産毛を手軽に処理できる「糸脱毛」とは? やり方やその効果について
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顔の産毛を電気シェーバーやカミソリで剃っていませんか?顔はデリケートな部分なので、シェーバーやカミソリの刃をしょっちゅう肌に当てていると、肌を傷付けてしまいます。
ですが、毛を絡め取る糸脱毛なら、肌を傷付けることなく、手軽に顔のムダ毛を処理できます。
そこで今回は、簡単にムダ毛を処理できる「糸脱毛」のやり方とその効果について、まとめました。
糸脱毛とは?
糸脱毛は名前の通り、糸を使った脱毛で、古くからインドや中国などのアジア諸国で行われてきた、伝統的な脱毛方法です。最近では日本でも、糸脱毛専用の糸が商品化されたり、エステサロンで新たな脱毛技術として糸脱毛を取り入れるなど、少しずつ糸脱毛が知れ渡ってきています。
なぜ日本でも糸脱毛の技術を取り入れているのかというと、糸脱毛は肌トラブルが少ない脱毛方法だからです。レーザー脱毛や光脱毛は、肌トラブルの可能性がゼロではありません。万が一、顔にトラブルが現れたら、目立ってしまいますよね。
顔は失敗できない場所だからこそ、トラブルの少ない安全な脱毛方法として、糸脱毛が選ばれているのです。糸脱毛による肌への悪影響は、ほとんどないと言われています。
脱毛による種類別トラブル例
脱毛の種類 | 肌トラブル |
---|---|
カミソリ | 乾燥、肌荒れ、炎症 |
ブラジリアンワックス | 毛嚢炎、埋没毛 |
光脱毛 | 皮膚の赤み、硬毛化 |
レーザー脱毛 | 火傷、硬毛化 |
糸脱毛のやり方
それでは、糸脱毛のやり方を説明しますので、糸脱毛に必要なアイテムを用意してください。
・糸40cm程度
・ベビーパウダー
・手袋
・化粧水
最近では、糸脱毛専用のシルク糸も商品化されています。シルク糸は滑りが良いので使いやすいかもしれませんが、家庭にある裁縫用の糸を使っても構いません。
ベビーパウダーは、糸を滑りやすくするために使います。事前に脱毛する箇所にはたいておきましょう。
手袋は軍手でも構いません。糸脱毛に慣れていないと、糸の摩擦で指が痛くなることもあるため、念の為、準備しておくと安心です。
では、糸脱毛のやり方を説明します。
①脱毛する部位にベビーパウダーをはたきます。
②糸の末端を結んで輪っかを作ります。
③輪っかになった糸を8の字にして持ち、中心を10回くらいねじります。2つの輪っかができるので、輪になっている部分を親指と人差し指にひっかけます。
④ねじれている部分をムダ毛が生えている部分にあて、片方の輪っかを広げたり閉じたりして、ねじれのある部分を移動させます。ムダ毛が生えている方向と逆方向にゆっくり動かしながら、ムダ毛を絡め取っていきます。
⑤最後に化粧水を使ってムダ毛を拭き取るとともに、化粧水や乳液で肌を保湿します。
糸脱毛の効果
糸脱毛は、毛を抜いてお肌をツルツルにするだけでなく、たくさんの嬉しい効果を肌にもたらしてくれます。
1.顔色が明るくなる
顔の産毛は、肌のくすみの原因にもなります。顔は他の部位よりも毛穴の数が多いので、その分、毛も多く生えています。毛がたくさん生えているということは、肌の毛穴が開いている状態なので、毛穴が目立ちます。
毛穴が目立つと顔全体がくすんで見えますが、ムダ毛を処理することで、毛穴の開きが縮まります。顔の色もワントーン明るくなります。
2.化粧ノリが良くなる
産毛が生えていると、肌に凸凹がある状態ですので、ファンデーションが綺麗についてくれません。ファンデーションを塗る時に産毛が邪魔をした状態だと、化粧崩れやファンデーションが浮く原因になります。産毛を取り除くことで、メイクのノリを良くすることができます。
3.マッサージ効果
糸を動かして毛を抜くたびに、肌に刺激が加わります。この軽い刺激がマッサージ効果を生み出し、血行を促進します。新陳代謝も活発になって肌の水分保持力が上がり、乾燥肌の改善にも繋がります。
4.ピーリング効果
糸脱毛をすることで、肌表面に溜まった古い角質や老廃物、余分な皮脂も同時に取り除くことができます。古い角質が溜まると、シミやシワ、ニキビ、毛穴の開き、たるみなど、様々な肌トラブルを引き起こします。
古い角質を取り除くと、新たな角質が肌表面に出てきて、透明感のある肌に生まれ変わります。皮脂が取り除かれると、ニキビ肌やオイリー肌の改善にも繋がります。
5.糸脱毛を繰り返すと、毛が細くなる
カミソリによる自己処理を繰り返していると、毛が太く見えるようになってきます。糸脱毛は毛根から毛を抜くため、繰り返しムダ毛を抜き続けていると、毛が徐々に薄くなっていきます。自己処理で濃くなってしまった毛も、細く薄くすることができます。
糸脱毛のメリット
上でも挙げたように、安全な脱毛方法であることや、濃い毛が徐々に薄くなる点も、糸脱毛のメリットと言えるでしょう。他にも、以下のようなメリットがあります。
1.費用が抑えられる
費用があまりかからない点も、糸脱毛のメリットと言えるでしょう。家庭にある裁縫用の糸を使えば、料金はかかりません。他の脱毛と比べても、断然費用が抑えられます。
ちなみに、糸脱毛をサロンで行った場合は、1回30分程度で、およそ3,000円の料金になります。
糸脱毛、光脱毛、レーザー脱毛3社の料金を比較した結果は、以下のとおりです。
脱毛方法 | 顔全体1回の料金 |
---|---|
糸脱毛(サロン利用の場合) | 3,240円(税込) |
光脱毛 | 10,098円(税込) |
レーザー脱毛 | 19,960円(税込) |
2.効果が持続する
糸脱毛は、毛根からムダ毛を抜くため、比較的効果が長く持続します。カミソリやシェービングでは、2、3日おきに処理が必要になりますが、糸脱毛では、2〜3週間程ツルツルな状態をキープできます。
3.美肌効果がある
上でも挙げたように、糸脱毛にはピーリング効果やマッサージ効果があるため、肌質の改善に繋がります。
たとえば、男性ホルモンの影響で毛量が多い人は、皮脂が過剰に分泌されます。皮脂分泌が盛んになると毛穴が詰まり、アクネ菌が増殖します。アクネ菌が増殖して炎症を起こすと、ニキビができます。しかし、糸脱毛で毛穴の詰まりを開いて、アクネ菌の増殖を防げば、ニキビの改善に繋がります。
肌が乾燥している人は、糸脱毛によって肌が活性化し、水分保持力が高くなります。
また、自己処理で産毛が濃くなった肌は毛穴が目立ちますが、糸脱毛で毛根から毛を抜くと、毛が薄くなります。その結果、毛穴が収縮し、キメ細かい滑らかな肌へと導かれます。
糸脱毛のデメリット
メリットだらけに見える糸脱毛ですが、実はデメリットもあります。
1.痛みがある
傷みには個人差があるものの、毛を抜く時に多少痛みを感じる人もいます。我慢できないほどの痛みが生じるわけではありませんが、太くて濃い毛は抜けにくいので、痛みを強く感じることがあります。
2.除毛なので、また毛が生えてくる
少しずつ毛が薄くなるとはいえ、レーザー脱毛のように毛根を破壊するわけではないので、毛が生えてこなくなるわけではありません。3週間~1ヶ月ごとに、定期的に糸脱毛を行う必要があます。
レーザー脱毛では1~1年半程度、光脱毛では2~3年程度、脱毛に通わなければなりませんが、徐々にお手入れが楽になっていきます。
3.肌荒れが酷いと脱毛できない
多少の肌トラブルには効果を発揮しますが、あまりにも肌荒れが酷い場合、糸脱毛を行うと、ニキビや吹き出物の症状を悪化させることがあります。基本的には、肌の状態が良い時に行いましょう。
まとめ
安全かつ美肌効果のある糸脱毛は、顔の産毛を脱毛したいという方に、おすすめの処理方法です。ただし、光脱毛やレーザー脱毛のように、徐々に毛が生えてこなくなるのではなく、定期的に処理が必要です。将来的に毛が生えてこないようにしたいのであれば、糸脱毛では不可能ですし、肌の状態が悪い時は避けたほうが良いので、肌の状態によっては脱毛できません。
リーズナブルな方法ではありますが、自分で処理する場合は、肌の状態を確認しながら行ってください。
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