アトピーの症状緩和を促す肌に優しい入浴ポイント

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ちょっとしたことがきっかけで肌荒れを起こしてしまう敏感肌に悩みは尽きません。
アトピー性皮膚炎(以下、アトピー)に苦しんでいらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
入浴はストレス緩和などのほかに、アトピー症状の改善を促す意味でもとても大切なこと。この機会に普段の入浴法を見直してみては。

繰り返されるアトピーの症状

アトピーは、かゆみと湿疹が主な症状。アレルギーを起こしやすい体質の人や、皮膚のバリア機能が弱い人に多く見られ、皮膚の炎症を伴います。
再発を繰り返し、受けた刺激をきっかけに発症することもあるそうです。

症状改善の3大ポイントは「清潔・保湿・低刺激」

皮膚の炎症が始まると、バリア機能は低下し、刺激を受けやすい状態になってしまいます。そうなると悪循環。日頃から上手にコントロールして、発症を極力抑制したいですよね。
コントロールしていく上で「清潔」「保湿」「低刺激」という3つが重要なポイントとされています。

「清潔な状態にしよう」

アトピーは異常細菌巣によって引き起こされるということが解明されました。その原因の1つとされる「黄色ブドウ球菌」の増殖を防ぐことが大切なんです。

「保湿をしっかりしておこう」

水分保持力が低く、乾燥しがちなアトピーの肌は外部からの刺激を受けやすくなっています。保湿剤をしっかり塗って、皮膚の表面を保護しましょう。

「刺激を避けた生活を」

先程、触れたように乾燥すると皮膚への刺激を受けがちですが、ちょっとしたことがきっかけで発症してしまいます。使うアイテムの成分にまで気を配り、リスクを減らすことが大切です。

この3つのポイントって、入浴に集約するのではないでしょうか?
低刺激のモノで清潔にして、最後にしっかり保湿をするという習慣がギュッと詰まっていますよね。
ダメージを受けにくくし、症状改善に近づけるポイントを整理したいと思います。

湯船に浸かって症状緩和へ

潔さを保つ上で欠かせないのが入浴ですが、シャワーだけで済ませていませんか?
きちんと湯船に浸かることは、こんなメリットがあるんです!

黄色ブドウ球菌の抑制と皮脂膜生成

まず原因とされる黄色ブドウ球菌の増殖を防ぐことが重要です。
入浴することで皮膚は柔らかくなり、汚れが落ちやすい状態になります。よって肌への負担が軽減できるんです。

また入浴すること自体が肌に塗った薬やほこりを落とすことに効果的。それにプラスして、シャンプーや石鹸などの使用が最低限に抑えられることにつながります。
さらに汗と皮脂と混じることで、バリア機能になる「皮脂膜の生成」を促すことが可能です。

心身ともにリラックス♪

アトピーはストレスでも悪化してしまうそうです。お風呂でリラックスすることは、ストレス緩和につながりますね。カラダが温まることで免疫力も高まりますよ!

お肌に優しい温度設定と塩素対策

入浴のメリットは大きいとわかりました。肌にお悩みのある方は特に負担や刺激を考えることは大切ですよね。
温度以外にも、水道水の塩素対策は気にしておきたいポイントです。

ぬるめのお湯に浸かって“やわ肌”へ

熱いお湯は肌への刺激が強いため、ぬるめに設定しましょう。38~40℃のお湯が理想です。10分以上ゆっくり浸かって、肌を柔らかくします。
入る前にシャワーで汚れや角質を軽く流しておくとより良いでしょう。

シャワーヘッド交換で塩素を除去!

刺激のある塩素の影響はできるだけ抑えたいですよね。水道水の対策はシャワーヘッドの交換をしてみてはいかがでしょうか?
ネットで3,000円前後から購入可能。とても手軽に行えます。
幅広い効能と価格設定なので、自分に必要なレベルを見極めて、試してみてくださいね。

活性炭を使ってお湯を浄化

湯船に活性炭を入れると浄化作用があります。塩素対策に効果的です。
入浴剤で湯あたりを柔らかくすることもできますが、シャンプーや石鹸と同様、成分に気を付けなければいけません。

バスアイテムを選ぶときの注意点

最初に紹介したように、敏感肌に刺激はNGです。入浴剤を使用したり、洗浄するためのシャンプーや石鹸を選んだりするときは基本的に無添加、天然成分のアイテムを使用しましょう。

石油から合成された「合成界面活性剤」は自然分解されることはありません。肌に触れると細胞膜中の脂質と結合し、バリア機能を破壊してしまいます。拒絶反応で炎症が激しくなってしまう可能性も十分!
肌が柔らかくなっているからこそ、成分は特に気を付けましょう。

殺菌効果が高いアイテムはかえってNG!

殺菌効果が高いアイテムも多く存在しています。確かに原因である黄色ブドウ球菌の増殖は抑えられますが、常在菌のバランスが崩れてしまう可能性があるんです。
通常の入浴だけでも十分に汚れを落とすことができますよ。

保湿は入浴後のケアで対応!

過度な保湿成分は、肌が外部から与えられることに慣れてしまい、かえって乾燥を誘発します。
入浴剤で行うのではなく、入浴後のケアとして対応した方が症状改善につながるでしょう。

アフターケアでお肌をガード

汚れがしっかり落ちたら最後のケア!
しっとりとした肌にするためにも最後まで気を配りましょう。

吸水性抜群の清潔なコットンタオルで優しく拭き取り

カラダを拭くタオルも柔らかく、吸水性がいい綿の素材を選びたいところ。化繊は避けた方が無難です。
そっと優しく肌にのせるように水分を拭き取ります。
湿ったタオルは雑菌の温床になるため、複数回使用せず、きちんと洗いましょう。

入浴後の保湿は時間との勝負!

入浴後は思った以上に乾燥するので、保湿は時間との勝負!
乾燥する隙を与えないよう、手早くケアをします。病院から処方されている方はそちらを使用し、特に決まっていない方も天然成分、合成成分不使用など低刺激のクリームやオイルでしっかりガードしましょう。
浴室内でケアをしてしまうのも手段の1つです。

苦しんでいる症状の原因や仕組みを知識として得ることはとても大切です。知っておくことで自分に必要なケアを選択し、実行することにつながるのではないかと思います。
そして症状が重い時には医師の指示を仰ぎ、適切な治療を受けてくださいね。

【参考】

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