胸元に出来るニキビをケアしてキレイなデコルテを手に入れる!
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jobikai お悩み解決辞典
多くの女性にとって顔や背中に次いで悩みの種となるのは「胸元のニキビ」ではないでしょうか?
胸元は、顔や背中と同様に皮脂腺があるため、実は顔や背中のように丁寧なケアが必要な部分でもあります。
そこで今回は、胸元のニキビについてその原因やケア方法などをご紹介します。
胸元にニキビができる原因
胸元にニキビができる原因は外的要因と内的要因に区別されます。
胸元にニキビができる外的要因
外的要因とは、シャンプーや石けんなどの刺激物が胸元に残ることや、化学繊維の下着や衣類などから受ける刺激などが主な要因です。
また、入浴時にゴシゴシ洗いをすることや、保湿のためのボディクリームそのものが刺激になっていることもあります。
ニキビの内的要因
内的要因とは、ホルモンバランスの乱れ、睡眠不足、ストレス、飲酒や喫煙による血行不良など日々の生活習慣が関係しています。
ホルモンバランスが安定していない10代のときですらニキビがなかったのに、大人になってからニキビが出来るようになったという人は生活習慣が原因と考えていいでしょう。
胸元ニキビと女性ホルモンの関係
胸元にニキビが出来ること女性ホルモンは密接に関係があります。
女性ホルモンにはエストロゲン(卵胞ホルモン)と、プロゲステロン(黄体ホルモン)の2種類があり、それぞれ特徴が異なります。
エストロゲンは皮脂を抑えて女性らしいツヤがある肌や髪の毛を作る役割があり、美のホルモンと呼ばれることもあります。
対して、プロゲステロンは生理前に多く分泌され、妊娠には欠かせないホルモンです。皮脂の分泌を促す傾向があり、肌トラブルの元凶と考えられてきました。
プロゲステロンが抗菌力を低下させる
人間の体には「抗菌ペプチド」と呼ばれるアミノ酸を基にした生体防御機能を担う物質があります。この抗菌ペプチドは、ニキビの原因であるアクネ菌を殺菌し、働きを弱める作用がありますが、プロゲステロンが多く分泌される時(生理前から生理中)は、連動するようにして抗菌ペプチドが減少することが近年の研究で分かりました。
この現象が示すように、抗菌ペプチドが減少してしまうことでアクネ菌が生き残り、ニキビが発生するのです。
つまり、生理前には女性ホルモンが影響し、ニキビが出来やすくなるということは確かです。
胸元ニキビとマラセチア毛包炎の見分け方
胸元のニキビに似た症状で「マラセチア毛包炎」というものがあります。
これをニキビと思い込んで放置し、跡が残ってしまったというケースもある厄介な症状ですので、マラセチア毛包炎の特徴とニキビとの見分け方を覚えておく事は重要です。
マラセチア毛包炎はニキビより小さく、赤いぶつぶつした突起のようなものができます。
痛みはありませんが、先端に膿みが溜まることがあるのが特徴です。ニキビと似ているため放っておく人が多いですが、医師による診察と正しい治療法が必要な皮膚病のひとつです。
マラセチア毛包炎を引き起こすマラセチア菌は、胸元、頭部、背中のような皮脂や汗が溜まる場所を好み、とくに胸元は発症しやすい箇所と言えます。
マラセチア毛包炎は、ニキビと比較して細かいぶつぶつが特徴ですので、ニキビと見分ける際の基準にしてください。
ほとんどの場合、ニキビひとつの大きさのところに10個程度の小さなぶつぶつした炎症が起こります。
胸元ニキビの予防法
胸元にできるニキビを予防するには、入浴時の習慣の見直しや、下着や衣類の選別、ストレス解消などが有効です。
胸元にニキビを作らないために注意する入浴習慣
胸元のニキビは、入浴時に胸元に流れ落ちてくるシャンプーや石けんなどが毛穴に蓄積することでも起こります。
これを防ぐ基本的なこととして、入浴時はシャンプーを先に済ませてから体を洗うことを心がけましょう。背中のにきびを予防するためにも同様ですが、体は基本的に上から下の順序で洗っていくと良いでしょう。
また、体を洗う際は極力摩擦を起こさないように優しく洗うようにして皮膚のダメージを減らしましょう。髪、顔、体の順で洗い、しっかり洗い流してから最後に保湿ケアをしてください。
にきびを作らないための衣類の選び方
下着や衣類の選別も肌の刺激を抑えるために有効です。
化繊素材ではなく、肌への刺激が少ない綿素材が理想的で、これらを洗濯する際には低刺激で敏感肌用の洗剤を使うとより効果的です。
その他、ストレスケアはやっぱり重要
ストレス解消も日頃から気をつけたいポイントです。
長期間ストレスを感じ続けていると、副腎皮質から男性ホルモンが分泌されるようになり皮脂が過剰になってしまいます。
適度な運動に加えて、血行促進や毛穴汚れも落とせる効果がある「入浴」がおすすめです。
できてしまった胸元ニキビのNGケア
胸元にニキビができてしまった時に、とくに注意したいNGケアがあります。
汗を放置すること、日焼け止めを塗らない、保湿クリームだけを使った保湿ケアは避けましょう。
胸元に汗をかいた場合はそのまま放置するのはNGです。
できるだけこまめに拭き取るか、乾きやすい通気性が良いコットンやシルクなどの肌着をつけるといいでしょう。
汗を放置すると雑菌が繁殖しやすくなり、より一層刺激に弱い肌になります。
とくに露出が増える夏に日焼け止めを使わないこともNGです。
紫外線は肌を乾燥させるだけでなく、活性酸素を増やしてニキビ傷を悪化させることにも繋がります。
例え衣類で胸元が隠れているとしても屋外に長時間いる場合は日焼け止めを使用しましょう。
また、胸元の保湿を保湿クリームだけで済ませるのも良くありません。
保湿クリームは水分を蒸発させないことが役割ですので、水分を補給することこそが肝心です。
保湿ケアの際には化粧水で加水し、保湿クリームで蓋をするイメージを持ちましょう。
胸元ニキビを早く改善する方法
胸元のニキビを出来るだけ早く改善するには、保湿ケアと刺激を避けることが大切です。
保湿ケアは顔と同じように化粧水と保湿クリームを組み合わせて使うのがいいでしょう。
胸元は皮脂の分泌が多いため、化粧水も保湿クリームもノンオイルタイプなどのサラサラしたものがおすすめです。また、症状が酷い時はノンアルコールで天然成分のものを使いましょう。
症状にかかわらず刺激を避けることは予防や改善の基本です。
通気性、吸水性に優れた綿素材やシルクなどの肌着を着けるのがいいでしょう。洗濯用洗剤も敏感肌用の物を使い、洗剤による刺激と摩擦による刺激の両方を回避しましょう。
胸元ニキビをしっかりケアして、キレイなデコルテを手に入れましょう!
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