安くて使いやすいワセリンを顔の保湿にも有効活用しよう!
なぎ
今や美容保湿アイテムの一つとして定着してきた感もあるワセリン。その特徴や副作用などについて紹介します。
ワセリンとは?
ワセリンとは、石油を原料として精製した肌の保湿や保護の役割を持つ軟膏・クリームの事で、欧米表記の「Vaseline」は成分名であると同時に、ユニリーバにより商標登録された商品名でもあります。
ワセリンは精製度によって4つの種類に分けられ、最も精製度が低い(不純物などが多い)ものが「黄色ワセリン」。
精製度高め、白色のものを「白色ワセリン」。更に精製していくと、「プロペト」や「サンホワイト」という種類になり、皮膚科クリニックなどで肌が弱い人向けの軟膏の原料などとして利用されます。
ワセリンの効果
ワセリンを肌に塗ると純粋な油分の膜を作る事ができます。
肌が乾燥してしまう原因の一つは角質層の水分が蒸発によって肌から失われる事ですので、ワセリンによって肌表面に膜を作ると、水分が蒸発しなくなり肌の潤いが一定に保たれるようになります。
通常、人の肌はセラミドや皮脂といった油分によって水分の蒸発を防いでいるので、この変わりをするというものがワセリンの保湿効果。あくまでも肌の表面で水分を閉じ込めるだけなので、角質層自体の潤いを高めるという意味では少し物足りないのですが、純粋な油分の膜になるため、肌をパックするというイメージで使いやすいという特徴があります。
顔に塗ることで乾燥を防げる
顔は全身の中でも、特に外気と触れたり、紫外線が当たったりする機会が多く、水分が蒸発しやすいために乾燥しやすい箇所。
顔にワセリンを塗る事で、水分の蒸発をとどめておく事が可能になるので、高い保湿効果を得る事ができます。
特に、目の下など皮膚が薄い場所にはワセリンのように刺激が弱い成分が適していますし、皮脂の分泌が無い唇のような部位にもワセリンが役立ちます。
ワセリンが必要な肌の状態
ワセリンは、水分が蒸発してしまって乾燥している状態。肌表面の油分が少ない状態に利用が適しています。
また、肌への刺激がとても弱く安全性が高いため、敏感肌の場合にも利用したい保湿成分でもあります。
一方、毛穴が塞がって赤ニキビができている状態や油分によって肌がべたついているような状態の時には、悪化させてしまう可能性も考えてワセリンの利用は避けた方が良いでしょう。
ワセリンを塗ると、皮膚呼吸できないって本当?
実は人間も皮膚呼吸を行っているのですが、ワセリンを塗ると空気の通り道がなくなるため、皮膚呼吸を塞いでしまう事になります。
とはいえ、皮膚呼吸によって酸素を取り入れている分などはごく少量ですので、健康面でも美容面でも、ワセリンを塗る事って皮膚呼吸が阻害され、悪影響が出てくるという事はまずありません。
ワセリンの塗り方
ワセリンには水分の蓋をする効果はありますが、潤いを増やす作用はありません。
ですので、完全に乾燥した状態の肌に利用するのではなく、化粧水などでしっかり潤いを足した状態の肌に塗る方が効果的です。
塗る時は豆粒大を手に取り、両手で一度しっかり温めてから利用すると伸ばしやすくなるので、肌に対し均一に利用しやすくなります。
また、にきびがある場所など、蓋をしない方が良い場所については避けて塗るようにしましょう。
べたべた感を和らげる方法
ワセリンを塗るとべたべたする感覚があり、これを嫌がる人は多いと思います。
これは実は単にワセリンを塗りすぎている状態ですので、ベタベタしてしまうくらいの状態であれば乾いたティッシュペーパーやタオルなどで優しくふき取り、ベタベタしなくなるまで除去してしまって大丈夫です。
手で触ってサラサラな状態でもしっかりとワセリンの油膜は作られていますので、保湿効果は十分に発揮されます。
下地代わりにして、メイク中も潤いをキープ
ワセリンをメイクの下地として利用すると、肌から蒸発してくる水分を防ぐ事ができますので、メイクが水分によってよれたりしにくくなります。
また、ワセリンを塗る事で肌表面の凹凸を軽減する事もできますので、メイクのノリを良くし、ムラなく利用する事ができるというのも利点です。
実は日焼け対策に使える?
ワセリンは肌の水分を保護するだけではなく、外部からの刺激も緩和する事ができます。
その一つが紫外線の刺激からの保護で、下地などとして利用する事で日焼け対策にも多少の効果を発揮します。
しかし、ワセリンはあくまでもただの油膜ですので、日焼け対策をするなら普通のUVケア商品を利用するようにしましょう。
また、ワセリンは安定していて酸化しにくいとはいっても絶対に酸化しないわけではなく、とくに純度が低いワセリンでは太陽光が長時間あたることで「油やけ」という、油が酸化する事によって引き起こされる肌への色素沈着が発生する事もありますので、注意が必要です。
ワセリンの副作用
前述の通り、ワセリンは「油焼け」という症状を引き起こし、色素沈着によって肌が黒くなってしまう場合があります。
また、ワセリンは保湿成分の中でも刺激が弱く、安全な成分ではありますが、まれに肌のかぶれなどを引き起こす場合があります。
どんな成分でもそうですが、実際に肌に塗ってみて痒みなどが出てくるなど肌に合わない兆候があるようでしたら、使用を中止するようにしましょう。
赤ちゃんの肌ケアにも使える?
ワセリンは赤ちゃんの肌に対するスキンケア用品としてもよく利用されるものの一つ。
赤ちゃんの肌ケアに利用しやすい理由として、ワセリンは肌に浸透せず、表面で膜を張るだけの性質であるため、肌の弱い赤ちゃんであっても安心して利用できるという特徴があります。
特に、乳児湿疹の場合は肌の保護として利用しやすいので、白色ワセリン以上の精製度が高いワセリンを利用すると良いでしょう。
ただし、アトピー肌などの場合はワセリンを塗って悪化する場合などもありますので、利用する前に一度医師と相談してきめるようにした方が良いでしょう。
安くて安心なワセリンを是非スキンケアにとりいれて!
ワセリンの特徴は、肌に浸透しない事による安心の保湿効果と、もう一つは値段の安さ。
薬局で販売されている白色ワセリンなどであれば、一月数百円もあればケアを行う事が出来てしまいます。
また、顔の保湿だけではなくリップパックやかかとのケアなど様々なワセリンの利用方法がありますので、是非ワセリンを自分なりのスキンケアに取り入れてみて下さい!
コメント
コメントを書く
ライター紹介
なぎ
なぎさんが書いたほかの美容情報・ノウハウ
最近「ナンパ」が増えている? ナンパの見極め方はありますか?
最近、著者の周りで「ナンパが増えた気がする」という声を多く聞くのですが、そう感じている方も実は多いのでは無いでしょうか。少し調べてみると、コロナ禍に入ってナンパが増えたと感じている方が多いという情報は散見され、確かに増加の傾向があると感じられました。 今回はナンパが増えているそ [»続きを読む]
自眉毛を太く濃くしたい! おすすめの方法&アイテム
ちょっと前は細い眉がトレンドでしたが、今やしっかりと太い眉の方がトレンド。 もともと生えている眉を薄くする事は簡単ですが、濃くする事はなかなか難しいので、メイクで太くするも「ベースが無いとちょっと不自然……」な状態になったりしますよね。 今回は、眉毛を元から太くするためのアイ [»続きを読む]
巻き爪がコロナで増加?!その原因と対策法は?
最近、足の爪が食い込んで痛い…そう、巻き爪に悩んでいる方多いのではないでしょうか? 実はこのコロナ禍で巻き爪の人が増えているそうなんです。 その原因と、巻き爪の解消法をご紹介します。 [»続きを読む]
スキンケアコスメの新着記事
さまざまな肌悩みをケアできるフェイスマスク 気になるお悩み別選び方
日々の肌のお手入れ、特に乾燥が気になりやすいこの時期は、さまざまなお悩みをお持ちではないですか? そこで取り入れてみていただきたいのが、毎日のフェイスマスク習慣。 様々な肌悩みに対応しているフェイスマスクのブランド「ルルルン」を活用したフェイスマスクスキンケアについて、目的別 [»続きを読む]
jobikai ビューティーウォッチ
もっちり使用感が◎高保湿な仕上がりを叶えるスキンケアアイテム3選
肌の乾燥が気になる季節は、日々使うスキンケアアイテムにも気をつけたいところ。メイクの汚れやベタつきをすっきり洗い流してくれる洗顔料、顔全体にみずみずしい潤いを届ける化粧水。そして、じっくり栄養を届けてくれ乾燥しないように蓋をしてくれるクリーム。 たくさんあるアイテムの中でも [»続きを読む]
jobikai ビューティーウォッチ
毎日使おう!フェイスマスクNo.1ブランド「ルルルン」が提案するマスクの新常識とは?
スキンケアアイテムとして馴染み深いフェイスマスクですが、その用途や目的は商品により一様ではないよう。そこで、フェイスマスクブランドとしてシリーズ累計16億枚突破(※1)、フェイスマスクブランドNo.1(※2)のルルルンが提案する、スキンケア効果を高めるフェイスマスクの使い方につい [»続きを読む]
jobikai ビューティーウォッチ
美肌治療後のホームケアに最適なシートマスク4選
美肌維持のために美容クリニックを利用しているのであれば、自分のセルフケアは最小限にしつつ、できるだけ美容治療の効果は維持したいとお考えではないでしょうか。 そこで今回は美肌治療後のスキンケアにおすすめのフェイスマスクを4つご紹介します。 [»続きを読む]
jobikai ビューティーウォッチ