のケア用品の中には水分を飛ばしてしまうようなものもあるので、そういったものは避けて、スッキリ感よりもしっかりと保湿成分が入っていたり、痒みを抑えるような成分が入っているものを選んで利用すると良いでしょう。

フケが出てくるとどうしても気になって過剰な洗髪をしがちですが、正しいケアを心がけてしっかりと根本からの改善を目指しましょう!

コメント

コメントを書く

この記事をシェアしよう!

jobikai お悩み解決辞典さんが書いたほかの美容情報・ノウハウ

顔の「うぶ毛」を剃るメリットとは? 正しい処理方法を知ってツルツル肌になろう!

顔の「うぶ毛」を剃るメリットとは? 正しい処理方法を知ってツルツル肌になろう!

近くで見られた時に、顔のうぶ毛を処理していないとギクッとしてしまいますよね。女性でも、口の周りなどは濃い毛が生えている人が多いですから、男性にドン引きされないよう抜かりなく処理しておきたいものです。でも、間違った方法で処理をすると、ツルツル肌になるどころか肌荒れの原因になることも [»続きを読む]

肌にたるみが出来るとフェイスラインはどう変わる? たるみ解消法

肌にたるみが出来るとフェイスラインはどう変わる? たるみ解消法

人は誰しも年齢を重ね、見た目も変化していきます。その代表的な変化に、肌のたるみがあります。肌のたるみは、見た目年齢を決定付けてしまう大きな要因であり、多くの女性が(そして男性も)エイジングを自覚するポイントです。 では、肌にたるみが出来ると、フェイスラインはどのように変わるので [»続きを読む]

梅雨でも髪を美しく保つ乾かし方。ドライヤーの使い方

梅雨でも髪を美しく保つ乾かし方。ドライヤーの使い方

髪を美しく保つためにはキューティクルをしっかりと保護する事が大切ですが、そのためにも洗髪後のドライヤーの使い方はしっかりと身に着けておきたいポイント。 ヘアスタイリングの8割は乾かし方で決まるとも言われるくらい、髪の乾かし方を正すだけでも、ヘアスタイルが決まりやすく美しい髪の毛 [»続きを読む]

シャンプーで洗髪後の自然乾燥は有りor無し? ドライヤーとどちらが髪を傷める?

シャンプーで洗髪後の自然乾燥は有りor無し? ドライヤーとどちらが髪を傷める?

お風呂に入って髪を洗った後、すぐにドライヤーで髪を乾かしていますか? 人によっては、ドライヤーの熱も髪を傷めるため自然乾燥させるという人もいたり、少しだけ自然乾燥させてからドライヤーを使うという人もいたりしますよね。 今回は、自然乾燥とドライヤーのどちらの方がヘアケアにとって [»続きを読む]

コラーゲン化粧水は「ハリ」に効く? 本当の効果と選び方

コラーゲン化粧水は「ハリ」に効く? 本当の効果と選び方

スキンケア用の基礎化粧水の多くに配合されている「コラーゲン」ですが、化粧水に含まれるコラーゲンがどのような効果を目的としたものかについて、実は誤解している人が多いので、正しい効果を知って有効活用しましょう! [»続きを読む]

頭皮ケアの新着記事

1日10分かぶるだけで薄毛抜け毛改善!? LED頭皮・頭髪ケア3ヶ月間使用してみた

1日10分かぶるだけで薄毛抜け毛改善!? LED頭皮・頭髪ケア3ヶ月間使用してみた

薄毛、抜け毛、分け目や白髪・・・。髪のエイジングサインが気になり始めた方に、ぜひ読んでいただきたいのが今回の記事です。 1日10分間かぶるだけで頭皮と頭髪のケアができてしまう、ユニークな美容機器を、3カ月間試してみました。効果はいかほど? 製品がお得な金額で購入できる情報も [»続きを読む]

jobikai編集長

しゅん

頭皮ケア用だけど、髪がしっとりするシャプー&トリートメント特集

頭皮ケア用だけど、髪がしっとりするシャプー&トリートメント特集

良い髪を育てるには、髪の地肌のケアが大事! とはいうものの、頭皮をスッキリ洗い上げるシャンプーは髪がさらっとはするけれど、パサつきが気になりやすかったり、髪のダメージケアまではしてくれなさそう。そういうイメージがつきものです。 今回は、地肌をさっぱりと洗い上げながらも、髪がしっ [»続きを読む]

jobikai編集部

編集部スタッフ

ゆうこすも絶賛!クセになる心地よさ。inesを使ったセルフヘッドスパで爽快スカルプケア

ゆうこすも絶賛!クセになる心地よさ。inesを使ったセルフヘッドスパで爽快スカルプケア

使い心地、香り、効果、全てにおいて大満足の、新感覚頭皮ケアシャンプーの「ines(イネス)」は、私の最近のいちばんのお気に入りアイテム。 とっても簡単で、気持ちよさそう〜なセルフヘッドスパのやり方とともにご紹介します。 [»続きを読む]

jobikai編集長

しゅん

ヘア洗浄&トリートメントがこれ1本で完了!?新ブランド「4U」とは?

ヘア洗浄&トリートメントがこれ1本で完了!?新ブランド「4U」とは?

「Fujiko(フジコ)」で有名なブランドを作り出しているかならぼより、6月20日、新ビューティブランド「ヨユー(4U)」が登場。その第一弾の商品として「4U ヘアクレンズパック」が発売されています。 そこで今回は商品の特徴、実際に使ってみた感想などをまとめてみました。 [»続きを読む]

美容家

船山葵

頭皮のゆらぎに。「アユーラ」のスキンケア発想のヘアケアアイテムとは?

頭皮のゆらぎに。「アユーラ」のスキンケア発想のヘアケアアイテムとは?

6月1日に新発売された、アユーラのヘアケアアイテム。頭皮のゆらぎを整えて健やかな髪の毛へと導いてくれます。 そもそも頭皮がゆらいでいることによって、水分・油分のバランスが崩れる、ターンオーバーが乱れるといった状態になり、頭皮の荒れ・痒みなどの原因にも。そのため季節の変わり目 [»続きを読む]

美容家

船山葵

ジャンルから美容情報を探す

女美会メンバーだけの
スペシャルコンテンツが続々登場!
あなたも今すぐ登録しませんか?

SNSアカウントで新規登録