二重整形を実際に受けたことがある人を対象に2022年10月19日から23日の間でアンケートを実施。得られた200名の回答をまとめました。

※アンケートはクラウドワークス上にて実施しているため、回答者属性としてはクラウドソーシングに慣れた人達という偏りがある事から、10代などの若年層は実際のデータよりも少なくなっている可能性が考えられますので、閲覧の際はご留意ください。

それでは、調査結果を一つずつご紹介していきます。

まず、二重整形を受けた人の男女比について。回答者の内訳は、女性が146人に対して、男性が54人となっており、約4分の3は女性という事に。
女性の方が目元の美しさに対する意識が高いため、割合が高いのは想定通りでしたが、意外と男性も受けている方も少なからずいるんだなという印象です。

次に、年齢調査ですが、多い順に30代が91人、20代が60人、40代が37人、50代が9人という順に。二十歳未満は2人だけとなり、これはどちらかというと今回のアンケートがクラウドワークスで行ったものだからという理由が大きいかもしれません。
また、意外と20代より30代が多い理由については、このアンケートが「最近二重整形をした人」ではなく「今までに二重整形をした事がある人」なので、過去に受けた人のケースで少し年齢層が上がっている可能性はあります。

とはいえ、このデータで分かる事は二重整形は決して「若い人のもの」ではなく、どの年齢でも受ける人がいるという事。
やりたいと思ったら、その時が一番いいタイミングなのかもしれません。

さて、ここからは実際の意識調査です。
この質問は複数回答可能なので、一人が複数に投票している場合もあります。

二重整形を受けた理由で一番多いのは、当たり前かもしれませんがやはり「一重を二重にしたい」でした。
しかし、実は元々二重まぶただけれど形をよりキレイにしたかったからという方も全体の1割程度はいたので、何も一重まぶたの人だけが受ける治療ではないようです。

また、二重メイクをやめたかったが全体の約4分の1である53人もいました。
二重メイクはある程度時間もかかりますし、コストとしても毎日使えば大体1.5万円/年くらいはかかるので、何年間かやり続ける事を考えたら二重整形を受けてしまった方が色々と楽ですよね。

そして、時代を感じるのが「周りがやっていたから」の15人。1割近い人数がこの回答という事をみると、割とカミングアウトされてるんだなと感じます。

意外な所では、モテたいという理由は同性、異性両方ともそこまで多くない結果に。人に好かれたいというよりも、自己投資・自己満足のためという理由が大きいのかもしれません。

二重整形を受けたクリニックについては、やはり最大手の湘南美容外科が1番という結果に。日本と海外合わせて122院（22年10月現在）もある上、価格的にもかなり手軽なプランが多いので、断トツ件数なのも頷けます。

次点が「美容整形はファッション」のCMでおなじみのTCB。こちらも全国で51院（22年10月現在）と多く展開していて、格安の二重整形プランを出しているため気になっている方は多いのではないでしょうか。

3位が全国27院を展開する品川美容外科。ここも、かなり低価格路線の治療プランを展開しているクリニックです。

ここまで上位3つは、どれも低価格を売りにしているクリニックという印象で、どこも埋没法施術が1万円以下のようなプランが用意されています。

一方、4位以下のクリニックはあまり低価格プランを提供しておらず、技術力などで勝負しているイメージの所が並びます。

4位は同率で共立美容外科と高須クリニックとなりましたが、特に高須クリニックは全国に5院と医院数が少ないので、1院あたりの件数でいえば最多といえます。日本で一番知名度がある美容外科医といえば、高須克弥先生と言えるくらい誰でも知っているような方ですので、安心感が違うのかもしれません。

6位が城本クリニックで、やはりこちらも技術力推しのクリニック。料金情報などがほとんど無く、形成外科専門医が多く揃うなどとにかく真面目路線という印象です。

以降は数件ずつといった形で、やはりＴＶＣＭなどでも見かける事の多い、知名度のあるクリニックに通う人が多数という結果になったといえるのではないでしょうか。

次に、どうしてそのクリニックで治療を受ける事にしたのかというポイントについて。

美容整形は完全に医師に身をゆだねる事になりますので、やはり1番多いのは医師への信頼感でした。
次に費用感やクリニックの雰囲気で、意外だったのが症例写真はそこまで決め手となっていない点です。
症例写真は良い所を見せているとは分かっているので、結局は直接医師と話してみて、大丈夫そうかどうかが決め手になっているという事なのでしょうか。

一方、「営業力におされた」という人はほとんどおらず、やはり医療なので無理な営業などで契約というような事はあまり心配しなくても大丈夫なようです。
とはいえ、ごく少数ではあるもののこの回答をした方もいましたので、クリニックに行く際は自分の意思をしっかりと貫けるようにしておいた方がいいでしょう。
初回のカウンセリングを医師ではなくカウンセラーが行う所の方が営業力は強くなりやすいので、心配な方はしっかりと最初から医師がカウンセリングをしてくれる所を選んだ方が良いでしょう。

二重整形といっても色々なやり方があるので、実際に受けた治療がどのようなものかを調査しました。
全体の4分の3にあたる156人は「埋没法」だったという事で、やはり一番手軽な方法で受ける方が多い事がわかります。
切開法は埋没法では二重まぶたの実現が難しい場合などに行われる事が多い治療ですが、全体の15％程度がこの手法という事に。
埋没法と切開法で合計すると188人でしたので、大体6人に1人くらいの割合で、希望の二重にするなら切開法にする必要があるという状況になるのかなと思われます。

その他、意外と多いと感じたのは目頭切開。目元の整形の中では結構金額もかかる手術ですが、5％程度の方は目頭切開までやっていると考えると少なくないといえるのではないでしょうか。

美容治療は何か所かでカウンセリングを受けて、一番いいと思うところを選んだ方が良い…とはいわれますが、現実としては全体の3分の2にあたるほとんどの方は特に他のクリニックで相談する事は無く、1院だけで決めているようです。

二重整形なので、そこまで心配していないというのも大きいかもしれません。推測ですが、脂肪吸引や豊胸などの大きい手術であればもう少しこの結果も変わってきたのではないでしょうか。

二重整形は、一定期間で外れたり緩んだりする事もあると聞くので、再手術の回数についても聞いてみました。
ほとんどの方は1回の治療で安定しているようで、8割以上の方は特に再手術などはせずに過ごしているようです。
一方で2回以上の方も全体の17％は存在していて、これは取れてしまったり、デザインを変えたくなったりという理由によるものと推測されます。
また今度、再手術の理由など詳しく調査してみたいと思います。

実際に二重整形を受けるのにかかった金額です。
複数回受けている場合はその合計金額を回答していただきました。

低価格クリニックで治療を受けた割合が多いので、10万円以下が多いのかと思いきや、10万円以下の割合は全体の43％。二重整形にかける費用としては10万円以上かけている方の割合の方が多いという結果になりました。
とはいえ、最も多いのは3～6万円の範囲だったので、とにかく費用を抑えて低価格で二重にしてみたいという要望の強さがうかがえます。

全体の平均は約14万6千円で、格安系のクリニックではない医院の主流な価格帯がこのくらいでしたので、二重整形の相場としてはこのくらいの価格が正常といえるのかもしれません。

最後に、治療をしての感想では、満足している方が50％。満足とまでは言えないが、まあいいかという感覚の方が40％で、ほとんどの方がそれなりに二重整形の結果をポジティブにとらえているようでした。

後悔しているという意見はそれほど多くはありませんでしたが、今後の不安という点では、取れないかという心配やバレたくないという気持ちの意見もそれなりにあったので、治療後の不安をかかえないですむようなクリニックを選ぶ事が大切なのかもしれません。

今回、二重整形を受けたことがある人限定でアンケートを取ったのですが、想定よりも早く回答が集まった事にとても驚きました。
美容整形はどんどん身近なものになってきていて、もうあまり周囲の事を気にしないで整形を受けられるような時代がきているのかもしれませんね。

今回は二重整形全体についての調査結果をお届けしましたが、アンケートの内容については、もう少し掘り下げてご紹介できそうなので、埋没法を受けた人に絞った満足度や料金調査など、今後何回かに分けてお送りしていければと考えています。

最後に、今回のアンケートで特に件数が多かった6つのクリニックをご紹介します。

今や日本と海外合わせて100院以上の規模を誇る、日本最大規模の美容クリニックグループです。
医師数も多く、それぞれ専門的に症例を増やしていく事も多いため「○○治療のプロフェッショナル」という形で治療毎に特に強い医師が多いのも特徴といえるでしょう。
医師の人数が多い分、同じグループでも技術の差が大きくなってしまう事は考えられるので、医師選びや指名が重要になるともいえるかもしれません。

低価格で受けられる二重整形のプランから専門性の強い高価格プランまで、二重にしたい側が選びやすい点が人気の理由の一つではないでしょうか。

大手グループの中では後発ながらも、医院数の拡大が早く現在は2番目にクリニック数が多い東京中央美容外科。通称TCB。

「美容外科はファッション」へというCMで知っている方も多いかもしれません。
基本は低価格路線で、ファッションというくらいに受けやすい価格での治療が人気なのですが、急拡大の歪みなのか色々と噂される事も多い面も．．．

アンケートでは特に満足度が低いわけではなさそうでしたので、グループの中でもいい医院を選ぶなどが、いい治療を受けるためのポイントかもしれません。

低価格の入り口プランや紹介制度など、色々なシステムを作ってきたともいえる古くからの美容外科グループの一角。
取材をしていると品川美容外科で医院経営を学んで独立したり、転職している医師の方に出会う事も多い印象です。

ラグジュアリーな雰囲気の内装をした医院も多く、少し高級路線なイメージの共立美容外科。
最近は動画配信など、美容医療の情報提供を多く行っている印象です。
上位3件と比べて低価格路線ではないためちょっと手を出しにくい印象もありますが、価格の根拠をしっかり出しているため安心して受けられるのではないでしょうか。

医院数は少ないながらも、知名度は一番といえるかもしれません。
「YES！高須クリニック」というCMを知っている方は多いのではないでしょうか。

CMにも出ている高須克弥統括引張は、現在ガンの闘病中で、実際の治療はご家族の高須幹弥医師などが中心となって対応しているようです。

歌に合わせて女性が転がるCMでおなじみの城本クリニック。ホテルの大きなベッドなどで転がる事を「城本クリニックしてきた」というような人たちもいるようです。

あまり料金などが明示されていないため、ちょっと近寄り難い雰囲気もありますが、形成外科専門医が集まっているなど、病院としての経営に近い部分が影響しているのかもしれません。
美容クリニックには珍しいくらいの「真面目」路線なクリニックだといえそうです。