赤ら顔はベースメイクでカバー!下地&ファンデーションの塗り方テク
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肌に赤みがでやすい“赤ら顔”。
赤みをなんとか隠そうとした結果、ファンデーションが厚塗りになってしまったり、せっかくお気に入りのチークを使ってもきれいに発色しなかったりと、ベースメイクで悩んでいる方が多いようです。
赤ら顔さんがベースメイクを美しく仕上げる秘訣は、「コントロールカラー(下地)」と「ファンデーションの色選び」にあり! 今回は、赤ら顔を自然にカバーするベースメイクの塗り方をご紹介。
赤ら顔のベースメイク|コントロールカラー(下地)とファンデーションの色選び
赤ら顔をファンデーションだけでカバーしようとしても、きれいに隠すことは難しいもの。無理やりカバーしようと何度もファンデーションを塗り重ねれば、赤みは隠れても厚塗り感のある老けた印象になってしまいます。
なぜファンデーションでは赤ら顔をカバーできないかというと、ファンデーションの色だけでは赤みを打ち消せないから。色みを打ち消すためには「補色」と呼ばれる正反対の性質を持つ色を重ねる必要があります。
美しいメイクには欠かせない!「補色」とは
補色とは、色のチャートである“色相環”の対角線上にある色を指します。
補色には、重ねることで色を打ち消す効果があるため、赤みや黄ぐすみなどの肌色を補正するのに役立ちます。しかし不思議なことに、補色を隣に並べると互いの色を引き立て合う効果もあるため、アイシャドウの配色などに活用すれば、華やかなメイクに仕上げることも可能。
このように補色を上手く使うことで、肌色のカバーやメイクの幅を広げることができるというわけです。
赤ら顔をカバーするにはグリーンのコントロールカラー(下地)がベスト
赤の補色は緑色。つまり、赤ら顔のカバーには緑色を使えば良いのです! といっても、緑色のファンデーションを塗るわけではありません。使うのは、グリーンのコントロールカラー(下地)。
コントロールカラーとは、肌の色みや色ムラをカバーするために使用する、肌色補正用の化粧下地のこと。ファンデーションを塗る前に赤みが気になる部分にグリーンのコントロールカラーを使うことで、ファンデーションを厚塗りしなくても赤ら顔を自然にカバーすることができます。
コントロールカラーは一般的に、テクスチャーによってカバー力が異なるため、赤みの度合いに応じて選びましょう。
赤みが強い場合はカバー力の高いクリームタイプ、赤みが弱い場合はナチュラルな仕上がりのリキッドタイプがおすすめです。
ファンデーションは赤みのないイエロー系やオークル系を選ぶ
ファンデーションの色をおおまかに分類すると、赤みの強いピンク系やコーラル系と、黄色みの強いイエロー系やオークル系があります。
赤ら顔をカバーするには、赤みがなく黄色みの強いイエロー系やオークル系を選びましょう。赤みの強い色は、より肌に赤みをプラスしてしまい逆効果。
色選びに迷ったら、“shu uemura”のファンデーションを試してみてください。色展開が豊富なうえ、公式HPではピンク系かイエロー系かがわかりやすいカラーマップが掲載されているので、選びやすいです。
使用するファンデーションは、カバー力の高いリキッドファンデーションやクリームファンデーションがおすすめ。春夏などの暑い季節は、軽めのクッションファンデーションに切り替えても良いですね。
赤ら顔のベースメイク|コントロールカラー(下地)&ファンデーションの塗り方
グリーンのコントロールカラーと黄色みの強いファンデーションのW使いで、赤ら顔を自然にカバーしましょう。くわしい塗り方は以下のとおりです。
赤ら顔をカバーする!グリーンのコントロールカラーの塗り方
グリーンのコントロールカラーは、赤みが目立つ部分だけに使用します。顔全体に塗り広げてしまうと、血色が悪く見えてしまうため気をつけましょう。
①手の甲に少量をだし、指の腹で調節する
スキンケアが完了したら、どの部分に赤みが目立つのかを確認し、手の甲に使用量をだします。
グリーンのコントロールカラーがべったりとついてしまうのを防ぐため、指の腹でくるくるとなじませ、量を調整しておきましょう。コントロールカラーを上手く塗るポイントは、少量ずつのせること。たとえ赤みが広範囲でも、一度にたくさんの量をのせると白浮きしやすくなるので注意して。
②赤みの部分にコントロールカラーを薄くのばす
赤みが気になる部分に、グリーンのコントロールカラーを薄くのばしましょう。
このとき、コントロールカラーで完璧に赤みが隠れていなくても構いません。隠れないからといってコントロールカラーを重ねすぎてしまうと、ファンデーションがヨレやすくなったり、白浮きして不自然な仕上がりになる場合も。うっすらとグリーンのベールがかかった状態にとどめましょう。
③境界線をスポンジでパッティングする
コントロールカラーを塗った部分の境界線をぼかすように、スポンジでポンポンとパッティングします。
コントロールカラーをのせた上をパッティングしてしまうと、せっかくの色補正効果がぼけてしまうため、まわりだけをぼかします。
コントロールカラーにプラス!ファンデーションの塗り方
グリーンのコントロールカラーは、ファンデーションを美しくのせるための下準備。上から薄くファンデーションを塗り広げて、赤ら顔をカバーしていきます。
①頬→額→鼻→口周り→目の周りの順でのばす
ファンデーションを手の甲に適量だしたら、人差し指・中指・薬指の3本を使って、「頬→額→鼻→口周り→目の周り」の順でのばし、なじませます。頬はしっかりと、それ以外の部分はやや控えめにファンデーションをつけると◎。
くわしいファンデーションの塗り方は、こちらの記事の「ムラにならないファンデーションの塗り方」をご参照ください。
②頬の赤みが目立つ部分のみ、ファンデーションを重ねづけする
頬の赤みがまだカバーされていないと感じたら、少量のファンデーションを指の腹にとり、スタンプを押すように重ねづけしましょう。
このとき、指を滑らせてしまうと先につけたファンデーションがとれてしまうため、指の腹を肌に密着させるようにのせるのがポイント。これだけでかなりカバー力が高まります。
ただし、小鼻まわりなどの赤みは重ねづけNG。化粧崩れしやすくなってしまいます。多少赤みが残っていても、フェイスパウダーを重ねればある程度カバーされるもの。あまり神経質になりすぎないことも大切です。
ニキビ跡などの赤みはコンシーラーでカバー
頬や額などの広い面の赤みは、グリーンのコントロールカラーと黄色みの強いファンデーションでカバーできますが、ニキビ跡などの赤みはどうしても目立ってしまいます。
そんなときは、コンシーラーを使ってピンポイントでカバーしましょう。
私は面倒なので、スティックタイプのコンシーラーを直接ちょんちょんとのせて、そのまわりだけをぼかしています。もちろん、コンシーラーブラシを使って丁寧にカバーしてもOK。ただ、炎症を起こした赤ニキビの場合は、コンシーラーを使うと悪化してしまう場合があります。どうしても隠さなければいけないとき以外は、避けたほうが無難です。
肌色のフェイスパウダーをふんわりのせたら完成
ファンデーションを塗りおわったら、仕上げにフェイスパウダーをふんわりとのせます。よりカバー力が欲しい場合はパフで、ナチュラルに仕上げたい場合はブラシを使いましょう。
使用するファンデーションは、やや色のついたものがおすすめ。カラーレスのものよりもカバー力が高いため、赤ら顔のカバーに向いています。
フェイスパウダーの上から、お気に入りのチークをのせるのも忘れずに。赤ら顔がきちんとカバーされていると、チークの発色も楽しめますよ。
メイクでカバーする前に!赤ら顔の原因と改善方法
赤ら顔は確かに、コントロールカラーやファンデーションなどのベースメイクアイテムでカバーすることができますが、根本的な解決にはなりません。赤ら顔の原因を知って、メイク以外の改善方法を並行して行うのが理想的です。
赤ら顔の原因
なぜ赤ら顔になってしまうかというと、主に2つの原因が考えられます。
原因①肌の奥にある血管が透けて見えているから
肌の奥に通っている毛細血管が透けて見えてしまうことにより、赤ら顔になってしまう場合があります。
間違ったスキンケアを続けていると、肌が薄くなり毛細血管が透けやすくなることも。また、寒い屋外から温かい室内に入ったときに赤みがでやすいのは、急激な温度差で毛細血管が急速に拡張するから。これらの要因が重なると、より赤ら顔になりやすいとされます。
原因②肌が炎症を起こしているから
肌荒れやニキビ、アレルギーなど、肌が炎症を起こしていることで赤ら顔になる場合もあります。人によって、一時的な場合もあれば慢性化している場合もありますが、普段のスキンケアを見直してすこやかな肌状態に整えれば改善につながることも。
赤ら顔を改善するスキンケア方法
夏場や冬場は特に、温度差を避けて生活することは難しいですが、肌が薄くなったり肌荒れを起こす原因である、スキンケア方法を見直すことはできます。
赤ら顔を改善するスキンケアのポイントは「絶対にこすらないこと」と「なるべく負担を減らすこと」の2点。以下の点に注意して、赤ら顔が目立たないすこやかな肌を育てましょう。
絶対にこすらない
クレンジングや洗顔、化粧水をつけるときなど、スキンケアの際は肌をこすってしまいやすいもの。しかし、ゴシゴシとこすってしまうと肌のキメが摩耗し、肌が薄くなってします。キメは、肌を外部刺激から保護する大切な役割を担っているため、赤ら顔だけでなく乾燥やシミなど数多くの肌トラブルの原因にもなりかねません。
スキンケアの際には、赤ちゃんの肌に触れるようなイメージでやさしく行いましょう。
なるべく負担を減らす
赤ら顔を改善するためには、なるべく肌に負担をかけないことが大前提。たとえば熱いお湯での洗顔は、毛細血管を膨張させ赤みがでやすくなります。洗顔時は32℃程度のぬるま湯を心がけましょう。
また、ファンデーションの厚塗りや長時間のメイクも避けて。ファンデーションを厚塗りしてしまうと、洗浄力の強いクレンジング料を使わなければきちんと落ちないため、肌負担が大きくなります。また、長時間メイクをした状態が続くと、毛穴が詰まりやすくなったり油分が酸化して肌荒れの原因に。メイクを落とさずに寝るなんてもってのほか! 帰宅したらすぐにメイクを落とす習慣をつけるなどして、なるべく肌負担を減らしましょう。
「化粧直しでファンデーションを重ね塗りせざるを得ない」「すぐにメイクを落とせない」という方は、石鹸で落とせて肌負担の少ない“ミネラルファンデーション”がおすすめ。赤ら顔もしっかり隠せる、カバー力の高いものも多く販売されているので、ぜひ試してみてください。
カバー力が高いのに石鹸で落とせるファンデーションについてはこちらをチェック!
下地とファンデーションは赤ら顔の強い味方!メイクで自信を取り戻そう
赤みが目立つ赤ら顔も、グリーンのコントロールカラーと黄色みの強いファンデーションを使えば自然にカバーすることが可能。
ファンデーションを厚塗りして隠すのではなく、ほどよくカバーすることでコンプレックスになりがちな赤ら顔も、肌の内側からにじみ出るナチュラルな血色感へと変化します。メイクは肌のマイナスをプラスに変える魔法! ぜひ今日から実践してみてくださいね。
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mi
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jobikai編集長
しゅん