毛穴の改善にはセラミド! その特徴と選び方
うさみ
毛穴ケア、どうしていますか? 毛穴の引き締め美容液や、角栓除去ばかりしていても、毛穴レス肌にはなかなか近づけません。実は毛穴を改善するのには保湿が重要!セラミドによる毛穴の改善効果と、セラミド化粧品の選び方をご紹介します。
本気で毛穴の広がりを改善するならセラミドで保湿がおすすめ!
セラミドについて少し詳しく紹介します。
セラミドは元々肌にある保湿成分
そもそもセラミドが何かという話ですが、セラミドは人の肌の中でも一番表面側の層、表皮が元々もっている保湿成分。
肌の細胞と細胞の間を埋めている成分で、細胞間脂質の一つです。
細胞間脂質というように性質としては脂の性質で、肌の中に水分を閉じ込めて保湿しています。
細胞間脂質はセラミドの他、脂肪酸やコレステロールといった成分で構成されていますが、細胞間脂質の50%はセラミド。
細胞間脂質は保湿だけではなく細胞の隙間を埋める事で肌に対する外部からの刺激を防ぐ効果もあり、肌を健康に保つためにとても重要な役割をもっています。
セラミドは元々角質層の保護成分。だから浸透する
基本的に人の肌は外部からウイルスなどの侵入を防ぐための防御機能をもっているので、美容成分を肌につけても殆どは肌に浸透せず肌の表面に残った状態になってしまいます。
しかしセラミドは元々肌に存在する成分。しかも防御機能である細胞間脂質そのものなので、角質層に対してすんなりと浸透しその保湿効果を発揮する事ができます。
対してコラーゲンやヒアルロン酸などはこちらも人の肌に元々ある成分ではあるのですが、角質層ではなく真皮層にある成分ですので基本的に角質層の表面から浸透する事はありません。
同じ保湿成分ではあっても、セラミドは角質層の中に入って保湿し、コラーゲンやヒアルロン酸は肌の表面で膜を張って保湿するという感覚で考えておいて下さい。
セラミドは加齢で減少するからコスメで補う
セラミドはヒアルロン酸などと同じく加齢によって徐々に肌での含有量が減少していってしまう成分の一つ。
これは人が年を取る以上仕方ない事なので、若い頃と同じように肌を健康かつキレイな状態に保つためには、コスメなど外部からセラミドを補う必要があります。
セラミドコスメは「ヒトセラミド」を選ぶ
ではセラミドコスメを実際に取り入れてみようという場合に注意が必要なのは、配合されていればどれでも良いというわけでは無いという事。
セラミドはいくつかの種類があり、その内容によっては前述の「角質層に浸透して内側から潤う」という効果が得られないので、成分を確認しましょう。
理想的なセラミド成分は「ヒトセラミド」
セラミドの種類の一つ目はヒトセラミドと呼ばれるもので、その名の通り人の肌にあるセラミドそのもの。
とはいえ人の肌から抽出するわけではなく、酵母などの働きによって作られる成分ですので安心して下さい。
ヒトセラミドは成分表示としては下記のような内容になっています。
・セラミド1、セラミド2など「セラミド&数字」表記
・セラミドEOP、セラミドNSなど「セラミド&アルファベット」表記
数字とアルファベットの違いは発見順につけられたか、性質に合わせてつけられたかという違いであって同じもの。
セラミドは全て保湿機能を持っていますが、種類別に追加で特徴がありますが、主にコスメで配合される各セラミドの特徴は下記の通り。
セラミド1・セラミドEOP:肌のバリア機能
セラミド2・セラミドNS:特に高い保湿効果
セラミド3・セラミドNP:シワ軽減(加齢で減少しやすい)
セラミド6(Ⅱ)・セラミドAP:ターンオーバー促進
毛穴のトラブル解消という点では、特に保湿効果の高いセラミド2や、たるみ毛穴の場合はセラミド3、6あたりを利用すると効果的です。
動物性セラミド・天然セラミド
ヒトセラミドではありませんが、セラミド配合として発売されているものの一つが、動物性セラミド。
昔は牛由来のセラミドが多かったのですが、現在は牛由来が禁止され、最近はウマ由来のセラミドが多く利用されています。
動物からの抽出であるため、人のセラミドと近い成分ではあるものの、完全に同じ構造では無い事からヒトセラミドと全く同じ効果を得るという事はできません。
肌に浸透してセラミドとして働くのではなく、純粋に保湿成分として働くと考えた方が良いでしょう。
敏感肌やアトピーの人の保湿として適していて、バリア機能も改善する働きがあるとされているので、保湿剤として考えればとても優秀な成分だと言えます。
化粧品の成分表示では「ビオセラミド」「セレブロシド」「ウマスフィンゴ脂質」などと記載されます。
植物性セラミド
「コメスフィンゴ糖脂質」などと表記される、植物から抽出されたセラミド。
動物性セラミドと同じように、人のセラミドとは構造が異なるため基本的にはヒアルロン酸などと同じような保湿成分として考えた方が良いでしょう。
疑似セラミド
セラミドの構造に近くなるように化学的に合成された成分で、疑似セラミドとも言われます。
成分表示としては「セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド」「ヘキサデシロキシPGヒドロキセチルヘキサデカナミド」などの名称で記載されています。
化学的に合成した成分のため、やはり角質に浸透してセラミドそのものとして働く形ではありませんが、高い保湿効果を発揮するほか、クリームや美容液ではなく化粧水に高濃度で配合出来る点などが利点となっています。
毛穴トラブルはセラミドで保湿ケアが効果的!
以上のように、角質に浸透して高い保湿効果を発揮するセラミド。
セラミドを取り入れる事で肌が潤うと表皮のコンディションが整い、皮脂とボロボロになった角質が混ざる事によって発生する毛穴トラブルを防ぐ事ができます。
またセラミドがたっぷりな肌の状態は紫外線など外部からのダメージも軽減し、健康的でハリがある状態を作っていく事ができるので毛穴が目立たない状態を目指す事ができます。
肌トラブルの防止は保湿が基本!
セラミドを有効活用して、つるつるで毛穴の目立たないキレイな肌を作りましょう!
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