多すぎて選べない! 人気の美容成分「4つの分類」で簡単に見分けられる!

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やなぎた

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日本で1年間にいくつの化粧品が発売開始されているのかわかりませんが、世の中それはもう無数のコスメで溢れていて、何が何にいいのか全然わからないですよね。
パッケージに「美容成分〇〇を配合!」なんてデカデカと書かれたって、そもそも「何それ?」と思いつつ、わざわざ表示しているくらいなんだから良いもののはず! という感覚で選んでいる方も多いのではないでしょうか。

今回は、そんな無数にある美容成分の中から、名前を見かける事が多かったり、最近注目を浴びていたりするものを中心に、美容成分の違いが分かりやすくなる4つの分類方法と一緒にご紹介します。

美容成分は「紫外線」を中心とした外敵から身を守るためのもの

さて、すぐに紹介に入りたい所ではありますが、その前に1つだけ、スキンケアの美容成分はそもそもなんのためのものかというたとえ話をすると、美容成分は「紫外線」を中心とした外敵から、肌という城を守る為に役立つアイテムのようなものです。

外敵は紫外線だけではなく、細菌や空気など色々なものがいるのですが、実は肌のダメージは8~9割が紫外線によるものとも言われていますので、大まかに言えば紫外線が一番の悪者です。
この悪者紫外線は常に太陽から送り込まれてきているので、私たちが何も対策をしなければ肌という城はどんどん壊されていき、ボロボロの状態になってしまいますよね。
そこで、この外敵に打ち勝てるようにするため必要となるのが美容成分なのです。

美容成分の4つの分類

なぜ最初にこんな例え話を始めたかというと、美容成分の4つの分類を、お城に例えたかったからです。
美容成分は上記の図のような分け方をする事ができますが、それぞれの役割をお城に例えると、下記のようになります。

お城の材料を作る&組み立てる(攻めのケア&細胞に作用)

外敵の攻撃に負けない頑丈なお城を作るためには、頑丈なレンガや木材など、強い材料が必要です。材料が弱くなってしまったり、少なくなってしまったりすると、強くキレイなお城を作る事は出来ないですよね。
図の右上、攻めのケア&細胞に作用という欄にある美容成分は、肌細胞に働きかける事で新しく健康的な細胞が作られるのを促進し、健康的な肌に作り変えていくために有効の成分です。

お城を補修する(守りのケア&細胞に作用)

新しく強い材料が作られてきても、ボロボロの土台の上に組み立てていては頑丈な城とは言えないですし、外敵はそこから侵入してこようとします。
図の左上、守りのケア&細胞に作用という欄にある美容成分は、外敵から受けたダメージを補修したり、作られた材料が有効活用されやすくする事で、より強固なバリア機能を保てるようにする働きがあります。

お城を守る兵士(守りのケア&細胞以外に作用)

ここまでは肌=城を頑丈にするための働きでしたが、しっかりとした城を作ろうとしていても、外敵がどんどん侵入してきていては作った分だけ壊されてしまいます。
また、いかに頑丈な城ができても、外敵から身を守らなくてはいつかは壊されてしまいます。
そこで、城の周りを固めて防御する兵士の役割を持つのが、図の左下の欄にある美容成分です。
紫外線や乾燥など肌にダメージを与える要素から守る事で、キレイな肌を保ちます。

清掃やインテリア(攻めのケア&細胞以外に作用)

ここまで作ってきているお城は、いかに頑丈で外敵から身を守れるかという点が中心であって、見た目が良いかどうかはそこまで重要ではありません。
しかし、できるならより美しい状態にしたいのは誰でも同じ事。窓をキレイに磨いたり、インテリアで飾ったりして美しい見た目を作るように、図の右下の欄にあるものは肌の機能というよりも、美しさを引き上げるために特殊な働きをする美容成分です。

注目の美容成分を簡単にそれぞれ解説

以上のように、美容成分はそれぞれ異なる目的を持っていますが、具体的に各美容成分がどんな役割を持つものなのか、その特徴を簡単に紹介していきます。

成長因子(EGF・FGF等)

肌の細胞に対して、「細胞分裂を開始せよ」などの命令となるのが、成長因子です。
成長因子はEGFやFGFなど様々な種類があり、それぞれ働きかける細胞が異なる事から効果も異なります。

よくコスメで使われるのは、下記の4種類です
EGF…肌の角質細胞を新しく作らせる
FGF…真皮層のコラーゲンを増殖させてハリを作る
IGF…色々な細胞の活動を促進する
KGF…毛の細胞増殖を促進する

成長因子は30代あたりから急激に体内での分泌量が減少するため、これがお肌の曲がり角に繋がります。
加齢に伴うエイジングサインをケアするために最適です。

幹細胞エキス(幹細胞培養液エキス)

幹細胞というのは人の細胞の元になる細胞ですが、化粧品ではこの幹細胞を培養した液のエキスが使われます。
幹細胞が分裂する際、エキスの方に沢山の成長因子や、細胞の材料となる物質などが放出されるため、これを利用する事で肌細胞の代謝を活性化させます。

培養に使われる幹細胞は「脂肪幹細胞」「神経幹細胞」「臍帯幹細胞」「角質幹細胞」など色々ありますが、どれが効果高いかなどは一概に言いにくく、値段の差はどちらかというと希少性によってついている状況です。

プロテオグリカン

成長因子の1つ「EGF」の様な働きをする成分。肌細胞の増殖や、コラーゲン増殖を促進する作用があるとされています。
EGFより肌への作用は穏やかな一方、高い保湿力など肌を守る作用も持っています。

レチノール

ビタミンA誘導体。
肌に塗布すると、角質を柔らかくして肌細胞の代謝を促進します。肌の代謝を促進する事でシミの排出促進やシワ改善を行います。
やや刺激があり、肌が乾燥しやすくなるなどの副作用もありますが、医療現場でもよく利用されているため安全性が高いとされ、よく利用されます。

ライスパワーNo.11エキス

角質細胞の健康的な代謝を促し、角層での保水能力を高める作用があり、医薬部外品の認定を受けています。
肌細胞を増やしたり、直接保湿をするのではなく、肌自身の保湿能力を引き上げるという点が特徴的です。

ヘパリン類似物質

医薬品ではヒルドイドというものに配合され、皮膚科で処方される保湿クリームの主要成分です。
多くの保湿クリームは肌の表面である角質層までの浸透であるのに対し、より深い真皮層や皮下組織まで浸透する薬品成分であり、単純な保湿能力だけではなく、抗炎症や血流促進による肌代謝の改善などの働きを持ちます。

グリチルリチン酸2K

ニキビケアコスメによく利用される抗炎症剤で、医薬品成分の1つ。これが一定量含まれていれば医薬部外品としての標ぼうがとれます。
肌の炎症をおさえるため、特に赤みが出ているニキビのケアなどに適しています。
炎症状態の回復や、炎症の原因である菌の殺菌作用がありますが、肌そのものの機能を回復するわけではありません。

ワセリン

鉱物油由来の油脂成分で、肌表面に塗る事で肌からの水分蒸散を防ぐ事ができます。
他のオイル成分などと比べ、肌に全くなじまないというのが利点で、完全に肌表面を覆うだけなので肌への負担が少なく安全に利用しやすいといえます。
肌への負担がない事から、アトピーや火傷といったダメージをおった肌の保護にも利用しやすく、医療現場でも頻繁に利用されます。
逆に言えば、肌への働きかけはなく、肌トラブルの回復を促進させるというものではありません。

コラーゲン

真皮に存在し、肌にハリを与えている成分ですが、コスメで利用する場合は肌表面を覆って水分を保つ保湿の役割となります。
体内に存在している成分なので、生体への負担が少ないというメリットが挙げられます。

ヒアルロン酸

コラーゲン同様、肌内部にも存在している成分ですが、やはりコスメの場合は肌表面を覆って保湿する効果のみです。
水分を非常に多く含む性質のため、高い保湿能力を持っていますが、逆に水との相性が良いため汗などで流れてしまいやすいという面もあります。

プラセンタ

プラセンタとは「胎盤」の事で、胎児を育てるために必要な栄養素などが豊富に含まれている事から、美容目的でよく利用されるもの。コスメでは主にプラセンタから抽出されたエキスを利用します。
プラセンタは医療用途では人のプラセンタが利用可能で、美容点滴などではヒトプラセンタなどが用いられますが、化粧品やサプリメントで利用される場合はヒトプラセンタは利用できず、人間に比較的生体が似ている豚や馬などのプラセンタが用いられます。
ヒトプラセンタであれば成長因子や各種サイトカインなど、細胞に影響するような成分も含まれるかと思いますが、豚や馬のプラセンタはヒトの細胞と構造が異なりますので、化粧品やサプリメントに期待される効果は、主にプラセンタに含まれるアミノ酸や、豊富な栄養素によって得られます。
コスメの場合は特にアミノ酸や糖類などによる保湿効果が期待され、肌にとって負担なく高い保湿ケア効果を得る事ができます。
また、プラセンタは保湿目的が中心ではありますが、もう一つ特異な作用として、成長因子の働きを助けるというものもあります。これは、ブタプラセンタを肌に塗布したところ、成長因子の1つFGF群に対する細胞の活性度が上がったという研究結果が示しているもので、こういった作用により、成長因子や幹細胞エキスとは別のアプローチで、エイジングケアの効果をもたらしているという事になります。(若干、図の右上よりともいえる)

セラミド

肌内部に存在する保湿成分で、コスメで利用した場合にも肌内部で働かせやすいという特徴から、効果的な保湿成分として知られています。
セラミドというのは科学的な特徴の事であり、人の肌に存在するセラミドと同じ性質の「ヒト型セラミド」以外にも、植物セラミドや動物(天然)セラミドなどがありますが、人の肌で効果的に働くのはヒト型セラミドです。

最近の研究で、セラミドの中でも長いセラミド(長鎖型セラミド)の方が肌内部に残りやすい事が分かっていて、セラミドEOPやEOHといった「EO」というものが入っているものが、持続的に保湿効果を発揮しやすいといえます。
ただし、それ以外が効果ないというわけではなく、あくまでも肌への残りやすさという点での話です。

ハイドロキノン

肌の漂白剤とも言われる美白成分で、シミの原因であるメラニン色素を、直接除外する作用や、強力に防止する作用を持っています。
コスメ成分の中ではシミに対する作用が特別に強いものですが、その分刺激もあるため、市販品に配合可能なハイドロキノンの量などには制限があります。
美容皮膚科での美白治療などによく用いられます。

ニールワン

シワ改善が行えると唯一公に記載できる美容成分で、ポーラ・オルビスの開発成分。
肌に微細な炎症が起こった際に、真皮層内の破壊活動を行う「好中球エラスターゼ」という酵素の働きをおさえる事で、真皮の破壊を防ぎシワの改善を行うというもの。
ポーラの商品にしかないため、試しにくいのが難点。

肌をどうしたいのかで利用する成分を決めよう

美容成分は、それぞれ目的とする働きをもっていて、何にでも効果的な成分というものは基本的にありません。
だからこそ、コスメを選ぶ時には自分が欲しい効果に最も近い美容成分がどれなのかをちゃんと見極め、有効活用する事が大切です。
また、コスメは1つではなく4つの分類それぞれの美容成分を、複合的に組み合わせるとより美しい肌を手に入れやすくなりますので、自分自身が利用している成分がどこかに偏っていないかなどを意識して揃えてみるのも有効です。
より良いコスメ選びのため、是非美容成分の事を知ってみてください。

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