おブスな使い方してない?美肌になれないコットンパフの使い方
EXPERT jobikai編集長
しゅん (40歳)
スキンケアによく使われるコットンパフですが、使い方によっては美肌を作るチャンスを逃している人が多いんです。ですから今一度ここでコットンパフの上手な使い方を知って、ご自分のもつ美肌ポテンシャルを引き出していきましょう。
コットンパフとはどのように使うもの?
コットンパフ(以下コットンと表記)はご存知、綿花の繊維をつなぎ合わせでふわふわの不織布にし、小さくカットしたあれです。液体や粉などの細かなものを吸い取ったり搦めとるという性質があり、それを利用してスキンケアやメイクに使用します。
使用の仕方としては主に下記のような3つの用途があります。
①拭き取り
一番オーソドックスな使い方が、拭き取りです。拭き取り用化粧水をコットンに染み込ませて肌表面の汚れを拭き取ったり、除光液を染み込ませてネイルを拭き取ったり、アイメイクなどの部分メイクの拭き取りなどにも使用しますね。
②液体を染み込ませる・パックする
コットンは吸水性に優れていることから、流れてしまいやすい液体を染み込ませておくことができます。その性質を利用して、コットンにたっぷりと化粧水などを染み込ませてコットンパックをしたり、流れやすい液体が漏れ出ないように端にコットンを詰めて流れ止めに利用したりします。
③液体の吸い取り
②に通じる使い方ですが、余分な液をコットンで吸いとることもできます。また、液体だけでなく、ふわふわの繊維を利用して、粉体なども絡めとります。コットンをほぐして丸めるとふわふわの毛先で細かな粉や液体を優しく吸いとることができるので、チークブラシのように使ったり、怪我の処置で傷口を拭いたりもできます。
こんな使い方は美肌になれない
上記のように、コットンは液体や粉をよく吸い取り、細かな繊維が搦めとるという性質から、スキンケアやメイクにはとても便利なツールの一つです。
その一方で、繊維が肌への刺激になったり、強く擦って肌を傷めてしまう原因を作ってしまったりと、使い方によってはマイナスになってしまう面も。これが繰り返されると、乾燥しやすくシワ、シミ、たるみなどができやすい肌になっていってしまいます。
あなたも、こんなコットンを使ったNGケア、していませんか??
化粧水・乳液を肌に塗るときに使う
毎日のスキンケアで、化粧水や乳液をコットンを使って肌に塗っている、という方、多いですが、これはあまりオススメしません。
なぜなら、コットンの繊維と塗る時の摩擦が肌に刺激となって、肌表面に細かなダメージを与えてしまうからです。
「でも、美容部員さんにコットンを使ってと言われたんだけど・・・。」
こんな声も聞こえてきそうですね。
コスメブランドの美容部員がコットンを客に勧める理由として考えられるのは以下の三つ。
・コットンだと液体をこぼさず使えるので、丁寧に細かくケアできるから
・コットンにたっぷり染み込ませて使えば、コスメの減りが早いから(購入サイクルが早くなる)
・コットンが売れるから
つまり、コットンを使った方が商売上利益になりますし、不器用な人でも簡単に使えるのでクレームになりにくいから、と考えられます。
贅沢に化粧水などを使えるのであればケア効果を高める有力なグッズになりますが、しみ込ませる分量を少しでもケチればスキンケア成分が肌全体にいきわたらなくなってしまうので、コットンを使いつつコスメを節約して使うというのは困難となります。
肌への刺激や摩擦は美肌の大敵です。お肌を綺麗にするためにやっているスキンケアで、逆に肌を傷めてしまっては本末転倒ですよね。
メイク落としに使う
コットンにメイク落としを含ませて顔全体のメイクをふき取るようなメイク落とし剤がありますよね。また、あらかじめ液が含ませてあるシートでふき取るものもあります。
確かに、コットンでメイクがスッキリ落ちるのは便利なので使いたくなる気持ちはわかります。ですが、これは美肌のためにはNG! コットンで顔をこする行為が肌を痛めてしまうだけでなく、拭き取りタイプのメイク落としには刺激の強い界面活性剤がたっぷり含まれており、ダブルで肌を刺激することになってしまいます。
拭き取りタイプのメイク落としを使うのは、例えば洗顔できない環境(キャンプなど)などには役立ちますが、普段使いするのはやめましょう。
目元などのメイクを落とす場合には、コットンは使ってもいいですが、擦り付けないように優しく落としましょう。ライターの船山葵さんの記事が参考になるのでご覧にください。
コットンに化粧水をちまちま使う
化粧水などの液体がこぼれないようにコットンを使っている人は多いと思います。
ただその場合注意して欲しいのが化粧水の量です。
こぼしたくないとか、化粧水が勿体無いとかの理由で、コットンに少ししか出さずに使うと、お肌にはほとんど化粧水はつきませんし、それはただ肌を擦ってるだけです。
化粧水をコットンで肌につける場合は、コットンがひたひたに濡れるほど含ませた上で、肌に優しく当ててつけましょう。
化粧水のちまちま使いはブスの元です。
コットンを使わない場合のスキンケア方法
ここまで読んだ方は、「そんなにコットン使っちゃダメって言うなら、もうコットン使いようがないじゃない」と思うかもしれません。その通り! ほとんど正解です。
化粧水や乳液を肌に塗るのに、コットンは不要です。手に出して、そっと肌に優しく塗る。これでいいのです。手で塗ったほうが細かいところまで満遍なくぬれますし、肌の調子を自分の手で直接触れて確かめることができてちょっとした変化にも気が付きやすくなります。また、手の温もりで適温になり、肌への馴染みが良かったり、適度な弾力で肌を傷めることなくスキンケアできます。
コットンの適切な使い方
ただし、こういう使い方ならコットンでもOKというのもあります。
化粧品をたっぷり含ませて使う
一つは、たっぷり液を含ませたコットンを使って、優しくパッティングしたり、お肌に貼り付けてコットンパックする場合です。優しく当てて使えば繊維によって肌が傷む心配がないので問題ありません。
コットンパックは全体を満遍なく濡らして使いましょう。コットンの濡れている箇所と濡れていない箇所があると、肌の潤いにもムラができてしまい綺麗に仕上がりません。端までたっぷり浸しましょう。
こすらず優しく当てる
また、週に1〜2回程度拭き取り化粧水を使う場合もOKです。多少は肌への負担にはなっていますが、そもそも拭き取りケア自体がそういう行為ですのでこの時ばかりは仕方ありません。ただし、できる限り肌負担を減らすためにも、使う液をケチらずにコットンにたっぷり含ませて優しく肌に滑らすように使用しましょう。くれぐれもゴシゴシとこすらないように。
コットンを適切に使ってより美肌に近づこう
コットンを使っているのに肌が綺麗な人がいる! そう思う方もいると思います。でもそう言う人は、コットンの使い方が上手だったり、それ以外のケアで補えている可能性大ですので、それだけを見て判断してしまうのは拙速です。
美肌の3大NG行為①乾燥②刺激③不摂生。このうち1つでもあると美肌は遠のいてしまいます。逆に言えば、マイナス要因が一つでも減ればきっとお肌への嬉しい変化が実感できるはずです。
美肌になりたい、または維持したいと言う人は是非、コットンの使い方だけでもぜひ2週間でいいので試してみてください。
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