やって後悔や失敗しがちなニキビ&ニキビ跡治療のちゃんとした選び方
うさみ
ニキビやニキビ跡をなるべく早くキレイにしたい! そんな思いから皮膚科での治療を調べて、実際にうけた事がある人も多いと思いますが、折角わざわざ皮膚科まで行って治療しても、思ったほど効果がないとガッカリしてしまいますよね。
そんなニキビ治療の失敗は、治療方法が悪いというよりもニキビの状態や肌質に合っていないという可能性も大。今回は失敗しやすい例を元に、ニキビ治療の最適な選び方などをご紹介します。
皮膚科で行われるニキビ治療4パターン
そもそも、皮膚科でニキビ治療を行う場合には大きく分けて以下の4パターンがあります。
外用薬でニキビを解消する治療
一つ目は、ニキビの殺菌や肌の入れ替わりを促進するような軟膏(外用薬)を使って、ニキビを解消していくというもの。
具体的にはゲンタシン軟膏などの抗生物質によってニキビの原因となる菌を殺菌したり、ステロイド軟こうによって免疫をストップして炎症を抑えたり、レチノールクリームによって局所的に新しい肌が作られる事を促進する方法などがあります。
また、最近はニキビを塞ぐ角質が出来る事を防ぐディフェリンゲルなどが利用される場合もあります。
内服薬で体の免疫力を高める治療
薬を飲む事によって、体の中からニキビ菌の増殖に対する免疫を強化するような治療方法で、抗生物質やビタミン剤などの服用が中心です。
保険外診療ではピルなどを利用してホルモンバランスを整えるホルモン治療や、皮脂の分泌を止めるイソトレチノイン(アキュテイン)を利用した治療などもあります。
ニキビに穴を開けて角栓詰まりを解消する方法
ニキビが出来はじめである白ニキビであれば面皰圧子などを利用して角栓を除去する方法が取られる場合があります。
また、症状が進行しているニキビでもレーザーなどによって穴を開け、ニキビの原因である角栓詰まりを解消する事で早期にニキビを解消させる事ができます。
角質の除去や光でターンオーバーを促進する方法
ケミカルピーリングによって肌表面を削ったり、特定の光を当てる事で肌の細胞を活性化させたりして、肌のターンオーバーを促進。これによってニキビが解消していく事を目指す治療です。
ニキビ治療の失敗パターン1:効果が無い
クリニックにいってニキビ治療のために薬をもらっても、全然ニキビが治る様子が無い。
ニキビによる凸凹を治すためケミカルピーリングを受けてみても、いっこうに改善しない。そんなパターンの失敗は、ニキビやニキビ跡が治らなくてストレスもたまりますし、お金もムダになった気がしてとても悲しいですよね。
保険診療はそもそも効果が弱い
基本的に、皮膚科における保険診療でのニキビ治療は使える薬品なども決まっていて、高い効果のある治療は行いにくいという実情。また日本国内で保険診療でのニキビ治療に使える薬品は安全性への配慮がたかく、効果は弱いという面があるため、重度のニキビ症状の場合は十分に完治させられるような治療があまり行われません。
内服薬で免疫能力を上げた所でニキビの解消に集中して働くというわけではありませんし、外用薬でも殺菌を行う程度では根本的な治療はなかなか難しいもの。
ニキビの状態が酷く悩みが深いような重度ニキビのレベルであれば、保険診療が焼石に水となってしまうような場合もあるので自費診療まで含めて検討した方が良いでしょう。
自費診療であれば、海外で主流となっている重度ニキビ改善のためのイソトレチノイン治療やホルモン療法なども行う事ができます。
凸凹のニキビ跡は肌を削らなければ解消は無理
ニキビが紫ニキビや黄ニキビとなって、肌の深い部分まで傷ついてしまうと肌が凸凹のクレーター上になってニキビ跡として残ってしまうケースがあります。
この状態は肌の再生機能自体が壊れてしまっているため、肌の表面を削る一般的なケミカルピーリングなどでは根本的な解消が不可能。肌をキレイにするためには、強力な酸を使ったピーリングや、肌に穴をあけるフラクショナルレーザーなどの治療が必要となります。
ニキビ跡に悩んでいる場合、こうした治療法を積極的に行っているクリニックに相談してみましょう。
ニキビじゃなくて粉瘤(アテローム)の場合も
肌の内部に膿がたまって「ニキビ」だと思って治療を受け、処方された抗生物質を飲んでいても効果が無い……そんなケースでは、ニキビではなく粉瘤(アテローム)という症状である可能性があります。
ニキビは毛穴内部に角栓が詰まって雑菌が繁殖して引き起こされるものですが、粉瘤は何らかの理由で皮膚の内部に皮脂などを貯める「袋」ができて、そこに古い角質や皮脂が蓄積されて膨らんでいく症状。ただ角栓がたまっていって膨らんでいくだけではなく、ニキビと同じように細菌が増殖して炎症を起こし、炎症性粉瘤となる場合もあります。
粉瘤の場合は薬などで解消しにくく、切開を行って膿を排出したり、繰り返す場合は粉瘤の「袋」を除去する手術が必要となるため、ニキビだと思っていたのに中々解消しない場合は粉瘤の可能性も考えて再度受診してみると良いでしょう。
ニキビ治療の失敗2:すぐに再発・悪化する
ニキビ治療の失敗として、治療の効果によってニキビがすぐに引くものの、すぐに再発をしてしまったり、再発の時によけいに悪化してしまうといったパターンがあります。
治療はそもそも根本の解決ではない
外用薬や内服薬によってニキビが収まっても、すぐに別の場所にニキビが出来てしまう。そんな時は、治療だけではなく生活習慣の改善も必要不可欠です。
そもそも皮膚科での治療は殆どの場合でニキビができる根本原因を解消するものではなく、できてしまったものを治療するだけ。ニキビが出来にくい生活習慣に改善しない限り、再発は避けられません。
重度ニキビに対して行われる自費診療の「イソトレチノン治療」などであれば、皮脂腺の働きを適切にしていく事が可能ですので治療によって根本改善にも役立ちますが、それでも生活習慣がニキビの出来やすい内容のままであれば再発の可能性は高いといえます。
治療によって肌のバリア機能が低下する場合も
細菌はむやみやたらに処方されなくなりましたが、一時期は皮膚のトラブルに対してステロイド剤を用いるという方法が多くありました。
ステロイド剤の軟膏は肌の機能を低下させ、炎症を素早く抑えるという働きがあるのでニキビの症状をすぐに改善するためには有効ですが、一方で肌が薄くなってダメージを受けやすくなるという副作用もあるため、治療後にニキビがより出来やすくなるという可能性もあります。
現在はステロイド剤の副作用についても世の中の認知が広まったため、副作用が強い利用のされ方は減ってきていますが、適切な使用方法などを守らないと肌のバリア機能を低下させてしまうという問題は残っているため、治療の際は医師の注意などをしっかり守るようにしましょう。
ステロイドだけではなく、他の薬についても利用方法が適切でなければ症状が悪化するという可能性はありますので、使用方法や期限などを守る事が大切。
薬が余ったからと言って、再発した時に自己判断で使うのもあまり推奨はできません。
ニキビ治療を行う際は、色々な薬に対する知見の多いクリニックを口コミや発信している情報から探して、しっかり医師の言葉に従って治療を行う事が根本解決への近道です。
ピーリングや光治療は肌質を治すものではない
ケミカルピーリングやフォトフェイシャルなどの光治療で、ニキビが無い肌質を目指すというケースがありますが、これも実は難しいところ。
ケミカルピーリングや光治療といった治療方法は、基本的に直後の肌の生まれ変わりを促進するもので、今あるトラブル肌を入れ替えるのには適していますが、それだけで肌がニキビに強く健康的な状態になるわけではありません。
ニキビを再発させないためにはやはり生活習慣の改善も重要で、健康的な肌を維持できるような習慣を身に着けた上で、肌の生まれ変わり促進を併用していくという事が根本解決のためには欠かせないといえます。
治療で失敗しないためには「医師」選びが重要
ニキビ治療には様々な方法があり、それぞれに利点も多いため色々な治療法を体験してみたいという気になりがち。そして、そんな新しい治療法を試すために治療にかかる金額などでクリニックを判断してしまうというケースも多いと思いますが、これがニキビ治療の失敗となる大きな要因でもあります。
ニキビはその症状に合わせて最適な治療を選択する事が早期解決、そして根本解決のために重要なポイントとなりますので、そのためにはしっかりとニキビ治療に知識や経験がある医師を探す事がとても大切。
安価に治療を受ける事が問題というわけではありませんが、しっかりと根本からの解決を行うためには口コミや医師の発信情報などから、良い医師を見つけ、プロの目線で最適な治療を行うという方法がおすすめです。
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