やっぱりアロエは肌に良い? アロエ化粧水の効果から作り方まで
りなっしー
昔から美容に利用されてきているアロエ。アロエ由来の成分を配合した化粧水は、誰でも一度は見た事があるのではないでしょうか。
なぜアロエが肌に良いのか、どのような利用方法が良いのかなどについて紹介します。
アロエの化粧水の効果
アロエは古くから傷やヤケドの治療薬として用いられてきた植物で、医者いらずともいわれる植物。これは、アロエが持つ高い保湿力と、抗炎症作用による肌の鎮静化を利用するもので、民間療法の中で特に重宝されてきました。
このため、アロエから抽出される成分を配合した化粧水にも近い作用が期待でき、特に肌荒れやニキビの予防、日焼け後のケアなど、肌の調子を整える役割としての効果を期待できます。
また、アロエにはアミノ酸やビタミンが豊富に含まれていて、日焼けによるシミ・そばかすを防ぐ美白効果も期待できるなど、化粧水としてほしい効果を沢山もっています。
これはアロエ化粧水を利用する事で肌が潤い、新陳代謝が活発になってターンオーバーが正常化され、あたらしい肌へとしっかり生まれ変わるためシミが残りにくく、出来にくくなる効果が一つ。
そして、アロエに含まれるアロエシンという成分の作用によって、シミの原因であるメラニン色素を作り出すチロシナーゼの働きが阻害される事で、そもそもシミが作られにくくなるという効果によるものです。
アロエはアトピー肌にも効果がある
アロエはアトピー肌の方にも向いています。
アトピーとは肌がなんらかのアレルギー反応を起こしてしまい、かゆみを伴う湿疹が出る皮膚疾患の事。
症状がよくなったり悪化したりを繰り返す事が多く、完全な治療方法というものは現在の所ありません。
誤った治療を行うと症状が悪化する事もあり、上手な付き合い方が必要とされているものです。
そんなアトピー肌になぜアロエが良いのかというと、一つはアロエの持つ高い保湿効果によって肌の潤いが保たれると、肌のバリア機能が高まるため症状が収まりやすいという事があります。
また、アロエの保湿効果を発揮しているムコ多糖類は、肌に塗る事で皮膚の保湿だけではなく炎症を抑える作用もあるため、アレルギー反応によって炎症を起こし痒みを感じている肌の鎮静化に役立ちます。
また、アロエに含まれるアロエチンやアロエシンといった成分には殺菌作用があり、アトピー症状の発疹を悪化させる菌を除去する作用があるため、アトピー肌を健康に保つために有効だと言えます。
化粧水に使われているアロエとは?
アロエとは、ユリ科アロエ属の多肉多年草の総称のため、実はアロエと一口にいってもアロエの種類は世界中に500種類近くがあり、それぞれ特徴があります。
この中で、日本の化粧水原料として利用されているのは主に二つで、「キダチアロエ」と「アロエベラ」と呼ばれる2種類。
キダチアロエは名前の通り、木のように立ち上がった中央の茎からアロエの葉が広がる形状のアロエで、日本でも古くから自生しているアロエ。
もう一つのアロエベラは、ヨーグルトなどに入れられているなど食用のアロエとしても人気があるもので、とても肉厚な葉をもったアロエです。
この二つのアロエは化粧水成分としてはどちらも同じような内容となっているため、どちらを原料にしているからといって大きな差はありません。
上記2つ以外では日本薬局方に規定されているケープアロエも医薬品などで利用されますが、こちらは主に健胃(けんい:胃を健康にすること)、瀉下(しゃか:便秘や下痢)の医薬品として用いられます。
アロエに含まれている成分
アロエは多肉植物の一種であり、その原産地は砂漠。この厳しい環境に生き抜くため、多くの栄養成分を葉の中に蓄えています。
アロエに含まれる有効成分は200種類とも言われ、ビタミンCをはじめとした各種ビタミン類からカリウムや鉄分などのミネラル成分はもちろんの事、アロエ独自の美容成分も多く含んでいます。
その一つが殺菌作用をもつアロエチンやアロエウルシンで、殺菌による抗炎症作用だけではなく、細胞の再生を促す作用でも利用されています。
その他、胃を健康にするアロエモジンなど健康に効果がある成分も多く、更にこれらの成分が相乗効果でより良い効果を発揮する事から、アロエの健康効果を「シンフォニー・オーケストラ効果」と言われる事もあります。
アロエ化粧水はこんな人におすすめ
アロエはオーガニック化粧水として利用されやすい成分であり、昔から民間療法としても利用されてきている安心の成分でもあるので、化粧品の添加物などが気になる方にも向いているといえます。
成分のもつ肌への効果としては、保湿以外について明言はできないものの、ヤケドなどのトラブル解消として古くから用いられてきている経緯から、肌が炎症したりトラブルを起こしたりしている場合に利用してみるのも良いでしょう。
アロエ化粧水は敏感肌の人でも使える?
アロエ化粧水は保湿効果だけではなく、肌の修復など肌の状態を改善するような成分も多数含まれていますので、敏感肌の人でも利用しやすい化粧水です。
ただ、アロエ化粧水とはいっても商品によってはアルコールやエタノールなど水分を蒸発させてしまうような成分が含まれている場合があるため、こうした化粧水は避けるように注意しましょう。
アロエ化粧水を使ったスキンケアの方法
アロエ化粧水はタイミングを選ぶ事なく、いつでも利用したい化粧水です。
お風呂上りや洗顔後など、肌の水分補給と鎮静化にアロエ化粧水をたっぷりと利用しましょう。
ただ、水分の蒸発を防ぐ成分としてはそこまで多く含まれているわけではありませんので、アロエ化粧水でたっぷりと水分や美容成分を肌に補給した後は、乳液などによるパックを行った方が良いでしょう。
アロエ化粧水を選ぶ時には、なるべく肌に余計な負担をかけないものを選ぶようにしましょう。
そのためには出来る限り添加物などが含まれていない無添加の化粧水が良いといえますが、更に言えばアロエ自体も農薬などを使わずに栽培されたオーガニック栽培のものを選んだり、天然由来の成分を使用しているものを確認して選ぶと、添加物による肌への負担が軽減できます。
特に注意したい成分はアルコールや着色料などの人口成分で、アルコール類が入っていると肌への刺激が強く乾燥しやすいため、ピリピリとした刺激を感じやすくなります。
また、着色料や香料などの人工成分は肌への刺激となりうるため、なるべく使われていないものを選ぶようにすると良いでしょう。
アロエ化粧水は商品によってテクスチャーが異なりますが、これはお気に入りのテクスチャーを選べばOK。
しっとりした化粧水の使い心地が良い人はヒアルロン酸やコラーゲンなどの保湿成分が豊富で少しトロっとしたようなものを選ぶといいでしょう。
逆に、さっぱりとした使い心地を好む人は水分量が多くサラッとしたものを選ぶようにしましょう。成分の中ではグリセリンなどの保湿成分もべた付いたりしっとりと感じやすいため、含まれていないものの方が良いかもしれません。
アロエ化粧水の作り方
アロエ化粧水は割と簡単に手作りする事もできます。
用意するもの
・アロエの葉(5㎝角で5個分程度。アロエベラで1本くらい)
・グリセリン(小さじ1)
・精製水(100ml)
※アロエの葉はキダチアロエかアロエベラである事が明確なものを利用しましょう
作り方
まず、アロエの葉を水洗いしてから緑色の皮を削ぎ落してゼリー状の葉肉だけ取り出します。
このゼリー状のものを細かく刻み、後は精製水、グリセリンと一緒に混ぜるだけ。
ゼリー状のアロエをガーゼなどでくるみ、アロエエキスだけを絞りだした方が化粧水としては利用しやすくなります。
アロエの分量とグリセリンと精製水を混ぜたものの分量は好みで調整可能なので、アロエ成分が濃い方がよければ【アロエエキス】に対して、【精製水+グリセリン」の量を同じ分量程度にしても大丈夫です。
手作りアロエ化粧水の注意点
手作りしたアロエ化粧水の注意点として、基本的に防腐剤などを用いないこともあり、作ってからすぐに使用しきる必要があるという事。
冷蔵庫保存でも大体1週間以内くらいで使い切るようにしましょう。
また、自然の成分から作れば肌にとって安心というわけではないので、試用する前には一度パッチテストとして、ひじの内側など肌が柔らかい部分に塗って、1日程度はトラブルが起きないかどうか確認してから使うようにすると良いでしょう。
防腐効果を高めるという点では、焼酎(ホワイトリカー)を混ぜて作るのもおすすめ。
35度程度のお酒を200ml程度混ぜる事で、菌の繁殖を防いで品質を保ちやすくなります。焼酎は日本酒でも代用が可能ですが、料理酒や、度数の低すぎるお酒はあまり向いていません。
ただし、アルコールが含まれる事になるので肌への刺激は強くなります。肌への刺激や水分の蒸発などが気になる場合は使用をやめておきましょう。
アロエ化粧水、試してみませんか
古くから民間療法として利用されてきたアロエ。今でも十分に取り入れるべき価値のある化粧水なので、見かけたら一度手に取ってみて下さい。
手作り化粧水で利用すれば、安心で経済的な化粧水にもなりますので、時間があれば是非こちらも試してみて下さいね!
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