コスメやサプリ選びのココに注意! 勘違いしやすい宣伝文句集

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YATA

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スキンケアコスメやサプリメントを選ぶ時、殆どの人が商品の説明文や広告などを見て検討していますよね。
コスメやサプリメントは薬事法などによって、宣伝に使える文言などに制限があるため、販売しているメーカーは各社とも表現方法を練りに練っていますが、中には勘違いしてしまいやすい表現もチラホラ。
本当に良い商品を見つけるためには、宣伝文句をしっかりと判断する力も大切です。

「肌に浸透する」系のスキンケアコスメ

よく、「〇〇が肌に浸透」という表現をされるスキンケアコスメ。肌に浸透というと、なんとなく肌の深くまで美容成分が浸透して馴染んでいくイメージですが、基本的に肌への浸透は、頑張っても肌の表面部分である「角質層」の浸透まで。むしろ殆どのコスメ成分は、角質層にすら浸透しません。
角質層は、表皮細胞が死んで硬くなった状態で積み重なっている部分での事で、約0.02㎜程度の厚さのゾーン。美容成分の殆どがこの厚さですら浸透せず、肌の表面に塗られているだけというとちょっと悲しい気持ちにもなりますね。

じつは「肌に浸透する」と書かれた広告の場合、大抵は広告の隅っこの方に「※角質層への浸透」などと記載されていて、肌の奥まで浸透しないという事をメーカーも一応は記載していたりします。

コラーゲンやエラスチン系コスメで特に注意

こういった表現が利用されやすいコスメに、コラーゲンやエラスチンを配合したものが多くあります。
というのも、コラーゲンやエラスチンは真皮の中で肌のハリを作っている成分なので、何となく「肌に浸透」としておくと、真皮層の成分を補って肌のハリを取り戻せそうに思えるという点があるため。
しかし、角質層にすら浸透させる事が困難なコスメを真皮まで届ける事はほぼ不可能ですし、そもそも肌の外部から浸透したとしても、体内で作り出されたコラーゲンなどと同じような働きをする事はまずありませんので、コラーゲンやエラスチンも保湿成分として検討するようにしましょう。

極々小さい成分は深くまで浸透する事も

とはいえ、全ての成分が肌に浸透しないというわけではありません。
例えば湿布薬などで筋肉に作用する成分がありますが、これは肌表面から体内に取り込む事が出来ているからこそのものですよね。
肌の奥まで浸透させるためには、成分が非常に小さい(分子量というものが500以下)かつ、脂と水の両方に溶ける(肌のバリア機能が水と脂の両方なので)という性質が重要で、これを満たすものであれば肌の深くまで浸透させる事が可能とはなります。

但し、薬事法の兼合いなどから、真皮層まで浸透するというような表現はそもそもNGだったりしますので、市販されている商品で「肌への浸透」が表現されている場合、基本的には角質層への浸透という意味で考えておくと良いでしょう。

「〇〇から、減少する成分を補う」系のサプリメント

肌は加齢によってコラーゲンが失われていく。
関節にあるヒアルロン酸は年齢とともに減少する。

だから、サプリメントで補いましょう。というような広告も数多く出ています。

確かに、加齢によって肌や体の特定の部分から減少してしまう成分は色々とありますし、それを補う事でエイジングケアが出来るというのは事実な面もあります。
しかし問題は、それをサプリメントで摂取しても、気になる部位に直接利用されるという事はまずないという事。

食事やサプリメントで摂取した栄養は、例外なく胃腸で消化吸収され、体の中の必要な部分に全体的に利用されます。
そのため、コラーゲンを摂取したらそれが肌にばかり使われる事はありませんし、ヒアルロン酸を摂取しても関節がすぐになめらかになるわけではありません。

勿論、不足しやすくなっている状態を補う事で体全体としてケアをしていくという点では有効なので、摂取しないよりは摂取した方がいいのですが、過度に期待を煽るような宣伝も多いので、注意しましょう。

原液系のスキンケアコスメ

「ヒアルロン酸原液」「プラセンタ原液」など、原液として販売されているスキンケアコスメ。
原液というと、美容成分そのものというイメージを持ちますが、実は原液と表現されていても、濃度が濃いとは限りません。

というのも、そもそも美容成分の殆どはそのまま自然界に存在しているものではないので、そもそも本来の意味での原液というものが存在しません。
コスメでの原液とは、コスメメーカーがコスメを作る際の「原料」として利用する「液体」という事で、本当に必要な美容成分の濃度は、原液それぞれでまちまちなのです。

例えば、成長因子の一つであるEGFは「ヒトオリゴペプチド-1」というタンパク質の一種が美容効果を持つ成分ですが、極端な話で言えば水1リットルに対してヒトオリゴペプチド-1を1mg入れても、お風呂いっぱいの水200リットルに対して1㎎入れても、同じ「原液」という表記になるのです。

原液自体に含まれる美容成分の濃度は消費者側からまず知る事ができませんが、美容成分の濃度が重要となるコスメなどについては、メーカーに問い合わせて聞いてみるなども場合によっては必要です。

【コスメのよくある勘違い】「原液」は濃くはないんです!

アメリカと日本では表現のレベルが全く違う

ちなみに、日本国内ではコスメやサプリメントの広告に利用できる表現がかなり厳しいのですが、国が変われば状況は変わります。
例えばアメリカではしっかりとしたエビデンスがあればある程度自由に表現を行う事が可能なため、明確なデータと共にどの程度シミやシワに効果を発揮するのかなどが分かりやすく紹介されていたりします。
そのため、美容成分が配合された商品の比較を行う場合、日本国内の情報よりも海外での公表情報を確認する等の手法を取ると、より製品の効果などが分かりやすくなるケースがありますので、英語の翻訳などを駆使しながら取り入れてみて下さい。
将来的には日本国内でも、より正しい情報が分かりやすい状態になると良いですね!

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