洗浄成分はアルカリ性と弱酸性どちらがいいの?

石鹸はアルカリ性。でも肌は弱酸性。肌を守るために、弱酸性を売りにした洗顔料やボディーソープも数多く販売されています。
実際の所、洗浄成分はアルカリ性と弱酸性のどちらがいいのでしょうか?

肌は弱酸性がベストコンディション

まず初めに、肌の性質からおさらいです。
肌は弱酸性と言われますが、実際には肌の細胞が酸性の性質を持っているわけではありません。
肌が弱酸性というのは、肌を保護するように分泌されている皮脂が、肌にいる常在菌によって弱い酸性の状態に変えられ、その皮脂が肌全体を覆う事で、肌が弱酸性の状態になります。

そして、肌が弱酸性である事は肌のバリア機能にも大きく関係しています。
弱酸性というのは、多くの菌やウィルスが繁殖しにくい環境。肌が弱酸性に保たれている事で、人の肌では細菌の繁殖が抑えられ、健康的な状態を保つ事ができるのです。

アルカリ性石鹸を使うと肌のバリア機能が無くなってしまう?

以上のように、肌は弱酸性である事で高いバリア機能を発揮していますが、それに対して肌を洗う石鹸がアルカリ性だったらどうなるでしょうか。
アルカリ性は酸性を中和させてしまうので、せっかく肌を弱酸性でバリアしていたのに、そのバリアを無効化してしまう事になります。

肌が中性やアルカリ性に傾くと、ニキビなどの肌トラブルが発生しやすくなりますが、まさにこの状態。アルカリ性の石鹸を使って洗浄すると、肌はトラブルが発生しやすい状態に確実になるのです。

でも時間が経てばまた弱酸性に戻る

とはいっても、実際にアルカリ性の石鹸を使っているからといって肌トラブルが頻発するという事が無いのは、一度肌がアルカリ性に傾いても、ある程度の時間が経てば徐々に弱酸性に戻るから。
前述の通り、肌の弱酸性は皮脂と常在菌によって作られているので、一度アルカリ性に傾いても時間経過で皮脂が分泌されれば、再度弱酸性の状態に戻っていきます。
この働きを「アルカリ中和能」と言います。

アルカリ中和能で弱酸性に戻るには3時間程度かかる

しかし、一つ問題が。
アルカリ中和能があるので肌は自力で弱酸性に戻るとはいっても、一度アルカリ性に傾いた肌が弱酸性の状態にまで戻るためには、数十分。皮脂の分泌が少ない乾燥肌の人の場合は、更に長時間が必要となります。
肌が弱酸性に戻るまでの間、バリア機能は低下した状態。この状態をなるべく早く解消するために、化粧水を始めとしたスキンケアコスメが役に立ちます。

弱酸性のスキンケアコスメで肌のバリア機能を回復

体を洗った後、一時的に肌がアルカリ性に戻ったとしても、酸性のスキンケアコスメを利用すれば肌を弱酸性に早く戻す事ができます。
弱酸性のスキンケアコスメというと特殊に聞こえますが、実はコスメのほとんどは中性から弱酸性で、ビタミンCなど酸性物質が入ったものも多いので、ちゃんと肌を洗った後にスキンケアコスメを利用すれば、大体は肌のバリア機能回復に繋がります。

スキンケアコスメというと保湿にばかり目が向きがちですが、肌の状態をコントロールするという点でもとても重要なのです。

弱酸性石鹸は洗浄成分が肌に残りやすいリスクも

とはいえ、そもそも肌を弱酸性で保つ方がいいのであれば、弱酸性石鹸などを利用すれば一番安全なのではないかという考えも出てきます。

もちろん、肌のバリア機能を守るためには弱酸性の方が適していますし、アルカリ性に傾く事は一時的にでも肌の負担を強くする事になるので、弱酸性洗浄成分を利用するデメリットが無ければそうするべきです。

しかし、一点だけ注意したいポイントが、弱酸性の洗浄成分が、肌に残って刺激になりやすいという事。

アルカリ性の洗浄成分であれば、多少肌に成分が残っていたとしても、肌が徐々に酸性になっていくにつれて中和されて無効化されていくのに対し、弱酸性の洗浄成分は肌に残ってしまうと、そのまま洗浄成分としての効果を持ち続けてしまうので、肌への刺激にもなりやすいのです。

洗浄成分が肌に残るかどうかは、しっかり水やお湯で流せばいいというものではなく、洗浄成分はその性質からどうしても多少なり肌に残留してしまうものであるため、弱酸性の洗顔料やボディーソープを選ぶのであれば、より一層肌への刺激が少ない成分を選ぶ事が必要となります。

普通の肌質であればアルカリ石鹸での洗浄プラススキンケアが理想

以上の事から、理想的なスキンケア手順としては、まず洗う時にはアルカリ性の性質をもったシンプルな洗浄成分で洗い、その後なるべく早く、肌を弱酸性の状態に保つようなスキンケアを行う事となります。

ただし、これは皮脂の分泌などが十分で、洗浄から暫くすれば肌が自然と弱酸性の状態に戻る、アルカリ中和能がしっかり働いている場合。
皮脂の分泌が少ない乾燥肌など、肌が元々中性かアルカリ性の状態で、弱酸性にならないというタイプの場合は状況も変わります。

肌が中性またはアルカリ性に傾いている場合は中性など刺激の弱い洗浄を

皮脂の分泌が少なく、アルカリ中和能がしっかりと働いていないような状態の場合、アルカリ性の洗浄成分が肌に残り、中和されずに刺激となり続ける可能性があります。
この場合は、肌の機能を回復させる事が最重要となりますので、洗浄もとにかく刺激が弱いもの。洗浄成分が弱い中性のものなどを利用して、肌の力を取り戻す事を第一にしましょう。

肌に残るような成分が少ない弱酸性洗浄成分を利用する事も良いでしょう。

スキンケアを忘れがちな部分は中性または弱酸性で

顔についてはしっかりとスキンケアをするものの、体は化粧水など何もつけないという人も多いのではないでしょうか。
そもそも体は面積が広く、どうしてもスキンケアを怠りがちになる部分なので、アルカリ性の洗浄成分でバリア機能を落とさず、中性で洗浄力の弱い石鹸などを利用した方が良いでしょう。

もしくは、ビタミンCの配合や、炭酸によって酸性の性質となる入浴剤などを利用して、肌を弱酸性に保つ事もスキンケアに効果的です。


石鹸や洗顔料の選び方は、その人の体質によっても最適なものが異なります。
アルカリ性や弱酸性の洗浄成分を商品選びの一つのポイントにして、より肌質に合ったものを選びましょう。

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